
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!
こんにちは。湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。最近、肩の付け根の痛みでお困りの患者さんからよく聞かれるのが「ストレッチをしても大丈夫ですか?」という質問です。特にズキズキとした痛みが夜間に強くなる場合、多くの方が自分で何とかしたいと考えられるのではないでしょうか。ただし、その痛みの原因によっては、ストレッチが逆効果になることもあるんです。


肩の付け根の痛みは単なる疲労ではなく、明確な原因があります。その原因を理解した上でストレッチを行うことが改善への近道になります
肩の付け根がズキズキと痛む場合、いくつかの異なる原因が考えられます。私の20年以上の臨床経験の中でも、患者さんの年齢や生活習慣によって原因は大きく異なることがわかっています。原因を特定せずにストレッチを行うことは、症状の悪化につながる可能性があるため注意が必要です。
最も多いのが肩関節周囲炎です。40代から50代の方に特に多く見られますが、最近は30代でも発症する方が増えています。この場合、肩関節の周囲にある筋肉や腱に炎症が起きており、腕を上げるときに激しい痛みが走るのが特徴です。初期段階では炎症が強いため、ストレッチは控えるべき時期があります。炎症が落ち着いてから徐々にストレッチを導入することが改善の鍵になります。
スポーツをされている方や重いものを持つ仕事をされている方に多いのが腱板損傷です。肩を動かす時にシャープな痛みが走り、特に腕を後ろに回す動作が困難になります。この場合、無理なストレッチを行うと損傷がさらに広がる可能性があります。医学的な評価を受けた上で、適切な時期から段階的に対処することが重要です。
デスクワークが長い方や、同じ姿勢を続ける仕事をされている方に多いのが筋肉の過度な緊張です。この場合、肩甲骨周辺の筋肉が硬くなり、首から肩にかけてズキズキとした鈍い痛みが生じます。幸い、このタイプはストレッチで改善されることが多いので、正しい方法を実践すれば痛みは軽減されます。
ストレッチができるかどうかは、痛みの段階によって大きく変わります。同じ肩の痛みでも、急性期と慢性期では全く異なるアプローチが必要になるのです。以下の段階分けを参考に、ご自身の状態を判断してみてください。
| 痛みの段階 | 特徴 | ストレッチ対応 |
| 超急性期(発症直後~1週間) | 激しい痛み、腫れ、熱感がある | ストレッチ禁止。安静と冷却が基本 |
| 急性期(1~4週間) | 痛みは続くが激しさは減少 | 軽い可動域運動のみ。無理は禁物 |
| 亜急性期(4週間~3ヶ月) | ズキズキとした鈍い痛みが残る | 段階的なストレッチを開始できる |
| 慢性期(3ヶ月以上) | 痛みは軽いが可動域が制限されている | 積極的なストレッチが効果的 |
亜急性期以降であれば、自宅で実践できるストレッチがあります。ただし、痛みを感じたら無理は禁物です。「気持ちいい」と感じる範囲でゆっくり行うことがポイントになります。
痛みが強く残っている段階では、激しいストレッチは避けるべきです。代わりに、肩関節の可動域を少しずつ広げていくストレッチから始めます。まず、腕を前に出し、反対の手で肘を持って胸の方に引き寄せます。この時、痛みが出ない範囲で15~20秒間キープしてください。呼吸は止めずに、ゆっくりと息を続けることが大切です。これを朝と晩の2回、各5セット行うことをおすすめします。
ズキズキとした痛みが残りつつも、日常生活で支障が少なくなってきた段階では、より幅広いストレッチが効果的になります。肩を回す動作も含めた施術を取り入れることで、肩甲骨周辺の筋肉がほぐれやすくなります。背中の後ろで両手を組んで、ゆっくりと上にあげていく動作もおすすめです。この動作は胸の筋肉と肩の前側をストレッチするのに役立ちます。無理なく、気持ちいいと感じるところまで上げてください。
痛みがほとんど消えた段階では、筋力強化も含めたストレッチが重要になります。ゴムチューブを使った抵抗運動や、軽いウエイトを持った状態での動作も導入できます。これにより、肩の安定性が増し、再発防止にもつながります。
ストレッチだけでなく、他にも自宅で実践できる対処法があります。これらを組み合わせることで、より効果的に症状を改善できます。
超急性期から2週間程度は、患部を冷やすことが有効です。その後は、温めることで筋肉の緊張をほぐしやすくなります。お風呂に15分程度つかった後、就寝前に患部を温めるパックを20分間あてるなどの工夫が役立ちます。
デスクワークで猫背になると、肩への負担が増します。定期的に姿勢を正し、肩をリラックスさせることが予防につながります。1時間に1回、肩を回す動作を取り入れることをおすすめします。
寝ている時の姿勢も重要です。枕が高すぎると、首から肩にかけて過度な緊張が生じます。自分の身体に合った高さの枕を選ぶことで、夜間の痛みが軽減されることもあります。
自宅での対処法も大切ですが、ある程度の期間が経過しても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、整体院への来院をおすすめします。
当院では、肩の付け根の痛みに対して、単なる症状緩和ではなく根本原因の改善を目指しています。まず初診時に詳しい触診と検査を行い、痛みの本当の原因を特定します。その上で、ファインフォースナチュロパシーという独自の施術法を用いて、硬くなった筋肉や筋膜を丁寧に正常な状態に戻していきます。
この施術は、ボキボキと背骨を動かすような強い刺激ではなく、繊細な調整を行うため、痛みへの不安も少なくて済みます。さらに必要に応じて、SOTという優しい矯正法も組み合わせ、頸椎から骨盤全体のバランスを整えます。これにより、肩への不必要な負担が減り、痛みが再発しにくい体へと改善されていくのです。
当院の患者さんの中には、医師から「治らない」と診断されたものの、複合的なアプローチで改善されたケースも多くあります。デスクワークが長く肩に不安を感じている方から、スポーツ後の痛みで困っている方まで、様々な状況に対応してきた経験があります。
肩の痛みは一度改善しても、生活習慣を変えないと再発する可能性が高いです。痛みがなくなった後も、定期的なストレッチや姿勢への気配りが大切です。特に仕事で同じ姿勢が続く方は、1時間ごとに肩を動かす習慣をつけることをおすすめします。
また、枕やデスクの高さ、椅子の座り方なども見直す価値があります。環境を整えることで、肩への負担は大きく軽減できるのです。当院では、こうした生活習慣のアドバイスも施術と合わせて行い、痛みから解放された生活へのサポートをしています。
肩の付け根がズキズキと痛む時、ストレッチが効果的な場合もあれば、逆効果になる場合もあります。痛みの段階と原因を正しく理解した上で、適切な対処法を選択することが何より重要です。自宅での対処法を試しても改善しない場合、または痛みの原因が不明な場合は、ぜひ当院にご相談ください。
私たちは、単に痛みを取り除くだけでなく、痛みが戻らない体作りをサポートします。長年肩の痛みで苦しんでいる方も、最近になって痛みが出た方も、一人で悩まずにお気軽にご連絡ください。ご一緒に根本的な改善を目指しましょう。

