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筋膜リリースはなぜ揉んでもすぐ戻る?筋膜が硬くなる理由と対処法

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デスクワークのあと、肩や背中がガチガチに固まって、揉んでもすぐに戻ってしまう。そんな経験から「筋膜剥がし」や「筋膜リリース」という言葉を検索して、ここにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。フォームローラーやボールで楽になると聞いたけれど、正しいやり方が分からず不安な方もいると思います。

湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、筋膜剥がしや筋膜リリースがどのようなものか気になっている方に向けて、期待できる変化の考え方、自宅でできる基本のやり方、注意しておきたいポイントについてお伝えします。

この記事を読んでいただくことで、筋膜リリースの基本的な考え方から、部位別の進め方、無理をしないための注意点まで、一通り把握していただけると思います。読み進めながら、ご自身の体の状態と照らし合わせてみてください。

院長:高木

筋膜リリースは強く押すことよりも力の抜き加減が大切なので、そこを一緒に確認していきましょう

目次

筋膜剥がしや筋膜リリースで体が軽くなると言われる理由

「結局、筋膜剥がしって効果があるんですか」という質問を、施術の中でもよくいただきます。

筋膜とは、筋肉の表面を薄く覆っている膜のことで、体中の筋肉を包み込むように広がっています。この膜がスムーズに動く状態であれば、筋肉同士も滑らかに動きやすくなります。

反対に、同じ姿勢を長く続けたり、体をあまり動かさない日が続いたりすると、筋膜のすべりが悪くなり、突っ張るような硬さとして感じられることがあります。これがいわゆる筋膜の癒着やこわばりと呼ばれる状態です。

筋膜リリースは、この硬くなった部分に無理のない圧をかけて、動きやすい状態を目指すセルフケアの一つです。「剥がす」という言葉のイメージほど激しいことをするわけではなく、ゆっくりと圧を加えていく方法だと捉えていただくとよいと思います。

施術の中でも「なぜ揉んでもすぐ戻るのか」という質問をよくいただきますが、これは筋肉そのものよりも、周りを包む筋膜の動きにくさが関係している場合があるからだと考えられています。表面だけをほぐしても、膜の動きが変わらなければ、感覚としてはすぐ元に戻ったように感じられるのです。

なぜ筋膜が硬くなると感じるのか

筋膜が硬くなりやすい背景には、日常生活の中での体の使い方が関係していると考えられています。

座りっぱなしの姿勢が続くとき

長時間座っていると、股関節や背中まわりの筋肉がほとんど動かない状態が続きます。筋肉が動かないと、その周りの筋膜も同じ位置に留まったまま、動きにくい状態になりやすいと考えられています。

特に、パソコン作業や運転で同じ姿勢を保つ時間が長い方は、肩甲骨まわりや腰まわりに負担が集中しやすく、夕方になるほど重だるさを感じやすい傾向があります。休憩時に軽く体を動かすだけでも、負担のかかり方は変わってきます。

同じ動作を繰り返す仕事や家事があるとき

荷物を持つ、片方の腕ばかり使う、前かがみの姿勢を繰り返すなど、特定の動作が多い生活も、筋膜の一部分に負担をかけやすい要因のひとつだと言われています。

体の使い方に偏りがあると、よく使う部分の筋膜は硬くなりやすく、逆にあまり使わない部分は動きが乏しくなることもあります。こうした偏りが積み重なることで、いつも同じ場所にコリとして自覚されるケースも見られます。

こうした日々の負担は少しずつ積み重なっていくため、ある日突然重だるさとして自覚されることが多いのも特徴です。

フォームローラーやボールを使った基本のやり方

実際にフォームローラーやボールを使う場合、どのくらいの強さで行えばよいのか迷う方が多いようです。

基本は、力を込めて強く押し当てるのではなく、自分の体重を利用してゆっくりと圧をかけていく方法です。呼吸を止めずに、心地よいと感じる程度の強さを目安にしてください。

一箇所につき数十秒ほど圧をかけたら、少しずつ位置をずらしながら、気になる範囲全体に触れていきます。同じ場所を長く押し続けるよりも、ゆっくり移動させながら行うほうが、力が一点に集中しにくくなります。

回数の目安としては、毎日少しずつ行うよりも、週に数回、無理のない範囲で継続するほうが体への負担は少なくて済みます。行ったあとに違和感が強く残る場合は、その日は控えめにしておくとよいでしょう。

フォームローラーが硬く感じる方は、下にタオルを敷いたり、体重を分散させるように手や反対の足を床につけたりすると、圧の強さを調整しやすくなります。

初めてフォームローラーを使う方は、最初から全身に行おうとせず、気になる部位を一つか二つに絞って試してみることをおすすめします。体の反応を見ながら少しずつ範囲を広げていくほうが、無理なく続けやすいです。

部位別のセルフケアの進め方

実際にどの部位から試せばよいのか、代表的な場所を分けてお伝えします。

背中や肩甲骨まわりが気になる場合

背中の場合は、ローラーを肩甲骨の下あたりに置き、腕を軽く組んで体を丸めながら、肩甲骨の内側から外側にかけてゆっくり圧をかけていきます。背骨の上に直接ローラーを乗せることは避けてください。

デスクワークで背中が丸まりやすい方は、この範囲が硬くなりやすい傾向があります。呼吸が浅くならないよう、ゆっくりとした呼吸を意識しながら行うと、肩や首まわりの力も自然に抜けやすくなります。頭を軽く支えながら行うと、首への負担も抑えられます。

