
院長:高木お気軽にご相談ください!

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腰に痛みやしびれを感じて病院に行ったら「すべり症」と診断された。そんな診断を受けたとき、多くの方が「この先、どうなるんだろう」という不安を感じます。でも、ご安心ください。正しいストレッチ運動を実践することで、症状の改善と悪化防止の両立は十分可能です。私たち治療家が診てきた多くの患者さんも、適切な方法で改善に向かっています。


医学的根拠に基づいたストレッチを正しく理解することは、患者さんの人生を大きく変えることがあります。これまで多くの患者さんが症状の改善を実現していることから、正しい知識と実践方法の重要性をあらためて感じています
すべり症のストレッチ運動について、医学的な視点から、そして患者さんの日常生活を考慮した実用的な内容をお伝えします。
私自身が小児喘息で医師に「治らない」と診断されながらも、カイロプラクティックの施術で体質改善を実現した経験があります。西洋医学と東洋医学の両面からアプローチすることで、多くの患者さんが新しい人生を取り戻しているのが現実です。腰椎すべり症も同じです。
診断を受けることは大切ですが、その診断がすべてではありません。症状の原因を理解し、正しい方法でアプローチしていくことが非常に大切なのです。
腰椎すべり症を理解するために、まず脊椎がどのような構造になっているかを知る必要があります。脊椎は複数の椎骨が積み重なり、その間に椎間板というクッションが存在しています。すべり症とは、その椎骨がズレてしまう状態を指しているのです。
このズレが起きるのは大きく2つのパターンがあります。ひとつは加齢に伴う椎間板の劣化や関節の変性によって生じる「変性すべり症」です。50代以上の患者さんに多く見られ、特に女性の発症率が高いのが特徴です。もうひとつは若い時代の過度なスポーツや外傷が原因で、椎体と椎弓の間が離れてしまう「分離すべり症」です。
椎骨がズレると、その周辺の神経や血管が圧迫されます。その結果、腰痛、臀部から足にかけてのしびれ、歩くと痛くなって休まないと続けられない「間欠性跛行」など、様々な症状が出現するのです。症状の程度は軽度から重度まで幅広く、同じ診断でも患者さんごとに状況が大きく異なります。
多くの患者さんが「どうすればいいのか」と悩んでいるのが、実際にどんなストレッチを、どの程度の強度で、どのくらい続ければ効果が出るのかということです。ここでは医学的根拠に基づいた、実際に改善効果が報告されているストレッチをご紹介します。
まず推奨したいのが膝抱えストレッチです。これは腰椎すべり症の患者さんにとって最も安全で効果的なストレッチの一つです。仰向けに寝て両膝を胸に抱える動作は、腰椎の前彎を軽減し、脊柱管の圧迫を緩和するのに役立ちます。
実施方法としては、朝起きた直後と就寝前に1日2回、左右それぞれ20~30秒ずつ行うのが効果的です。無理に力を入れる必要はありません。自然な形で膝を抱えて、深くゆっくりとした呼吸をしながら実施することが大切です。患者さんの中には「これだけで腰が楽になった」と実感される方も多くいます。
次に重要なのが、背筋を適度に強化するストレッチです。腰椎を支える脊柱起立筋や多裂筋といった深層筋を意識することで、椎骨の安定性が向上します。
うつ伏せの状態で両肘をついて上半身を軽く持ち上げる「スフィンクスポーズ」や、四つん這い状態で対角線上の腕と脚を伸ばす「バードドッグ」といった方法が効果的です。無理なく、毎日続けられる範囲で実施することが何より大切です。
意外かもしれませんが、医学的にはウォーキングがすべり症の改善に非常に効果的であることが報告されています。1日20~30分程度、平坦な道をゆっくり歩くという行為は、全身の筋肉をバランスよく使用し、脊椎の安定性を高めるのに役立つのです。
