
院長:高木お気軽にご相談ください!

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走り始めは何ともないのに、5キロを過ぎたころから膝の外側がズキズキと痛みだす。下り坂や階段を下りるときだけ、鋭い痛みが走る。湿布を貼って様子を見ているものの、次の練習で同じ痛みが出るのではと不安になっている方もいるのではないでしょうか。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、膝外側の痛みがランナー膝(腸脛靭帯炎)を疑う特徴なのか、今は走ってよいのか、悪化させないための対処と受診の目安についてお伝えします。
読み終えたときに、今日の練習を続けるべきか、どんな症状があれば医療機関を優先すべきかが判断できるようになることを目指しています。当院での考え方はランナー膝(腸脛靭帯炎)でお困りの方へでも紹介しています。


痛みを我慢して走り続ける前に、今の状態を一緒に整理していきましょう
膝の外側の痛みには複数の原因が考えられますが、走る動作と結びついた痛みの出方には特徴があります。まずはご自身の症状を振り返ってみましょう。
腸脛靭帯炎の特徴的な点は、走り出した直後には痛みがなく、一定の時間や距離を走ったあとに膝の外側が痛みだすことです。
痛みは走行中に繰り返し、ある程度予測できる形で現れやすく、走るのをやめて休むと軽くなる傾向があるとされています。出典:BMJ
膝を軽く曲げた状態を繰り返す動作で症状が出やすいため、下り坂や階段を下りる場面で痛みを感じる方が多くいます。
当院にも、5キロを過ぎると決まって膝の外側が痛みだす、階段の上り下りで違和感がある、といったご相談をいただくことがあります。走れる距離が短くなることや、大会前に練習ができないことへの焦りを感じている方も少なくありません。
膝の外側の痛みは、腸脛靭帯炎以外にも半月板や靭帯など、別の組織が関係している場合があります。
症状だけで自己判断せず、次に説明する危険サインの有無も一緒に確認しておくことが大切です。
痛みがあるときに一番迷うのは、練習を続けるかどうかという判断です。悪化を防ぐために、まず確認しておきたい点を整理します。
走っている途中で痛みが出たにもかかわらず、そのまま距離を消化しようとすると、負担が積み重なりやすくなります。
痛みが出た時点で一度ペースを落とすか、その日は切り上げる判断も必要です。
湿布を貼って痛みが軽く感じられても、組織への負担そのものがなくなったわけではありません。
当院でも、湿布を貼れば走れると考えて練習を続けていた方が、痛みを繰り返すうちに相談に来られるケースがあります。鎮痛薬の使用については、自己判断で量や期間を調整せず、薬剤師や医師に確認しておくと安心です。
膝の腫れ、引っかかって動かしにくい感覚、膝が抜けるような不安定感、強い外傷を伴う痛みは、関節内の病変が関係している可能性があります。
このような症状がある場合は、腸脛靭帯炎だけを想定せず、整形外科での評価を優先してください。出典:BMJ
腸脛靭帯炎は、ひとつの原因だけで説明できるものではなく、いくつかの要素が重なって起こると考えられています。
練習量や強度を短期間で急に増やすと、膝の外側にかかる負担が積み重なりやすくなります。
大会前に距離を伸ばした時期や、坂道メニューを増やした時期に痛みが出始めていないか、振り返ってみましょう。
傾斜のある道路や周回コース、劈化したシューズなど、走行環境も膝への負担に関わることがあります。
以前の痛みが完全に回復していない状態で練習量を戻すと、同じ場所に負担が集中しやすくなる点も知っておくとよいでしょう。
フォームや股関節周囲の状態が関係している場合もありますが、これだけを唯一の原因として決めつけるのは適切ではありません。
特定のストレッチやフォーム修正だけで再発を防げるとする研究結果は、まだ十分に確立されていません。出典:British Journal of Sports Medicine
痛みがある時期は、走るための対処ではなく、回復を妨げないための対処を優先しましょう。
痛みが出る距離や坂道を避け、負荷を一段落とすことが回復の第一歩になります。
完全に休むかどうかは症状の強さによって異なるため、無理に走り続けようとせず、様子を見ながら判断してください。
太もも外側を伸ばすストレッチを取り入れる方は多いですが、痛みを強めてしまう場合は中止してください。
ストレッチだけで傷害を防げるという考え方には、根拠として十分でない部分もあると報告されています。出典:British Journal of Sports Medicine
セルフケアを続けても痛みが軽くならない、あるいは悪化していく場合は、自己対応にこだわらず医療機関に相談しましょう。
症状に応じて、負荷の調整とリハビリテーションを組み合わせた保存的な対応が行われることがあります。出典:JCHO東京山手メディカルセンター
痛みが少し引いたからといって、すぐに元の練習量へ戻すと再発しやすくなります。段階を踏んで戻すことが大切です。
階段の上り下りや長時間の歩行で痛みが出ない状態になっているかを、再開前の目安にしましょう。
日常生活の動作で痛みが残っている段階で走り始めるのは、負担が大きすぎる可能性があります。
再開する際は、坂道や周回コースを避け、平地で短い時間から始めて反応を確認してください。
距離、ペース、頻度、坂道を同時に増やさず、ひとつずつ段階的に戻していくことで、負担の集中を避けやすくなります。
再開後に痛みが戻った場合は、無理に続けず、ひとつ前の段階へ戻して様子を見ましょう。
繰り返す場合は、練習内容だけでなく、体の状態そのものを一度確認しておくと安心です。
受診を優先するケースと、練習の負担や体の状態を見直したいケースは、分けて考えることができます。
先に紹介した腫れやロッキング、膝が抜ける感覚などがある場合は、まず整形外科で評価を受けてください。
診断によって、腸脛靭帯炎以外の疾患が関わっている可能性を確認できます。
医療機関で大きな問題が見つからず、それでも走ると同じ痛みを繰り返す場合、骨盤や背骨、股関節や膝関節の動き、周囲の筋肉の緊張などが負担に関係していることがあります。
当院では、痛みのある膝だけでなく、骨盤や背骨の状態、関節の動き、筋肉の緊張なども確認しながら、負担のかかり方を一緒に整理しています。詳しい内容はランナー膝の症状別ページでご案内しています。
膝の外側の痛みは腸脛靭帯炎の可能性がありますが、腫れやロッキングなど別の病変を疑う症状がないかを、まず確認することが大切です。
痛みがある時期は負荷を下げ、湿布や鎮痛薬で隠して走り続けないこと、再開時は距離やペースを一度に増やさず段階を踏むことを意識してください。
それでも痛みを繰り返す場合は、検査結果を確認したうえで、体の状態を見直す相談先として整体を選択肢に入れていただいても構いません。焦らず、ひとつずつ状態を確認しながら練習に戻っていきましょう。



