
院長:高木お気軽にご相談ください!

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首にあざが突然できて驚いたことはありませんか?実は首という部位は、体の他の場所と比べて皮膚がとても薄く、その下には細かい血管がたくさん集まっているんです。そのため、ちょっとした刺激でも血管が傷つきやすく、あざになりやすいと考えられています。
寝ている間に枕の縁が当たっていたり、ネックレスやストラップが同じ場所を圧迫し続けたりすると、知らないうちに毛細血管が傷ついて内出血を起こすケースがあるようです。また、衣類の縫い目や寝具のしわが首に当たることも原因になり得るとされています。
年齢を重ねると、紫外線の影響や加齢によって皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚の弾力性が低下していきます。その結果、血管を支える組織も弱くなり、軽い刺激でも出血しやすくなるのが老人性紫斑です。
高齢の方の手の甲や腕によく見られますが、首にも現れることがあります。濃い紫色のあざが数日で消えても、茶色がかった色素沈着が残る場合もあるようです。
20代から40代の女性によく見られるのが単純性紫斑です。ぶつけた覚えがないのに、四肢や首に小さな点状の出血斑が現れます。
毛細血管の壁が生まれつき弱かったり、過労や月経、ホルモンバランスの変化が関係していると考えられています。多くの場合は自然に消えていくため、過度に心配する必要はないとされていますが、頻繁に繰り返す場合は一度相談してみるとよいかもしれません。
首や肩周りの筋肉が緊張していると、血流が滞りやすくなります。また、血圧が高い方や生活習慣が乱れている方は、血管に負担がかかりやすく、あざができやすくなる傾向があるようです。
首にあざができやすい要因として以下が考えられています。
血小板は出血を止めるために大切な成分ですが、この血小板が減少してしまう病気が血小板減少症です。特発性血小板減少性紫斑病とも呼ばれ、自己免疫の異常が関係していると考えられています。
血小板が少なくなると、ぶつけた覚えがないのにあざができたり、鼻血や歯茎からの出血が止まりにくくなったりすることがあります。首に突然あざができて、他にも出血傾向がある場合は注意が必要かもしれません。
3歳から10歳くらいの子どもに多いのがアレルギー性紫斑病です。下肢を中心に紫斑が現れ、関節痛や腹痛を伴うことがあります。
風邪などの感染症の後に発症することが多く、免疫反応が関係していると考えられています。首にあざができることは少ないですが、お子さんに紫斑と全身症状が見られる場合は早めに小児科を訪れることが推奨されています。
血友病は、血液を固めるための凝固因子が生まれつき少ない、または正常に働かない病気です。先天性のものと後天性のものがあり、後天性血友病は高齢者に発症することもあるそうです。
軽い打撲でも大きなあざになったり、関節内に出血したりすることがあります。首にあざができやすく、出血が止まりにくいと感じる場合は、血液内科での検査が必要になるかもしれません。
肝臓は凝固因子を作る重要な臓器です。肝機能が低下すると凝固因子が不足し、あざができやすくなります。黄疸や腹水、全身のだるさなどの症状を伴う場合は、肝臓の状態を確認する必要があるでしょう。
また、白血病は造血幹細胞の異常により、正常な血液が作られなくなる病気です。貧血症状や感染症にかかりやすくなり、あざも頻繁にできるようになります。播種性血管内凝固症候群(DIC)は血栓が全身に多く形成される致死率の高い病態で、重篤な感染症や悪性腫瘍に合併することがあります。
抗凝固薬やステロイド薬を服用している方は、副作用であざができやすくなることがあります。心臓病や血栓症の予防のために薬を飲んでいる場合、血液が固まりにくくなるため、軽い刺激でも内出血しやすくなるんです。
服用中の薬がある方は、あざが頻繁にできるようになったら、薬剤師や医師に相談してみることをおすすめします。
一度や二度のあざなら様子を見てもよいかもしれませんが、頻繁に首や他の部位にあざができる場合は注意が必要です。特に思い当たる原因がないのに何度も繰り返すようなら、血液や血管に何らかの問題がある可能性があります。
体質的なものもありますが、放置せずに一度医療機関で相談してみることが大切だと考えられています。
最初は小さかったあざが日に日に広がっていったり、色がどんどん濃くなっていったりする場合は、内出血が進行している可能性があります。
通常、あざは時間とともに薄くなっていくものですが、逆に悪化している場合は血管や血液の異常が考えられますので、早めに来院することをおすすめします。
あざだけでなく、発熱や関節痛、腹痛などの全身症状が一緒に現れる場合は、アレルギー性紫斑病や感染症、自己免疫疾患などが関係している可能性があります。
特にお子さんの場合は、風邪の後にこうした症状が出ることがありますので、注意深く観察してあげてください。
気になるあざが長引く場合は、皮膚科や血液内科、お子さんの場合は小児科を訪れることが推奨されています。
