
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!
最近、食事の味がぼんやりする。料理の味見をしても自信が持てず、家族から「今日は味が濃いね」と言われた。そんな変化が数日続くと、「何か病気なのだろうか」と不安になりますよね。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、味覚障害と呼ばれる状態の中身、考えられる原因の大まかな分け方、そして何科にどう相談すればよいかをお伝えします。
原因は亜鉛不足だけとは限らず、においや口の状態が関わることもあります。読み終えるころには、受診前に何を整理すればよいかがわかります。当院の考え方は味覚障害の症状別ページでも紹介しています。


味の変化は毎日の食事に関わるので、続くときは早めに原因を確認しておくと安心です
食事の味が変わったと感じたら、まず「どんな変わり方か」を落ち着いて整理し、症状が続くようなら耳鼻咽喉科に相談するのが基本です。原因は一つに決められないため、自己判断で決めつけないことが大切です。
味覚障害とは、食べ物の味がわからない、鈍く感じるといった状態のほか、特定の味だけがわからない、何も食べていないのに変な味がするといった症状も含みます。原因はさまざまで、多くのケースで血清中の亜鉛不足が関係していることがわかっています。出典:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
甘いものが甘く感じられない、塩気を強くしないと味がしない、口の中に金属のような味が残る。当院の症状別ページでも、こうした訴えを相談例として挙げています。
基本の味は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つです。どの味がわかりにくいのか、それとも本来と違う味に感じるのかを、食卓で気づいた範囲でメモしておくと、あとで医師に伝えやすくなります。
「気のせいかも」「年のせいだろう」と様子を見る方もいるかもしれません。ただ、味の変化は食事の量や楽しみに直結しますので、続くときは早めに確認しておく方が安心です。
鼻づまりなどでにおいが鼻の奥まで届かなくなると、料理の風味までぼやけて「味がしない」と感じることがあります。この風味障害では、味覚そのものを調べると問題がない場合も多いと説明されています。
たとえば、コーヒーを飲んでも香りがなく味気ない、スパイスの効いたカレーなのに風味を感じない、といった場面です。次の表は、大まかな目安として考えてください。
| 項目 | 味そのものの感じ方が変わる場合 | においの低下で風味が落ちる場合 |
|---|---|---|
| 感じ方の例 | 甘味や塩味がわかりにくい、違う味がする | 味はあるが香りがなく、おいしく感じない |
| 気づきやすい場面 | 味見をしても味付けの判断がつかない | 鼻づまりのときに食事が味気なくなる |
| 伝えたいこと | どの味がわかりにくいか | においの有無、鼻水や鼻づまり |
両方が重なっている方もいます。どちらか判断がつかなくても問題ありませんので、感じたままを医師に伝えてください。
味の変化だけで、命に関わる病気をすぐに心配する必要はありません。ただ、顔の片側が急に下がる、片腕に力が入らない、ろれつが回らないといった症状が突然出たときは、脳卒中の可能性があるため、ためらわず119番で救急要請をしてください。出典:英国NHS
味を感じる仕組みには、舌、唾液、神経、においなどが関わっています。そのため原因も一つではありません。ここでは受診時に説明しやすいよう、三つの入口に分けて整理します。
食べ物の味の成分は、唾液に溶けて舌にある味を感じる細胞へ届きます。加齢やシェーグレン症候群などで唾液が減ると味を感じにくくなり、口の中のカンジダ症や、舌の突起が細くなる変化が関わることもあります。出典:日本口腔外科学会
味覚は年齢の影響を受けにくいと思われがちですが、耳鼻咽喉科の学会も、高齢になって味覚に不安をもつ方が増えていると説明しています。年齢だけを理由にあきらめないことが大切です。
朝起きると口の中がネバつく、乾いたせんべいが食べにくいといった変化があれば、味の相談と一緒に伝えてください。口の乾きそのものについては、当院のドライマウスの記事も参考になります。
飲んでいる薬の中には、唾液を減らしたり、食べ物の亜鉛と結びついて吸収を妨げたりするものがあります。がん治療に伴って味の感じ方が変わることもあります。
