
院長:高木お気軽にご相談ください!

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「先生から手術を勧められたけれど、なかなか決断できない」という方は、多いのではないでしょうか。
今回は、椎間板ヘルニアの手術で実際に起こりうる失敗例について、データや具体的な事例をもとにお伝えしていきます。
手術を決める前の最後の確認として、ぜひ参考にしてみてください。


手術を決断できずに悩んでいる方の気持ちはよくわかります。リスクをきちんと知ったうえで選択することが、後悔のない判断につながると思っています


「手術の失敗」という言葉を聞くと、医療ミスや重大事故を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、もう少し幅広い意味で使われることがほとんどです。
患者さんが感じる「失敗」と医学的な定義にはギャップがある場合も多く、まずその違いを整理しておくことが大切です。ここでは2つの観点から丁寧に解説していきます。
手術を受けたあとも、痛みやしびれが完全に消えないというケースがあります。
これを「手術が失敗した」と感じる方は多いのですが、医学的には必ずしもそうとは言えません。術後に症状が残ること自体は、一定の確率で起こりうる結果として医療側に認識されている場合もあるのです。
ただし患者さんの立場からすれば、「術前より悪くなった」「全然よくなっていない」という現実を失敗と感じるのは、当然のことだと思います。
医学的には「手術の失敗」「合併症」「後遺症」はそれぞれ異なる意味を持ちます。この違いを理解しておくと、現状を冷静に判断しやすくなります。
合併症とは、手術に伴って起こりうるリスクとしてあらかじめ想定されているものです。出血、感染症、一時的な神経炎症などがこれにあたります。後遺症は手術後に長期的に残る症状のことで、しびれや筋力低下が代表的です。
「失敗」はさらに幅広い概念で、診断の誤りや技術的な問題によって期待された結果が得られなかったケースを指すこともあります。これらを区別して把握しておくことが、現状を正確に理解する第一歩になります。


「手術はどのくらいの確率で成功するのか」を数字で知りたい方は多いと思います。ここでは国際的な研究データをもとに実態をお伝えします。数字はリスクを正しく理解するための材料として、冷静に受け止めてみてください。
腰椎椎間板ヘルニアの手術に関する国際的な研究では、術後も症状が改善しなかったり再発したりするケースが一定数あることが報告されています。
研究によって差はありますが、腰椎手術後に期待通りの結果にならないケースは10〜40%程度と報告されることがあります。また、術式や患者さんの状態によっても結果は大きく変わります。
これは決して無視できる数字ではありません。こうした統計的なリスクも念頭に置いたうえで、手術を選ぶかどうかを判断することが大切です。
1回目の手術がうまくいかず、再手術を検討するケースがあります。ここで注意していただきたいのは、再手術になるほど治療が難しくなりやすいという点です。
再手術の結果は、原因や術式、神経の状態によって大きく変わります。ただ、一般的には初回手術よりも判断や手技が難しくなりやすいと考えられています。
なぜこうなるのかというと、手術を重ねるたびに周辺組織に瘢痕(傷あと)が形成され、神経の癒着や血流障害が起きやすくなるためです。一度手術した部位を再び操作することは、技術的にも格段に困難になります。
だからこそ、最初の手術前にしっかりと情報を集めておくことが、その後の経過を大きく左右するのです。


「実際にどんなことが起きているのか」を知りたい方のために、症状のパターン別に具体的なケースをご紹介します。手術のリスクを現実として理解しておくことが、自分にとっての判断材料になります。
最も多い「失敗」のパターンが、手術後も痛みやしびれが続くケースです。
たとえば、MRIでヘルニアが確認されて手術を受けたにもかかわらず、術後も足のしびれが取れないという方がいます。「ヘルニアを取り除いた」こと自体は成功していても、症状の原因が別の部位にあった可能性や、神経がすでにダメージを受けていた可能性が考えられます。
「手術は成功した」と医師に言われても、患者さん本人は納得できないまま過ごすことになる。そういうケースが実際にあります。
手術直後はいったん症状が落ち着いたのに、数ヶ月後に再び痛みが出てきたという方も少なくありません。
椎間板ヘルニアの手術は「飛び出た部分を除去する」手術です。しかし、それを引き起こした背骨全体のバランスや筋肉の使い方、姿勢の習慣は手術では変わりません。
負担の要因が残ったままであれば、同じ部位や隣の椎間板に再び負担がかかり、再発につながることがあるのです。
まれなケースですが、手術中の神経へのダメージによって、術後に下肢の麻痺や歩行困難が残ることがあります。
また、排尿・排便の障害が術後に現れた事例も報告されており、医療訴訟に発展するケースも存在します。頻度は高くはありませんが、こうしたリスクがゼロではないという現実は、把握しておく必要があります。


手術がうまくいかない背景には、いくつかの共通した原因があります。それぞれを知っておくことで、手術を選ぶ際の判断材料にもなります。特に代表的な3つを取り上げて解説します。
手術がうまくいかない要因のひとつが、「どのヘルニアが症状の原因になっているのか」の特定ミスです。
MRI画像に複数のヘルニアが映っていることは珍しくありません。その中でどれが実際に神経を圧迫して症状を引き起こしているのかを正確に見極めることが、手術成功の大前提になります。
これを誤ると、症状と無関係なヘルニアを除去しても、本来の原因部位には何もアプローチできていない状態になります。画像に映っているものがすべて「問題の原因」ではないというのが、この分野の難しさのひとつです。
手術によってヘルニアを除去しても、すべてが取り切れていないケースがあります。
また、ヘルニアのすぐ近くに別の問題(脊柱管狭窄症など)が隠れていた場合、そこへのアプローチが行われなければ症状は残ります。手術前の画像では見えていなかった病変が、術後に判明することもあるのです。
脊椎の手術は高い技術を要する分野であり、執刀医の経験や習熟度によって結果が変わることも事実です。
「技術が未熟だった」というわかりやすい問題だけでなく、「実績はあっても特定の術式の経験が少なかった」「長年の慣れで慢心があった」という場合も含まれます。
手術を受ける病院や医師を選ぶ際に、脊椎専門医への相談やセカンドオピニオンを積極的に活用することは非常に重要です。


