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腹筋しても姿勢が悪いままなのは「どの腹筋か」の問題です

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テレワーク生活が続く中で、ふと鏡を見たとき「なんか姿勢が悪くなったな」と感じたことはありませんか。

友人との集合写真で自分だけ猫背になっていることに気づいた。姿勢を整えようと腹筋に取り組んでみたけれど、何週間たっても変わった気がしない。そんな経験をされた方は本当に多いんです。

姿勢を改善するために腹筋を意識すること自体は正しい方向です。ただ、「どの腹筋を、どんな順番で鍛えるか」を間違えると、いくら頑張っても結果が出ないどころか、腰を痛めてしまうこともあります。

この記事では、姿勢と腹筋の正しい関係を解剖学の視点からできるだけわかりやすくお伝えしていきます。読み終えたとき、「だから変わらなかったんだ」と腑に落ちていただけたら嬉しいです。

院長:高木

長年、姿勢の悩みを持つ方を診てきましたが、腹筋を頑張っているのに改善しない理由はほぼ共通しています。どの筋肉を、どんな準備で鍛えるか、本当にここに尽きると感じています

目次

「腹筋を鍛えれば姿勢が良くなる」は半分しか正しくない理由

「姿勢が悪いのは腹筋が弱いから」という話は、多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。これ自体は完全に間違いではありません。ただ、非常に大切な前提が抜け落ちていることが多く、そこが改善の妨げになっているケースがほとんどです。

その前提とは、「どの腹筋を鍛えるか」という点です。腹筋というと「お腹を割る筋肉」というイメージが強いかもしれませんが、実際には性質も役割もまったく異なる複数の筋肉の総称なんです。

腹筋は1種類ではない。4種類それぞれに全然違う役割がある

お腹まわりの筋肉には大きく分けて4種類あります。体の表面に近い順に、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋、そして最も奥深くにある腹横筋です。

普段「腹筋」と呼ばれているシットアップなどの運動で主に鍛えられるのが腹直筋、いわゆるシックスパックの部分ですね。

一方で、腹横筋は体の奥深くにあるため、一般的な腹筋運動ではなかなか刺激が届きません。その働きはコルセットのように腰まわりを360度包み込み、体の芯を安定させることにあります。

シックスパックを鍛えても姿勢が変わりにくい本当の理由

腹直筋は主に上半身を前に倒す動作(屈曲)に特化した筋肉です。立っているときや歩いているときに姿勢を保持する働きはほとんど持っていません。

そのためシットアップを毎日続けてお腹が引き締まったとしても、立ったときの姿勢がまっすぐになるかといえば、そうはならないんです。これが「腹筋をやっているのに姿勢が変わらない」という状況の正体です。

自分の取り組みが無駄だったわけではありません。ただ、姿勢に効く筋肉に届いていなかっただけです。

姿勢を本当に支えているのは「腹横筋」と「多裂筋」

姿勢保持に最も重要なのは、腹横筋と、背骨の両脇にある多裂筋という2つの筋肉が連携して働くことです

多裂筋は背骨のすぐ横に沿って走る深層の筋肉で、脊椎の椎骨ひとつひとつを支える役割を持っています。腹横筋が前方から支え、多裂筋が後方から支えることで、体の軸がしっかりと安定します。

この2つの筋肉が適切に機能していない状態では、いくら腹直筋を鍛えても、姿勢の改善にはつながりにくいのが現実です。

腹筋をやると逆に腰が痛くなる。その理由を正直に話します

「腹筋をやってみたら、翌日腰が痛くなった」という声は、外来でも本当によく聞きます。これは決してあなたのやり方が間違っていたわけではなく、体の準備が整っていなかったことが主な原因なんです。少し詳しく説明させてください。

骨盤が前傾した状態での腹筋運動は、腰に逆方向の負担をかける

デスクワークを長く続けている方や出産後の方に多いのが、骨盤が前に傾いた「骨盤前傾」という状態です。お尻が突き出て腰が反り気味になる、いわゆる反り腰とも呼ばれます。

この状態でシットアップのような腹筋運動をすると、腰椎(腰の部分の背骨)に対して前後に引き剥がすような力が加わります。これを剪断力といい、繰り返されることで腰の筋肉や関節に負担をかけてしまいます。

