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おしりの穴がズキズキ痛い原因は?痔との違いと受診目安

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肛門のあたりがズキズキとうずいて、椅子に座るたびに痛みが響く。そんな状態でこっそり検索している方、きっと多いと思います。

おしりの穴が痛いって、誰かに相談するのもはばかられますよね。でも、原因がわからないまま不安だけが膨らんでいくのは、もったいないことです。切れ痔なのか、膿がたまっているのか、それとも別の何かなのか。

この記事では、おしりの穴がズキズキと痛む原因の種類から、今すぐできる対処法、そして受診のタイミングまで、できるだけわかりやすくお伝えします。

院長:高木

おしりの痛みは原因によって対処がまったく変わります。自分の症状がどのタイプかを知ることが、改善への一番の近道です

目次

おしりの穴がズキズキ痛いときにまず確認すること

痛みへの対処を考える前に、まず自分の状態を整理することがとても大切です。「とにかく痛い」という状態のまま動こうとしても、原因によってやるべきことが正反対になることがあります。次の3つのポイントで、自分の症状がどのタイプかを確認していきましょう。

排便のときだけ痛いか、それとも常にズキズキしているか

まず確認したいのが、痛みが出るタイミングです。排便中から排便直後にだけ痛みが出て、しばらくすると落ち着くなら、裂肛(切れ痔)が疑われることが多いです。

一方で、何もしていないのに常にじわじわとうずいていたり、椅子に座っただけでズキズキする場合は、炎症や腫れなどが起きている可能性があります。

「トイレのときだけ痛い」のか「ずっと続いている」のかを、まずはっきりさせておきましょう。この違いだけで、原因の絞り込みがぐっと進みます。

腫れ・熱感・出血・発熱の有無を確認する

痛みのほかに、腫れや熱感が出ていないかどうかも重要なポイントです。触ったときに熱を持っていたり、ズキズキした痛みが強く続くようなら、肛門周囲に膿がたまっている状態も考えられます。

出血については、紙に少量の赤い血がつく程度であれば切れ痔に伴うことが多いですが、量が多い場合は他の原因も考えられます。38度以上の発熱がある場合は、感染が広がっているサインとして早めの判断が必要です。

痛みがいつから続いているかを確認する

排便後に始まった痛みが数時間で落ち着くなら、まずは様子を見ることもできます。しかし翌日になっても続いている、あるいはむしろ強くなっているときは要注意です。

3日以上続いている場合や、波のように繰り返すときは、症状が慢性化しているか悪化している可能性があります。「そのうち治るだろう」と放置するのは、あまりおすすめできません。

ズキズキ痛むときに考えられる原因

おしりの穴がズキズキ痛む場合に考えられる主な原因は、「裂肛(切れ痔)」「痔核(いぼ痔)」「肛門周囲膿瘍・痔ろう」の3つです。それぞれ痛みの性質や出方が違うので、自分の症状と照らし合わせながら読んでみてください。

切れ痔(裂肛)の特徴

裂肛は、排便のときに肛門の皮膚が傷ついて切れてしまっている状態のことです。硬い便や勢いのある下痢便が原因になることが多く、排便中から排便直後にかけて鋭い痛みが走ります。

痛みはしばらくすると落ち着いてくることが多く、紙に鮮やかな赤い血が少量つくこともあります。便秘がちな方や、下痢と便秘を繰り返す方が発症しやすい症状です。同じ部位が繰り返し傷つくことで慢性化するケースもあります。

いぼ痔(痔核)の特徴

痔核は、肛門の内側や外側の血管がうっ血してふくらんでしまった状態です。外側にできる外痔核では肛門の外に腫れが生じ、ズキズキとした鈍い痛みや違和感が続くことがあります。

長時間のデスクワークや立ち仕事、便秘による強いいきみが原因になりやすいとされています。腫れている感覚や、何かがはさまっているような違和感を覚える方も多いです。

肛門周囲膿瘍・痔ろうの特徴

肛門周囲膿瘍は、肛門のそばに細菌が侵入して膿がたまる状態で、ズキズキとした強い痛みが持続するのが特徴のひとつです。触ると熱感がはっきりあり、腫れも目立ちます。発熱を伴うことも少なくありません。

痔ろうは、肛門周囲膿瘍が進行して、肛門の内側と皮膚側をつなぐトンネル状の管が形成された状態です。膿が繰り返し出たり、自然には改善しにくかったりするのが特徴で、手術が必要になるケースもあります。

常にズキズキ痛む、熱感がある、発熱があるという場合は肛門周囲膿瘍などが疑われます。早めに専門の医療機関を受診することが大切です。

症状の強さで分ける受診のタイミング

「どのくらいひどくなったら病院へ行けばいいのか」という判断は、多くの方が迷うポイントです。痛みのレベルによって、「少し様子を見てもよい状態」と「早めに受診すべき状態」が変わってきます。自分の症状がどの段階にあるかを確認しておきましょう。