椎間板ヘルニアの手術には複数の術式があり、それぞれに特徴やリスクが異なります。「低侵襲だから安全」「新しい術式だから成功率が高い」とは必ずしも言えません。術式を知っておくことで、医師との相談がより深まります。
代表的な術式として、従来の切開手術であるLOVE法、内視鏡を使った低侵襲手術(MEDやFEDなど)、レーザーや針を使うPLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)などがあります。
内視鏡手術やPLDDは「傷が小さい」「回復が早い」という点が強調されやすいのですが、それは「失敗しにくい」ということとは全く別の話です。視野が制限される分、より高度な技術が求められる場面も増えます。
術式の選択は、術者の経験も含めて医師とよく相談したうえで、総合的に判断することが大切です。


手術を受けたあとも症状が残ってしまったとき、焦って次の選択に進むと判断を誤ることがあります。どんな選択肢があるのかを知っておくことで、落ち着いて対処できるようになります。
「もう一度手術を」と考える方もいますが、前述のとおり再手術は初回より難しくなる場合があります。
まずは術後の経過として一定の期間、経過をみることがあります。症状が残っている原因が「手術そのもの」なのか「神経の回復途中」なのかによって、対応が大きく変わります。
別の専門医による評価を求めることも、有効な選択肢のひとつです。急いで再手術に踏み切る前に、まず現状を多角的に評価してもらうことをおすすめします。
術後に症状が残った場合でも、保存的な対応で改善に向かうケースがあります。
理学療法士によるリハビリや薬物療法(神経障害性疼痛への対応薬など)、硬膜外ブロック注射といった選択肢は、術後であっても活用できます。手術後だからといって保存療法の選択肢がなくなるわけではありません。
急いで次の手術に進む前に、まずできることを試してみるという姿勢が大切です。


「自分は手術を受けるべきなのか」という疑問を持っている方へ、一般的な判断基準をまとめます。整形外科のガイドラインでは、症状の種類や重さによって対応が大きく変わります。最終的な判断は必ず専門医と相談したうえで行ってください。
手術が強く推奨されるのは、膀胱直腸障害(尿や便のコントロールが難しくなる状態)が出現した場合です。これは緊急手術の適応になることがあります。
また、下肢の筋力低下が急速に進んでいる場合や、強い麻痺がある場合も、早急な外科的対応が必要とされます。こうした状態は保存療法を優先している段階ではありません。
痛みやしびれが主な症状であっても、膀胱直腸障害や進行する麻痺がなければ、まず保存療法を検討するのが一般的な考え方です。
実際、椎間板ヘルニアは一定の割合で自然に縮小するという研究報告があります。体の免疫反応によってヘルニアの部分が吸収されるためと考えられており、時間はかかっても保存的な対応で落ち着くケースは決して少なくありません。
焦らず状況を見守ることも、大切な選択のひとつです。


ここからは、手術を回避したい方・術後の補助療法を探している方に向けて、保存的なアプローチについてお伝えします。「手術以外に何かできることはないか」と感じている方に、参考にしていただける内容です。
腰椎ヘルニアへのセルフケアとして特に大切なのが、体幹のインナーマッスルを強化することです。
腸腰筋や多裂筋といった深部の筋肉は脊椎を安定させる役割を持っており、これらが弱いと椎間板への負担が増えやすくなります。過度な安静はさらに筋肉を弱らせるため、痛みの範囲内での適度な歩行を続けることも大切です。
また、長時間同じ姿勢を続けることは椎間板への圧力を高めます。30〜60分に一度は体位を変える習慣をつけることをおすすめします。体重管理も椎間板への負担を軽減するうえで効果的です。
私が院長を務める湘南カイロ茅ヶ崎整体院には、手術を勧められけど踏み切れずにいる方や、術後も症状が続いている方、手術以外の方法をお探しの方が多く来院されています。
椎間板ヘルニアの手術は「飛び出た部分を取り除く」ことが目的ですが、それを引き起こした身体の使い方や筋肉のアンバランス、負担の偏りまでは手術だけで変わらないことがあります。カイロプラクティックでは、骨盤や脊柱の位置関係、周辺の筋緊張などを整えながら、腰や神経まわりにかかる負担を減らすことを目指します。
また、実際には椎間板ヘルニアが本当の痛みの原因ではない場合も多いです。もちろん、「今の状態が医療機関での確認を優先すべき状態なのかどうか」という見極めも含めて、一緒に考えていきます。
当院ではロシア開発のメタトロンを活用したカウンセリングも行っており、体の状態を多角的な視点から確認しながら施術に取り組んでいます。全国から来院される方もいらっしゃいます。
手術を選ぶにしても回避するにしても、正確な情報をもとに納得して決断してほしいというのが私の思いです。一人で悩まず、気になることがあればいつでもご相談ください。

