
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!
「夜中に手のしびれで目が覚める」「朝、箸やペンがうまく握れない」。そんな状態が続くと、仕事や家事を続けられるのか心配になりますよね。病院で手根管症候群の可能性を聞かされ、どんな病気なのか調べている方もいらっしゃると思います。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、手根管症候群とはどんな病気なのか、どの指にどんなしびれが出やすいのか、そして受診の目安と治療の流れについてお伝えします。
読み終えるころには、ご自身の手のしびれをどう整理し、どこへ相談すればよいかが見えてくるはずです。当院での相談内容は手根管症候群の症状別ページでも紹介しています。


しびれが出る時間帯と指の位置を教えていただけると、状態を整理しやすくなります
手根管症候群は、手首の内側にある「手根管」というトンネルの中で、正中神経という神経が圧迫されて起こる病気です。どの指に、どんな時間帯で症状が出やすいのかを順番に見ていきましょう。
手根管の中には、指を曲げる腱と正中神経が通っています。この神経が圧迫されると、初めは人差し指と中指にしびれや痛みが出て、進むと親指から薬指の親指側まで、3本半の指に広がるとされています。
特徴的なのは、しびれや痛みが明け方に強くなることです。目が覚めたときに手がじんじんして、手を振ったり指を曲げ伸ばししたりすると楽になる、という経過がよく知られています。出典:日本整形外科学会
夜間や明け方に強い、親指側の指のしびれが目印になります。小指にはしびれが出にくいため、小指までしびれる場合は別の原因も視野に入れて相談することが大切です。
症状は片手だけでなく、両手に出ることもあります。片方の手だけで判断せず、反対の手の感覚も一度確かめておくと、受診時に伝えやすくなります。出典:慶應義塾大学病院
しびれが続くと、感覚の鈍さに加えて、動かしにくさも出てきます。ボタンをかける、小銭をつまむ、湯のみを持つといった細かい動作がしづらくなるのは、代表的な生活上の困りごとです。出典:済生会
さらに進むと、親指の付け根のふくらみ(母指球)の筋肉がやせて、親指と人差し指で丸(OKサイン)をきれいに作れなくなることがあります。しびれの強さよりも、こうした力の変化のほうが進み具合の目安になります。
当院にも、手を使うお仕事の方から、箸やペンを握るときの強いしびれや、ハンドルを握ったときの違和感についてご相談をいただいたケースがあります。しびれそのものより、このまま仕事を続けられるのかという不安が大きかった、というお話でした。
「手の使いすぎ」と言われることが多い病気ですが、原因がはっきりしない場合もあります。ここでは、わかっていることと、まだはっきりしていないことを分けてお伝えします。
手根管症候群は、中高年の女性に多く見られます。女性ホルモンの変化が関わっていると考えられていますが、一人ひとりについて原因を特定できないことも少なくありません。
パソコンやスマホを長く使うことが気になる方も多いと思います。米国整形外科学会(AAOS)のガイドライン更新では、キーボードを頻繁に使うことと発症との関連を強く支持する証拠は十分ではない、という作業部会の見解が示されています。出典:米国整形外科学会
ただし、症状が出ているときに手首を曲げ続ける作業がつらくなることはあります。発症の原因と、症状を感じやすい場面は分けて考えるとよいでしょう。
手首の骨折のあとや、手根管の中にできた腫瘍、関節リウマチなどが背景にあることもあります。妊娠・出産の時期や、糖尿病、甲状腺機能低下症、透析をしている方にも、手根管症候群が見られることがあります。
このように、背景はいくつか考えられます。「自分はこれが原因だ」と決めつけず、思い当たる病気や服薬、過去のけがを医師に伝えておくと、診察の助けになります。
手のしびれは、様子を見てよいものと、早めに調べたほうがよいものが混ざっています。ここでは、受診を考えたい目安を具体的にお伝えします。
夜間や明け方に手がしびれて何度も目が覚める、数週間たってもしびれが引かない、といった状態は、整形外科で相談する目安になります。手を振ると楽になるからと、そのままにしてしまう方も少なくありません。
夜だけしびれて、日中は気にならないという方も、相談してかまいません。手を振ると楽になるため後回しにされがちですが、早めに状態を知っておくと、その後の選択肢を考えやすくなります。
