
院長:高木お気軽にご相談ください!

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こんにちは、湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。出産を控えた妊婦さんやそのパートナーの方から、カンガルーケアについてのご相談をいただくことがあります。実は当院には産後のお母さんも多く来院されていて、出産前後の体のケアや育児についてのお悩みを伺う機会も少なくありません。
最近では多くの産院でカンガルーケアが推奨されるようになり、バースプランに取り入れるかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんとの絆を深める素晴らしいケアとして知られる一方で、安全性について不安を感じる声があるのも事実です。


生まれたばかりの赤ちゃんとの肌と肌の触れ合いは、親子の絆づくりの第一歩。でも正しい知識を持って臨むことが何より大切
今回は、カンガルーケアのメリットとリスクの両面をしっかりとお伝えし、安心して出産に臨んでいただけるよう詳しく解説していきます。
カンガルーケアとは、生まれたばかりの赤ちゃんを母親の素肌に直接抱っこするケア方法のことです。正式には「早期母子接触」や「スキン・トゥ・スキン・コンタクト(STS)」とも呼ばれています。
元々は1970年代に南米コロンビアで、保育器不足を補うために未熟児に対して行われていたケアが始まりでした。赤ちゃんをカンガルーが袋の中で育てるように、お母さんの胸に抱いて育てる様子から、この名前がつけられたのです。
現在では正期産で生まれた健康な赤ちゃんに対しても、出生直後から実施されるようになっています。通常は出生後30分から2時間程度、母親の胸に赤ちゃんを抱いて過ごします。この時間が赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、とても大切な時間になるんです。
日本でも2000年代から多くの産院で取り入れられるようになり、今では8割以上の施設で何らかの形で実施されているとも言われています。ただし施設によって実施方法や時間、安全管理体制は異なるため、出産予定の産院でどのように行われているのか事前に確認しておくことをおすすめします。
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未熟児に対するカンガルーケアは、医療的な目的が強く、赤ちゃんの体温維持や呼吸の安定化、体重増加の促進などを目的としています。保育器の中だけでは得られない母親の体温や心音が、小さく生まれた赤ちゃんの成長を助けるのです。
一方、正期産の赤ちゃんに対するカンガルーケアは、主に母子の愛着形成や母乳育児の促進を目的としています。生まれてすぐの赤ちゃんは、お母さんの匂いや心音を感じることで安心し、自然と乳首を探す行動を見せることがあります。
最近では母親だけでなく、父親もカンガルーケアに参加できる産院が増えています。特に帝王切開などで母親の体調が優れない場合や、母親が疲労している時には、父親が代わりに行うことで赤ちゃんとの絆を深めることができます。父親の胸に抱かれた赤ちゃんも、母親の時と同じように心拍が安定し、穏やかな表情を見せることが研究でわかっています。
カンガルーケアには赤ちゃんとお母さんの両方に、多くのメリットがあることが科学的に証明されています。ここでは具体的にどのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのお腹の中という温かく守られた環境から、急に外の世界に出てきます。この大きな環境の変化に適応するために、カンガルーケアは重要な役割を果たします。
母親の素肌に触れることで、赤ちゃんの体温が安定しやすくなることが最も大きな効果です。新生児は体温調節機能が未熟なため、母親の体温が自然な保温器の役割を果たします。また母親の心音を聞くことで心拍数や呼吸が安定し、ストレスホルモンが減少することもわかっています。
さらに赤ちゃんは本能的に乳首を探す動きを見せるため、母乳育児がスムーズに始まりやすくなります。生まれてすぐに母乳を飲むことで、赤ちゃんの血糖値も安定しやすくなるのです。泣く時間も短くなり、より穏やかに過ごせることが多くの研究で報告されています。
お母さん側にも嬉しい効果がたくさんあります。赤ちゃんを胸に抱くことで、オキシトシンという愛情ホルモンの分泌が促進されます。このホルモンは母性本能を高めるだけでなく、子宮収縮を促して産後の出血を減らす効果もあります。
また赤ちゃんとの肌の触れ合いを通じて、自然と母親としての自信が芽生えやすくなります。特に初めての出産で不安を感じている方にとって、生まれてすぐに赤ちゃんを抱くことは大きな安心感につながります。産後うつのリスクを下げる可能性も指摘されています。
母乳の分泌も促進されるため、完全母乳育児を希望している方にとっては大きなメリットとなるでしょう。赤ちゃんが乳首を吸う刺激が、母乳を作るホルモンであるプロラクチンの分泌を高めるのです。
カンガルーケアの効果は出産直後だけにとどまりません。生後数ヶ月、さらには数年後まで影響が続くという研究結果も報告されています。
カンガルーケアを受けた赤ちゃんは、その後の発達において良好な愛着形成を示すことが多いとされています。母親との信頼関係がしっかり築かれることで、情緒の安定や社会性の発達にも良い影響があると考えられているのです。
また母乳育児が長く続きやすいことも、複数の研究で確認されています。生後6ヶ月時点での完全母乳育児の割合が高いというデータもあります。
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カンガルーケアには多くのメリットがある一方で、実施する際には注意すべきリスクも存在します。これらを正しく理解しておくことが、安全なカンガルーケアのために不可欠です。
