
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!


今日は大人になってから踵骨を押すと痛みを感じるというお悩みについて、一緒に考えていきたいと思います。
朝起きて最初の一歩で踵がズキッとしたり、指で押すと痛みが響いたりすると、何の病気かと不安になりますよね。
実はこの痛みは原因によって押すと痛い場所や現れるタイミングが違うので、そこを知るだけでも原因の見当をつける手がかりになるんです。
この記事では大人の踵骨に痛みが出る6つの原因と、自分でできる対処法、病院を受診すべきタイミングまで順番にお伝えしていきますね。


踵の痛みは原因によって対処法が違うので、まずはご自身がどのタイプに近いか一緒に確認していきましょう
踵骨を押して痛む場所や、痛みが出るタイミングによって考えられる原因にはいくつかのパターンがあります。まずはご自身の痛みがどのタイプに近いのか、大まかに絞り込んでみましょう。
踵骨の内側寄りを押すと痛む場合は、足底腱膜炎の可能性が考えられます。
踵の後ろ側、アキレス腱がついているあたりが痛む場合は、アキレス腱炎の可能性があります。
踵の外側を押して痛みが響く場合は、神経の影響が関わっているケースも考えられます。押して痛む場所を確認するだけでも、原因の見当をつけやすくなります。
ただし2つの疾患が同時に起きていることもあるので、場所だけで完全に決めつけないことも大切です。
朝起きて最初の一歩で踵が痛むタイプは、足底腱膜炎によく見られる特徴です。
運動をした後や、つま先立ちをしたときに痛みが強くなるタイプは、アキレス腱炎の可能性が考えられます。
じっとしていても痛む、夜になると痛みが強くなるという場合は、骨折やリウマチ、痛風などが隠れていることもあります。
とはいえ、自分の感覚だけで正確に見分けるのはやはり難しいものです。
ここまでの内容を踏まえて、代表的な6つの原因を表にまとめました。ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
| 原因 | 痛む場所 | 痛むタイミング | なりやすい人 |
|---|---|---|---|
| 足底腱膜炎 | 踵骨内側 | 朝一歩目・立ち仕事後 | 40〜60代女性 |
| アキレス腱炎 | 踵後面 | 運動後・つま先立ち | ランナーなど |
| 踵骨棘 | 踵骨内側 | 押すと痛むことがある | 足底腱膜炎が長引いた人 |
| 踵骨周囲の炎症 | 踵全体 | 運動後・長時間立ち後 | スポーツをする大人 |
| 疲労骨折 | 踵骨全体 | 横から圧迫すると痛む | オーバーワーク・骨粗しょう症 |
| 神経絞扼・リウマチ・痛風 | 踵外側など | 夜間・安静時 | まれだが注意が必要 |
この一覧はあくまで目安ですので、迷ったときは無理に自己判断せず専門家に相談していただくのが安心です。
ここからは、先ほどの一覧表に出てきた6つの原因について、それぞれどんな特徴があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。原因ごとになりやすい人の傾向も異なります。
足の裏にある足底腱膜が、踵骨につながる部分で炎症や変性を起こしている状態です。
朝起きた時、最初の一歩で踵の内側前あたりがズキッとするという声をよく聞きます。
立ち仕事の後半に痛みが強くなったり、長時間座った後の立ち上がりで痛んだりするのも特徴です。
40代から60代の女性、扁平足の方、立ち仕事の方に多く見られる傾向があります。
アキレス腱が踵骨につく部分に繰り返し負荷がかかり、炎症や変性が起きている状態です。
踵の後ろ側が押すと痛み、運動後やつま先立ちのときに特に痛みが強くなります。
ランニング距離を急に増やした後などに起こりやすく、放置すると腱の周りに変化が起きることもあります。
足底腱膜に引っ張られる力が長期間続くことで、骨が反応してトゲのような突起ができた状態です。
踵を足底から押すと鋭い痛みがあるという場合、この踵骨棘が関わっていることがあります。
ただし、踵骨棘があっても必ず痛みが出るわけではないため、レントゲンなどの検査結果と症状を合わせて判断することが大切です。
