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寝るときの手の位置はどこがいい?しびれや腕のだるさを防ぐ考え方

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布団に入ってほっとひと息つく時間、みなさんはどんな姿勢で眠っていますか。実は、寝るときの手の位置ひとつで、朝起きたときの体の軽さに関わることがあるのをご存じでしょうか。

手のしびれや腕のだるさが気になっている方に向けて、今回は負担の少ない手の位置と、その理由についてわかりやすくお伝えしていきます。

院長:高木

私自身も忙しい時期は無意識に手を体の下に入れて眠ってしまうことがあります 朝の小さな違和感は体からのサインだと日々感じています

目次

寝るときの正しい手の位置とは

「結局どこに手を置いて眠ればいいの」という疑問は、多くの方が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。実は負担の少ない手の位置は、仰向け・横向き・うつ伏せという寝る姿勢によって少しずつ異なります。まずはそれぞれの位置から順番に見ていきましょう。

仰向けで寝るときの手の位置

仰向けで寝る場合は、手のひらを天井に向け、脇をこぶし1個分ほど開いて置くのがよいとされています。

肩の力を抜き、腕を体からやや離すイメージを持つと、自然と鎖骨まわりが開きやすくなります。

横向きで寝るときの手の位置

横向きの場合は、前腕をクッションや抱き枕にそっと預けるように置くのがポイントです。

腕全体で体重を支えようとすると、肩や手首に負担が集中してしまうため注意しましょう。

うつ伏せで寝るときの手の位置(おすすめしない理由)

うつ伏せは首を左右どちらかに大きくひねる姿勢になるため、基本的にはあまりおすすめできません。

どうしてもうつ伏せでしか眠れないという方は、まくらの高さを低めに調整するなどの工夫をしてみてください。

寝る姿勢手の位置の目安
仰向け手のひらを上に向け、脇を軽く開く
横向き前腕をクッションに預ける
うつ伏せ基本的にはおすすめしない

手の位置が悪いと起こりやすい3つのトラブル

手を体の下に入れて眠ったり、バンザイのように腕を上げたまま眠り続けたりする姿勢が習慣になっていると、体にはいくつかのサインが少しずつ現れやすくなっていきます。ここでは代表的な3つのトラブルについて、順番に見ていきましょう。

腱鞘炎の原因になる

手首が不自然な角度のまま長時間固定されると、腱やそれを包む部分に負担がかかり、炎症につながることがあります。

これが腱鞘炎と呼ばれる状態で、指の付け根や手首の痛み、動かしにくさとして現れることがあります。

手や腕にしびれが出る

頭の重さは体重のおよそ1割前後といわれ、体重60kgの方なら約5〜6kgほどにもなります。

その重みが長時間腕にかかり続けると、血管や神経が圧迫され、しびれとして感じられることがあります。

実際に、朝起きたら手がジンジンして、コップを持つ手にうまく力が入らなかったという声も少なくありません。

睡眠の質が悪くなる

手が体の下敷きになっていると寝返りが打ちにくくなり、体の一部分にだけ圧力がかかり続けてしまいます。

結果として眠りが浅く感じられたり、朝の疲労感につながったりすることもあります。

なぜ「手のひらを上」が正しいとされるのか

ここまで正しい位置と起こりやすいトラブルについてお伝えしましたが、そもそもなぜ手のひらを上に向ける姿勢がよいとされているのでしょうか。ここからはその理由を、体の仕組みから見ていきます。

解剖学的肢位とは

医学の世界には解剖学的肢位と呼ばれる、体の基準となる姿勢があります。

まっすぐ立ち、顔は正面を向き、手のひらを前に向けた状態のことで、関節や筋肉の位置を説明するときの基準とされています。

仰向けで手のひらを上に向ける姿勢は、この自然な状態に近い形だと考えられています。

胸が開いて呼吸が深くなる

手のひらを上に向けると、肩が自然と外側に開きやすくなります。

その結果、胸まわりの筋肉のこわばりがゆるみ、呼吸がしやすく感じられることがあります。

筋肉の緊張がやわらぐ

手のひらを上に向けて眠ることは、体にとって余計な力が入りにくい自然な姿勢につながります

肩まわりに余計な力が入りにくくなるため、リラックスした状態を保ちやすくなります。

今の寝姿勢を改善する5つの方法

長年の寝る姿勢のクセを、いきなり完璧に変えるのは難しいものです。ここでは無理なく始められる5つの改善方法をご紹介しますので、できるところから少しずつ試してみてください。

