
院長:高木お気軽にご相談ください!

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人間ドックの胃カメラ結果に「食道裂孔ヘルニア」と書かれていて、初めて聞く病名に戸惑っていませんか。胸やけやげっぷが続いていて、原因を調べているうちにこのページに辿り着いた方もいると思います。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、食道裂孔ヘルニアがどのような状態を指すのか、逆流性食道炎との違い、そして日常生活で気をつけたいポイントについてお伝えします。
どこまで自分で様子を見てよいか、どのタイミングで医療機関へ相談すべきかも合わせて整理していきますので、症状別のページもあわせて参考にしながら読み進めてみてください。


ヘルニアという言葉から不安になる方が多いのですが、まずは落ち着いてご自身の状態を整理していきましょう
食道裂孔ヘルニアとは、胸とお腹を分ける横隔膜にある「食道裂孔」という穴から、胃の一部が胸側へずれ上がった状態を指します。健診や胃カメラで見つかることが多く、必ずしも重い病気を意味するわけではありません。
体の中には、肺や心臓が入っている胸腔と、胃や腸が入っている腹腔を分ける横隔膜という筋肉の膜があります。この横隔膜には食道が通るための小さな穴があり、これを食道裂孔と呼びます。
通常はこの穴を食道だけが通っていますが、何らかの理由で穴が緩んだり広がったりすると、本来お腹側にあるはずの胃の一部が、この穴を通って胸側へ入り込んでしまうことがあります。これが食道裂孔ヘルニアと呼ばれる状態です(MSDマニュアル家庭版)。
名前に「ヘルニア」とついていますが、体の外に出るタイプのヘルニアとは少し違い、体の内部で臓器の位置がずれている状態と考えるとイメージしやすいかもしれません。
食道裂孔ヘルニアは、自覚症状がないまま健診や人間ドックの胃カメラ、バリウムを使った検査で偶然見つかることが少なくありません(国立病院機構大阪医療センター)。
症状がなければ、その場でただちに治療が必要というわけではなく、経過を見ながら過ごしている方も多くいます(MEDLEY医師監修情報)。とはいえ「ヘルニア」という言葉から不安になった方も多いと思いますので、次の章では混同されやすい逆流性食道炎との違いを整理していきます。
食道裂孔ヘルニアと逆流性食道炎は、しばしば一緒に説明されるため混同されやすいのですが、実際には指している内容が異なります。ここでは、それぞれが何を意味しているのかを整理します。
胃の一部が横隔膜の食道裂孔を通って胸側へずれている、という体の構造上の状態を指します。
胃酸が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症やただれが起きている状態を指します(日本消化器病学会 胃食道逆流症ガイド2023)。
食道裂孔ヘルニアがあると、胃と食道のつなぎ目が本来の位置よりも上にずれるため、逆流を防ぐ働きが弱まり、胃酸が逆流しやすくなることがあります(日本消化器病学会 胃食道逆流症ガイド2023)。
ただし、ヘルニアがあっても逆流性食道炎を伴わない方もいますし、逆流性食道炎の原因はヘルニア以外にも考えられます。「ヘルニアがあるから必ず逆流性食道炎になる」と決めつける必要はありません。
食道裂孔ヘルニアそのものには、症状が出ない方も少なくありません。一方で、胃酸の逆流に関連した症状が出ることもありますので、代表的なものを確認しておきましょう。
最も多く聞かれるのは、胸やけや呑酸(酸っぱいものが上がってくる感覚)、げっぷの増加といった症状です(日本消化器病学会 胃食道逆流症ガイド2023)。食後や就寝時、前かがみの姿勢を取ったときに感じやすいという声もあります。
のどの違和感や、慢性的な咳のような形で症状が出ることもあると言われています。もっとも、これらの症状は食道裂孔ヘルニア以外の原因でも起こり得るため、胸やけがあるからといって自分で病名を決めつけず、気になる場合は消化器内科で確認してもらうと安心です。
ヘルニアが大きくなると、食べ物を飲み込みにくい、胸のあたりがつかえるように感じる、といった症状が出ることもあります(順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科)。こうした症状が続く場合や、体重が急に減ってきた場合には、消化器内科での検査を受けることをおすすめします。
「放置していいのか」「治療が必要なのか」は、症状の有無やヘルニアの状態によって異なります。ここでは、検査と治療の大まかな考え方を整理します。