重要なのは「無理のない範囲で継続する」ということです。症状が強い時期は10分程度の短い距離から始めるのが現実的です。朝の散歩から始める患者さんも多く、日中の活動量が増えることで生活の質が向上する副次効果も期待できます。
| ストレッチの種類 | 実施時間 | 実施頻度 | 効果の出現時期 |
|---|---|---|---|
| 膝抱えストレッチ | 左右各20~30秒 | 1日2回 | 1~2週間 |
| 背筋ストレッチ | 10~15回 | 1日1回 | 2~4週間 |
| ウォーキング | 20~30分 | 週3回以上 | 3~6週間 |
ここまででストレッチの内容をお伝えしてきましたが、同じくらい大切なのが「やってはいけない動作」を理解することです。多くの患者さんが無意識に症状を悪化させる行動をしてしまっているのが現状です。
腰椎すべり症の患者さんにとって、腰を後ろに大きく反らせる動作は禁止です。これは椎骨のズレをさらに悪化させ、神経圧迫を増強する危険性があります。いくら「腰の調子が良くなった」と感じても、反らすストレッチに手を出してはいけません。
腰をねじるストレッチや、体をくねらせるような運動も危険です。これらの動作は椎間板に異常な圧力をかけ、症状悪化の直接的な原因になり得ます。特にゴルフやテニスなど、回旋運動が必要なスポーツは医師に相談してから再開することが重要です。
体を前に大きく曲げるストレッチも、実行する際には慎重になるべきです。症状が強い時期には控え、症状が軽減した後も医師やセラピストの指導下で行うことを推奨します。
ストレッチの方法を知ったとしても、それを毎日実践できるかどうかが改善の分かれ目になります。患者さんを診ていて気づくのは、症状が改善する人と改善しない人の最大の違いは「継続できるかどうか」ということです。
朝起きた直後に膝抱えストレッチを行う、昼間に10分程度のウォーキングをする、就寝前に背筋ストレッチを実施するという簡単なルーティンを作ることで、患者さんの多くが3~4週間で改善を実感しています。最初は「面倒だな」と感じるかもしれませんが、毎日同じ時間に実施することで、やがて習慣化し、無意識に行えるようになるのです。
また、生活環境の工夫も重要です。長時間の座業が避けられない場合は、1時間ごとに立ち上がって腰を伸ばす、寝ている時間を工夫するなど、日中の活動パターンを意識的に変えることも症状改善に繋がります。
医学の世界では「検査9割、施術1割」と言われています。つまり、本当の原因を見つけられるかどうかが改善を左右するということです。ストレッチも同じで、なぜそのストレッチが効くのか、自分の体にどんな変化が起きているのかを理解することで、より高い効果を期待できるようになるのです。
すべり症と診断されたからといって、人生が終わるわけではありません。私たちが診てきた患者さんの多くは、正しい知識と正しい実践方法を身につけることで、好きなことを再び楽しめるようになっています。旅行に行ける、好きなスポーツができるようになった、夜中に目が覚める痛みから解放されたなど、人生の質が大きく向上しているのです。
ここまでストレッチについてお伝えしてきましたが、最も大切なのは「自分の状態を正確に理解する」ことです。同じすべり症の診断でも、症状の強さ、原因のパターン、生活習慣、体質は患者さんごとに全く異なります。一般的な情報だけで判断するのではなく、医学的な検査と診断に基づいたアドバイスを受けることが何より大切なのです。
当院では最新のメタトロン検査を用いて、あなたの体の状態を数値化し、本当の原因が何であるかを特定します。その上で、あなたに必要なストレッチ方法や生活習慣の改善点を具体的にお伝えしています。医師の診断と当院の検査結果を合わせることで、より確実な改善へ向かうことができるのです。
人生の最優先事項は健康です。すべり症だからと諦めず、今からでも遅くはありません。正しい知識と適切なサポートがあれば、必ず改善の道は開けます。ぜひ一度、当院にご相談ください。あなたが笑顔を取り戻すことが、私たちの最大の喜びです。

