
院長:高木お気軽にご相談ください!

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夜になるとかゆみが強くなり、気づけば腕や首を掻きむしっている。そんな状態が何年も続き、「アトピー性皮膚炎とはどういう病気なのか」「このかゆみは一生付き合うものなのか」と検索した方も多いのではないでしょうか。皮膚科で薬をもらっても再燃を繰り返すと、原因や治療の意味が見えにくくなり、不安だけが残ってしまいます。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、アトピー性皮膚炎がどのような病気なのか、原因として考えられていること、治療の基本的な考え方、そして自己判断で薬や食事を変えないために知っておきたい点を整理してお伝えします。
読み終えるころには、症状を漠然と不安に感じる状態から、皮膚科でどのように相談し、どこを目安に受診を考えればよいかが見えてくるはずです。体の状態を確認する際に骨盤や背骨、筋肉の緊張なども関係していることがあるため、詳しくはアトピー性皮膚炎の症状別ページもあわせてご覧ください。


かゆみが強い時期ほど、原因を一つに決めつけず落ち着いて整理していきましょう
まず知っておきたいのは、アトピー性皮膚炎が「一度治れば終わり」という病気ではないという点です。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら経過する慢性の皮膚疾患であり、自己判断で症状名を決めるのではなく、皮膚科での診断が土台になります。
アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う湿疹が、増悪と軽快を繰り返しながら慢性的に経過する疾患とされています。皮膚が赤くなったり、乾燥してかさついたりする状態が長く続くことが特徴です。
診断では、かゆみがあること、特徴的な湿疹とその分布がみられること、症状が慢性的・反復的な経過をたどることの3点が基本とされています。出典:日本皮膚科学会・日本アレルギー学会
乳幼児期は顔や頭に湿疹が出やすく、成長とともに首やひじ・ひざの裏側といった、皮膚が密着しやすい部位に症状が現れやすくなるといわれています。成人になってからも、顔や首、手など、生活の中で目につきやすい部位に症状が続くことがあります。
当院に相談に来られた方の中にも、顔や首、前腕、ひざの裏にかゆみと発疹が出て、季節の変わり目に悪化しやすいという方がいらっしゃいました。年代や生活の場面によって、気になる部位や困り方はさまざまです。
手や首のかゆみ、湿疹は、接触皮膚炎や脂漏性皮膚炎など、ほかの皮膚疾患でも起こり得ます。見た目や経過が似ていても、原因や必要な治療が異なる場合があるため、自己判断で病名を決めず、皮膚科で診断を受けることが大切です。
「遺伝だから仕方ない」「食事が悪かったのかもしれない」と、原因を一つに絞り込みたくなる方は少なくありません。実際には、複数の要因が重なって症状が出やすくなると考えられています。
皮膚の表面には、水分を保ち、外からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能があります。このバリア機能が生まれつき弱い方や、乾燥によって機能が低下している方は、汗や衣類の摩擦、ハウスダストなど、日常のわずかな刺激でも炎症が起こりやすくなります。
特に空気が乾燥する時期や、冷暖房で室内の湿度が下がりやすい季節は、皮膚の水分が奪われやすくなります。同じ生活を送っていても、季節によってかゆみの強さが変わると感じる方が多いのは、こうした皮膚の状態と関係していると考えられます。
多くの患者さんには、アレルギーを起こしやすい体質、いわゆるアトピー素因があるとされています。これに加えて、免疫の働き方や、乾燥・発汗・ダニやほこりなどの環境要因が組み合わさることで、症状の出方や重さが変わってきます。出典:日本皮膚科学会・日本アレルギー学会
そのため、アレルギー検査で特定の項目が陽性であっても、それだけが今の症状の原因と言い切れるわけではありません。検査結果と実際の症状を照らし合わせながら判断していく必要があります。
かゆくて掻いてしまうと、皮膚の表面がさらに傷つき、バリア機能が低下します。そこへまた刺激が入り込み、炎症とかゆみが強くなるという悪循環に陥りやすいのも、この病気の特徴のひとつです。
実際に、夜間のかゆみで無意識に掻きむしってしまい、指先や手の湿疹が体全体に広がってしまったという相談も寄せられています。かゆみを我慢し続けるのではなく、早い段階で炎症を抑える対応を考えることが大切です。