食道裂孔ヘルニアは、内視鏡検査(胃カメラ)や、バリウムを使った上部消化管X線造影検査で確認されることが一般的です(国立病院機構大阪医療センター)。
内視鏡検査では、食道と胃のつなぎ目の位置や、逆流性食道炎の有無なども合わせて確認できます。健診で指摘された場合は、結果に記載されている内容を、かかりつけの医師と一度確認しておくと安心です。
症状がない食道裂孔ヘルニアについては、そのまま治療をせず経過を見ることも多いとされています(MEDLEY医師監修情報)。
ただし、経過観察といっても、今後まったく症状が出ないという保証ではありません。胸やけなどの症状に気づいたときには、あらためて医療機関へ相談することが大切です。
逆流性食道炎の症状が薬でも十分に改善しない場合や、長期間の薬物療法が必要な場合、大きな食道裂孔ヘルニアを伴う場合などには、手術が選択肢として検討されることがあります(日本消化器病学会 胃食道逆流症ガイド2023)。
手術の必要性は、症状の程度やヘルニアの型、検査結果などを踏まえて医師が判断するものであり、整体院で判断できる内容ではありません。気になる場合は、消化器内科・消化器外科で相談してみてください。
ここからは、逆流性食道炎の症状がある方に向けた、日常生活での工夫についてお伝えします。ヘルニアそのものを治す方法ではなく、症状の悪化を防ぐための工夫として参考にしてください。
食べ過ぎや、脂肪の多い食事、就寝直前の食事は、胃酸の逆流につながりやすいとされています(日本消化器病学会 胃食道逆流症ガイド2023)。空腹時や食事内容に気をつけたい方向けの記事も参考にしてみてください。
夕食から就寝までの時間を少し空けたり、食後すぐに横にならないようにするだけでも、症状が和らぐと感じる方もいます。また、上半身を少し高くして眠ることも、一般的な工夫として紹介されています。
前かがみの姿勢や、腹部を強く締め付ける衣服・ベルトは、お腹の圧力を高め、逆流を悪化させる要因になり得ると言われています。
家事や仕事で前かがみの姿勢が続きやすい方は、時々背筋を伸ばす、荷物は体の近くで持つ、といった工夫を取り入れてみてください。体重の増加が気になる方は、無理のない範囲で体を動かす習慣を持つことも一つの選択肢です。
整体やカイロプラクティックでは、姿勢の崩れや腹部まわりの筋肉・関節への負担、猫背や前かがみになりやすい体の使い方などを確認しながら、日常生活で感じるつらさの軽減を目指すことができます。
前かがみの姿勢が続く、腹圧がかかりやすい体の使い方をしている、といった状態が胸やけなどの症状に関係していると考えられる場合は、これらを見直すことで症状の軽減につながることがあります。
ただし、食道裂孔ヘルニアという構造上の状態そのものを、整体の施術で治す、あるいは元の位置に戻すことはできません。飲み込みにくさや強い痛み、体重減少などの症状がある場合や、ヘルニアの型・大きさを確認する必要がある場合は、まず消化器内科・消化器外科での評価を優先してください。
一方で、医療機関で大きな異常が確認されていない場合や、緊急性の高いサインがない場合には、姿勢や体の使い方、筋肉や関節への負担を確認することで、日常生活で感じるつらさの軽減につながるケースがあります。生活習慣の見直しとあわせて、整体で体の状態を確認してみるのも一つの選択肢です。
以下のような症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに消化器内科へ相談することをおすすめします(順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科)。
食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が横隔膜の穴を通って胸側へずれた状態であり、逆流性食道炎とは別の概念だと理解しておくことが大切です(MSDマニュアル家庭版)。
症状がなければ経過観察となることもありますが、胸やけやつかえ感が続く場合、体重減少や吐血などの症状がある場合は、自己判断せず消化器内科での検査を受けてください。
ヘルニアそのものの治療方針は医療機関での判断が優先されますが、医療機関で大きな異常が確認されていない場合や、緊急性のあるサインがない場合には、姿勢や体の使い方、筋肉や関節への負担を整体で確認し、日常生活で感じるつらさの軽減を目指すという選択肢もあります。気になる症状がある方は、下記の症状別ページもあわせてご覧ください。



