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腰痛で座ると痛いのに立つと楽なのはなぜ?知恵袋でよくある相談の原因と改善方法を解説

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目次

座ると痛いのに立つと楽になる腰痛とは?

知恵袋で多い相談内容

Yahoo!知恵袋を見ていると、座ると痛いのに立つと楽になるという腰の悩みを抱えている方がとても多いことがわかります。デスクワークで長時間座っていると腰が痛くてたまらない、車の運転をすると帰宅後に腰が痛むといった相談が日々寄せられているのです。

通勤電車で座っているときは腰が痛くて、立っている方が楽だという声や、仕事中にこまめに立ち上がらないと座っていられないという訴えも少なくありません。こうした症状は決して珍しいものではなく、多くの方が同じような悩みを抱えているといえるでしょう。

この症状の特徴

座っているときだけ痛みが出て、立ち上がると楽になるという症状には明確な特徴があります。単なる筋肉の疲れや腰のだるさとは違い、座位という姿勢そのものが腰に負担をかけているために起こる現象なのです。

この痛みは姿勢や椎間板、神経への圧力が深く関係しており、放置すると慢性化してしまう可能性も考えられます。痛みの原因をしっかり理解して適切に対処することで、つらい症状から解放されることも期待できるでしょう。

デスクワークが中心の現代社会では、座る時間がどうしても長くなりがちです。だからこそ、座ると痛い・立つと楽という症状のメカニズムを知り、自分の体に合った対処法を見つけることが大切になってきます。

なぜ座ると腰が痛くなるのか?

座位での椎間板への圧力増加

座った姿勢では、実は立っているときよりも腰椎への圧力が大きくかかっていることがわかっています。研究によると、背もたれのない座位姿勢は立位に比べて腰椎椎間板内圧が約1.4倍になると報告されているのです。

姿勢椎間板内圧
立位姿勢100(基準値)
座位姿勢140
前かがみ座位200以上

さらに前かがみでの座位や腰を曲げた姿勢では、立位の2倍以上の負担が腰にかかることもあるため注意が必要です。この数値を見ただけでも、座る姿勢がいかに腰に負担をかけているかがわかるでしょう。

骨盤の後傾とS字カーブの消失

座ることで骨盤が後ろに傾いてしまい、腰椎の自然なS字カーブが失われてしまいます。このS字カーブは体重を分散させるクッションのような役割を果たしているため、カーブが失われると椎間板や神経に直接ストレスがかかってしまうのです。

骨盤が後傾すると、背中が丸まって猫背のような姿勢になりやすくなります。こうした姿勢では腰椎への負担がさらに増し、痛みが強くなる可能性が高まるといえるでしょう。

立位で楽になる理由

立っている姿勢では、上半身の重さが背骨全体から骨盤、両足へと分散されます。体重が効率よく分散されるため、椎間板への圧力が軽減され、腰への負担も少なくなるのです。

また、立位では腰椎の自然なS字カーブが保たれやすく、筋肉や靭帯がバランスよく働くことで痛みが出にくい状態になると考えられています。

座ると痛い腰痛の主な原因5つ

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫する腰椎椎間板ヘルニアは、座位で症状が強まることが知られています。座ることで椎間板が圧縮され、突出した部分が坐骨神経を刺激するため、腰や脚に痛みやしびれが生じやすくなるのです。

椎間板ヘルニアと触診され、座ると腰がズキズキすると訴える方は少なくありません。姿勢によって腰椎にかかる圧力が増加するため、座位での違和感や不快感が特に強く感じられることが多いようです。

梨状筋症候群

お尻の奥にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫すると、座位で痛みやしびれが出やすくなります。長時間の座位やスポーツでの過度な負荷、不良姿勢などが原因となって梨状筋が緊張や炎症を起こすと考えられています。

特に硬い椅子に座ると不快感が強くなるのが特徴で、長時間座っていると痛みが増すという声が多く聞かれます。お尻の特定のポイントを押すと強い痛みがある場合、梨状筋症候群の可能性も考えられるでしょう。

坐骨神経痛

腰から足にかけて伸びる坐骨神経が圧迫されると、座位で症状が悪化することがあります。お尻から太ももの裏、ふくらはぎにかけて痛みやしびれを感じる場合、坐骨神経痛が関係している可能性があるのです。

座ることで神経への圧迫が強まり、立ち上がると圧迫が解除されて楽になるというパターンが典型的な症状といえます。

骨盤の歪みや姿勢のクセ

猫背や骨盤後傾などの不良姿勢により、腰椎に負担が集中してしまうことがあります。日常生活での姿勢のクセが積み重なると、骨盤の位置がずれて筋肉への負担も大きくなるでしょう。

