
院長:高木お気軽にご相談ください!

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来月の家族旅行に向けて航空券を予約したものの、以前のフライトで着陸前に耳が詰まる感覚がしばらく続いて、今回もまた同じことになるのではと気になっている方は少なくないと思います。飛行機に乗るたびに耳が痛くなる、耳がふさがったように聞こえにくくなる、キーンと耳鳴りがするといった経験は、意外と多くの方が抱えている悩みです。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、飛行機に乗ると耳が詰まる・痛くなる理由と、離着陸前後にできる耳抜きのやり方、鼻づまりがあるときの備え方についてお伝えします。
耳の仕組みと気圧の関係を知っておくと、次のフライトへの備え方が具体的に見えてきます。今回は情報提供を中心に、ご自身やお子さんの状態に合わせて確認できる内容をまとめました。


耳抜きは焦らず、ゆっくり行うくらいがちょうどいいと感じています
飛行機で感じる耳の詰まりや痛みは、多くの場合、機内と耳の中との気圧差によって鼓膜が押されたり引っ張られたりすることで起こると考えられています。耳の中と外の圧力が釣り合っている状態では、鼓膜はスムーズに振動して音を伝えられますが、その均衡が崩れると詰まりや痛みといった違和感として感じられます。
離陸して上昇するときは機内の気圧が下がっていくため、鼓膜が外側へふくらむような状態になります。反対に着陸に向けて下降するときは気圧が上がるため、今度は鼓膜が内側へ押される形になり、痛みや詰まった感覚として出やすくなります。特に着陸前の降下は短い時間で気圧が大きく変化するため、上昇時よりも耳への負担を強く感じる方が多いようです。
山道を車で一気に登ったときや、エレベーターで高層階まで上がったときに耳がツンとするのと近い現象で、決して珍しいことではありません。多くの方が一度は経験する、ごく一般的な体の反応といえます。トンネルを抜けるときの耳の感覚を思い出すと、イメージしやすいかもしれません。
この気圧差は、耳と鼻をつなぐ耳管という細い管が開閉することで自然に解消されていきますが、鼻がつまっていたり耳管がうまく開きにくい状態だと、詰まった感覚が長引きやすくなります。次の章では、詰まりやすい人や状況の違いについて見ていきます。


同じフライトに乗っていても、耳の詰まりを強く感じる人とほとんど気にならない人がいます。背景にはいくつかの違いがあると考えられています。
風邪や花粉症、アレルギー性鼻炎などで鼻の粘膜が腫れていると、耳と鼻をつなぐ耳管の入り口付近も影響を受けやすく、耳管そのものが開きにくい状態になりやすいといわれています。普段は気にならない方でも、鼻づまりがあるときだけ耳のトラブルが強く出るというケースは珍しくありません。
その結果、気圧差がなかなか解消されず、耳の詰まりや痛みが強く出たり、着陸後も違和感が長く残ったりしやすくなります。花粉症の季節や、風邪をひいた直後に搭乗予定が重なる場合は、この関係をあらかじめ知っておくと、後の対策も立てやすくなります。逆にいえば、鼻の通りが良い状態を整えておくことが、耳の負担を減らす一つの手がかりになります。
唾を飲み込む回数が減る睡眠中は、耳管が開くきっかけも自然と少なくなります。着陸に向けた降下中に眠り込んでしまうと、気圧の変化に耳の状態が追いつかず、目が覚めたときに強い痛みや詰まりを感じることがあります。
特にお子さんは眠っている時間が長くなりがちなので、降下が始まるタイミングだけでも起こしてあげると、耳への負担を減らしやすくなります。機内アナウンスで降下開始の案内があったタイミングを一つの目安にしてもよいでしょう。長時間のフライトで疲れて眠りたい気持ちも分かりますが、着陸前だけは意識して目を覚ましておくと安心です。
耳の詰まりを感じたときによく使われるのが「耳抜き」と呼ばれる方法で、専門的にはバルサルバ法と呼ばれています。ここではよく知られているやり方と、注意しておきたい点を分けて説明します。
まず軽く鼻をかんで鼻の通りを整えます。次に鼻を指でつまみ、口を閉じたまま、鼻の奥へ向けてごくやさしく息を送り込むようにします。このとき、鼻をかむような気持ちでゆっくりと圧をかけるのがポイントです。
耳の奥がふわっと動くような感覚や、耳が軽く抜けるような感覚があれば十分で、無理に何度も繰り返す必要はありません。つばを飲み込む動作を合わせて行うと、耳管がさらに開きやすくなることもあります。一度で変化が感じられなくても、少し間をおいてから再び試してみるとよいでしょう。座席に座ったまま静かにできる方法なので、周りを気にせず試せるのも利点です。