「腹筋を頑張るほど腰が痛くなる」という方の多くが、この状態に当てはまっています。

体の奥の筋肉が使えないとき、表層の筋肉が無理に代わりをする「代償動作」のしくみ

本来、体を動かすときはインナーマッスル(深層筋)が先に働いて、その後に表層の筋肉が動くという正しい順番があります。

しかし腹横筋が機能しにくい状態だと、本来インナーが担うはずの安定化の役割を、表層の筋肉が無理に肩代わりしてしまいます。これを「代償動作」と呼びます。

代償動作が起きると、腹筋運動をするたびに脊柱起立筋(背骨を支える表層の筋肉)が過剰に収縮し、腰が痛くなるという流れが生まれやすくなります。

あなたのやり方が悪かったのではなく、体の準備がまだできていなかっただけです。

壁テストで自分の姿勢タイプを確認してみましょう(3ステップ)

自分の姿勢タイプを手軽に確認できる方法があります。次の手順でやってみてください。

  1. 壁に背中をつけて立ち、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが壁に触れているか確認する
  2. 腰と壁のすき間に手を入れ、すき間の大きさをチェックする
  3. 手のひら1枚分(約2〜3センチ)が目安。それより大きければ骨盤前傾(反り腰タイプ)、腰が壁にべったりつくなら骨盤後傾(猫背タイプ)の可能性がある

日本のデスクワーカーに最も多いのは、猫背と反り腰が合わさった「カイホロードシス型」と呼ばれる複合タイプです。上半身は丸まっているのに腰だけ反っている状態で、セルフケアだけでは改善が難しいことがあります。

また「スウェイバック姿勢」も日本人に多く見られます。骨盤が前方にスライドして、体全体がS字ではなくC字に曲がって見えるタイプです。ご自身がどのタイプかを知ることが、正しいアプローチへの第一歩になります。

姿勢を整えるための腹筋トレーニング。正しい順番とやり方

「正しい腹筋トレーニング」とは、インナーマッスルから順番に目覚めさせていくことです。この順番を守るだけで、同じ時間のトレーニングでも効果がまったく変わってきます。焦らず、一つひとつ確認しながら進めてみてください。

STEP1:腹横筋を目覚めさせる「ドローイン」の正しいやり方

まず取り組みたいのがドローインです。仰向けになって膝を立て、鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐きながらお腹をへこませます。このとき腰を床に押しつけず、自然なカーブを保ったまま行うことが大切です。

お腹をへこませた状態を10秒キープし、これを10回繰り返すのが基本の目安です。「お腹を薄くする」イメージで行うと、腹横筋が正しく収縮しやすくなります。

注意点は「力みすぎないこと」です。力みすぎると腹直筋が先に動いてしまい、腹横筋への刺激が弱まります。呼吸を止めずにゆっくり続けることを意識してみてください。

STEP2:腹横筋と多裂筋の協働を引き出す「デッドバグ」

ドローインで腹横筋の感覚がつかめてきたら、次はデッドバグというエクササイズに進みます。仰向けになって両手を天井方向に向けて上げ、両膝を90度に曲げた状態でスタートします。

ドローインをしながら腰を床に押しつけ、右腕と左脚を同時にゆっくり伸ばして元に戻します。これを左右交互に繰り返します。

デッドバグで最も大切なのは、「腰が床から離れないこと」です。腰が浮いた瞬間に腹横筋ではなく脊柱起立筋が主に働いてしまうため、腰は常に床に接触させたまま行いましょう。

STEP3:プランクは腹横筋が使えるようになってから取り組む

プランクは全身の安定性を高める優れたエクササイズです。ただ、腹横筋が機能していない状態で行うと、腰に負担がかかるだけになりがちです。

ドローインとデッドバグで腹横筋と多裂筋の協働がしっかり感じられるようになってから、プランクに進むのが適切な順番です。「プランクから始めたら腰が痛くなった」という方の多くは、この準備段階が抜けていたケースです。

プランクに移行するときも、腰が反らないよう意識しながら行いましょう。腰が反った状態になった瞬間に、プランクの恩恵はほとんどなくなってしまいます。

それでも姿勢が変わらない人に起きていること

正しい順番でトレーニングを続けているのに、なかなか姿勢が改善しない場合は、筋肉の問題だけでなく骨格のバランスそのものが崩れている可能性があります。このセクションでは、セルフケアだけでは届きにくいケースについてお伝えします。