最も注意が必要なのは、赤ちゃんの急変です。実際に日本でも、カンガルーケア中に呼吸状態が悪化したり、心肺停止に至ったりした事例が報告されています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、見た目には元気そうでも、実は体の機能がまだ不安定な状態です。特に出生後2時間以内は、急に状態が変わることがあります。うつ伏せの姿勢になることで気道が圧迫されたり、体温が下がりすぎたり上がりすぎたりすることもあります。
母親が出産の疲労で眠ってしまい、赤ちゃんの異変に気づくのが遅れるケースも報告されています。分娩時の出血が多かった場合や、鎮痛剤の影響が残っている場合は、特に注意が必要です。
出産は母親の体に大きな負担をかけます。会陰切開や帝王切開の傷の痛み、出血による貧血、疲労などで、赤ちゃんを安全に抱き続けることが難しい場合もあります。
無理をして実施することで、母親自身が体調を崩してしまっては本末転倒です。カンガルーケアは必ずしもすべての方に適しているわけではありません。自分の体調と相談しながら、できる範囲で行うことが大切です。
カンガルーケアの安全性は、実施する医療施設の体制に大きく左右されます。常に医療スタッフが見守り、赤ちゃんの状態をモニタリングできる体制が整っているかどうかが重要なポイントです。
しかし現実には、人手不足などの理由で十分な監視体制が取れない施設もあります。実施前に産院の安全管理体制をしっかり確認しておくことをおすすめします。
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リスクを理解した上で、安全にカンガルーケアを行うためにはどのような条件や方法が必要なのでしょうか。ここでは具体的なポイントをお伝えします。
カンガルーケアを安全に行うためには、まず赤ちゃんとお母さんの両方が一定の条件を満たしている必要があります。
赤ちゃんについては、在胎週数が37週以上の正期産で生まれていること、出生時の状態が良好であること、体重が2500g以上であることなどが基本条件となります。分娩中に何らかのトラブルがあった場合や、蘇生処置が必要だった場合は、状態が安定するまで待つ必要があります。
母親についても、分娩時の出血量が正常範囲内であること、意識がはっきりしていること、赤ちゃんを抱く体力があることなどが確認されます。
実施中は、医療スタッフによる継続的な観察が欠かせません。少なくとも15分ごとに赤ちゃんの呼吸や顔色、体温などをチェックする必要があります。
赤ちゃんの姿勢も重要です。顔が見える位置に抱き、気道が確保されているか常に確認します。首がガクンと前に倒れて気道が塞がらないよう、適切な角度を保つことが大切です。母親の胸に赤ちゃんの顔が埋もれないよう注意し、鼻と口が塞がれていないか確認します。
体温管理のために、赤ちゃんの背中に温かいタオルをかけることも一般的です。ただし暑くなりすぎないよう、定期的に体温測定を行います。
以下のような状態が見られた場合は、すぐにカンガルーケアを中止して医療スタッフに知らせる必要があります。
これらのサインを見逃さないためにも、パートナーや家族が付き添い、一緒に赤ちゃんの様子を見守ることが推奨されます。
安全なカンガルーケアのためには、産院選びも重要です。以下のポイントを確認してみてください。
遠慮せずに質問し、納得できる説明を受けられる産院を選ぶことが大切です。
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帝王切開の場合でも、母親と赤ちゃんの状態が良好であれば実施可能です。ただし通常の経腟分娩に比べて母親の体への負担が大きいため、手術直後ではなく少し時間をおいてから行う施設が多いです。また父親が代わりに行うことも一つの選択肢となります。
そんなことはありません。カンガルーケアを行わなかったからといって、赤ちゃんの発達に問題が出るわけではありません。様々な事情で実施できない方もいますし、実施しない選択をする方もいます。大切なのは、出産後の日々の中で赤ちゃんとのスキンシップを大切にすることです。
一般的には30分から2時間程度とされていますが、母親と赤ちゃんの状態によって調整されます。無理に長時間行う必要はなく、母親が疲れたと感じたり、赤ちゃんに何らかの変化が見られたりしたら、いつでも中止して構いません。
産院では室温を適切に管理し、赤ちゃんの背中に温かいタオルをかけるなどの対策を取ります。赤ちゃんの体温は定期的に測定されるため、寒すぎるということはありません。むしろ母親の体温が最も自然で効果的な保温方法なのです。
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出産は女性の体に大きな変化をもたらします。骨盤の歪み、腰痛、肩こり、自律神経の乱れなど、様々な不調が現れることも少なくありません。
当院では産後のお母さんの体のケアにも力を入れています。メタトロンを用いた体質チェックや、骨盤矯正、自律神経の調整など、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供しています。出産という大仕事を終えた体をしっかりとケアすることで、育児も楽しく乗り切れるようになります。
また育児中の姿勢や抱っこの仕方など、日常生活でのアドバイスもさせていただいています。赤ちゃんのことで気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
カンガルーケアは赤ちゃんとの絆を深める素晴らしい方法ですが、メリットとリスクの両面を理解し、自分に合った選択をすることが何より大切です。出産や育児に不安を感じることは誰にでもあります。一人で悩まず、専門家に相談しながら、あなたらしい出産・育児のスタイルを見つけていってください。