
院長:高木お気軽にご相談ください!

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生理前になると突然涙が止まらなくなったり、些細なことで強い怒りが抑えられなくなったりして、「自分がおかしくなったのでは」と感じることはありませんか。
月経前不快気分障害(PMDD)は、こうした精神的な不調が月経前に強く出て、仕事や家族との関係にまで影響してしまう状態です。生理が始まると症状が軽くなるのに、来月にはまた同じつらさが繰り返される、という悩みを抱えている方も少なくありません。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、PMDDと月経前症候群(PMS)の違い、代表的な症状、医療機関での診断の考え方、そして受診を検討すべきタイミングについてお伝えします。
読み終えたときには、自分の症状がPMDDの特徴に近いのかどうかを整理でき、次にどこへ相談すればよいかが見えてくるはずです。


生理前の不調を「性格の問題」と抱え込んでいる方に多くお会いします
PMDDは、月経前症候群(PMS)の中でも精神的な症状が特に強く現れ、日常生活や人間関係に支障をきたす状態を指します。日本産科婦人科学会は、PMSを「月経前3〜10日の黄体期に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに軽快・消失するもの」と定義し、そのうち精神症状が強いものをPMDDとしています。日本産科婦人科学会
軽い症状まで含めると、月経のある女性の8〜9割が何らかの月経前症状を経験するとされ、そのうちPMSと診断されるのは2〜3割、PMDDは1%台から6%台程度と報告されています。同じ「生理前のつらさ」でも、程度や生活への影響には大きな差があるということです。
PMDDとPMSは、明確に線を引ける別の病気というより、症状の重さが連続した一つの概念として捉えられています。そのため「自分はPMSなのかPMDDなのか」を自己判断で決めつける必要はなく、つらさの度合いをそのまま医療者に伝えることが大切です。
PMDDの症状は、感情や気分に関わるものが中心です。身体的な不調も伴いますが、それだけでは診断の中心にはなりません。ここでは精神症状と身体症状に分けて、生活の中で気づきやすいサインを整理します。
代表的な精神症状は、著しい気分の変動、突然涙もろくなる、いらだちや怒り、対人関係での摩擦の増加、強い抑うつ気分や絶望感、緊張感や不安の高まりです。生理前だけ人が変わったようになるという表現をされる方も多く、本人自身がその変化に一番驚いていることも少なくありません。
興味の減退や集中困難、強い倦怠感、食欲の変化、過眠や不眠、圧倒されるような感覚も、PMDDでよく見られる症状です。これらが月経前に繰り返し現れ、月経が始まると次第に和らいでいくのが特徴です。
乳房の張りや痛み、関節痛、むくみ、体重増加といった身体症状も伴いますが、PMDDでは精神症状のつらさが前面に出やすい点が、一般的なPMSとの大きな違いです。会議中に急に涙が止まらなくなる、家族への言葉がとがってしまい後で自分を責める、といった具体的な場面で気づく方も多くいます。
PMDDは血液検査や画像検査で一目でわかる病気ではなく、症状の出方と時期を丁寧に聞き取ることで診断が進められます。自己判断で病名を決めるのではなく、医療機関での評価を受けることが重要です。
米国精神医学会の診断基準では、月経開始前の最終週に5つ以上の症状があり、月経開始後に軽快し始め、月経後には最小限になるか消失することが条件とされています。感情の不安定さ、いらだち・怒り、抑うつ気分、不安・緊張のうち少なくとも1つを含む必要があり、この確認は前向きに2周期以上記録して行うことが望ましいとされています。済生会
実際には、月経周期の記録アプリや簡単なメモでも構いません。「いつ症状が出て、いつ軽くなったか」を数か月分残しておくと、診察の際に医師が状態を把握しやすくなります。日本産科婦人科学会の調査では、こうした前向きの症状日誌を用いて診断している産婦人科医は1割未満にとどまるとも報告されており、患者側から記録を持参して伝えることが診断の助けになる場合があります。日本産科婦人科学会
また、うつ病や不安症など、もともとある精神的な不調が月経前に強まる場合もあり、これはPMDDとは別に「既存疾患の月経前増悪」として扱われます。似た症状でも対応が異なるため、この鑑別も医療機関での評価に含まれます。
PMDDのつらさは婦人科での相談が出発点になりますが、精神症状が重い場合には、心療内科や精神科と連携した診療が検討されます。どのタイミングで動くべきか、次のポイントを目安にしてください。
特に、希死念慮や自分を傷つけたい気持ちが強まる場合は、月経周期にかかわらずできるだけ早く専門的な支援につながることが大切です。日本産科婦人科学会の指針でも、月経前の時期は自殺のリスクが高まりやすい期間であるとされ、精神症状が重い場合や既存の精神疾患の悪化が疑われる場合には、精神科・心療内科への紹介を検討するとされています。日本産科婦人科学会
PMDDの治療は、症状の重さに応じていくつかの選択肢があります。ここでは代表的な考え方と、生活の中で無理なく続けられる工夫を整理します。
中等症から重症の精神症状には、抗うつ薬の一種であるSSRIが第一選択の一つとされ、月経前の時期だけ服用する方法と、継続して服用する方法があります。薬の開始や中止、量の調整は必ず医師の指示に沿って行い、自己判断で中断しないことが安全につながります。ほかにも、低用量ピルなどのホルモン療法、漢方薬、症状に応じた対症療法など、体質や希望に合わせて選べる方法があります。日本産科婦人科学会
睡眠のリズムを整えたり、無理のない範囲で体を動かしたりすることは、月経前の心身の負担を和らげる助けになることがあります。
当院でも、生理前に肩や首がこわばりやすい、姿勢の崩れから疲労感が増しているといったご相談をいただくことがあります。気分の不調とは別に、月経前は体が緊張しやすく、肩や首、背中の筋肉に負担がかかりやすい時期でもあります。
婦人科などの医療機関で大きな異常が確認されていない場合には、こうした体の緊張を整体・カイロプラクティックで確認し自律神経を整えることで、症状の軽減を目指せるケースがあります。
それでも、月経前に体が固まりやすい方にとっては、動きやすさを保つための一つの選択肢になります。まずは医療機関での相談を優先しながら、体の負担の軽減については、必要に応じて当院のような整体・カイロプラクティックも活用していただければと思っています。
PMDDは、月経前に精神症状が強く出て生活に支障をきたす状態で、単なる「生理前の気分の問題」として片づけられるものではありません。症状の出方と時期を記録し、婦人科を中心に相談することが、正確な理解への第一歩になります。
精神症状が重い場合や、危険な気持ちが強まる場合には、迷わず専門的な支援を求めてください。ご自身を責める必要はありません。
気分の不調とあわせて、生理前に体のこわばりや疲労感が気になる場合は、医療機関での相談と並行して、筋肉や関節の状態を整える選択肢として整体・カイロプラクティックを取り入れることもできます。無理をせず、少しずつ体の負担を整えていきましょう。



