
院長:高木お気軽にご相談ください!

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ふと気がつくと、手が黄色くなっていたことはありませんか。家族に指摘されたり、仕事中に他人の目が気になったり、こうした黄ばみに悩む人は実は多いものです。でも、ここで大切なのは、その黄ばみが何を意味しているのかを知ることなのです。
手の色の変化には、実はさまざまな原因が隠れています。医学的なアプローチから体質的なものまで、理由は一つではないということをご存知でしょうか。重要なのは、自分の体に起きていることを理解した上で、適切な対策を講じることなのです。


手の色が変わるのは、多くの場合、体からのサインです。焦らず、一つずつ原因を探っていくことが大切です
手の黄ばみに悩む方のお話を聞いていると、皆さんが共通して抱いている疑問があります。それは「これって病気なのか」「何が原因なのか」という不安感です。実際のところ、手が黄色くなることは、複数の理由が考えられるのです。治療家としての経験から、その原因について丁寧に説明させていただきたいと思います。
最も多くの方が経験される原因が、カロテンの過剰摂取です。これは柑皮症(かんぴしょう)と呼ばれる状態で、みかんやニンジン、かぼちゃといったオレンジ色の野菜や果物を過剰に摂取することで起こります。健康のためにと思って、毎日のようにニンジンジュースを飲んだり、みかんをたくさん食べたりしていないでしょうか。
特に健康意識が高い方ほど、このカロテン過剰摂取のリスクがあります。体に良いと思って続けていることが、実は手の色を変える原因になっているケースが多いのです。ただし、この場合は深刻な病気ではなく、カロテンの摂取を控えることで、時間をかけて改善していくのです。
医学的には、手が黄ばむことが肝臓の状態を反映することもあります。黄疸が疑われるケースもあるため、眼球の白い部分の色、便の色などを確認することが大切です。ただし、眼球が白く、便の色が正常であれば、医学的に深刻な黄疸ではない可能性が高いのです。
一方、体の代謝がうまく機能していない状態も、手の色に影響を与えることがあります。栄養の吸収が悪い、ホルモンバランスが乱れている、自律神経が失調しているといった体の内部の問題が、表面の色という形で現れることは珍しくないのです。
漢方医学の視点から見ると、手が黄ばむことは気血不足と呼ばれる状態と関連があることがあります。これは栄養の吸収や循環が十分ではない状態を指しています。また、脂質の代謝がスムーズでないと、肌に脂っぽい黄ばみが生じることもあるのです。
体質によって、同じ食生活でも体の反応は大きく異なります。A さんは何も問題がないのに、Bさんには色の変化が見られるというのは、こうした体質の違いが関係しているからなのです。つまり、自分の体質を知ることが、対策の第一歩になるわけです。
ここで多くの人が陥る落とし穴があります。それは、単に原因を知っただけで、実際の改善につなげられていないということです。手の黄ばみで悩み始めた人の中には、インターネットで情報を集めて、その通りに実行しても改善しないと感じる人が多いのです。
例えば、「カロテンを控えましょう」というアドバイスを聞いて、ニンジンやみかんを避けるようにしても、体の中に蓄積されたカロテンの排出を促さなければ、見た目の改善は遅れるのです。また、カロテン過剰摂取以外の原因、例えば脂質代謝の低下が隠れていれば、単にカロテンを避けるだけでは不十分なのです。
治療院に訪れる患者さんの中には「何か月も改善しない」とおっしゃる方がいますが、話を詳しく聞いていると、実は体全体の状態を見ていなかったケースが大半です。手の黄ばみは、体全体から発するサインなのです。肝臓、腎臓、消化器、ホルモンバランスなど、複数の臓器の働きが絡んでいることが多いのです。
見落とされることが多いのが、ストレスと自律神経のバランスです。ストレスが高い状態が続くと、体の防御機制が働き、皮膚の代謝が低下します。すると、古い皮膚細胞が蓄積されやすくなり、黄ばみが目立つようになるのです。また、自律神経の乱れは、栄養の吸収や脂質の代謝にも影響を与えます。
つまり、表面的な原因(カロテン摂取など)だけに目を向けていては、本当の改善には至らないということなのです。体全体のバランスを整えることが、何よりも重要なのです。
ここからは、実際に多くの患者さんが実践して、改善につながった対策についてお話しします。全て自宅で実行できるものばかりです。ただし、重要なのは、これらを同時進行で行うのではなく、自分の体の状態に合わせて優先順位をつけることなのです。
まず取り組むべきは、食生活の見直しです。カロテン過剰摂取に心当たりがある場合は、野菜ジュースやニンジン、みかんの摂取量を制限することから始めましょう。ただし、「完全に避ける」ではなく、「量を減らす」という意識が大切です。
同時に、脂質の代謝を助ける食事に意識を向けることが重要です。良質なタンパク質、特に魚に含まれるオメガ3脂肪酸、ビタミンB群を含む食材を意識的に取り入れましょう。また、夜遅い食事や消化が難しい食べ物を避けることで、体の負担を減らすことができるのです。
皮膚の代謝は、主に夜間の睡眠中に行われます。つまり、質の良い睡眠がなければ、体の表面の老化は進む一方なのです。毎晩11時前に就寝し、朝日を浴びるといった基本的な生活リズムを整えることが、想像以上に重要な役割を果たすのです。
睡眠の質を高めるためには、寝る1時間前のスマートフォン使用を避け、瞑想や深呼吸といった副交感神経を優位にする行動が効果的です。多くの患者さんが「睡眠を改善したら、手の色が段々と良くなってきた」とおっしゃいます。
手の黄ばみが改善しない人の多くは、血行が悪い傾向にあります。特に、デスクワークが多い人は、首や肩の筋肉が硬くなり、頭部への血流が悪くなっているケースが多いのです。軽いストレッチ、特に首や肩の筋肉をほぐす運動を朝夕5分ずつ行うだけで、体全体の血行が改善されるのです。
また、手浴という簡単な方法もおすすめです。38~40度のぬるめのお湯に両手を浸し、5~10分かけてゆっくり温める。これを週3回程度行うことで、手の血行が促進され、古い細胞の排出がスムーズになるのです。
漢方的なアプローチとして、脾臓と肝臓の機能をサポートすることが効果的です。朝起きたときに常温の水を200mL飲む、毎食30分後に白湯を飲むといった習慣が、消化機能と代謝を高めるのです。また、甘いお菓子やジャンクフード、冷たい飲み物を避けることで、脾臓への負担を減らすことができます。
ここまで、自分でできる対策についてお話ししてきました。ただし、改善に要する時間や効果は、個人の体質によって大きく異なります。2~3週間試しても改善しない場合、または眼球の白い部分も黄色くなっている場合は、医学的な検査が必要になるのです。
当院では、単に「手の黄ばみを消す」だけではなく、その奥に隠れた体の不調の根本原因を特定することに力を入れています。最新の検査機器を用いて、あなたの体の栄養状態、代謝の状態、ストレスレベルを数値で把握することができるのです。そして、その検査結果に基づいて、あなたに必要な対策を個別に提案するのです。
小児喘息に悩み、医師からは治らないと言われた私自身が、カイロプラクティックで体質を改善し、今では全く症状がない状態で生活しています。その経験から、私たちは表面的な症状だけに目を向けるのではなく、体全体のバランスを整えることの大切さを知っているのです。
もし手の黄ばみで悩んでいて、一人で対策を続けても改善しないのであれば、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの体が発しているサインを正確に読み取り、最短で改善へ導くことが、私たちの役目なのです。笑顔で過ごせる日常を取り戻すために、一緒に取り組んでいきましょう。