
院長:高木お気軽にご相談ください!

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足にしびれを感じた時、どこに相談すればよいか迷ってしまいますよね。まず知っておいていただきたいのは、しびれの種類によって適切な診療科が変わるという点です。特に注意が必要なのが、突然片側だけにしびれが現れた場合になります。
このようなケースでは脳梗塞や脳出血の可能性も考えられるため、すぐに救急外来への連絡が必要です。呂律が回らない、手足に力が入らないといった症状を伴う場合は特に緊急性が高くなります。
一方で、腰の痛みと一緒に足のしびれが出ている場合は整形外科への来院をおすすめします。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、背骨や神経の圧迫が原因となっているケースが多いためです。長時間歩くとしびれが強くなる、前かがみになると楽になるといった特徴があれば、整形外科的な問題の可能性が高まります。
また、糖尿病をお持ちの方で両足にじわじわとしびれが広がってきた場合は、内科への相談も視野に入れてみてください。血流の問題や末梢神経の障害が関係していることがあるためです。こうした症状の違いを見極めることで、より適切な診療科を選択できるでしょう。
| 症状の特徴 | 適切な診療科 |
|---|---|
| 突然の片側のしびれ、呂律が回らない | 救急外来 |
| 腰痛を伴う足のしびれ | 整形外科 |
| 両足の徐々に広がるしびれ | 内科 |
| 原因不明の突然のしびれ | 脳神経内科 |
足のしびれの中には、一刻を争う危険な症状があることをご存知でしょうか。特に警戒していただきたいのが脳梗塞や脳出血といった脳血管障害のサインです。これらの病気では片側の手足にしびれや麻痺が突然現れることがあります。右側だけ、または左側だけといった偏った症状が特徴になります。
加えて、言葉がうまく出てこない、呂律が回らないといった言語障害が伴う場合は特に注意が必要です。視界の一部が欠ける、物が二重に見える、激しい頭痛や吐き気を感じるといった症状も要注意サインといえるでしょう。
このような症状が現れた場合は、様子を見るのではなく直ちに救急車を呼んでいただきたいのです。脳血管障害は発症から治療開始までの時間が予後を大きく左右します。家族や周囲の人が異変に気づいたら、本人の意思にかかわらず救急要請を検討してください。
また、両足のしびれでも急激な進行や排尿障害を伴う場合は、脊髄の圧迫など緊急性の高い状態の可能性があります。しびれだけだからと軽視せず、いつもと違う強い症状を感じたら迷わず医療機関に連絡することが大切です。
診療科ごとの専門分野を知っておくと、来院先を選ぶ際の判断がしやすくなります。まず整形外科では、骨や関節、筋肉に関連した問題を扱っています。腰痛と一緒に足のしびれが出る、歩いているとだんだん足がしびれてくる、お尻から太ももにかけて痛みとしびれがあるといった症状なら整形外科への来院が適切でしょう。レントゲンやMRIといった画像検査で原因を特定できるケースが多いのが特徴です。
脳神経内科は脳や神経系の疾患を専門としており、突然のしびれや原因不明のしびれに対応しています。脳の検査や神経の伝導速度を測定する検査などを行い、診断を進めていくのです。内科が担当するのは糖尿病や腎臓病など、全身の病気に伴うしびれになります。
特に糖尿病は末梢神経障害を起こしやすく、両足の先から徐々にしびれが広がっていくことがあるのです。循環器内科では動脈硬化による血流障害が原因のしびれを扱います。歩くと足が痛くなる、冷たくなるといった症状があれば相談してみてください。心療内科ではストレスや不安から生じる体の症状も診てもらえます。
| 診療科 | 対応する主な症状 |
|---|---|
| 整形外科 | 腰痛を伴うしびれ、歩行時のしびれ、お尻から太ももの痛み |
| 脳神経内科 | 突然のしびれ、原因不明のしびれ、片側のしびれ |
| 内科 | 糖尿病による両足のしびれ、全身性疾患に伴うしびれ |
| 循環器内科 | 血流障害、歩行時の痛み、足の冷感 |
| 心療内科 | ストレス性のしびれ、不安に伴う症状 |
足のしびれを引き起こす代表的な病気についてお伝えしていきます。最も多いのが腰椎椎間板ヘルニアです。背骨のクッションである椎間板が飛び出して神経を圧迫することで、片側の足にしびれや痛みが走ります。お尻から太もも、ふくらはぎへと広がるしびれが特徴的といえるでしょう。
脊柱管狭窄症は加齢に伴って背骨の中の神経の通り道が狭くなる病気です。長く歩くとしびれが強くなり、少し休むと楽になるという間欠跛行が典型的な症状になります。坐骨神経痛は病名というより症状の呼び方で、お尻から足にかけての坐骨神経が圧迫されることで生じるのです。
糖尿病性神経障害は、高血糖が続くことで末梢神経がダメージを受ける状態です。両足の先端から始まり、手袋や靴下を履いているような感覚のしびれが広がっていきます。
閉塞性動脈硬化症は足の血管が詰まって血流が悪くなる病気で、歩行時の痛みやしびれ、足の冷感が現れます。こうした病気は早期に見つけて対応することで、症状の進行を抑えられる可能性があるのです。
診察を受ける際に的確な情報を伝えることで、より正確な診断につながります。まず押さえていただきたいのがしびれの開始時期と経過です。
いつから症状が始まったのか、突然なのか徐々になのか、日に日に強くなっているのかといった情報が重要になります。次にしびれの部位と範囲を具体的に説明してください。足全体なのか指先だけなのか、片側だけなのか両側なのかで原因の絞り込みができるのです。
しびれの性質と強さも伝えていただきたいポイントになります。ピリピリする、ジンジンする、感覚が鈍いといった表現で構いません。日常生活への影響の程度も参考になるでしょう。頻度と持続時間については、常にしびれているのか、特定の動作や時間帯で現れるのかを観察しておいてください。他の症状の有無も大切な情報です。
痛みや脱力感、排尿障害などが伴っていないか確認しましょう。最後に既往歴や生活習慣をお伝えください。糖尿病や高血圧の有無、服用している薬、職業や運動習慣なども診断の手がかりとなります。こうした情報を整理してから来院すると、スムーズな診察が期待できるでしょう。
足のしびれで何科を受診すべきか迷った時は、まず症状の緊急度を見極めることが最も重要です。突然片側のしびれや呂律が回らないなどの症状があれば、すぐに救急外来に連絡してください。腰痛を伴うしびれは整形外科、糖尿病などの全身性疾患に伴うしびれは内科、原因不明の突然のしびれは脳神経内科が適切な来院先になります。
診察を受ける際は、しびれの開始時期、部位と範囲、性質と強さ、頻度と持続時間、他の症状の有無、既往歴や生活習慣という6つのポイントを整理しておくと、スムーズな診断につながるでしょう。早期に適切な診療科で相談することで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。
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引用元:
https://ubie.app/byoki_qa/clinical-questions/symptom/3e17jnfp2