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腕を上げると肩が痛い時の対処法|五十肩・腱板損傷の見分け方

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最近、洗濯物を干すときや髪を結ぶときに肩が痛むことはありませんか。腕を持ち上げたときに感じる肩の痛みは、多くの方が経験する症状ですが、放置すると日常生活に大きな支障をきたすこともあるんです。私自身、これまで多くの患者さんの肩の痛みと向き合ってきましたが、原因はひとつではありません。

朝起きたときは大丈夫なのに、午後になると痛みが強くなる方、夜寝るときに痛くて目が覚めてしまう方、それぞれ症状の出方も違います。大切なのは、あなたの痛みがどこから来ているのかを正しく知ることです。

院長:高木

腕を上げる動作で痛みが出る場合、肩の関節だけでなく周辺の筋肉や腱に問題が隠れていることが多いんですよ

目次

腕を持ち上げると肩が痛む主な原因

肩の痛みには複数の原因が考えられますが、特に多いのが五十肩、腱板損傷、インピンジメント症候群の3つです。これらはそれぞれ特徴が異なり、施術のアプローチも変わってきます。

五十肩は正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、40代から60代の方に多く見られる症状です。肩関節を包む袋が炎症を起こし、動きが制限されることで痛みが生じます。特徴的なのは、腕を上げるだけでなく後ろに回す動作も痛むことです。着替えのときにシャツが脱ぎにくくなったり、エプロンの紐を後ろで結べなくなったりする方が多いですね。

腱板損傷は肩の関節を安定させる筋肉の腱が傷ついたり切れたりする状態です。重いものを持ち上げたときに突然痛みが走る場合もあれば、加齢によって少しずつ傷んでいく場合もあります。腕を上げようとすると途中で引っかかるような感覚があり、力が入りにくくなるのが特徴です。

インピンジメント症候群は肩の骨と骨の間に筋肉や腱が挟まることで痛みが出る状態で、腕を上げる途中の特定の角度だけ痛みが走ることが多いです。野球やテニスなど腕を振り上げるスポーツをしている方に多く見られます。

  • 五十肩:肩全体が硬くなり動きが制限される
  • 腱板損傷:特定の動作で力が入らなくなる
  • インピンジメント症候群:腕を上げる途中で痛みが出る
  • 石灰沈着性腱板炎:突然の激しい痛みが特徴
  • 頸椎の問題:首から肩にかけての痛みやしびれを伴う

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痛みの出方で見分けるポイント

肩の痛みは出方によってある程度原因を推測できます。まず注目していただきたいのが、痛みが出る時間帯と動作の関係です。

五十肩の場合は特に夜間痛が強く出ることが多く、寝返りを打つたびに目が覚めてしまう方もいらっしゃいます。朝起きたときには肩がこわばっていて、動かし始めは特に痛みが強いです。ただし、少しずつ動かしていくうちに多少楽になることもあります。

腱板損傷では特定の動作をしたときだけ痛みが走り、安静にしていれば痛みが少ないのが特徴です。例えば、棚の上のものを取ろうとしたときや、髪を洗うときに痛みが出るけれど、腕を下ろしていれば大丈夫という方が多いですね。

インピンジメント症候群は腕を上げていく過程で60度から120度くらいの範囲で痛みが強く出ます</strong。この角度を過ぎると痛みが和らぐこともあるため、痛みの出る角度を覚えておくと施術者に伝えやすくなります。

症状痛みの特徴日常生活での困りごと
五十肩夜間痛、朝のこわばり、全方向の動きが制限着替え、洗髪、エプロンの紐を結ぶ動作
腱板損傷特定動作での痛み、力が入りにくい重いものを持つ、棚の上のものを取る
インピンジメント症候群腕を上げる途中の特定角度で痛む洗濯物を干す、電車のつり革につかまる

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自分でできる対処法とストレッチ

肩の痛みが出たとき、まず大切なのは無理に動かさないことです。痛みが強い急性期には炎症が起きているため、安静を保ちながら冷やすことが基本になります。

氷をビニール袋に入れてタオルで包み、痛む部分に15分程度当てるようにしてください。ただし、長時間冷やしすぎると血流が悪くなってしまうため、1時間以上は間隔を空けることをおすすめします。お風呂で温めるのは炎症が落ち着いてからにしましょう。

痛みが少し落ち着いてきたら、簡単なストレッチを始めていきます。振り子運動と呼ばれる方法は、体を前に倒して腕の力を抜き、重力に任せて腕をぶらぶらと揺らすだけです。これによって肩関節の拘縮を防ぎ、血流も促進されます。

