
院長:高木お気軽にご相談ください!

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こんにちは。腕立て伏せを始めたはいいけれど、「いったい何回やればいいんだろう」と迷ったことはありませんか。
毎日30回こなしているのに体が変わらない、5回しかできないけど少なすぎるのかな、と悩む方は実はとても多いです。
この記事では、目的別の最適な設定から年代・性別ごとの平均値、回数が伸びない原因と解決策まで、順を追ってしっかり解説していきます。


腕立て伏せは「たくさんやれば効果が出る」というわけではなく、目的に合った回数設定こそが結果への近道です


腕立て伏せの効果は、何回行うかによって大きく変わります。筋肉を大きくしたいのか、体を引き締めたいのか、それとも健康維持が目的なのかによって、最適な回数はまったく異なります。
まず自分が何のためにやるのかを明確にしてから回数を決めましょう。それが、効率よく成果を出すための第一歩です。
腕や胸に厚みを出したい、筋力を上げたいという方に適しているのが、1セット8〜12回でギリギリ限界を迎える設定です。
この回数帯は「筋肥大域」と呼ばれ、筋肉に適度なダメージを与えて成長を促すのに筋肥大に適しているとされます。
ポイントは、12回目でちょうど限界を感じる負荷であること。楽に20回こなせてしまうなら、負荷が足りていないサインです。
足を台に乗せた「デクラインプッシュアップ」などで負荷を増やす工夫を取り入れてみてください。
体を引き締めたい、脂肪を燃やしたいという方は、1セット15〜20回を目標にしましょう。
回数を増やすことで筋持久力が高まり、筋持久力の向上に役立ち、間接的に基礎代謝の維持に貢献します。ただし「ラクにできる状態」では効果が薄れます。
セット間の休憩を30〜60秒と短めに設定すると、より脂肪燃焼を意識したトレーニングになりますよ。フォームが崩れない範囲で回数をこなすことが大前提です。
体力の底上げや健康維持が目的なら、20回以上を目標にするのがよいでしょう。
ただし、30回以上をゆっくりと楽にこなせてしまうなら、それはもう負荷が足りていない状態です。難易度を上げる工夫を加えましょう。
「何回できるか」よりも「正しいフォームで何回できるか」が本質的な問いです。フォームが崩れた時点が、今のあなたの本当の限界回数になります。


「自分の回数って少ない方なのかな」と気になっている方も多いはずです。ここでは実際のデータをもとに、今の自分のレベルを客観的に確認してみましょう。
ただし比較の前提として、あくまで「正しいフォームを保てる回数」が基準です。フォームが崩れた状態での回数は、平均との比較に意味がありません。
成人男性の平均的な回数は23〜31回とされています。年代別で見ると19歳前後が最も高く、平均36回程度という数字もあります。
30代・40代になると筋力の低下傾向が出てきますが、継続的なトレーニング習慣があれば年齢の影響はある程度カバーできます。
「まだ20回に届かない」という方も、それが今のスタートラインです。今の数字を記録しておき、1ヶ月後に比べてみてください。
成人女性の平均回数は6.6〜6.9回と、男性と比べてかなり少ない数字になります。これは上半身の筋肉量の違いが主な理由です。
女性の場合はまず膝つきの腕立て伏せから始めることをおすすめします。膝をついた状態でも、正しいフォームで丁寧に行えば大胸筋や三角筋に十分な刺激を与えられます。
以下の表を参考に、今の自分のレベルを確認してみてください。大切なのは他人との比較よりも「先週の自分より1回でも増えたか」という視点です。
| レベル | 男性の目安 | 女性の目安 |
|---|---|---|
| 初心者 | 5〜10回 | 1〜3回 |
| 中級者 | 15〜25回 | 5〜10回 |
| 上級者 | 30回以上 | 15回以上 |
「初心者レベルだ」と落ち込む必要はまったくなく、今の立ち位置を把握してどう伸ばすかが大切です。


「何回やるか」と同じくらい重要なのが「何セットやるか」という問題ですよね。回数だけ増やしてもセット数が少なければ刺激が足りず、逆にセット数を増やしすぎると回復が追いつきません。
この組み合わせを正しく理解することが、効率よく成果を出すカギになります。
初心者にまず目指してほしいのが、10回×3セットという組み合わせです。
この設定は筋肉への適切な刺激と回復のバランスが取りやすく、多くの専門家が推奨しています。セット間の休憩は1〜3分を目安に取りましょう。
「休みすぎでは?」と感じるかもしれませんが、しっかり休むことで次のセットも正しいフォームをキープしやすくなります。休憩はトレーニングの一部と考えてください。
「10回なんてとても無理」という方も安心してください。最初は5回×3セットでもまったく問題ありません。
フォームを崩してまで回数を稼ぐことには意味がないからです。こなせる回数からスタートして、毎週少しずつ積み上げていく感覚が継続のコツです。
1週目は目標の4割程度からスタートし、3週目には5割、2ヶ月後には7割というように段階的に増やすと、無理なく続けられます。
「毎日やった方が早く効果が出る」と思いがちですが、実は筋トレの効果が生まれるのは休んでいる時間です。
筋肉の回復には一般的には48〜72時間程度が必要とされているため、週2〜3回の頻度が最も効果的といわれています。
毎日行うと回復が追いつかず、逆に筋力が落ちたり怪我のリスクが高まったりします。「トレーニングの日と休みの日を交互に設ける」というリズムを作ることが、長く続けるための重要なポイントです。


