
院長:高木お気軽にご相談ください!

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「最近、姿勢が悪くなった気がする」「鏡で横から自分を見たら肩が前に出ていてショックだった」そんな経験、ありませんか?実は、巻き肩を改善するストレッチを正しく続けることで、自宅でも十分に姿勢を整えることができます。
今日はその具体的なやり方を、院長の私が丁寧にお伝えしていきますね。


毎日たくさんの患者さんの肩まわりを触診していると、ほとんどの方が大胸筋や小胸筋の緊張を抱えています。「特に何もしていないのに」とおっしゃる方も多いのですが、スマホとデスクワークが日常になった現代では、意識しないと巻き肩になるのがむしろ自然な流れです
巻き肩という言葉はよく耳にするものの、「自分がそうなのかどうかわからない」という方は意外と多いです。まずは状態を正しく理解することが、改善への第一歩になります。ここでは巻き肩の定義とセルフチェックの方法を一緒に確認していきましょう。
巻き肩とは、肩関節が正常な位置よりも前方・内側に引き込まれた状態のことです。猫背と混同されることが多いのですが、厳密には別の問題です。
猫背は背骨全体の丸まりを指しますが、巻き肩は肩関節そのものの位置異常を指しています。ただ実際には両者が同時に起きているケースが非常に多く、どちらか一方だけというよりもセットで現れることが多いです。
「姿勢を正して」と言われてシャキッとはできるけれど、気を抜くとすぐ元に戻ってしまう方。その状態こそが典型的な巻き肩のパターンです。意識して直せるうちは筋肉の問題が主なので、ストレッチで十分に対応できる段階です。
難しい道具は何も必要ありません。今すぐできる確認方法が2つあります。
ひとつ目は「壁立ちチェック」です。かかと・お尻・背中・頭を壁につけて立ったとき、肩が壁から離れてしまう場合は巻き肩の可能性が高いです。本来であれば、肩のあたりも自然と壁に沿うはずなのです。
ふたつ目は「力を抜いて立ったときに手の甲が前を向いてしまう」かどうかの確認です。自然に立ったとき、親指が前を向いているのが正常な状態です。手の甲が見えている方は、肩が内側に巻いているサインです。
院長として毎日たくさんの方を触診していると、巻き肩になりやすいライフスタイルのパターンがはっきり見えてきます。
スマートフォンを1日に何時間も使っている方、パソコン作業が中心のお仕事の方、横向きで寝る習慣のある方は特に注意が必要です。またデスクに向かうとき、ひじをついて画面をのぞき込む姿勢が癖になっている方も巻き肩になりやすいです。
女性の場合はバストの重みや授乳・抱っこなど育児中の姿勢も原因になります。「特に何もしていないのに」とおっしゃる方でも、毎日の小さな習慣が積み重なっていることがほとんどです。
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ストレッチをする前に、なぜ巻き肩になるのかという原因をきちんと理解しておくことがとても大切です。原因を知らずに伸ばしても、効果が半減してしまいます。巻き肩の根っこには、特定の筋肉の緊張と弱化が関係しています。
巻き肩の状態になると、体の前側の筋肉と後ろ側の筋肉の間にアンバランスが生まれます。前側の筋肉が過剰に縮んで引っ張り、後ろ側の筋肉が引き伸ばされて力を発揮しにくくなるのです。
特に重要なのが「大胸筋」と「小胸筋」という胸の筋肉です。この2つが縮み固まることで肩が前に引っ張られ、巻き肩が定着していきます。逆に、肩甲骨を寄せる役割を持つ菱形筋や僧帽筋中部・下部が弱くなり、肩を引き戻す力が失われていきます。
ストレッチで大胸筋・小胸筋をしっかりほぐしながら、肩甲骨まわりの筋肉を動かすことが改善への近道です。この2つをセットで行うことが大事なポイントになります。
スマートフォンを見るとき、私たちは無意識に頭を下げ、肩を内側に丸めます。この姿勢では大胸筋が収縮した状態で固定され続けます。1日に数時間これが続けば、筋肉が短縮した位置で定着してしまうのは当然のことです。
デスクワークでもキーボードを打つ姿勢は、両腕を体の前で使い続ける動作です。肩が前に出たまま固まりやすく、仕事が終わるころには胸の前面が相当な緊張状態になっています。
1時間に一度でもいいので意識的に肩甲骨を動かす習慣をつけるだけで、固まりのスピードをかなり遅らせることができます。小さなことですが、継続することで体は確実に変わっていきます。
