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足の冷えと病気の関係とは|注意すべき症状と早期発見のポイント

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目次

足が冷える主な原因とは

生理的な冷え(冷え性)と病気による冷えの違い

足の冷えには大きく分けて2つのタイプがございます。一つは体の自然な防御反応による生理的な冷えで、もう一つは何らかの病気が原因で起こる冷えですね。

生理的な冷えは、寒い環境に対して体が熱を逃さないよう血管を収縮させることで起こります。これは体温を保つための正常な反応といえるでしょう。一方、病気による冷えは閉塞性動脈硬化症や糖尿病などの疾患によって血流が妨げられている状態です。見分け方のポイントとして、片足だけが極端に冷たい場合や、痛みやしびれを伴う場合は病気の可能性を考える必要があります。

血流不良が起こっているメカニズム

足が冷える大きな要因は血流の悪さにあります。心臓から最も遠い位置にある足は、もともと血液が届きにくい部位なんですね。

体が寒さを感じると、自律神経の働きで血管がギュッと縮んでしまいます。これによって末端への血流が減少し、足先が冷たくなるわけです。さらに重力の影響で、足から心臓へ戻る血液の流れも滞りがちになります。長時間同じ姿勢でいることも血液循環を悪化させる要因となり、むくみと冷えの悪循環を招いてしまうことがあります。

基礎代謝の低下や筋肉量不足

体内で作られる熱の約6割は筋肉によって生み出されています。筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、体が冷えやすくなってしまうんですね。

加齢とともに筋肉は自然に減少していきますし、運動不足の方も筋力低下のリスクが高まります。特にふくらはぎの筋肉は血液を心臓に戻すポンプのような役割を担っているため、ここが衰えると足の冷えにつながりやすくなります。デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢を続けることが多い方は要注意といえます。

自律神経の乱れとの関係

ストレスや生活習慣の乱れは自律神経のバランスを崩す大きな要因です。自律神経が乱れると体温調節機能がうまく働かなくなり、冷えを感じやすくなってしまいます。

交感神経が過剰に働くと全身の筋肉が緊張し、血管が収縮して血流が悪化します。仕事や家庭で責任を持つ立場の方ほどストレスを抱えやすく、冷えの症状が出やすい傾向にあります。睡眠不足も自律神経のバランスを乱す原因となるため、十分な休息を取ることが冷え対策には欠かせません。

女性に多い理由(ホルモンバランス、筋肉量など)

女性に冷え性が多いのには、いくつかの理由がございます。まず筋肉量が男性と比べて少ないことが大きな要因ですね。筋肉量が少ないと熱を生み出す力が弱くなるため、冷えを感じやすくなります。

さらに女性ホルモンのバランスも冷えと深く関係しています。ホルモンバランスが崩れると自律神経にも影響を及ぼし、体温調節がうまくいかなくなってしまうんです。特に更年期になると女性ホルモンの分泌が減少するため、冷えの症状が強くなる方も多くいらっしゃいます。月経周期による体温変化も、冷えを感じやすくする要因の一つといえます。

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足が冷える症状で疑われる病気一覧

血管系の病気

足の冷えで最も注意が必要なのが血管の病気です。末梢動脈疾患や閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって足への血流が妨げられる疾患ですね。特に50歳以上の男性や喫煙者に多く見られる傾向にございます。歩くと足が痛くなり休むと楽になる間欠性跛行という症状が特徴的です。

バージャー病は血管壁に炎症が起きて血栓ができる病気で、喫煙との関連が指摘されています。レイノー病やレイノー症候群は寒さやストレスで指先や足先の血管が過度に収縮し、白や紫色に変色する病気です。20〜40代の女性に多く発症することが知られています。下肢静脈瘤も血液循環を妨げ、足の冷えにつながる可能性があります。

内分泌・代謝系の病気

甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが不足することで全身の代謝が低下し、寒がりになったり冷え性になったりします。疲労感や倦怠感、動作が遅くなる、髪が抜けやすいなどの症状も伴うことがございます。

糖尿病性神経障害は高血糖が続くことで神経が傷つき、足の感覚が鈍くなったり冷えを感じたりする病気です。糖尿病をお持ちの方で足の冷えが気になる場合は要注意といえるでしょう。

