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起立性低血圧症とは?立つとふらつく原因と受診の目安を解説

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ベッドや椅子から立ち上がった瞬間に目の前が暗くなり、そのまま動けなくなった。朝の起き上がりでふらついて、仕事や家事を始めるのが怖くなった。そんな経験をきっかけに、「起立性低血圧症」という言葉を調べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、起立性低血圧症とはどんな状態なのか、立ちくらみが起こる原因の考え方、ふらついたときの対処と受診の目安についてお伝えします。

症状だけで病名を決めることはできませんが、起こる場面や服薬の状況を整理しておくと、診察で相談しやすくなります。当院での相談の内容は、起立性低血圧症の症状別ページでも紹介しています。

院長:高木

立ち上がるたびにふらつくと、動き出すこと自体が怖くなります。起こる場面を落ち着いて整理するところから始めましょう

目次

起立性低血圧症とはどんな状態?

起立性低血圧症は、横になっている姿勢や座った姿勢から立ち上がったときに、血圧が大きく下がる状態を指します。最初に定義と代表的な症状を確認し、混同しやすい似た言葉との違いも整理していきます。

立ち上がったときに起こる症状

立ち上がると、重力によって血液が足のほうへ移りやすくなります。通常は血管が収縮するなどの調節がすばやく働いて脳への血流が保たれますが、この調節が追いつかないと、立ちくらみやふらつきが起こります。

医学的には、立ち上がってから3分以内に、収縮期血圧(上の血圧)が20mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が10mmHg以上下がった場合に、起立性低血圧と診断されます。出典:MSDマニュアル

症状としては、目の前が暗くなる、ふわっと浮くような感じがする、足元が不安定になる、気が遠くなるといったものがあります。強い場合は失神に至ることもありますが、座ったり横になったりすると落ち着くことが多いのも特徴です。

普段の低血圧・貧血・起立性調節障害との違い

混同されやすいのが、普段から血圧が低い状態です。起立性低血圧は、測定値の低さではなく、立ったときの下がり方で判断します。普段の数値が低くない方でも、立ったときの下がり方が大きければ、該当することがあります。

項目見るポイント気づきやすい場面
起立性低血圧症立ったときの血圧の下がり方立ち上がった直後、立ち続けたとき
普段の低血圧安静時の血圧の低さ健診や家庭血圧で低めの数値が出たとき
貧血血液検査での血液の状態疲れやすさ、顔色、息切れなど
起立性調節障害起立時の血圧や心拍の調節の不調思春期の朝の起きづらさ、午前中の不調

起立性調節障害は、思春期のお子さんに多く、起立時の血圧や心拍数の調節がうまくいかず、立ちくらみや頭痛、倦怠感などが出る病気です。血圧が下がるタイプもあれば、心拍数が増えるタイプもあるため、起立性低血圧症と同じ言葉として扱わないほうが安全です。出典:日本小児心身医学会

当院にも、起立性調節障害と診断されて薬を処方された10代の方が、その後も朝の起きづらさや登校の難しさが残るとして相談されたケースがあります。ただ、お子さんの朝の不調は、この記事で扱う内容とは別の視点が必要になるため、ここでは深く触れません。

なぜ立ち上がると血圧が下がるの?

血圧が下がる背景は、一つとは限りません。体内の水分量や飲んでいる薬のようにわかりやすいものから、血圧を調節する神経の働きに関わるものまで、いくつかの考え方があります。

脱水や薬の影響で起こる場合

汗を多くかいた、下痢や嘔吐があった、水分があまりとれていないといった脱水では、血液の量が減るため、立ったときに血圧が下がりやすくなります。暑い時期や食欲が落ちている時期に、思い当たる方もいるかもしれません。

血圧を下げる薬、尿を増やす薬、抗うつ薬、睡眠薬など、服用中の薬が関係している場合もあります。症状が出始めた時期と、薬が始まった時期や変わった時期が重なっていないか、振り返ってみる価値があります。出典:American Family Physician(米国家庭医学会)

薬が関係していそうでも、自己判断での中止や量の調整はしないでください。処方した医師や薬剤師に相談するのが基本です。

血圧を調節する働きや持病が関わる場合

立ち上がるたびに、自律神経が血管や心臓の働きをすばやく調整しています。糖尿病やパーキンソン病にともなう自律神経の障害、長く寝込んだあとの衰え、加齢による調節力の低下などが、この働きに影響することがあります。医学の総説でも、神経の障害が関わるものとそうでないものを分けて考えるとされています。出典:米国国立医学図書館 PubMed

大切なのは、「自律神経の乱れ」とひとことで片づけないことです。脱水なのか、薬なのか、神経の病気なのかによって対応は変わります。原因を一つに決めつけず、確認してもらうことが近道になります。

症状が出たときの対処と受診の目安

ふらついた直後は、原因を考えるより先に、転ばないことが何より大切です。その場でできる安全の確保と、早めに医療機関へ相談したいサインを分けて整理します。

まず動作を止めて安全を確保する

目の前が暗くなったら、すぐに動かず、壁や手すりにつかまってしゃがむか、座ってください。可能であれば横になり、落ち着くまで待ちます。転ばないことが最優先で、慌てて歩き出すと、けがにつながるおそれがあります。

落ち着いたあとも、いきなり立ち上がらないようにします。ベッドから起きるときは、いったん横向きになって腰かけ、足首を曲げ伸ばししてから立つと、ふらつきが出にくい方もいます。無理のない範囲で行い、症状が強まる場合は中止してください。

