発声障害

発声障害とは

発声障害とは、声を出すときに思うように声が出せなくなったり、声の質が悪くなったりする状態のことです。単なる声の疲れとは異なり、声帯の機能に問題が生じることで発症します。

声帯に病変がある場合と、声帯に異常がないのに声が出しにくくなる場合があります。特に機能性発声障害は、声帯の構造に問題がないにも関わらず、発声時に声が詰まったり、かすれたり、震えたりする症状が現れます。厚生労働省の研究班による全国疫学調査によると、痙攣性発声障害の有病率は人口10万人あたり3.5～7.0人と推定されています。

これは日本全国で約4,500～9,000人の患者がいることを意味します。新規患者数は年間約500例で、20～40歳代の女性に多く発症し、男女比は1：4.1と女性が圧倒的に多いことが分かっています。

発声障害をそのままにしておくと症状が悪化し、日常的なコミュニケーションに支障をきたし、職場での業務に大きな影響を与えます。特に注意すべきは、接客業や教育関係など声を使う仕事では、業務の変更や休職を余儀なくされることです。さらに、人との会話を避けるようになり、社会的孤立や精神的なストレスが増大します。

症状が長引くことで症状固定と呼ばれる状態になり、治療しても回復に時間がかかることもあります。最悪の場合、うつ状態に陥ったり、完全に声を失ったりする可能性もあり、生活の質が著しく低下してしまいます。

声が出ないのは気合いが足りないからではありません。早めに私たちにご相談ください。

発声障害の原因

当院にはこれまで多くの発声障害の方が来院しています。臨床実績から断言できるのは、発声障害の原因は一つではなく、いくつかの原因が複合しているということです。

当院の考える発声障害の原因としては次のものが挙げられます。

これらの原因で自律神経が乱れたり、発声に関わる神経系の働きが低下することで発症しやすくなります。また、完璧主義で責任感が強く、自分に厳しい性格の方も要注意です。

発声障害は他の病気とは違って病院の画像診断や血液検査などではわかりません。当院ではメタトロンという機械を用いて検査を行いますが、発声障害の方の測定結果には特徴的な傾向があることを発見し、上記の原因が複数存在していることが分かりました。

発声障害を改善するためにはこんがらがった糸をほどいていくように、これらの原因に対してひとつひとつ丁寧に対応していくことが重要になります。

これまで様々な発声障害の治療をして改善しなかったとしても諦める必要はありません。発声障害は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

病院で行う主な治療は以下の通りです。

薬物療法

ステロイドには血圧上昇、血糖値上昇、易感染性、骨粗鬆症などの副作用があり、長期使用には注意が必要です。また根本的な原因解決にはならない場合があります。薬ですので当然副作用があり胃・肝臓・腎臓などに負担がかかったり、眠気・ふらつき・頭痛・口渇・消化器症状などを引き起こす場合があります。

音声治療

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な通院と練習が必要です。専門的な指導者が限られているため、適切な治療を受けられる施設が少ないのが現状です。また、効果が現れるまでに時間がかかるために効果を実感できず、途中でモチベーションが下がってしまうケースも多いです。

ボツリヌス毒素注射

効果が3～4ヶ月で切れるため繰り返し治療が必要で、注射時の痛みや一時的な嚥下困難などの副作用があります。注射が声帯に直接触れることで神経障害を起こししびれや麻痺が残る可能性があります。1回の注射だけでは十分な効果が得られない場合が多く、複数回の施術が必要になります。

手術療法

侵襲的な治療であり、術後の発声機能の回復に時間がかかります。また手術による合併症のリスクも伴います。ただし、手術だけでは改善は難しく、他の治療法との併用が必要になることが多いです。

発声障害を改善するために

まずはあなたの発声障害の原因を明らかにします。医療業界では検査9割、施術1割と言われているように、改善できるかは真の原因を見つけられるかどうかにかかっています。

当院は、一般的な病院や治療院では行っていない独自の検査で発声障害の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

当院では国家資格を持つ先生が責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院ではメタトロンやAI姿勢分析ソフトなどの最先端機器で身体の状態を数値化し、視覚的にわかりやすく説明します。また、医療機関と提携し血液検査の実施や栄養状態の解析を行い、生活習慣のアドバイスをしています。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果を感じられなかった方も諦めずに私たちにご相談ください。

発声障害のQ＆A

発声障害は自然に治りますか？

機能性発声障害の場合、原因となったストレスが解消されることで自然に改善することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。

発声障害の人がやってはいけないことは？

大声を出す、長時間の会話、喫煙、アルコール摂取、辛い食べ物の摂取など、声帯に負担をかける行為は避けるべきです。

発声障害と声帯ポリープの違いは何ですか？

声帯ポリープは声帯に物理的な腫瘤ができる器質性疾患で、発声障害は声帯の機能的な問題による症状の総称です。

発声障害は完治しますか？

適切な治療を受けることで症状の大幅な改善が期待できますが、完治の可能性は原因や症状の程度によって異なります。

発声障害の症状が悪化する要因は？

ストレス、疲労、声の酷使、感冒、胃食道逆流、喫煙などが症状を悪化させる主な要因となります。

発声障害の診断はどのように行われますか？

喉頭内視鏡検査、音声検査、問診などを通じて、声帯の状態や発声機能を総合的に評価して診断します。

発声障害の治療期間はどのくらいかかりますか？

症状の程度や原因によって異なりますが、音声治療では数ヶ月から1年程度の継続的な治療が必要な場合が多いです。

発声障害は遺伝しますか？

発声障害自体が遺伝することはありませんが、声帯の構造的特徴や体質的な要因が関与する場合があります。

発声障害の予防方法はありますか？

適切な発声方法の習得、声の酷使を避ける、ストレス管理、禁煙、適度な水分摂取などが予防に効果的です。

発声障害で仕事を続けることはできますか？

症状の程度によりますが、適切な治療と職場環境の調整により、多くの場合は仕事を続けることが可能です。

発声障害で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

発声障害は決して珍しい病気ではなく、誰にでも起こりうるものです。症状に悩んでいるのはあなただけではありません。私自身も小児喘息で苦しんだ経験から、健康の大切さを痛感しています。

当院の施術と発声障害は非常に相性がよく、これまで何年も悩んでいた症状が劇的に改善するケースも見られます。

発声障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。あなたが本来の声を取り戻し、充実した日々を送れるよう全力を尽くします。