軽度・中度・重度でこれだけ違う

軽度は、排便のときだけ短く痛む程度で、出血も少量です。日常生活にほとんど支障がない状態なら、まずはセルフケアで様子を見ることができる段階です。

中度になると、座ると痛みが響く、排便後もしばらく痛みが残る、腫れや違和感が数日以上続くという状態になります。セルフケアだけで対応するのが難しくなり、医療機関への相談を考え始めるタイミングです。

重度は、触れるだけで強い痛みがある、腫れと熱感がはっきりある、眠れない、座れない、発熱があるという状態です。この段階では自己判断で様子を見ず、できるだけ早く受診してください。

これが出たらすぐに受診を

次のような状態が一つでも当てはまる場合は、様子を見るより早めに専門の医師に診てもらうことをおすすめします。

  • 38度以上の発熱がある
  • 肛門の周囲が腫れて熱を持っている
  • 座れないほどの強い痛みが続いている
  • 膿や分泌物が出ている
  • 痛みが3日以上続いている、または悪化している

特に肛門周囲膿瘍が疑われる場合、放置すると感染が広がるリスクがあります。「恥ずかしいから」と我慢するより、早めに動くことが状態の改善につながります。

自宅でできる対処法

症状が軽度の段階であれば、日常生活の中でできることを取り入れることで痛みを和らげることができます。ただし、炎症や感染が疑われる場合はセルフケアだけに頼らず、必ず医療機関に相談してください。

温めるか冷やすか、どちらが正解?

「温めるべきか、冷やすべきか」はよく混乱される問いです。基本的な目安として、腫れや熱感が強い炎症がある状態では冷やすことで痛みや腫れが一時的に和らぐことがあり、炎症が落ち着いている裂肛やうっ血のケースでは温めることで負担を軽くできることがあります

冷やす場合は、タオルで包んだ保冷剤を患部に当てる方法が手軽です。直接当てすぎると皮膚への刺激が強くなるため、10〜15分を目安にしてください。

温める場合は、シャワーだけでなく湯船にゆっくりつかることをおすすめします。肛門周辺の筋肉の緊張が和らぎ、血流が促されることで痛みが和らぐことがあります。ただし発熱や強い腫れがある時期は、温めることで逆に悪化することもあるため注意が必要です。

座り方・排便・入浴の工夫

座るときは、患部への圧迫をできるだけ減らすことがポイントです。ドーナツ型クッションややわらかいクッションを活用するだけでも、痛みが楽になることがあります。長時間同じ姿勢でいることは避け、30〜60分ごとに立ち上がる習慣をつけましょう。

排便は、硬い便が肛門に直接ダメージを与えます。水分と食物繊維を意識してとり、便を硬くしないことが重要です。トイレで長時間いきみ続けることも負担になるため、できるだけ短時間で切り上げましょう。

入浴はシャワーだけでなく湯船につかることで、肛門周囲の血流が改善されやすくなります。ただし炎症が強い時期は熱いお湯が刺激になることもあるため、ぬるめのお湯にとどめておくのが無難です。

やってはいけないNG行動

症状があるときについ取りがちな行動の中に、実は状態を悪化させてしまうものがあります。良かれと思ってやっていることが回復の邪魔をしているケースも意外と多いので、ここで確認しておきましょう。

まず、排便のときに強くいきむことは厳禁です。便が出にくいとつい力んでしまいますが、強いいきみは肛門の血管に大きな圧力をかけ、裂肛や痔核のうっ血を悪化させます。どうしても出ない場合は、無理せず時間をおいて再挑戦する方が賢明です。

長時間座り続けることも、症状がある時期は特に避けるべき行動です。デスクワークで同じ姿勢をずっと続けていると、肛門への血流が滞り痛みが悪化しやすくなります。仕事中もこまめに立ち上がる意識が回復の助けになります。

アルコールや辛いものなどの刺激物のとりすぎは肛門周辺の充血を促すため、症状がある時期はできるだけ控えましょう。そして「いずれ治るだろう」と自己判断で放置することも、症状の慢性化や悪化につながることがあります。

何科に行けばよいか

「おしりの症状って何科で診てもらえるの?」と迷う方はとても多いです。肛門の症状は、肛門科または消化器外科が専門です。まずは近くのクリニックで「肛門科」の看板があるところを探してみてください。

肛門科が近くにない場合は、消化器内科や外科でも対応してもらえることが多いです。「恥ずかしい」という気持ちはよくわかりますが、医師は日常的にこうした症状を診ているため、安心して相談してみてください。

発熱や強い腫れなど急性の症状があるときは、できるだけ早く受診することが重要です。夜間に痛みが強くなって眠れないような場合は、翌朝一番で受診するか、症状が強ければ救急への相談も検討してください。

おしりの穴がズキズキうずく場合、原因によって対処法はまったく異なります。「とりあえず市販薬を塗っておく」という方法が効果的なこともありますが、膿がたまっているケースでは悪化につながることもあります。まず自分の症状がどの段階にあるかを把握することが、改善への大切な第一歩です。

一人でずっと我慢し続ける必要はありません。痛みが続くとき、何かおかしいと感じるときは、ためらわずに専門の医師へ相談してみてください。あなたの体のことを、一番大切にしてあげられるのはあなた自身です。


院長:高木

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