枕の高さを見直す

バスタオルを折りたたんで枕の下に入れ、少しずつ高さを調整してみましょう。

仰向けで寝たときに、目線がほんの少し下を向くくらいの高さがひとつの目安になります。

自分に合った枕を選ぶ

低反発・高反発、横向き対応の形状など、枕の素材や形によって寝姿勢の安定感は大きく変わります。

可能であれば購入前に試してみて、自分の首や肩に合うものを選ぶとよいでしょう。

クッションを活用する

横向きで寝ることが多い方は、抱き枕やクッションに前腕を預けてみてください。

手を体の下に入れずに済むため、しびれや手首への負担を減らす助けになります。

3つのストレッチで整える

日中に凝り固まった筋肉をゆるめておくと、寝ている間に不自然な姿勢を取りにくくなります。

就寝前に、次の3つのストレッチを取り入れてみてください。

  • 広背筋ストレッチ:両手を頭の上で組み、体をゆっくり横に倒す
  • 円回内筋ストレッチ:片腕を前に伸ばし、反対の手で手首をやさしく反らせる
  • 大胸筋ストレッチ:壁に片腕をつけ、体をゆっくり反対方向へひねる

それぞれ20秒ほどキープし、呼吸を止めずにゆっくり伸ばす感覚を意識してみてください。

睡眠環境を整える

室温や湿度、照明なども、実は寝姿勢に間接的に影響しています。

夏場は25〜28度、冬場は18〜22度、湿度は40〜60%程度を目安に整えてみましょう。

症状の程度別に見る対処法

朝のしびれや腕のだるさといっても、その程度は人によってさまざまです。ここでは軽度・中度・重度の3段階に分けて、それぞれの目安と考え方をお伝えします。

軽度:セルフケアで様子を見られるケース

体を動かせばすぐにしびれがおさまる、朝だけの一時的な違和感という場合は、枕の調整やストレッチといったセルフケアで様子を見られることもあります。

中度:日常生活に支障が出てきたケース

しびれや痛みがほぼ毎日続き、1時間以上おさまらないという場合は、自己判断だけで抱え込まず、体の状態を専門家に見てもらうことも選択肢のひとつです。

重度:医療機関へ相談したいケース

夜中にしびれで目が覚める、手にまったく力が入らないといった場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です

胸郭出口症候群など、寝姿勢だけが原因ではないケースも考えられるためです。

程度目安となる症状
軽度動かせばすぐおさまる一時的なしびれ
中度毎日のように続き、1時間以上おさまらない
重度夜中に目が覚める、力が入らない

寝るときの手の位置からわかる心理

寝ている間は意識がないぶん、無意識のうちの体のクセや心の状態が姿勢に表れやすいともいわれています。ここでは3つの手の位置から見えてくる心理的な傾向をご紹介します。ただし、医学的に心理状態を判断できるものではないため、あくまで一般的な傾向として参考にしてみてください。

手を組んで寝る心理

胸の前で手を組むようにして眠る姿勢は、無意識に自分の体を守ろうとする気持ちの表れといわれることがあります。

安心感を求めている、ひとつのサインなのかもしれません。

バンザイ寝の心理

万歳をするように腕を上げて眠るクセがある方は、肩まわりの緊張がなかなか抜けきっていない状態のこともあるようです。

手を枕にして寝る心理

手を頭の下に入れて眠るクセは、日中のストレスや緊張が残ったまま眠りについているサインと説明されることもあります。

改善しても症状が変わらないときに知っておきたいこと

ここまでご紹介した方法を試しても、しびれや痛みがなかなか変わらないという場合もあるかと思います。最後に、そうしたときの考え方を整理しておきます。

セルフケアを続けてもよいケース

違和感が軽く、日中の生活に大きな支障が出ていない場合は、しばらく枕の高さやストレッチの内容を見直しながら、様子を見てみるのもひとつの方法です。

医療機関へ相談したほうがよいケース

痛みやしびれが長く続く、だんだん強くなっている、日常生活に支障が出ているという場合は、自己判断だけで様子を見続けず、専門家へ相談することをおすすめします。

寝るときの手の位置は、ちょっとしたことのようで、朝の体の軽さや一日の過ごしやすさに関わることがあります。

まずは仰向けで手のひらを上に向けることを意識し、枕の高さやストレッチなど、できるところから少しずつ整えていってみてください。

それでもしびれや痛みが続く、悪化しているという場合は、一人で抱え込まず、早めに当院にご相談ください。


院長:高木

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