
院長:高木お気軽にご相談ください!

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こんにちは、湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。床に座る時、ついついペタンと座ってしまうことはありませんか。この座り方、実は体に思わぬ負担をかけているかもしれません。


小さなお子さまを持つお母さまから「うちの子がいつもこの座り方をしているんですが大丈夫でしょうか」という相談をよくいただきます
最近では在宅ワークが増えて床で過ごす時間が長くなったり、お子さまの座り方が気になったりと、骨盤の歪みや姿勢の悩みを抱えている方が増えています。実際に当院にも腰痛や股関節の違和感を訴えて来院される方の中には、この座り方が習慣になっている方が少なくありません。今回は女の子座りが体に与える影響と、無理なく改善していく方法についてお伝えしていきます。
女の子座りとは、膝を曲げて両足を体の外側に開き、お尻を床につける座り方のことです。上から見ると足がアルファベットの「W」の形に見えることから、英語圏では「W-sitting」と呼ばれています。日本では「ぺたん座り」「割座」「アヒル座り」など、さまざまな呼び方があります。
骨格の構造上、一般的に女性の方が座りやすいとされていますが、男性でもこの座り方ができる方はいらっしゃいます。小さなお子さまは股関節が柔らかいため自然とこの座り方になりやすく、そのまま大人になっても癖として残ってしまうケースが多く見られます。楽に感じる理由は、体幹の筋肉をあまり使わなくても安定して座れるためです。しかしその楽さの裏には、体への負担が隠れているのです。
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この座り方を続けることで、体にはいくつかの影響が出る可能性があります。まず最も大きいのが骨盤の歪みです。骨盤が後ろに傾いた状態で長時間過ごすことになるため、骨盤周りの筋肉バランスが崩れやすくなります。
女の子座りでは股関節を強く内側にねじる形になります。この状態が続くと、股関節の可動域が偏ってしまい、正常な動きが制限される可能性があります。当院に来院される方の中には「最近股関節が詰まる感じがする」「開脚がしづらくなった」という症状を訴える方がいらっしゃいますが、座り方の癖が関係していることも少なくありません。
長期間この座り方を続けると、脚の骨格にも影響が出ることが懸念されています。特にお子さまの場合、成長期に骨格が形成される大切な時期なので、座り方の癖が将来の脚の形に影響を与える可能性があります。大人の方でも、筋肉バランスの崩れからO脚が進行するケースが見られます。
骨盤が後傾した状態では背骨のカーブが崩れ、猫背や反り腰につながりやすくなります。その結果、慢性的な腰痛や肩こりを引き起こす原因となることがあります。また体幹の筋肉が正しく使われないため、筋力の低下も招きやすいのです。
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一方で「女の子座りができない」「やると痛い」という方もいらっしゃいます。これは決して異常なことではなく、むしろ体が正常な可動域を保っている証拠とも言えます。
できない主な理由は、股関節や太ももの筋肉が適度な硬さを保っているためです。特に太もも前側の筋肉や内転筋群の柔軟性、股関節の内旋可動域が関係しています。スポーツをされている方や体幹トレーニングを習慣にしている方は、筋肉がバランス良く発達しているため座りづらいことがあります。
無理にできるようになる必要はありません。ヨガや和装など特定の場面で必要な場合を除いて、むしろできない方が体にとっては良い状態と考えることもできます。
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女の子座りの癖をやめたい方、既に体の不調を感じている方におすすめのセルフケアをご紹介します。
うつ伏せになり、片足の膝を曲げてかかとをお尻に近づけます。手で足首をつかんで優しく引き寄せ、太もも前側が伸びているのを感じながら20〜30秒キープしてください。呼吸は止めずに、痛みが出ない範囲で行うことが大切です。これを左右2〜3セット繰り返すと、座りやすい姿勢が変わってくることがあります。
床に座って両足の裏を合わせ、膝を外側に開く蝶々のポーズも効果的です。骨盤を立てて背筋を伸ばし、上体をゆっくり前に倒していきます。内ももが伸びるのを感じながら30秒ほどキープしましょう。無理に押さえつけず、呼吸に合わせて少しずつ深めていくのがポイントです。
横向きに寝て、上側の脚を天井に向かって開く運動もおすすめです。中殿筋という骨盤を支える大切な筋肉が働きます。10〜15回を2セット、左右両方行いましょう。骨盤が安定してくると、自然と正しい座り方がしやすくなります。
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女の子座りの代わりに、体に負担の少ない座り方を身につけることが大切です。床に座る場合は、正座・あぐら・長座(足を前に伸ばす座り方)をバランス良く使い分けましょう。
どの座り方でも共通して大切なのは、骨盤を立てて背筋を伸ばすことです。お尻の下にクッションや座布団を入れると、骨盤が立ちやすくなり楽に座れます。30分〜1時間に一度は姿勢を変えたり、立ち上がって軽く歩いたりすることも効果的です。
長時間床で過ごす生活スタイルの方は、椅子やソファを活用することも一つの方法です。椅子に座る場合も、深く腰かけて背もたれを使い、足裏全体が床につくように調整してください。
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お子さまがこの座り方を習慣にしている場合、保護者の方ができるサポートをご紹介します。
「ダメ」と頭ごなしに否定するのではなく、「こっちの座り方も試してみよう」と優しく声をかけてあげてください。遊びながら正座やあぐらの練習をしたり、親子で一緒にストレッチをしたりすると、自然と他の座り方が身についていきます。
床での遊び時間を減らし、テーブルと椅子で過ごす時間を増やすことも効果的です。また、クッションや座椅子を用意して、座りやすい環境を作ってあげることも大切です。
姿勢や歩き方に変化がないか、時々観察してあげてください。気になる症状があれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。
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女の子座りは楽に感じる座り方ですが、長期的には骨盤や股関節、姿勢に影響を与える可能性があります。ただし無理にやめようとしてストレスになっては本末転倒です。少しずつ他の座り方を取り入れながら、ストレッチや運動で体のバランスを整えていくことが大切です。
私自身、小児喘息で苦しんだ経験から、体の不調がどれほど日常生活に影響するかを身をもって知っています。座り方一つでも、それが積み重なれば大きな負担になることもあります。既に腰痛や股関節の違和感を感じている方、お子さまの姿勢が気になる方は、一人で悩まずにぜひ当院にご相談ください。当院では骨盤や姿勢の状態を詳しく検査し、あなたに合った改善方法をご提案させていただきます。一緒に健康な体を取り戻していきましょう。