循環器系の病気

心不全や心臓病では心臓のポンプ機能が低下し、全身への血液循環が悪くなります。その結果、足先まで十分な血液が届かず冷えを感じやすくなるんですね。少し動いただけで息切れがする、むくみが出るといった症状も現れることがあります。

自己免疫疾患

膠原病やリウマチ、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患では、免疫系の異常により血管に炎症が起きることがございます。これにより血流が悪化し、足の冷えやレイノー現象を引き起こす可能性があります。関節の痛みや腫れ、発熱などの症状を伴うこともあるため注意が必要です。

その他

鉄欠乏性貧血では赤血球が不足し、体の末端まで酸素が届きにくくなるため冷えを感じやすくなります。低血圧の方も血液を送り出す力が弱く、足先が冷えがちです。自律神経失調症は体温調節がうまくいかなくなり、冷えのぼせなどの症状が現れることもございます。

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すぐに来院すべき危険な症状

片足だけが極端に冷たい

両足を触って比べてみて、片方だけが明らかに冷たい場合は注意が必要です。これは血管が詰まっている可能性を示すサインかもしれません。単なる冷え性では両足とも同じように冷えるため、左右差がある場合は早めの来院をおすすめします。

足の色が白や紫色に変色する

足先が白っぽくなったり紫色に変色したりする場合は、血流障害が疑われます。特にレイノー病では寒さやストレスで指先が真っ白になることがございます。左右で色が違う場合も要注意ですね。

冷えとともに激しい痛みがある

冷えに加えて強い痛みを感じる場合は、血管が詰まって組織に十分な血液が届いていない可能性があります。安静にしていても痛みが続く場合は特に危険な状態といえるでしょう。

歩くと足が痛くなり休むと楽になる(間欠性跛行)

少し歩くと足が痛くなって歩けなくなり、休むとまた歩けるようになる症状を間欠性跛行といいます。これは閉塞性動脈硬化症の典型的なサインです。主にふくらはぎに症状が現れることが多く、動脈硬化の危険因子をお持ちの方は特に注意が必要ですね。

足にしびれや麻痺がある

冷えとともにしびれや感覚が鈍くなる症状がある場合は、神経障害や血流障害が考えられます。ピリピリとした感覚や触った感じがわかりにくくなっている場合も要注意です。

足に潰瘍や傷ができて治りにくい

小さな傷や靴ずれが2週間以上経っても改善しない場合は、難治性潰瘍の可能性があります。糖尿病性神経障害や動脈疾患では傷ができやすく、さらに治りにくくなるため早めの対応が大切です。

冷えとともに動悸や息切れがある

足の冷えに加えて動悸や息切れを感じる場合は、心臓のポンプ機能が低下している可能性がございます。全身の血液循環が悪くなっているサインかもしれません。

病気による冷えと単なる冷え性の見分け方

単なる冷え性は両足とも同じように冷え、温めることで改善されることが多いです。一方、病気による冷えは片足だけ冷たい、入浴後も冷たさが続く、痛みやしびれを伴うなどの特徴があります。こうした症状がある場合は、早めに医療機関への来院を検討しましょう。

症状生理的な冷え性病気による冷え
左右差両足とも同じ片足だけ冷たいことが多い
温めた後改善される冷たさが続く
その他の症状特になし痛み・しびれ・色の変化

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足の冷えで来院する診療科と検査方法

来院すべき診療科

足の冷えが気になる場合、まずは内科を訪ねることをおすすめします。内科では原因となる病気が潜んでいないかを総合的に調べることができるんですね。血管の詰まりや動脈硬化が疑われる場合は循環器内科が専門となります。

  • 内科:総合的な原因調査
  • 循環器内科:血管の詰まりや動脈硬化が疑われる場合
  • 心臓血管外科:重度の血管疾患の場合
  • 内分泌内科:甲状腺やホルモンバランスの問題
  • 心療内科・精神科:自律神経失調症が疑われる場合

足の冷えやしびれが強くなるような症状がある、足の色が悪かったり潰瘍があったりする場合には、速やかに循環器内科へ来院しましょう。甲状腺やホルモンバランスに関連する症状がある場合は内分泌内科が適しています。さらに、自律神経失調症が疑われる時には心療内科や精神科への来院も検討してみてください。

主な検査方法

問診・触診

まず医師が詳しく症状を聞き、実際に足を触って温度や脈の状態を確認します。左右の温度差や脈の強さを比べることで、血流の問題を見つけることができるんですね。

血液検査

血糖値や甲状腺ホルモン、コレステロール値などを測定します。糖尿病や甲状腺機能低下症といった病気の有無を調べるために重要な検査です。甲状腺に対する自己抗体の測定も行われることがあります。