成長期を過ぎた大人でも、踵骨まわりに過度な負荷がかかり続けることで炎症が起きることがあります。
本来シーバー病は成長期のお子さんに多いものですが、大人でも踵骨まわりに似たような痛みが出るケースがあります。
激しい運動をした後や、長時間の立ち仕事の後に踵の痛みが悪化しやすいのが特徴です。
繰り返し外力が加わることで、骨に微小な損傷が生じている状態です。
高い場所からの着地やオーバーワーク、合わない靴で歩き続けることなどがきっかけになります。
踵を両手で挟むように横から圧迫すると痛みが強くなるのが、ひとつの目安と言われています。
踵の外側を押すと響くように痛む場合は、神経の影響が関わっている可能性もあります。
朝のこわばりが30分以上続く、左右対称に症状が出るという場合はリウマチが関わっていることもあります。
夜間に突然強烈な痛みとともに腫れや赤み、熱感が出た場合は、痛風の可能性も考えられます。
踵の中でも特に内側ばかりが痛むという方は多いのではないでしょうか。ここでは、その理由を体全体のつながりから見ていきます。踵だけの問題ではないことが多いんです。
足の裏が平らになる扁平足や、土踏まずのアーチが崩れている状態では、足底腱膜の内側の付け根に負担が集中しやすくなります。
結果として、踵骨の内側に圧痛が出やすくなるというわけです。
ふくらはぎの筋肉が硬くなると、アキレス腱の柔軟性も落ちやすくなります。
そうなると足底腱膜にかかる負担が増え、炎症や痛みにつながることがあります。
歩くたびに、踵には体重による衝撃がかかっています。
体重が増えると踵や足底腱膜への負荷も大きくなり、痛みにつながることがあります。
クッション性の低い靴で長時間歩くと、足底腱膜に強いストレスがかかり続けます。
逆に柔らかすぎる靴も足元が安定せず、別の意味で負担が増えることがあります。
ここからは、ご自宅で無理なく取り組めるセルフケアをご紹介します。すべての方に共通するものと、原因別に取り入れたいものに分けてお伝えしていきますね。
壁に手をついて片脚を後ろに引き、膝を伸ばした状態で20秒キープするストレッチです。
膝を軽く曲げた状態でも同様に20秒、それぞれ3回ずつを目安に、1日数回行ってみてください。
ふくらはぎの柔軟性が高まると、アキレス腱や足底腱膜への負担が軽くなりやすくなります。
ただし、痛みが強い場合や骨折が疑われる場合は、無理に行わないようにしてください。
足の裏でタオルをつまんで手前にたぐり寄せる、タオルギャザーと呼ばれる運動がおすすめです。
足の指をパーに開くストレッチも、20秒×3回を目安に取り入れてみましょう。
朝起きて一歩目を踏み出す前に、布団の中で足首を軽く動かしておくのも役立つことがあります。
運動をした後は、15分程度を目安にアイシングで冷やしてあげましょう。
ふくらはぎのストレッチとあわせて、しばらくは運動量を少し減らして様子を見ることも大切です。
クッション性のあるインソールを使うのも、負担を減らす方法のひとつです。
骨棘そのものをセルフケアで小さくすることはできませんが、周りの炎症をやわらげる工夫はできます。
クッション性の高い靴やインソールで、患部への衝撃を減らすことを意識してみてください。
症状が強い場合は、体外衝撃波などの専門的な治療を扱う医療機関に相談するという選択肢もあります。
セルフケアで様子を見てよいケースと、早めに受診したほうがよいケースには明確な違いがあります。ここは特にしっかり確認しておいてください。
踵全体が腫れて熱っぽく感じる場合は、強い炎症が起きているサインです。
骨折やリウマチ、痛風などが隠れていることもあるため、早めに受診しておくと安心です。
じっとしていても痛む、寝ていても痛みで目が覚めるという場合は注意が必要です。
特に夜間に突然強い痛みと腫れ、赤み、熱感が出た場合は、速やかな受診をおすすめします。
痛みのためにかかとをつけず、つま先立ちのようにして歩いている場合も要注意です。
疲労骨折や腱の損傷が起きている可能性もあるため、早めに検査を受けておきましょう。
ストレッチやインソールを試しても2週間以上改善が見られない場合は、一度整形外科での検査をおすすめします。