横向きで寝る方は特に注意してほしいのですが、横向き寝は下側の肩が内側に巻き込みやすい姿勢です。一晩の睡眠は6〜8時間ですから、その間ずっと肩が圧迫・固定されることになります。
「夜寝る前はそうでもないのに、朝起きると肩まわりが硬い」という方は横向き寝が影響している可能性があります。仰向けで寝る習慣に少しずつシフトするだけで、朝の肩の状態が変わることがあります。
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原因がわかったところで、いよいよ実践的なストレッチのご紹介です。ここで紹介するのは私が院内でも患者さんにお伝えしている、特に効果を実感していただきやすい4つの方法です。道具なし・短時間で、自宅のどこでもできるものを厳選しました。
最もシンプルで効果を感じやすい方法です。壁の前に立ち、片手を壁につけます。ひじは肩の高さに合わせ、90度程度に曲げた状態にしてください。
その状態で体を壁とは反対側にゆっくり回転させます。胸の前面から肩の前側にかけて伸びる感覚があれば正しく伸びています。そのまま20〜30秒キープして、反対側も同じように行いましょう。
このとき、息を止めないことが重要です。ゆっくり呼吸しながら伸ばすことで、筋肉がより効果的にほぐれていきます。左右を1セットとして、朝晩2セット行うのが理想です。
小胸筋は大胸筋の裏側にある深い筋肉で、巻き肩との関係がとても深い筋肉です。仰向けに寝て両腕を体の横にだらんと置き、そのまま脱力するだけでも小胸筋への刺激になります。
さらに効果を高めたい場合は、タオルを丸めて肩甲骨の間に縦に置いて仰向けになる方法があります。胸が自然に開いた状態になり、小胸筋が少しずつゆるんでいくのを感じられます。
この姿勢で1〜3分リラックスするだけでいいので、寝る前のルーティンに組み込みやすいです。継続のしやすさを考えると、就寝前に毎日行うのがおすすめです。
縮んだ前側の筋肉をほぐすだけでなく、弱くなった背中側の筋肉も同時に目覚めさせることが大切です。椅子に座った状態で行えるので、デスクワークの合間にもできます。
背筋を伸ばして座り、両腕をひじを曲げた状態で横に広げます。そのまま両方の肩甲骨をぎゅっと背骨に向かって寄せるように意識してください。肩甲骨と肩甲骨の間が縮む感覚があればOKです。
5〜10秒キープして力を抜く、というのを10回繰り返します。難しい動きは一切ないので、「座ったままできる運動を探している」という方にも喜ばれています。
これは立っても座ってもできるシンプルな方法です。両手を頭の上で組み、手のひらを天井に向けて腕をまっすぐ上に伸ばします。その状態でゆっくり体を横に傾け、脇から胸の側面を伸ばしていきます。
次に腕を後ろに引きながら胸を前に突き出すように意識してみてください。肩が内側に巻いた状態と逆の動きをすることで、大胸筋と肩関節まわりを同時にほぐすことができます。各方向20秒、1日3回を目安にしてみてください。
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「わかったけど、どのタイミングでやればいいの?」という声をよく聞きます。実は、ストレッチは行うタイミングや場所によって取り入れやすさが大きく変わります。自分の生活パターンに合わせた方法を選ぶことが、継続するための最大のコツです。
座ったまま肩甲骨を寄せる動きや、両腕を後ろに引いて胸を開く動作は、椅子から立ち上がらなくてもできます。「1時間に1回、コーヒーを飲む前に10秒だけやる」という程度でも、毎日積み重ねると体は確実に変わります。
会社でやることに抵抗を感じる方は、トイレに立ったついでに廊下で壁を使った大胸筋ストレッチをするのも一つの方法です。誰にも気づかれず、自然にケアができます。
お風呂上がりは体が温まって筋肉がほぐれやすい状態になっています。ストレッチの効果が最も出やすいタイミングのひとつです。湯船から出たらすぐ、濡れた体のまま壁を使ったストレッチを行う習慣をつけると、無理なく続けられます。
特に「忙しくてストレッチをする時間が取れない」という方は、お風呂上がりの5分だけに絞ってください。毎日5分を続けることが、週に1回30分やることより何倍も体に良い影響をもたらします。
仰向けで行う小胸筋リリースは、まさに就寝前向きです。布団に入る前にそのままベッドで行えるので、習慣化しやすいです。朝起きたときに横向き寝で肩が固まっていると感じる方は、起き上がる前に仰向けになって少し胸を開く動作を挟んでみてください。
朝の肩まわりのリセットは、その日1日の姿勢を整える土台になります。たった数分の習慣が、長年の姿勢の癖を変えていく力を持っています。