2〜3ヶ月続けているのに回数がまったく増えない、という経験はありませんか。これは必ずしも「筋力の限界」とは限りません。伸び悩みを感じたときこそ、やり方を見直すチャンスだと思ってください。
まず真っ先に確認してほしいのがフォームです。以下のいずれかに当てはまるなら、見直しが必要なサインです。
フォームが崩れた状態で回数を重ねても、狙った筋肉には効いていません。「10回できる」と思っていたのに正しいフォームで試したら6回しかできなかった、というのはよくある話です。
「フォームは合っていると思う、でも増えない」という場合に考えられるのが、回復時間の不足と神経系の未発達です。
筋力はトレーニングだけで育つのではなく、神経が筋肉を正確にコントロールする能力(運動学習)も大きく関わっています。毎日やりすぎていないか、タンパク質を十分に摂れているか、睡眠は確保できているか。この3点が揃って初めて回数は伸びていきます。
回数を増やすには「欲張らないこと」が一番の近道です。1セット目は余裕がある状態で止め、フォームを最後まで保てる回数を基準に設定しましょう。
2週間同じ回数を続けたら1〜2回増やすペースが理想的です。「今週は8回できた、来週は9回を目指そう」という小さな積み上げが、3ヶ月後には大きな差になります。


回数を増やすことに夢中になっていると、気づかないうちに体のどこかに負担が集中してしまいます。痛みが出ているなら、それは体からの大切なサインです。
原因を無視して続けると症状が慢性化するリスクもあります。まず原因を知り、正しく対処することを優先しましょう。
腕立て伏せで肩が痛くなる原因として最も多いのが、脇の開き過ぎと手の位置のズレです。
脇を90度以上開くと肩関節に過大な負荷がかかります。また手の位置が胸より前に出すぎると、肩への負担がさらに増します。
理想的な手の位置は「胸の真横」で、手幅は肩幅より一握り分広い程度です。まずこの基本ポジションを確認してみてください。改善しない場合は膝つきで負荷を落とし、正しい手の位置でフォームを作り直しましょう。
腰が落ちたり、逆に反り返りすぎる場合は、体幹の筋力が足りていないサインです。
腕立て伏せは上半身だけのトレーニングに見えますが、体幹が固まっていないと正しいフォームは維持できません。腰が気になる方はまずプランクで体幹を30秒キープする練習から始めましょう。体が一直線に保てるようになれば、腰の負担が軽減されやすくなります。
痛みが出た後も無理して続けるのは禁物です。まず「どの動作で痛みが出るか」を確認しましょう。
腕を前に伸ばすときに痛むのか、下げるときに痛むのかによって原因が変わります。1週間休んでも痛みが引かない場合は、専門家に相談するタイミングです。我慢して続けると慢性化するリスクが高まります。


「自分は普通より回数が少ない気がする」と感じているデスクワーカーの方には、明確な理由があります。長時間の座り仕事が体に与える影響が、腕立て伏せのパフォーマンスに直結しているからです。これを知っておくだけで、取るべき対策がはっきりしてきます。
長時間パソコンの前に座り続けると、背中が丸まって肩が前に出た「猫背・巻き肩」という姿勢になりやすくなります。
この状態が続くと、肩甲骨が外側に広がったまま固定されてしまいます。肩甲骨が正しい位置にないと、腕立て伏せで使うべき大胸筋や三角筋がうまく伸び縮みできません。
結果として本来の力が発揮できず、回数が伸びにくくなります。「筋力の問題ではなく姿勢の問題」というケースは意外と多いです。
腕立て伏せの前に肩甲骨周りをほぐしてから始めると、効果がはっきりと変わります。
まず「肩甲骨を5秒間ぐっと寄せる」動作を5回繰り返してみてください。それだけで肩甲骨周りの筋肉が働きやすくなり、フォームが安定しやすくなります。
さらに、両腕を後ろに引いて胸を開くストレッチも効果的です。デスクワークで縮こまった大胸筋を伸ばしてから腕立て伏せを行うと、安定感が上がり回数も増えやすくなりますよ。
腕立て伏せで「何回やるか」の正解は、目的・体力レベル・体の状態によって一人ひとり異なります。「多くやれば正解」ではなく、自分の今の状態に合った回数を選んで丁寧に積み上げることが、結果への最短ルートです。
フォームを保ちながら取り組むこと、週2〜3回の頻度を守ること、痛みが出たときには無理せず立ち止まること。この3つを意識するだけで、質は確実に上がります。
一人で悩まず、フォームや体の不調で行き詰まったときはぜひ専門家に相談してみてください。体の状態を正しく把握することが、長く続けられるトレーニングの第一歩になります。