耳抜きは痛みが出るほど強く行わないことが大切です。勢いよく息を送り込むと、かえって内耳に負担をかけてしまうおそれがあると考えられています。耳の奥に強い圧がかかる感覚があれば、それ以上力を加えないようにしてください。
試してみて痛みが強くなる場合や、めまいのような感覚がある場合は、それ以上続けずに一旦様子を見てください。小さなお子さんに耳抜きのやり方をうまく説明するのは難しいため、無理にやらせるのは避けたほうが安心です。回数を重ねるより、力を抜いて行うことのほうが結果的にうまくいきやすいようです。
耳抜きだけに頼らなくても、日常的な動作で耳管を開きやすくする工夫があります。代表的なのが、ガムを噛む、飴をなめる、あくびをするといった方法です。
これらはいずれも唾を飲み込む回数を自然に増やす働きがあり、その動作にあわせて耳管が開くきっかけになると考えられています。離着陸の30分ほど前から意識して行っておくと、気圧の変化が本格的に始まる前から耳管が動きやすい状態を作りやすくなります。搭乗前にガムや飴をいくつかポケットや手荷物に入れておくと、慌てずに済みます。


水分をこまめにとることも、口の中や喉の動きを助ける意味で役立つことがあります。フライト中に眠くなる時間帯でも、離着陸のタイミングだけは意識して起きておくと、耳への負担を減らしやすくなります。眠気が強いときは、アラームなどで降下のタイミングを知らせておくのも一つの方法です。あくびは意識してもなかなか出にくいものですが、口を大きく開け閉めするだけでも似たような効果が期待できます。
市販されている気圧調整用の耳栓は、耳の中の気圧変化を緩やかにする目的で作られたもので、音を遮断する目的の通常の耳栓とは仕組みが異なります。離着陸のタイミングだけ装着し、水平飛行になったら外すという使い方をしている方も多いようです。
強い鼻づまりがある場合は搭乗前に医療機関へ相談しておくと安心です。点鼻薬は鼻の粘膜の腫れを一時的に抑え、耳管を開きやすくする目的で使われることがありますが、使うタイミングや使用量は薬の種類によって異なるとされています。
持病があったり、普段から使っている薬がある場合は、自己判断で薬の量や使い方を変更せず、かかりつけの医師や薬剤師に相談したうえで準備しておくとよいでしょう。市販薬を新しく試す場合も、体質に合うかどうかは人によって差があるため、初めて使う薬は搭乗の何日か前から試しておくと安心です。
耳抜きの感覚をうまく言葉にできない小さなお子さんは、耳の詰まりをそのまま痛みとして感じやすく、フライト中に大きな声で泣いてしまうこともあります。当院でも、子連れの旅行を控えたご相談の中で、耳の心配を口にされる方がいます。
離着陸のタイミングでミルクや水分を少しずつ飲ませてあげると、飲み込む動作によって耳管が開きやすくなるといわれています。哺乳瓶やストロー付きの飲み物を準備しておくと、機内でもスムーズに対応できます。年齢が上がってきたお子さんには、ガムや飴を用意しておくのもよいでしょう。
大きな声で泣いてしまっても、無理に泣き止ませようとせず、水平飛行に落ち着くまで様子を見てあげる形で問題ありません。泣き疲れてそのまま眠ってしまえば、自然と楽になっていくことも多いようです。周りの目が気になる場面かもしれませんが、耳の負担を和らげる自然な反応と捉えていただければと思います。
軽い耳の詰まりであれば、数時間から半日ほどで自然に落ち着いていくことが多いとされています。ただし、状態によっては医療機関での確認を考えたほうがよい場合もあります。
次のような状態が見られるときは、無理に自分だけで対処しようとせず、耳鼻咽喉科への相談を検討してください。


これらは航空性中耳炎など、耳の内部に負担がかかっているサインの可能性があります。症状の程度や原因は医療機関での確認が必要になるため、整体院の立場から判断できる範囲を超えています。気になる状態が続く場合は、我慢を続けず、早めに専門の医療機関を受診してください。旅行先で症状が出た場合も、無理に予定を詰め込まず、近くの医療機関を調べておくと安心です。
飛行機での耳の詰まりや痛みは、気圧の変化に耳管の働きがついていけないことで起こりやすく、多くは一時的なものと考えられています。まずは仕組みを知っておくだけでも、次のフライトへの不安を少し減らせるのではないかと思います。
今日から確認できることとして、離着陸の前にガムや飴を準備しておく、気圧調整用の耳栓を用意しておく、鼻づまりがあるときは事前に医療機関へ相談しておくといった小さな備えから始めてみてください。お子さんと一緒のフライトでは、降下のタイミングで水分を用意しておくのもよい方法です。
それでも痛みが続く、聞こえにくさが戻らないといった状態があれば、一人で抱え込まず、耳鼻咽喉科など専門の医療機関へ相談することも大切な選択肢のひとつです。次のフライトが少しでも快適なものになることを願っています。