亜鉛は、味を感じる細胞が新しく入れ替わるために欠かせない栄養素です。2019年の論文では、味覚障害で医療機関を受診する人は年間およそ24万人とされています。ただし、本来と違う味がする質的な異常では、亜鉛欠乏が関わる例は少なく、亜鉛の内服の効果も味が鈍くなるタイプより低いと報告されています。出典:日本耳鼻咽喉科学会会報(J-STAGE)
亜鉛不足は代表的な原因の一つですが、「味がおかしいから亜鉛を飲めば解決する」とは言い切れません。血液検査などで確認してから対応を考えるほうが、遠回りになりにくいでしょう。
薬が原因かもしれないと感じても、薬は自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師に相談するようにしてください。
風邪やアレルギー性鼻炎で鼻が詰まると、一時的に味がわかりにくくなることがあります。感染症のあとに味やにおいが戻りにくいと感じる方もいますが、回復の経過については別の疑問になるため、ここでは触れません。
鼻の症状が落ち着いても味の違和感が残るときは、同じように耳鼻咽喉科で相談してみてください。
受診先に迷って、相談を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。ここでは、どの診療科が相談先になるかと、診察をスムーズにするための準備をお伝えします。
味覚はにおいと結びつきが強いため、まずは耳鼻咽喉科が相談先の一つになります。口の中の痛み、舌の荒れ、強い乾燥、入れ歯の不具合などが目立つときは、歯科や口腔外科に相談する方法もあります。
どこに行けばよいか判断できないときは、かかりつけ医に「味がわからない」と伝え、紹介先を聞くのも一つの方法です。
診察では、限られた時間で経過を説明することになります。次の項目を簡単にメモしておくと、原因を探る手がかりが医師に伝わりやすくなります。
当院の症状別ページでも、亜鉛のサプリメントを試したが変わらない、何科に行けばよいかわからない、といった悩みを相談例として挙げています。サプリメントを飲み始めた時期と量は、必ず残しておいてください。
病院で行われる内容は、原因によって大きく変わります。ここでは、受診前に不安をやわらげるための一般的な流れだけをお伝えします。詳しい方針は、診察した医師の説明を優先してください。
医療機関によって違いはありますが、口や鼻の中の診察、唾液の出方の確認、味を感じる力を調べる検査、血液検査などを組み合わせて原因を探ります。必要に応じて、ほかの診療科と連携することもあります。
診察では、普段の食事内容を聞かれることがあります。ダイエットや偏った食事、食欲の低下が続いていた場合は、遠慮せずに伝えてください。
検査で原因がはっきりしない場合もあります。それでも、口の乾きや鼻の状態、薬の影響といった手がかりを一つずつ確認していくことに意味があります。
亜鉛不足が疑われれば亜鉛の内服、薬が関係していれば薬の見直し、口の乾きがあれば唾液を促す対応、鼻の病気があればその治療、というように原因ごとに変わります。
ここで注意したいのが、自己流のサプリメントです。亜鉛は長期間とりすぎると亜鉛中毒につながることがあると、米国の国立衛生研究所の栄養補助食品局が説明しています。出典:米国NIH栄養補助食品局
受診の予約を取っても、実際に診てもらうまで数日空くことがあります。その間に無理なくできることと、当院で相談できることを整理します。
味がわかりにくいと、つい味付けを濃くしたくなります。塩分や糖分が増えすぎないよう、酸味や香り、食感を生かして、おいしく食べられる工夫をしてみてください。
料理の味付けは、家族に味見をお願いするのも一つの方法です。自分の感覚だけで調整しようとすると、味が濃くなりやすくなります。
歯みがきで口の中を清潔に保ち、水分をこまめにとることも無理のない範囲で続けられます。舌を強くこするなど、痛みを我慢する方法は避けてください。
食事が十分にとれない、体重が減ってきた、味以外の症状も強くなってきたというときは、予約日を待たず早めに医療機関へ連絡しましょう。
当院でも、味覚障害のご相談をお受けしています。施術実績のページにも、来院された症状として味覚障害を掲載しています。詳しくは味覚障害のページもご覧ください。
料理の味見ができない、食べる楽しみが減ったという悩みは、気持ちの面でも負担になります。何に困っているかをお聞きしたうえで、確認する部位や進め方を一緒に考えます。