壁を使った上肢挙上も効果的です。壁に向かって立ち、指先を壁に這わせながら少しずつ上に伸ばしていきます。痛みが出る手前で止めることがポイントで、無理に上げようとすると逆効果になってしまいます。毎日少しずつ続けることで、可動域が広がっていくことを実感できるはずです。

タオルを使ったストレッチも自宅で簡単にできます。長めのタオルの両端を持ち、健康な方の手で痛む方の手を引き上げるようにします。これによって肩甲骨周りの筋肉もほぐれていきます。

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放置すると悪化するリスク

肩の痛みを我慢し続けると、症状がどんどん悪化してしまうことがあります。特に五十肩の場合は、痛みを避けて動かさないでいると関節が固まってしまい、拘縮期に入ってしまいます。

拘縮期になると痛みは減ってくるものの、肩の動きが大幅に制限されてしまい、改善するまでに長い時間がかかります。炎症期、拘縮期、回復期と段階を経ていくため、早めの対処が重要なんです。

腱板損傷も放置すると断裂が広がることがあります。最初は部分的な損傷だったものが完全断裂になってしまうと、施術だけでは改善が難しくなり、手術が必要になることもあります。腕を上げたときに力が入らない、夜間痛が続くといった症状があれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。

また、肩の痛みをかばって生活していると、反対側の肩や首、腰にまで負担がかかり、新たな痛みが出てくることもあります。体全体のバランスが崩れてしまうと、改善するのにさらに時間がかかってしまうんです。

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整体院でできる施術アプローチ

当院では肩の痛みに対して、まず詳しい検査から始めます。どの動作で痛みが出るのか、可動域はどこまであるのか、周辺の筋肉の状態はどうかを丁寧に確認していきます。

五十肩の場合は肩関節だけでなく肩甲骨の動きも重要です。肩甲骨周りの筋肉が固まっていると肩の動きがさらに制限されてしまうため、背中全体にアプローチしていきます。カイロプラクティックの技術を使って関節の動きを改善し、東洋医学の考え方も取り入れながら体質改善を目指します。

腱板損傷では損傷の程度によって施術内容が変わってきます。軽度であれば周辺の筋肉を整えることで負担を減らし、自然な回復を促すことができます。炎症を抑えながら、徐々に動かせる範囲を広げていくことが大切です。

メタトロンという検査機器を使うことで、痛みの根本原因が栄養状態や自律神経の乱れにあるケースも見つかります。表面的な症状だけでなく、体の内側からアプローチすることで、再発しにくい体づくりができるんです。

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来院のタイミングと生活習慣の改善

多くの方が「もう少し様子を見てから」と考えて来院が遅れてしまいます。しかし、痛みが出てから2週間経っても改善が見られない場合は、専門家に相談するタイミングです。

特に夜眠れないほどの痛みがある、腕を上げようとしても全く動かせない、痛みとともにしびれも出ているという場合は、早めの来院をおすすめします。症状が進行する前に適切な施術を受けることで、回復までの期間を大幅に短縮できます。

生活習慣の見直しも改善には欠かせません。デスクワークで長時間同じ姿勢でいる方は、30分に一度は肩を回したり腕を伸ばしたりする習慣をつけてください。枕の高さが合っていないことで肩に負担がかかっているケースも多いため、寝具の見直しも大切です。

栄養面では、炎症を抑える働きのあるオメガ3脂肪酸を含む魚や、筋肉の回復に必要なタンパク質をしっかり摂ることが重要です。ビタミンDやカルシウムも骨や関節の健康には欠かせません。

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まとめ

腕を持ち上げるときに感じる肩の痛みは、五十肩や腱板損傷、インピンジメント症候群など複数の原因が考えられます。痛みの出方や時間帯、制限される動作によってある程度原因を推測できますが、正確な判断には専門的な検査が必要です。

自宅でできる対処法として、急性期には冷却と安静を保ち、症状が落ち着いてから振り子運動や壁を使ったストレッチを始めることが効果的です。ただし、2週間経っても改善が見られない場合や、夜間痛が強い場合、しびれを伴う場合は早めに専門家に相談してください。

私自身が喘息で苦しんだ経験から、痛みを我慢して生活することがどれだけつらいかよくわかります。当院では表面的な痛みだけでなく、体全体のバランスや生活習慣も含めて根本的な改善を目指しています。一人で悩まず、どんな小さな不安でも構いませんので、いつでもご相談ください。私たちがあなたの健康を取り戻すお手伝いをさせていただきます。


院長:高木

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住所
神奈川県茅ヶ崎市共恵1-2-1 池杉ビル1F
電話番号
0467-87-0660
定休日
不定休
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