血圧脈波検査(ABI/PWV)

両腕と両足の血圧を同時に測定する検査で、動脈硬化の程度を調べることができます。所要時間は15分程度で、足の動脈の詰まりを非常に高い確率で見つけられるんですね。PWVは血管の硬さを測定し、初期の動脈硬化を発見するのに役立ちます。

心臓超音波検査・画像診断・神経機能検査

心臓のポンプ機能を確認するために心臓超音波検査が行われることもございます。また、X線やMRI、超音波などの画像検査で血管の状態を詳しく調べます。神経障害が疑われる場合には神経機能検査も実施されることがあります。

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足の冷えを改善する日常生活での対策

適度な運動習慣(ウォーキング、ストレッチ、スクワットなど)

日々の運動は冷え性改善に欠かせないポイントです。ウォーキングや軽いストレッチを毎日続けることで、血液循環が向上し体温調節も改善されます。特に座ったまま足首を動かすストレッチは、オフィスでも気軽にできておすすめですよ。

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれており、この筋肉をしっかり動かすことで血流が促進されます。軽いスクワットや階段の上り下りも効果的ですね。無理のない範囲で毎日継続することが何より大切です。

体を温める食事(根菜類、タンパク質、発酵食品)

食事の内容も冷え改善に大きく影響します。根菜類に含まれるミネラルやビタミンEは血行を良くし、体を温める効果がございます。にんじん、生姜、れんこん、ごぼうなどを積極的に取り入れましょう。

タンパク質は筋肉を作る材料となり、発酵食品も体を温める食材として知られています。味噌や納豆などの発酵食品を日常的に摂ることをおすすめします。

冷たい飲食物を避ける

冷たい飲み物や食べ物は体を内側から冷やしてしまいます。夏でも温かいものや常温のものを選ぶ習慣をつけることが大切ですね。トマトやキュウリなど生で食べる野菜、コーヒーや緑茶、アルコール類はできるだけ控えめにしましょう。

入浴習慣(ぬるめのお湯にゆっくり浸かる)

ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで副交感神経が優位になり、血管が広がってリラックス効果が得られます。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣を心がけましょう。自律神経の調整にも役立ち、冷え性の緩和につながります。

3つの首(手首・足首・首)を温める・十分な睡眠とストレス管理

3つの首と呼ばれる手首、足首、首は太い血管が通っているため、ここを温めると効果的です。レッグウォーマーやネックウォーマーを活用すると良いですね。

睡眠不足は自律神経の乱れを招き、冷えの原因となります。規則正しい生活リズムとストレス発散を意識することも重要です。

禁煙の重要性・締め付けの強い衣類を避ける

喫煙は血管を収縮させて血行不良を引き起こします。禁煙して1週間程度で冷え性の改善が期待できるというデータもございます。また、きつい下着や衣類は血流を妨げるため、ゆとりのあるものを選びましょう。

対策具体的な方法期待できる効果
運動習慣ウォーキング、ストレッチ、スクワット血液循環の向上、筋肉量増加
食事改善根菜類、タンパク質、発酵食品体を内側から温める
入浴習慣ぬるめのお湯にゆっくり浸かる血管拡張、リラックス効果
3つの首を温める手首・足首・首を保温全身の血流改善
禁煙タバコをやめる血管収縮の改善

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まとめ

足が冷える原因には生理的な冷え性だけでなく、閉塞性動脈硬化症や糖尿病性神経障害、甲状腺機能低下症などの病気が隠れている可能性もございます。

  • 片足だけが極端に冷たい
  • 足の色が白や紫色に変色する
  • 歩くと足が痛くなり休むと楽になる(間欠性跛行)
  • 足にしびれや麻痺がある
  • 足に潰瘍や傷ができて治りにくい

このような危険な症状がある場合は、早めに内科や循環器内科への来院をおすすめします。血液検査やABI/PWV検査などで原因を特定することができます。

日常生活では適度な運動習慣や体を温める食事、入浴習慣、禁煙などの対策を取り入れることで、足の冷えの改善が期待できます。単なる冷え性だと思っていても、気になる症状がある場合はぜひ医療機関へご相談ください。

引用元


院長:高木

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