
院長:高木お気軽にご相談ください!

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突然、寝ている最中に足の人差し指がピンと張ってつってしまう。そんな経験をされた方は、実は多いのではないでしょうか。一度つるとなかなか治まらず、痛くて目が覚めてしまったり、朝起きた時に違和感が残ったりすることもありますよね。でも安心してください。
足の人差し指がつるという症状には、医学的にちゃんとした原因があり、その原因に合わせた対処法を実施すればほとんどのケースで改善されていきます。私は治療院を開院してからおよそ20年間、こうした足の指のつりで困っている患者さんを多く診てきました。その中で気づいたのは、原因さえわかれば、患者さん自身で予防することが十分に可能だということです。


今回の記事は、患者さんから「なぜ足の指がつるのか原因が知りたい」という相談を何度も受けてきた経験から、その対処法と予防策を体系立てまとめたものです
足の人差し指がつるという現象は、筋肉が何らかの理由によって異常に収縮し、その収縮が継続している状態です。特に足の指は、立ち仕事で一日中体重を支えたり、歩く時に推進力を生み出したりと、思っている以上に負担がかかっている部位なんです。
夜間に起こりやすいのは、日中の疲労が蓄積した状態で、筋肉の緊張が高まり、ちょっとした刺激に反応しやすくなっているからです。また、足の指の筋肉は体の中でも細い部分ですので、ミネラルバランスやホルモンバランスの影響も受けやすいという特性があります。
つまり、つるという症状は、体からの「何か調整が必要ですよ」というメッセージなのです。
足の人差し指がつる原因を大きく分類すると、大きく分けて3つの要因があります。これらを理解することで、あなたのつりの原因がどこにあるのかが見えてきます。一つの原因だけというケースもありますし、複数の要因が組み合わさっていることもあります。実際の治療でも、まずこれら3つの原因を特定することから始まります。
最も多くの患者さんが挙げるのが「冷え」です。特に女性で冷え性の方、また季節が冬に近づく時期に症状が強くなるという方が多いです。
体が冷えると、末端の血行が悪くなります。足の指は体の中で最も先端にある部位ですから、血行不良の影響を最も受けやすいんです。血行が悪いと、筋肉に十分な酸素と栄養が行き届かず、筋肉が硬く緊張した状態になってしまいます。
その状態で、寝返りを打った時や、朝方に無意識に足を動かした時などの些細な刺激で、筋肉が過剰に反応してつってしまうわけです。この場合の対処法は、体を温めることが基本になります。
脱水状態とミネラル不足は、つりの最大の原因です。筋肉が収縮するときには、カルシウム、マグネシウム、カリウムといったミネラルが重要な役割を果たしています。これらのミネラルのバランスが崩れると、筋肉の収縮がスムーズにコントロールできなくなり、つりやすくなってしまうんです。
脱水症状になると、体内の水分が減少し、必然的にこれらのミネラルの濃度が高くなったり、あるいは排泄される量が増えたりしてバランスが乱れます。夏場はもちろん、冬場でも暖房で水分が失われやすいので注意が必要です。
特に最近、トイレに行く回数を減らすために水分補給を控えている方や、毎日のように運動をされている方は、知らず知らずのうちに脱水状態になっていることがあります。
一見、矛盾しているように思えるかもしれませんが、実は過度な疲労と運動不足の両方が足の指のつりを引き起こします。立ち仕事をしている方や、一日中歩き回る仕事をしている方は、足の指の筋肉が常に緊張状態にあります。その状態で十分な回復時間がないと、筋肉が疲労困憊してしまい、つりやすくなります。
一方、デスクワークが中心で普段あまり歩かない生活をしている方の場合、足の指の筋肉が弱くなっているため、ちょっとした動きで過度に反応してしまいます。どちらのケースでも、筋肉の状態が不安定になってつりが発生するんです。
40代、50代といった中年以降に足の指のつりが増えたという方のお話をよく聞きます。これは加齢とともに体の筋肉量が低下し、同時にホルモンバランスが変わることが関係しています。