あざができた直後、まだ赤紫色で痛みがあるうちは、患部を冷やすことが推奨されています。保冷剤や冷たいタオルを10分程度当てることで、血管が収縮して出血が広がりにくくなると考えられています。
ただし、長時間冷やし続けると皮膚に負担がかかりますので、様子を見ながら行うとよいでしょう。この段階では、温めることは避けた方がよいとされています。
あざができてから数日が経過し、色が黄色っぽく変化してきたら、今度は温める段階です。蒸しタオルを当てたり、入浴時に温かいシャワーを首にかけたりすることで、血液の流れが良くなり、あざの吸収が早まる可能性があります。
あざの周囲を優しくマッサージするのも効果的だと言われていますが、強くこすらないように注意してください。
ドラッグストアには、あざや打撲用の塗り薬が販売されています。ヘパリン類似物質やビタミンKを含むものなど、種類がいくつかありますので、薬剤師に相談して選ぶとよいでしょう。
ただし、顔や首に使用できない製品もありますので、購入前に確認することが大切です。
内側からのケアも大切です。鉄分は血液を作るために必要な栄養素で、レバーや納豆、コンビーフなどに多く含まれています。タンパク質は血管や皮膚の修復に欠かせませんので、鶏ささみや卵、チーズなどを積極的に摂るとよいでしょう。
ビタミンCやビタミンKも血管を丈夫にする働きがあるとされており、野菜や果物からバランスよく摂取することが推奨されています。忙しくて食事が偏りがちな方は、サプリメントを活用するのも一つの方法かもしれません。
首や肩周りの血流を改善するために、簡単なストレッチを取り入れてみてください。ゆっくりと首を回したり、肩を上げ下げしたりするだけでも効果が期待できます。
また、規則正しい生活で自律神経を整えることも、血管の健康には大切だと考えられています。十分な睡眠とストレス管理を心がけましょう。
首にあざができやすい方は、まず日常的に身につけているものを確認してみてください。ネックレスやストラップ、タートルネックの服など、首を圧迫するものを長時間つけていると、その部分の血管に負担がかかりやすくなります。
圧迫感のないゆったりしたデザインのものを選んだり、アクセサリーは必要なとき以外は外したりするなど、首への刺激を減らす工夫をしてみるとよいかもしれません。
寝ている間に首に圧力がかかることもあざの原因になります。枕の高さや硬さが合っていないと、首の特定の部分に負担が集中してしまうんです。
自分に合った枕を選び、掛け布団が重すぎないかもチェックしてみてください。また、寝具のしわや縫い目が首に当たらないよう、シーツをきれいに整えることも小さな予防策になるでしょう。
日常的に適度な運動を取り入れることで、全身の血行が良くなり、血管も健康に保たれやすくなります。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で続けられる運動がおすすめです。
運動不足は血流の停滞を招きやすいため、デスクワークが多い方は特に意識して体を動かす時間を作ってみてください。
乾燥した肌は刺激に弱くなり、あざもできやすくなる傾向があります。首元も忘れずに保湿ケアを行い、皮膚のバリア機能を保つことが大切です。
また、紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、血管を脆弱にする原因になります。首元をスカーフで保護したり、日焼け止めを塗ったりして、紫外線から肌を守りましょう。
ビタミンC、ビタミンK、鉄分、タンパク質など、血管や血液の健康に必要な栄養素をバランスよく摂ることが予防につながります。偏った食事は血管を弱くする可能性がありますので、注意が必要です。
ストレス管理と十分な睡眠も忘れずに。自律神経が乱れると血管の状態にも影響しますので、リラックスできる時間を意識的に作ることをおすすめします。
飲酒は血管を拡張させて出血しやすくなるため、あざができやすい方は控えめにすることが推奨されています。規則正しい生活を心がけることで、体質が改善されていく可能性があります。
首に突然あざができる原因は、皮膚が薄く血管が密集している首の特性に加え、枕やアクセサリーによる圧迫、老人性紫斑、単純性紫斑、血流や筋肉の緊張など、さまざまな要因が考えられます。
ただし、あざが頻繁にできる、範囲が広がる、全身症状を伴う、他の部位でも出血傾向がある場合は、血小板減少症や血友病、肝機能障害、白血病などの重篤な疾患が隠れている可能性があります。1~2週間以上あざが消えない場合や気になる症状がある場合は、皮膚科や血液内科、小児科を訪れることが推奨されています。
セルフケアとしては、できた直後は冷やし、数日後は温めることが基本です。塗り薬の使用や、鉄分・タンパク質・ビタミンC・Kを含む栄養バランスの良い食事、首肩のストレッチ、規則正しい生活習慣も効果的とされています。
予防法としては、首周りの衣類やアクセサリーを見直し、枕や寝具を適切なものに変え、適度な運動で血行を促進することが大切です。また、皮膚の保湿と紫外線対策、栄養と生活習慣の改善、飲酒を控えることで、あざができにくい体質づくりを目指しましょう。
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