骨盤・胸郭・頸椎の3点が連動して歪んでいる状態

姿勢の問題は1カ所だけに起きることはほとんどありません。骨盤が傾けば、それを補おうと胸椎(背中の背骨)が曲がり、さらにバランスをとるために頸椎(首の背骨)が前方に出るという連鎖が起きます。

この3点が同時に歪んでいる状態では、1カ所だけに着目したトレーニングや施術では根本的な改善にはなりにくいです。体全体のバランスを評価したうえで、連鎖を解きほぐしていく必要があります。

筋肉を鍛える前に「体が正しく機能できる状態」をつくることが先決

「形を作ろうとする前に、体がその形を維持できる機能を回復させる」というのが、カイロプラクターとして私が大切にしている考え方です。

たとえば骨盤が歪んだ状態のまま腹横筋を鍛えても、筋肉が正しい方向に力を発揮できません。アナトミートレインという筋膜の連鎖の観点から見ると、腹筋が機能しない原因が実は股関節の硬さや骨盤のアライメントにあることも少なくありません。

「なぜ腹筋が正しく使えないのか」という根本原因を探ることが、改善への近道になります。

整体とトレーニングを組み合わせると効果が出やすくなる理由

整体施術によって骨盤・胸椎・頸椎のアライメント(位置関係)が整うと、筋肉が正しい張力で機能できる土台ができます。その土台があってはじめて、セルフケアのトレーニングが本来の効果を発揮するようになります。

整体は「姿勢を矯正するだけのもの」ではなく、「セルフトレーニングが効果を発揮するための準備を整えるもの」として機能します。施術後に「以前と同じドローインなのに、感覚が全然違う」とおっしゃる方がとても多いのも、このためです。

当院が「腹筋をしても姿勢が変わらなかった方」に対して行うこと

「他の整骨院に行ったけれど変わらなかった」「自分で一生懸命取り組んできたけれど限界を感じている」そんな方が全国からご来院くださっています。

当院では施術をするだけでなく、「なぜ腹筋が正しく機能していないのか」という根本原因を探ることから始めます。

まず体の状態を「見える化」することから始める

当院では、ロシア発の機器「メタトロン」を用いたカウンセリングを行っています。体のどの部位のバランスが崩れているかを数値やグラフとして確認できるため、自分の体の状態を客観的に把握できます。

「どこが問題なのかよくわからない」という方でも、カウンセリングの結果を一緒に見ながら確認できるので、自分の体への理解が深まります。「こんなところが関係していたのか」と驚かれる方がとても多いです。

「なぜ腹筋が使えていないのか」の根本原因を探る

腹横筋がうまく機能しない原因は人それぞれです。骨盤のアライメントの問題のこともあれば、腸腰筋や股関節まわりの筋肉が硬縮していることが原因のこともあります。

出産後に腹直筋離開が残っている方の場合、腹圧のコントロール自体が難しい状態になっていることがあります。こうした背景を丁寧に評価したうえで、今その方に何が必要かを個別に判断しています。

施術とセルフケアをセットで、再発しにくい体へ

施術で体のバランスを整えたあとは、その方の状態に合ったセルフケアを一緒に確認します。どのエクササイズが今の体に合っているか、どんな動きは控えた方がいいかを具体的にお伝えするので、帰宅後も自信を持って取り組めます。

「整体を受けてもすぐ元に戻ってしまう」というご不安をお持ちの方も多いですが、施術とセルフケアを組み合わせることで、体が自分で安定を維持できるようになることを目指しています。

施術で土台を整え、セルフケアでその状態をキープする。このセットが確立されてはじめて、再発しにくい体に近づけると私は考えています。

おわりに:正しい知識が、これまでの努力を活かす

姿勢を改善するためには腹筋が大切です。ただ、鍛えるべきは表面の腹直筋ではなく、深層にある腹横筋と多裂筋の連携です。そして、その土台となる骨盤のアライメントが整っていなければ、どれだけトレーニングを積んでもなかなか変わりません。

「腹筋をやると腰が痛くなる」という体験は、体が準備できていないサインです。自分のやり方が悪かったと責める必要はまったくありません。

正しい順番と方法を知ることで、これまでの努力が少しずつ結果につながっていきます。今日の内容が、あなたの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。一人で抱え込まず、「自分の状態ってどうなんだろう」と思ったときはいつでも気軽にご相談ください。


院長:高木

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住所
神奈川県茅ヶ崎市共恵1-2-1 池杉ビル1F
電話番号
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定休日
不定休
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