失神や胸痛などは医療機関を優先する

ふらつきの多くは座れば落ち着きますが、失神がある場合は、立ちくらみと分けて考える必要があります。失神は原因がさまざまで、診察が必要になることがあります。

  • 意識を失った、または失いかけた
  • 運動中に気を失った
  • 短い期間に何度も失神した
  • きっかけがはっきりしないまま突然失神した
  • 失神の前後に胸の痛み、動悸、息切れがあった
  • 転んで頭や顔を強く打った

上のような場合は、早めに医療機関へ相談してください。意識が戻らない、呼吸がいつもと違うといった場合は、迷わず119番に連絡します。

繰り返すときは状況を記録する

繰り返すときは、いつ、どんな姿勢のあとに、どのくらいで、どんな症状が出たかを、スマートフォンのメモなどに残しておくと役立ちます。診察の日に症状が出ないこともあるため、記録が手がかりになります。

医療機関ではどう確認し、どう対応する?

何科に行けばよいのか、迷う方もいらっしゃいます。まずは内科などで相談し、必要に応じて専門の科へつながる流れを知っておくと、受診の気持ちが少し楽になります。

血圧と脈拍の変化、原因を確認する

診察では、症状が出る場面、飲んでいる薬、持病、水分のとり方などを聞いたうえで、横になった状態と立った状態の血圧や脈拍を比べます。一般的には、5分ほど横になったあとと、立ち上がって3分後に測って比べる方法が使われます。

原因を探るために、必要に応じて血液検査や心電図などが行われることもあります。検査の日にたまたま症状が出なかった場合でも、典型的な症状が続くときは、状況を変えて再び評価されることがあります。

原因に応じた対応と生活上の工夫

対応は原因に応じて進められます。脱水があれば水分の補給、薬が関係していれば薬の見直し、背景に病気があればその管理が中心です。あわせて、ゆっくり立ち上がる、足の筋肉を動かす、圧迫衣類を使うなど、薬を使わない方法も組み合わされます。

それでも症状が強い場合に、医師の判断で薬が検討されることがあります。薬の種類や量は個々の状態で異なるため、ここでは一般的な流れの説明にとどめます。

水分・塩分・薬は自己判断で変えない

「水分と塩分を多くとればよい」と聞いて試す方もいますが、心不全や腎臓の病気がある方では、増やすことが負担になる場合があります。持病のある方は、量を自己判断で決めず、主治医に確認してください。

日常の困りごとを整理して相談するには

医療機関でも、当院のような整体院でも、相談の中身は伝える情報で変わります。病名よりも、いつ、どんな場面で困っているのかを整理しておくと、話が早く進みます。

症状だけでなく生活への影響を伝える

たとえば「朝、ベッドから起き上がると目の前が暗くなる」「デスクから立つとふらつくので、立ち上がるのが怖い」というように、場面ごとに具体的に伝えると、相手に状況が届きやすくなります。次の項目をメモしておくと便利です。

症状が出る場面

起床時、座った状態から立ったとき、長く立っているときなど

症状の内容と長さ

目の前が暗くなる、ふらつく、気が遠くなるなど。どのくらいで落ち着いたか

服薬の状況

お薬手帳の内容と、薬を始めた時期や変わった時期

受けた検査や説明

血液検査の結果、診察で伝えられた病名や内容

当院でも、初回は問診票にご記入いただき、症状や生活習慣、服薬の情報などを伺います。お薬手帳や血液検査のデータをお持ちの方は、持参していただくと状況をつかみやすくなります。

当院でできる相談

当院でも、立ちくらみやめまいのご相談をお受けしています。骨盤や背骨、首まわりの関節の動き、首や背中の筋肉の硬さなどを確認し、症状の改善を目指して施術を行います。これらが症状に影響していることも考えられるためです。

失神や胸の痛みなど、前の章で挙げたサインがある場合は、先に医療機関への相談を優先してください。そのうえで、病院で大きな異常はないと言われても立ちくらみが続いている方は、ご相談ください。

立ちくらみが続くときに大切なこと

起立性低血圧症は、立ち上がったときに血圧が大きく下がる状態です。普段の血圧の低さや貧血、起立性調節障害とは見るポイントが異なります。原因も脱水、薬、神経の働きなどさまざまで、一つに決めつけることはできません。

ふらついたときは、まず座るか横になって安全を確保し、いつ、どんな場面で起きたかを記録してみてください。失神がある場合、運動中に起きた場合、胸の痛みや動悸、息切れを伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

薬や水分・塩分の調整は自己判断で行わず、お薬手帳や検査結果をまとめて相談してください。診察で大きな異常はないと言われても立ちくらみが続くときは、当院にもご相談いただけます。詳しい内容は、下のページをご覧ください。

この記事の監修者
湘南カイロ茅ヶ崎整体院 院長 高木聖司
湘南カイロ茅ヶ崎整体院 院長
高木 聖司
鍼灸師(国家資格)
PAAC認定カイロプラクター
SORSI認定カイロプラクター
2005年に湘南カイロ茅ヶ崎整体院を開院。 鍼灸・カイロプラクティック・姿勢分析・栄養など幅広い視点から、 身体の不調と向き合っています。 当サイトでは、これまでの臨床経験と専門知識をもとに、 身体や健康に関する記事の内容を確認・監修しています。
監修者プロフィールを見る

院長:高木

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