太もも・ふくらはぎ・お尻まわりが気になる場合

太ももの前側や外側は、ローラーの上にうつ伏せ気味に体を乗せ、膝から股関節の付け根に向かってゆっくり転がしていきます。ふくらはぎは座った姿勢で、かかとから膝裏に向かって移動させると行いやすいです。

お尻は座った状態でローラーの上に体重をかけ、片方の足首をもう片方の膝に乗せると、狙った部分に圧をかけやすくなります。歩く時間が長い方や立ち仕事の方は、この範囲もあわせて確認してみるとよいでしょう。

力任せに押し込むと起こりやすいこと

「痛いほうが効いている気がする」と、つい強い力で押し込んでしまう方もいらっしゃいますが、これは避けたい方法のひとつです。

強い痛みを我慢しながら圧をかけると、筋肉や筋膜がかえって緊張し、防御的に硬くなってしまうことがあります。心地よいと感じる範囲を大きく超える強さは、逆効果になりやすいです。

また、骨が出っ張っている部分や関節の真上に直接ローラーを当てることも避けてください。骨や関節への負担が大きくなり、痛みの原因になる場合があります。

強い痛みを感じたらすぐに圧を弱めて中止することが、セルフケアを安全に続けるための基本です。無理に続けても、状態の改善にはつながりにくいと考えられます。

マッサージガンなど振動タイプの道具を使う場合も、考え方は同じです。強い振動を長時間当て続けるのではなく、皮膚の表面をなでるように移動させながら、短い時間で様子を見るようにしてください。

効果を感じやすい人と感じにくい人の違い

同じようにセルフケアを行っても、変化を感じやすい方と、あまり実感がない方がいらっしゃいます。

継続して行っている方は、可動域の広さや体の動かしやすさに変化を感じやすい傾向があると言われています。反対に、一度だけ試して終わってしまうと、変化を実感しにくいこともあります。

また、日常生活の姿勢や動作の癖をそのままにしていると、セルフケアで一時的に緩んだ部分も、時間が経つとまた同じように硬くなりやすいです。セルフケアと合わせて、座り方や動作の見直しも意識してみてください。

水分不足や睡眠不足が続いている場合も、体の回復力に影響すると考えられています。生活全体のリズムを整えることも、遠回りに見えて大切な要素のひとつです。

「今日は硬いな」と感じた日と、そうでない日を比べてみると、生活習慣との関係が見えてくることもあります。焦らず、体の変化を観察しながら続けていく姿勢が大切です。

「今日はいつもより硬い」と感じる日が続くようであれば、セルフケアの強さや頻度を見直すよいタイミングかもしれません。体からの小さなサインに気づくことも、セルフケアを続けるうえで大切な視点です。

セルフケアで様子を見てよい場合と相談を考えたい場合

セルフケアで様子を見てよい場合と、医療機関への相談を考えたほうがよい場合は分けて考える必要があります。

軽いだるさや、動かし始めに感じる程度のこわばりであれば、セルフケアを続けながら経過を見ても差し支えないことが多いです。ただし、いつまでも続く痛みは注意が必要です。

しびれや力の入りにくさを伴う場合はセルフケアより先に医療機関へ相談することをおすすめします。筋膜だけでなく、神経や関節に関わる状態が背景にある可能性も考えられるためです。

特に、外傷やスポーツ中のけがをきっかけに痛みが出てきた場合は、筋膜だけの問題とは限りません。ぶつけた後や捻った後から強い症状が続く場合は、自己判断でセルフケアを続けず、早めに専門機関で確認してもらうほうが安心です。

以下のような状態が見られる場合は、セルフケアを控えて、医療機関での確認を検討してみてください。

  • 強い痛みが急に出てきた
  • 痛みが日を追うごとに強くなっている
  • しびれや感覚の異常がある
  • 力が入りにくいと感じる
  • 発熱や強い腫れを伴っている
  • 日常生活の動作に大きな支障が出ている

こうした状態がある場合、整体院でのセルフケアの提案よりも先に、医療機関での確認を優先していただくのがよいと思います。

今日から少しずつ試してみてほしいこと

筋膜リリースは、強い力で押し込むものではなく、心地よい範囲でゆっくりと圧をかけていくセルフケアです。

背景には、座りっぱなしの姿勢や、体の使い方の偏りが関係していることが多く、道具の使い方だけでなく、日常生活の見直しも合わせて考えていただくと、変化を感じやすくなると思います。

まずは今日、気になる部分に軽く触れてみて、痛みの強さや硬さを確認するところから始めてみてください。強い痛みやしびれを感じる場合は、無理をせず医療機関へ相談することも選択肢のひとつです。

焦って結果を求めるよりも、少しずつ体の反応を確かめながら、自分に合った続け方を見つけていくことが、長い目で見て負担の少ない体づくりにつながっていくのではないかと思います。

この記事の監修者
湘南カイロ茅ヶ崎整体院 院長 高木聖司
湘南カイロ茅ヶ崎整体院 院長
高木 聖司
鍼灸師(国家資格)
PAAC認定カイロプラクター
SORSI認定カイロプラクター
2005年に湘南カイロ茅ヶ崎整体院を開院。 鍼灸・カイロプラクティック・姿勢分析・栄養など幅広い視点から、 身体の不調と向き合っています。 当サイトでは、これまでの臨床経験と専門知識をもとに、 身体や健康に関する記事の内容を確認・監修しています。
監修者プロフィールを見る

院長:高木

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