
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!
朝起きた瞬間からすでに体が重く、家事や仕事を少しこなすだけで、翌日には起き上がれないほどだるくなる。そんな状態が何か月も続くと、単なる疲れではなく「慢性疲労症候群」ではないかと気になってくるかもしれません。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、慢性疲労症候群がどのような病気なのか、一般的な疲労との違い、診断の考え方、そして今の生活で気をつけたいことをお伝えします。
「自分の症状が当てはまるのか」というところから、順番に整理していきます。すでに気になる症状がある方は、慢性疲労症候群の症状ページもあわせて参考にしてください。


休んでも回復しない疲労は、体からの大切なサインかもしれません
慢性疲労症候群は、正式には筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とも呼ばれ、休養しても回復しにくい強い疲労が長期間続き、それまでの生活が送れなくなる病気です。国立精神・神経医療研究センターのME/CFS研究班では、長い期間にわたって強い疲労感が続き、全身の脱力などによって日常生活を送るのが困難になる、原因のはっきりしない病気として説明されています。国立精神・神経医療研究センター ME/CFS研究班
ここで大切なのは、単に「疲れやすい」というだけで慢性疲労症候群と決めつけないことです。だるさが続く背景には、睡眠不足や貧血、甲状腺の不調、心の状態など、さまざまな要因が関係することがあります。まずは病気の特徴を知ることから始めましょう。
慢性疲労症候群では、疲労感だけでなく、いくつかの症状が重なって現れることが多いとされています。どんな症状があるのかを知ることで、自分の状態を振り返る手がかりになります。
最も特徴的なのが、少し体を動かした後に、数時間から数日たってから症状が強く悪化するという現れ方です。たとえば買い物や家事、会議への参加といった、以前なら問題なくできていた程度の活動の後に、翌日から数日間、起き上がれないほどのだるさが続くことがあります。これは労作後症状増悪と呼ばれ、慢性疲労症候群を考えるうえで重要な特徴の一つです。英国NICE診療ガイドラインNG206
眠っても回復した感じがしない、夜中に何度も目が覚める、逆に眠りすぎてしまうなど、睡眠に関する困りごともよく見られます。あわせて、考えがまとまらない、物忘れが増えた、言葉が出てこないといった、いわゆるブレインフォグと呼ばれる状態を感じる方もいます。仕事でのうっかりミスが増えたと感じる方も少なくありません。
頭痛や筋肉痛、関節の痛みが長く続く方もいます。また、立ち上がったときにふらつく、座っていても気分が悪くなるといった、立位や姿勢の変化に伴う症状が出る場合もあります。光や音に対して敏感になったと感じる方もいるようです。これらの症状は人によって現れ方が異なり、日によって変動することも珍しくありません。
「疲れている」という感覚は誰にでもありますが、慢性疲労症候群では、その質と続き方が大きく異なります。ここでは、一般的な疲労との違いを考えるための視点を整理します。
一晩眠れば回復する、休日にゆっくり過ごせば元に戻るというのが、通常の疲労の特徴です。一方、慢性疲労症候群が疑われる場合は、十分に休んでも回復した感じが得られず、それまで当たり前にできていた仕事や家事、外出が難しくなっていきます。大阪府の資料でも、一般的な「慢性疲労」と混同されやすいものの、実際は生活を著しく損なうほどの倦怠感が続く点で異なると説明されています。大阪府 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)について
通常の疲れであれば、動いた分だけ疲れて、休めばその分回復していきます。慢性疲労症候群では、動いた量に対して不釣り合いなほど症状が悪化し、回復までに長い時間を要するのが特徴です。前日は普通に過ごせたのに、翌日になって急に動けなくなるという経過をたどる方もいます。「頑張れば元に戻る」と考えて活動を増やすと、逆に症状を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。
単に体がだるいだけでなく、睡眠の問題や集中力の低下、痛み、立ちくらみなど、複数の症状が同時期に重なっている場合は、一般的な疲労とは違う可能性を考える材料になります。症状が一つだけでなく複数重なっているかという視点で、自分の状態を振り返ってみてください。
「病院で検査を受けても異常がなかった」という声は少なくありません。ここでは、なぜそうなるのか、診断がどのように進められるのかを説明します。
現時点では、血液検査や画像検査で慢性疲労症候群そのものを一発で確定できる方法はありません。こころみクリニックの解説でも、疲労の強さだけでなく、発症前と比べた活動量の低下や症状の経過、日常生活への影響などを合わせて確認していく必要があるとされています。こころみクリニック 慢性疲労症候群の症状・診断・治療
強い疲労感は、貧血や甲状腺の機能異常、睡眠時無呼吸症候群、感染症、薬の影響、心の不調など、さまざまな病気でも現れることがあります。そのため、医療機関では血液検査などを通じて、こうした他の病気の可能性を確認しながら診断を進めていきます。検査で大きな異常が見つからなかったとしても、それは症状そのものを否定するものではありません。
受診の際は、症状がいつから始まったか、休んでもどの程度回復するか、活動後にどれくらい悪化し回復までどのくらいかかるか、仕事や家事にどう影響しているかを具体的に伝えると、状況を理解してもらいやすくなります。メモに残しておくと、診察のときに説明しやすくなります。
「早く元の生活に戻りたい」という気持ちから、無理に体を動かしてしまう方もいますが、慢性疲労症候群ではその対応がかえって逆効果になることがあります。
英国のNICEガイドラインでは、慢性疲労症候群が疑われる方に対して、専門的な管理のもとでない限り、単純に運動量を増やすことを勧めるべきではないと示されています。英国NICE診療ガイドラインNG206「頑張って動けば体力が戻る」という一般的な感覚とは異なる病気であることを知っておく必要があります。
調子がよい日にまとめて活動し、翌日以降にひどく悪化してしまうというパターンは、多くの方が経験しやすい落とし穴です。無理をせず活動量を調整するという視点を持ち、疲れを感じる前に休憩を取り入れる工夫が助けになる場合があります。
現時点では、慢性疲労症候群そのものを根本から治す確立された治療法はなく、症状の内容に応じた対応が中心になります。自己判断で市販薬やサプリメントだけに頼るのではなく、まず医療機関に相談し、必要な検査や今後の見通しについて確認することをおすすめします。
こうした状態に複数当てはまる場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに医療機関へ相談することを検討してみてください。
整体やカイロプラクティックでは、姿勢や背骨のバランス、生活習慣の影響など、体の状態を全体的に確認していくという視点で相談を受けることがあります。体調の背景を整理する一つの選択肢として利用される方もいますが、慢性疲労症候群が疑われる場合は、まず医療機関で他の病気の可能性を確認することが優先されます。
当院では、休んでも疲れが抜けないというご相談をいただくこともありますが、症状の背景は一人ひとり異なります。当院での考え方や、どのように体の状態を確認していくかについて詳しく知りたい方は、慢性疲労症候群の症状ページをご覧ください。
慢性疲労症候群は、単なる疲れとは異なり、休養しても回復しにくい強い疲労が長く続き、活動後に症状が悪化するという特徴を持つ病気です。睡眠や集中力、痛みなど、疲労以外の症状が重なっている場合は、その可能性を考える材料になります。
診断は単独の検査で確定できるものではなく、他の病気の可能性を確認しながら進められます。検査で異常がなかったとしても、症状そのものを否定するものではありません。
無理に活動量を増やそうとせず、気になる症状が続く場合は、早めに医療機関へ相談することを大切にしてください。体の状態を確認する一つの選択肢として、整体やカイロプラクティックを検討したい方は、症状ページもあわせてご参考にしてください。