箸が持ちにくい、ボタンがかけづらい、物を落としやすいなど、生活で困る場面が出ている場合も同じです。症状を日常のなかで具体的に説明できると、診察がスムーズになります。
親指の力が入らない、付け根がやせてきたときは早めに受診してください。神経の障害が進んでいる可能性があり、医師が手術も含めて検討する場合があるためです。
手を休めているのに症状が続く、片手ずつ症状の強さが違うなど、気づいたことは何でも構いません。小さな違いが、診察で状態を整理する手がかりになります。
受診の前に、次の内容をメモしておくと、短い診察時間でも伝えもれが減ります。
しびれる指だけで手根管症候群かどうかは決められません。医療機関では、症状の出方と診察の所見を組み合わせて判断し、必要に応じて検査を行います。
診察では、しびれの場所や時間帯、親指の力、指先の感覚を確認します。手首の神経の部分を軽くたたく、手首を曲げた状態を保つなどして、しびれが再現されるかを調べる方法もあります。
受診先は、整形外科が基本です。手の外科を扱う医療機関であれば、診察から手術まで同じ施設で相談しやすいこともあります。
こうした診察は、ご自身で試して判断するためのものではありません。強く押したり、無理に曲げたりすると、かえってしびれが強まることがあります。
神経の伝わり方を調べる神経伝導検査は、診断や重症度の確認に使われます。レントゲンでは異常が見つからないことも多く、画像に写らないからといって安心とは限りません。
検査を受けても、すぐに治療方針が決まるわけではありません。結果をもとに、しびれの強さや神経の状態を見ながら、医師が治療の進め方を説明してくれます。
また、首の神経の影響でも手がしびれることがあります。検査の組み合わせは人によって異なるため、どの検査が必要かは担当医の判断に任せましょう。
手根管症候群と言われても、すぐに手術になるとは限りません。状態に合わせて、まず手首への負担を減らす治療から始めることが多いとされています。
保存療法では、手首が曲がりすぎないよう夜間に装具を使ったり、神経の回復を助ける薬や炎症を抑える薬を使ったりします。症状が強い場合には、手根管の中へ注射をすることもあります。
注射は症状を一時的に和らげる目的で行われますが、AAOSのガイドラインでは長期的な利益は示されていません。薬を飲んでいる方は、自己判断で中止や増減をせず、主治医に相談してください。
手術は、手根管の天井にあたる靱帯を切って、神経の圧迫を解く方法です。保存療法で十分に楽にならない場合や、親指の付け根の筋肉がやせてきた場合などに検討されます。
保存療法と手術の違いを、表で整理しました。
| 項目 | 保存療法 | 手術 |
|---|---|---|
| 主な内容 | 装具、薬、注射など | 靱帯を切って神経の圧迫を解く |
| 目的 | 手首への負担と症状の軽減 | 圧迫そのものの解除 |
| 検討される場面 | 症状が比較的軽いとき | 改善が乏しい、筋肉がやせてきた |
どちらを選ぶかは、症状の強さや神経の状態、生活への支障を見ながら、医師と相談して決めます。手術と聞くと不安になりますが、検討するタイミングを知っておくだけでも、気持ちが整理しやすくなります。
整形外科で診断を受けたあとも、しびれや手の使いにくさが気になる方がいらっしゃいます。当院でも、手根管症候群が疑われる方のご相談に対応しています。
来院された際は、まず問診票で、しびれの出方や飲んでいる薬、通院の状況をうかがいます。そのうえで、首、肩、肘、手首の関節の動きや、前腕から手のひらの筋肉の硬さを触って確認します。
病院で薬を処方され、通院しているのにしびれが残って不安、というお話もお聞きします。そうした場合も、通院を続けながら相談していただいてかまいません。
手のしびれには、首の神経が関係している場合もあります。同じ「手のしびれ」で来院された別の方では、首の動きや背骨の中ほどの動きまで確認したケースもあり、手首だけを見ればよいとは限りません。
これらの状態が症状に関係していることがあるため、関節や筋肉への施術で、しびれや手の動かしにくさの軽減を目指します。通院中の医療機関での治療についても、お聞かせください。
手根管症候群は、手首で正中神経が圧迫されて、親指から薬指の親指側にしびれが出る病気です。夜間や明け方に強くなることや、細かい作業がしづらくなることが目印になります。
ご自身で確認できるのは、しびれる指、強くなる時間帯、困る動作、そして親指の力の変化です。これらをメモして、整形外科で伝えてください。
しびれが続く場合や、親指の付け根がやせてきた場合は、早めの受診が大切です。当院でも対応可能ですのでお気軽にご相談ください。



