
院長:高木お気軽にご相談ください!

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診察室で「パーキンソン病」と聞いたものの、帰宅すると説明がうまく思い出せず、あらためて調べている方は少なくありません。手のふるえだけでなく、字が小さくなる、起き上がるまでに時間がかかるといった変化との関係も気になるところです。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、パーキンソン病がどんな病気なのか、生活の中でどんな症状として現れるのか、診断と治療がどう進むのかの3点をお伝えします。
病名の意味を整理できると、次の診察で質問したいことも見えてきます。当院での相談については、パーキンソン病の症状別ページでも案内しています。


病名を聞いた直後は、ふるえ以外の症状まで気になって当然です。まずは病気の全体像から、順番に整理していきましょう
パーキンソン病は、体をなめらかに動かすための指令が脳の中で伝わりにくくなっていく病気です。病名だけを聞くと難しく感じますが、仕組みは順番に見ていくと理解しやすくなります。まず、脳の中で何が起きているのかを整理しましょう。
パーキンソン病では、中脳の黒質という部分にあるドパミン神経細胞が減っていきます。ドパミンは体を動かす指令を円滑に伝える物質で、足りなくなると動きにくさやふるえが出やすくなります。
主な運動症状は、ふるえ、動作の遅さ、筋肉のこわばり、転びやすさです。50歳以上での発症が多く、まれに40歳以下で発症する場合は若年性パーキンソン病と呼ばれます。出典:難病情報センター
神経細胞が減る理由については、いくつかの仮説が示されている段階で、はっきりとは解明されていません。何が引き金になるのかは、現時点では一つに決められないということです。
そのため、「若い頃の無理が原因だったのでは」とご自身を責める必要はありません。原因探しに気持ちを使いすぎず、今ある症状とどう付き合うかに目を向けるほうが、気持ちも楽になります。
パーキンソン病の症状は、ふるえだけではありません。全員に同じ症状がそろうわけではなく、現れ方や目立つ順番には個人差があります。ここでは症状名と、日常で気づきやすい場面を対応させて整理します。
代表的なのは、動作の遅さ、じっとしているときのふるえ、筋肉のこわばりです。ふるえは動かしているときより、座って休んでいるときに目立つことがあります。
| 症状 | 気づきやすい場面 |
|---|---|
| 動作の遅さ | 着替え、ボタン留め、食事の動作に時間がかかる |
| 安静時のふるえ | 座っているときに、手や足が小刻みに揺れる |
| 筋肉のこわばり | 寝返りや起き上がりがぎこちない、腕の振りが小さくなる |
| 字の小ささ | 書いているうちに、文字がだんだん小さくなる |
「起き上がるまでに時間がかかる」「字を書こうとするとうまくいかない」といった言葉で伝えると、診察でも状況が共有しやすくなります。
歩くときに歩幅が小さくなる、足を引きずるように歩く、歩き始めの一歩が出しにくい。こうした変化も、パーキンソン病でみられることがあります。
バランスを保ちにくくなり、転びやすくなる症状は、病気の進み方によって目立ってくることがあります。段差や敷居、夜間のトイレへの移動など、つまずきやすい場所を意識しておくと安心です。
パーキンソン病では、動きの症状に加えて、便秘などの自律神経の症状、睡眠の問題、気分の落ち込みや感覚の異常がみられることがあります。出典:慶應義塾大学病院
夜中に何度も目が覚める、便秘が続くといった悩みは、動きとは別の問題だと考えて診察で話さない方もいます。病気と関係している可能性があるため、気になる変化は主治医にそのまま伝えてください。
「この検査で陽性ならパーキンソン病」という単純な方法はありません。診断は、症状の出方や経過を丁寧に確認しながら進められます。ここでは、診察と検査がそれぞれどんな役割を持つのかを説明します。
パーキンソン病を確実に診断できる検査法は現時点で確立されておらず、臨床診断は主に症状に基づいて行われます。診断では運動緩慢がみられることが前提となり、加えて筋肉のこわばり、安静時のふるえ、姿勢保持障害のいずれかがあるかを確認します。症状の左右差や、パーキンソン病の薬への反応も、診断を支える材料になります。出典:日本神経学会
そのため、ネットのチェックリストで当てはまる数が多くても、それだけで病名は決まりません。受診先は脳神経内科が中心です。
CTやMRIなどの画像検査は、似た症状を起こす別の病気がないかを調べる目的でも行われます。診断が症状に基づくため、画像で目立った異常がないことは、そのままパーキンソン病の否定にはなりません。
医療機関によっては、診断の補助として核医学検査が使われることもあります。どの検査が必要かは症状や状態によって異なるため、主治医の説明を確認しましょう。出典:筑波大学脳神経内科
治療の目的は、症状を和らげて、日常の動きやすさを保つことです。病気の状態や年齢、生活の状況によって、治療の組み合わせは一人ひとり変わります。主な選択肢を、順番に見ていきましょう。
治療の中心は薬物療法です。症状を抑える薬を使うことで運動症状は大きく軽くなるとされています。一方で、発症を予防したり進行そのものを止めたりする根本的な治療法は、現時点では開発されていません。
薬の種類や量は、症状に合わせて医師が調整します。薬を自己判断でやめたり、量や時間を変えたりしないでください。調子の変化が気になるときは、主治医や薬剤師に相談しましょう。
薬と並行して、理学療法や作業療法などのリハビリが行われます。歩く、立ち上がる、手を使うといった日常の動きを保つことが目的です。
運動の内容や強さは、症状の程度や転びやすさで変わります。ご自身の判断で負荷を上げず、主治医や理学療法士と相談しながら進めてください。
薬の調整だけでは症状のコントロールが難しい場合に、デバイスを使う治療が検討されることがあります。たとえば、脳に電極を入れて刺激を与える方法や、薬を持続的に投与する方法などです。
すべての方に適しているわけではなく、条件や負担も異なります。気になる場合は、治療を受けている医療機関の担当医に、自分の状態で対象になるかを聞いてみましょう。
病気の説明を理解しても、「立ち上がりがつらい」「夜眠れない」といった毎日の困りごとは残ります。何を誰に伝えればよいかを整理しておくと、診察でも相談先でも話が進めやすくなります。
診察時間は限られているため、気になる点を事前に書き出しておくと伝え漏れを防げます。次のような項目が目安です。
診断前にふるえや動きにくさが続くときは、脳神経内科へ相談してください。診断後でも、転倒が増えた、食事でむせやすくなったなどの変化があれば、早めに主治医へ伝えましょう。
パーキンソン病の方は、筋肉のこわばりや背骨・関節の動かしにくさ、立つときのバランスなどに悩まれることがあります。当院では、骨盤や背骨、関節、筋肉の硬さや動きを確認し、整体やカイロプラクティックで対応できる部分を検討しています。
問診票とお薬手帳で、症状の出方や服薬状況も確認します。体のこわばりや動かしにくさによる負担の軽減を目指すかたちで、無理のない範囲で進めます。
パーキンソン病は、ドパミンを作る神経細胞が減ることで、動作の遅さやふるえ、こわばり、バランスの変化などが現れる病気です。便秘や睡眠の問題など、動き以外の症状を伴うことがあるのも特徴です。
診断は症状に基づいて脳神経内科で進められ、治療は薬物療法を基本に、リハビリなども組み合わせます。気になる変化は、小さなことでも書き留めて、診察で伝えてみてください。
病名を知ったばかりのときは、不安が大きくなりがちです。まずは病気の全体像を知り、困っている動作や症状を一つずつ整理していくところから始めましょう。