掻いてしまうこと自体を責める必要はありません。爪を短く整える、かゆみが強い時間帯の前に保冷剤で軽く冷やすなど、掻く行為そのものを減らす工夫を積み重ねていくことが、悪循環を断つ一歩になります。
アトピー性皮膚炎の治療目標は、症状を完全になくすことを一度に目指すのではなく、かゆみや炎症を落ち着かせて、日常生活に支障が出にくい状態を維持することにあります。
入浴後などに保湿剤を使うことは、皮膚の乾燥を防ぎ、外からの刺激を受けにくくするために行われます。症状が軽い部位には保湿剤を中心に、炎症が強い部位には別の治療を組み合わせるなど、部位によって対応が変わることもあります。出典:厚生労働省
炎症が強い時期には、ステロイド外用薬などの抗炎症治療を用いて、炎症とかゆみを抑えていきます。保湿だけでこの段階を乗り切ろうとすると、かえって悪化を長引かせてしまうこともあります。
炎症を抑える治療と、皮膚のバリア機能を保つ保湿ケアは、どちらか一方ではなく、あわせて行う考え方が基本とされています。出典:環境再生保全機構
薬を使っているのに改善しない場合、量や塗る範囲が不十分なこともあれば、別の皮膚疾患が重なっている可能性もあります。自己判断で薬を変更するのではなく、改善しない状態自体を診察時に伝えることが次の一歩になります。
薬を使い続けることへの不安から、治療を自己判断でやめてしまう方は少なくありません。ここでは、判断に迷いやすい点を整理します。
「使い続けると皮膚が弱くなるのでは」といった不安から、自己判断で薬をやめてしまうと、かえって症状が悪化することがあります。実際に、薬の使用を自分の判断で中止した後、手や首まわりの湿疹とかゆみが強くなってしまったという相談もありました。
不安があるときは、やめるかどうかを自分だけで決めるのではなく、使用量や期間、今後の見通しについて、処方した医師に具体的に質問してみることをおすすめします。出典:日本皮膚科学会・日本アレルギー学会
特定の食品を断てば改善するという情報を目にすることもありますが、食物アレルギーの関与がはっきりしない状態での自己判断による除去食は、栄養面での偏りにつながるおそれがあります。出典:アレルギーポータル
汗をかいた日、乾燥する季節、特定の衣類を着た日など、症状が悪化しやすいタイミングを簡単にメモしておくと、診察時に伝えやすくなります。原因を一つに決めつけず、傾向として捉える姿勢が役立ちます。
自己流のケアだけで様子を見続けるのではなく、次のような状態があるときは、早めに皮膚科へ相談することをおすすめします。特に、これまでと明らかに違う変化が出ているときは、様子を見る期間を長くしすぎないことが大切です。
実際に、指先から始まった湿疹が体全体に広がり、強いかゆみで夜も眠れなくなってしまったという相談もありました。眠れないほどのかゆみは、我慢を続けず早めに相談したいサインのひとつです。
治療目標は、症状を我慢することでも、完治を急ぐことでもなく、かゆみや炎症を落ち着かせながら、無理のない生活を続けられる状態を保つことにあります。診察のときに、次のような点を伝えると、治療方針を相談しやすくなります。
いつからどの部位に症状が出ているか、かゆみで眠れているか、じゅくじゅくや痛みの有無、使用中の薬や保湿剤で困っている点、季節や汗、衣類との関係などを整理して伝えると、治療方針を相談しやすくなります。
かゆみそのものだけでなく、夜眠れない、手を使う作業がしづらいといった生活上の困りごとを背景に相談されるケースもあります。ただし、湿疹やかゆみの診断・治療は、あくまで皮膚科で受けることが基本です。
一方、背骨や骨盤の状態、自律神経の乱れなどがアトピー性皮膚炎に関係していることもあります。当院では、こうした点を確認したうえでアプローチしていきます。詳しくは、アトピー性皮膚炎の症状別ページもあわせてご覧ください。
アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚疾患であり、原因を一つに決めつけられる病気ではありません。皮膚のバリア機能や体質、環境などが複雑に関わりながら、症状の出方が変わっていきます。
治療では、保湿と炎症を抑える治療をあわせて行いながら、悪化のきっかけを記録し、皮膚科で経過を確認していくことが基本になります。薬や食事について不安を感じたときは、自己判断で変更せず、まずは処方医に相談してみてください。
じゅくじゅくした湿疹や強い痛み、眠れないほどのかゆみがあるときは、我慢せず早めに医療機関へ相談することをおすすめします。日常生活での負担が気になる場合は、体の状態を確認しながら相談できる場所として、当院もあわせてご検討ください。