女性の場合、更年期の時期に症状が強くなることもあります。また、糖尿病や高血圧などの持病がある方も、血行や神経伝達に影響が出やすいため、つりが起こりやすいです。
年齢が高いほど、複数の原因が組み合わさっている可能性が高いため、単純な対処法だけではなく、生活習慣全体を見直す必要があります。
足の人差し指がつってしまった時、多くの方は反射的にマッサージしたり、力を入れて曲げようとしたりされます。しかし、つっている最中は無理に動かすと、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。正しい対処法を知っておくと、痛みが早く和らぎます。
まず、つった指を痛みを感じない程度にゆっくり反対方向に伸ばしてください。指が曲がってつっている場合は、足の甲の方に向けて優しく伸ばします。急激に伸ばすのではなく、深呼吸をしながら30秒から60秒かけてゆっくり伸ばすことがポイントです。伸ばしながら、つっている筋肉に意識を向けると、より効果的です。
その後、温かいお湯に足を浸したり、温かいタオルで包んだりして、筋肉を温めます。これにより、筋肉の緊張がほぐれやすくなり、痛みが軽くなります。つった指のマッサージをする場合は、つった直後ではなく、痛みがある程度治まった後に、優しく揉みほぐすようにしてください。
つりが何度も起こるようなら、本格的に予防策に取り組む必要があります。日常生活の中で実施できることばかりですので、ぜひ試してみてください。
何よりも大切なのがこまめな水分補給です。朝起きた時、昼間の定時ごと、そして就寝の1時間前など、意識的に水を飲む習慣をつけてください。
ただし、つりの予防という観点では、単なる水だけでなく、ミネラルが含まれた飲料を摂取することがより効果的です。麦茶、あるいはミネラルウォーターなどが良いでしょう。夜中につりが起こる方は、特に就寝前の水分補給をおすすめします。
次に、毎日の入浴を習慣化してください。就寝の1時間から2時間前に、39度から41度のぬるめのお湯に15分から20分浸かることで、体が芯から温まり、血行が改善されます。そしてそのまま温かい状態で就寝すると、夜間のつりが発生しにくくなります。シャワーだけで済ませている方は、週に3日でも良いので、できるだけ湯船に浸かる習慣をつけてみてください。
さらに、適度なストレッチも効果的です。就寝の前に、足の指をゆっくり反らせるストレッチや、ふくらはぎを伸ばすストレッチを2分から3分程度行うと、筋肉が柔軟な状態になり、つりにくくなります。仕事の合間に、足の指をグーパーグーパーと開いたり閉じたりする運動をするのも良いでしょう。
食事の面では、カルシウムやマグネシウムが豊富な食材を意識的に摂取してください。小魚、海藻、ナッツ、豆類、緑色の野菜などが該当します。毎日の食事の中で、これらのいずれかを意識して取り入れるだけでも、ミネラルバランスが整いやすくなります。
ほとんどの足の指のつりは、これまでお述べした対処法と予防策で改善されます。ただし、以下のようなケースに当てはまる場合は、医療機関への相談をおすすめします。
このような場合は、内科や神経内科での相談が必要になることもあります。一度、症状をしっかり記録した上で、医師や治療家に相談されることをおすすめします。
私自身、多くの患者さんを診ていて感じるのは、多くの方が「つりは単なる疲れだから放っておけば大丈夫」と考えてしまっているということです。確かに、一時的なつりは誰にでも起こります。
しかし、それが繰り返されるようになったら、それは体からの明らかなメッセージです。冷えがあるのか、水分不足なのか、あるいは生活習慣の改善が必要なのか、原因をしっかり把握することが大切です。
当院では、患者さんの症状の原因を徹底的に調べ、その方に合わせたオーダーメイドのアドバイスを提供しています。ロシアの最先端医療機器メタトロンを使った検査で、体の状態を数値で見える化し、本当に必要な対処法を見つけ出していきます。
足の指のつりが続くようでしたら、一人で悩まずにぜひ当院にご相談ください。一緒に症状の根本原因を探り、あなたが本来の健康な状態を取り戻すお手伝いをさせていただきたいと思います。