筋肉の疲労や筋力低下

長時間の座位や運動不足によって、腰周りの筋肉が疲労したり筋力が低下したりすることも原因のひとつです。筋肉が正しく働かなくなると、姿勢を保つことがしづらくなり、腰への負担が増してしまいます。

自宅でできる対処法とセルフケア

正しい座り方の工夫

骨盤を立てて座ることを意識すると、腰椎への負担を減らすことができます。正しい座り方のポイントは以下の通りです。

  • 骨盤を立てて、背筋をまっすぐ伸ばす
  • 両足をしっかり床につけ、膝と股関節が90度になるよう調整する
  • 背もたれを活用して上半身の重さを分散させる
  • 30分から60分に一度は立ち上がり、座りっぱなしを避ける
  • こまめに姿勢を変えて、同じ部位への負担を軽減する

椅子・デスク環境の改善

腰にフィットするクッションを使うと、骨盤の後傾を防ぎやすくなります。モニターの高さを目線と同じくらいに調整すると、前かがみになりにくく首や腰への負担も少なくなるでしょう。

足が床に届かない場合は、フットレストを活用することで姿勢が安定します。椅子の高さや机の配置を見直すだけで、腰への負担が大きく変わることもあるのです。

効果的なストレッチ

梨状筋ストレッチは、椅子に座った状態で片足の足首を反対側の膝に乗せ、ゆっくり前傾することで行えます。お尻の奥が伸びる感覚があれば、梨状筋にアプローチできていると考えられます。

大臀筋ストレッチや腸腰筋リリースも、座位での痛み軽減に役立つ可能性があります。無理のない範囲で続けることが、症状改善へつながるポイントといえるでしょう。

座る時間を減らす工夫

こまめに立ち上がることを習慣にすると、座位での負担を分散できます。スタンディングデスクを検討したり、歩く時間を意識的に増やしたりすることも効果的です。

電話をするときは立って話す、資料を読むときは立って読むなど、日常の中で立つ機会を増やす工夫をしてみましょう。

体幹トレーニング

インナーマッスルを鍛えることで、姿勢保持能力を高めることができます。正しい姿勢を保つためには適度なインナーマッスルが欠かせないため、無理のない範囲でトレーニングを取り入れてみるのもよいでしょう。

整骨院での施術と病院来院の目安

整骨院でできること

整骨院では骨盤の歪みを調整したり、筋膜リリースを行ったりすることで、座位での痛み軽減を目指します。姿勢指導やストレッチ指導も受けられるため、日常生活での過ごし方を見直すきっかけになるでしょう。

体全体のバランスを整える施術を受けることで、徐々につらい痛みが緩和されることも期待できます。自宅でできるセルフケアについても、丁寧にアドバイスしてもらえるのが特徴です。

整形外科を来院すべきケース

次のような症状がある場合は、整形外科への来院を検討しましょう。

  • 激しい痛みが続き、日常生活に支障がある
  • 足のしびれや感覚が鈍くなる症状がある
  • 足に力が入りにくく、歩行が困難になっている
  • 夜間痛があり、寝ていても痛みで目が覚める
  • 数週間セルフケアを続けても改善が見られない

整形外科では、レントゲンやMRIを使って骨の状態を細部まで確認できます。必要に応じて薬を処方してもらえるため、痛みの度合いによって来院を検討するとよいでしょう。

検査と触診の流れ

問診・触診から始まり、必要に応じてレントゲンやMRI検査を行います。検査結果をもとに、保存療法で様子を見るのか、より専門的な施術が必要なのかを判断していくことになるでしょう。

専門医の選び方

整形外科や脊椎専門医、理学療法士との連携がある施設を選ぶと、多角的なアプローチが期待できます。それぞれの専門性を活かした施術を受けることで、症状改善へとつながる可能性があります。

早期対応の重要性

慢性化する前に適切な対処をすることが、とても大切です。痛みを我慢し続けると症状が悪化してしまうこともあるため、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

まとめ

座ると痛いのに立つと楽になる腰痛は、椎間板への圧力増加や骨盤の後傾、神経圧迫など複数の要因が関係しています。座位では立位の約1.4倍もの圧力が腰椎にかかるため、長時間のデスクワークや運転は腰に大きな負担となるのです。

この症状の主な原因として、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、坐骨神経痛、骨盤の歪み、筋肉疲労などが挙げられます。自宅でできる対処法としては、正しい座り方の実践、椅子やデスク環境の見直し、効果的なストレッチ、座る時間の削減、体幹トレーニングなどがあり、日常生活の中で意識的に取り組むことが大切です。

セルフケアで改善が見られない場合や、激しい痛み、足のしびれ、夜間痛などがある場合は、整骨院や整形外科への来院を検討しましょう。早期に適切な対処を行うことで、症状の慢性化を防ぎ、快適な日常生活を取り戻すことができます。

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【引用元】
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10590571/
https://www.takahara-clinic.com/column/201802.html


院長:高木

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