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やる気を持って始めてくれる方ほど、勢いよくやりすぎて逆効果になってしまうことがあります。ストレッチは「痛いくらい伸ばす」ものではありません。効果を出しながら安全に続けるために、いくつかの大事なことをお伝えしておきます。
ストレッチ中に「痛い」と感じた場合はすぐに止めてください。適切なストレッチは「伸びている」感覚はありますが、痛みは伴いません。鋭い痛みや引っかかる感覚が出た場合は、筋肉ではなく関節や腱に問題がある可能性もあります。
その場合は自己判断でケアを続けるのではなく、一度専門家に相談することをおすすめします。特に五十肩や肩の疾患をすでにお持ちの方は、ストレッチの内容と強度を専門家と一緒に決めてください。
「何日で治りますか?」とよく聞かれるのですが、正直に言うと個人差があります。ただ、毎日きちんと行っている方は早い方で2週間ほどで変化を感じ始めます。長年積み重ねてきた姿勢の癖を変えるには、ある程度の時間が必要です。
焦らずに、少なくとも1ヶ月は続けてみてください。途中で「全然変わらない」と感じても、筋肉の柔軟性は目に見えない部分から少しずつ変化しています。3ヶ月続けると姿勢が安定してきたと感じる方が多いです。
セルフケアで対応できる段階と、専門的な施術が必要な段階があります。2〜3ヶ月継続してもあまり変化がない方、肩こりや頭痛を伴っている方、左右で明らかに肩の高さが違う方などは、筋肉だけでなく関節や神経の問題が絡んでいることがあります。
自宅でのケアは非常に大切ですが、それだけでは届かない部分を補うのが専門家の役割です。無理に自力で解決しようとせず、体の声に耳を傾けることも大事な自己ケアの一つです。
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どれだけ良いストレッチをしても、原因となる生活習慣を変えなければ同じ状態に戻ってしまいます。「ストレッチ+習慣の見直し」のセットこそが根本からの改善につながります。院長の私がいつも患者さんにお伝えしている生活習慣のポイントをまとめました。
スマホを見るとき、画面を目の高さまで持ち上げるだけで頭が前に落ちる量が大きく減ります。これだけで肩への負担が全然違います。習慣にするまでは大変に感じますが、1週間も続けると自然とそうしたくなってきます。
また、スマホを使う時間そのものを意識して減らすことも大切です。通知をオフにする、夜のスクリーンタイムを設定するといった工夫は、体への刺激を減らす意味でも有効です。
モニターの中心が目の高さか、やや下になるように調整してください。低すぎると頭が下がり、肩が前に引っ張られます。ひじは机の上に自然に置ける高さが理想で、宙に浮いた状態が続くと肩周辺の筋肉が常に緊張します。
椅子の高さを少し上げてみるだけで改善する方も多いです。座り心地よりも姿勢への影響を優先して、デスク環境を整えることをおすすめします。
前述のように横向き寝は巻き肩に影響しやすいです。どうしても横向きでないと眠れない方は、体と床の間にできるスペースを埋めるために、胸の前に抱き枕を置いて肩が内側に落ちないようにするとよいです。
枕の高さも重要です。仰向けで寝たとき、枕が高すぎると頭が前に押し出され、首から肩にかけての筋肉が緊張し続けます。自分の首の曲線に合った高さのものを選んでください。
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巻き肩を改善するストレッチの方法と、その背景にある原因について詳しくお伝えしてきました。大切なのはただ伸ばすことではなく、「どの筋肉が固まっていて、どの筋肉が弱くなっているか」を理解したうえで行うことです。その理解があるだけで、ストレッチの効果は大きく変わります。
私自身、患者さんのほとんどが最初は「こんな簡単なことで本当に変わるの?」と半信半疑です。でも、毎日続けた方の体が変わっていく姿を何百人と見てきた経験から、継続することの力を確信しています。
もし「自分でやってみたけどなかなか変わらない」「どこが原因なのかよくわからない」と感じたときは、一人で悩まないでください。当院では姿勢の検査や触診から根本的な原因を丁寧に調べ、あなたに合ったケアの方法をご提案しています。体のことで気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