レントゲンなどで、骨の状態を含めて詳しく調べてもらうと安心につながります。
ここからは、痛みを繰り返さないために日頃から意識しておきたい生活習慣についてお伝えします。どれも今日から始められることばかりです。
底に厚みがあり、クッション性の高い靴は着地時の衝撃を吸収してくれます。
逆に薄く硬い靴底の靴は、足底腱膜への刺激が強くなりやすいので注意が必要です。
市販のインソールでも、足底のアーチを支える工夫がされたものが増えています。
扁平足気味の方や、アーチが崩れている自覚がある方には対策のひとつになります。
体重が増えるほど、歩行時に踵へかかる負担も大きくなってしまいます。
急激な減量は必要ありませんが、無理のない範囲での体重管理も予防のひとつです。
ふくらはぎや足底筋のストレッチを習慣にしておくと、柔軟性が保たれやすくなります。
お風呂上がりなど、体が温まったタイミングで行うとより取り入れやすいです。
セルフケアや生活習慣の見直しで楽になる方も多いのですが、それでも繰り返してしまう場合は、体全体からのアプローチも視野に入れてみてください。
踵に負荷がかかり続ける体の使い方そのものが変わらないと、痛みを繰り返しやすくなります。
扁平足やふくらはぎの硬さ、体重、靴といった要因を含めて、体全体で見ていくことが大切だと私は考えています。
当院では、踵への負担がなぜ生まれているのかを、姿勢や歩き方のクセ、骨盤の傾き、足首まわりの動きなど、いくつかの視点から確認していきます。
踵という一部分だけでなく、体幹や股関節、足部の連動を整えやすくすることを重視した施術を行っています。
立ち方や歩き方のクセを確認しながら、体幹の安定性や股関節の柔軟性を整えやすくしていきます。
必要に応じて、ふくらはぎからアキレス腱を補助するようなテーピングを行うこともあります。
足底のアーチを保ちやすくするためのストレッチ指導も、あわせてお伝えしています。
もし今の痛みが体の使い方から来ているかもしれないと感じたら、一度体の状態を見せていただくのもひとつの方法です。
最後に、踵骨の痛みについてよく寄せられる質問にお答えしていきます。気になる項目から読んでみてください。
腫れや熱感、夜間の痛みがある場合は、早めに整形外科への受診をおすすめします。
それ以外の場合は、押して痛む場所や症状のタイミングから原因を絞り込み、セルフケアを試してみましょう。
足底腱膜炎、アキレス腱炎、踵骨棘、踵骨周囲の炎症、疲労骨折、そして神経絞扼やリウマチ、痛風などが挙げられます。
2つの原因が同時に起きていることもあるため、判断に迷う場合は専門家に相談してみてください。
内側は足底腱膜が付着する部分、後面はアキレス腱が付着する部分と、そもそも組織の付き方が違います。
そのため、どちらの組織に負担がかかっているかによって、痛む場所が変わってくるのです。
足底腱膜炎は朝一歩目や立ち上がりで痛むことが多いのに対し、踵骨棘は押すと痛みが出ることがあります。
ただし踵骨棘があっても痛みの原因とは限らないため、正確に見分けるにはレントゲンなどの検査が必要になります。
姿勢や歩き方のクセ、骨盤や足首まわりの状態など、体全体のつながりから原因を確認していきます。
体幹や股関節、足部の連動を整えやすくしたり、必要に応じてテーピングを行ったりすることもできます。
ふくらはぎのストレッチを20秒×3回、足底のストレッチやタオルギャザーも取り入れてみてください。
クッション性のある靴やインソールも味方になってくれます。
2週間以上改善しない場合は、無理をせず整形外科への受診を検討しましょう。
踵骨を押すと痛いという症状には、いくつもの原因が隠れていて、それぞれ対処の仕方も少しずつ違います。
だからこそ、まずは押して痛む場所や痛みが出るタイミングを手がかりに、ご自身の状態を知ることから始めてみてください。
そのうえで、腫れや熱感、夜間の痛みがあるときは我慢せず、整形外科への受診を選んでいただきたいと思います。
セルフケアを続けても繰り返してしまう場合は、踵だけでなく体全体のつながりから見直してみる方法もあります。
一人で抱え込まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。