
 院長:高木
院長:高木お気軽にご相談ください!

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打撲した際、サポーターを使うとどんな効果があるのか気になりますよね。まず大きな役割として挙げられるのが、圧迫による腫れの抑制です。打撲すると患部では内出血が起こり、組織液がたまって腫れが広がっていきます。サポーターで適度に圧迫することで、この腫れの広がりを抑えることができるんです。応急処置の基本であるRICE処置のC、つまりCompressionがまさにこの圧迫を意味しています。
打撲した部位は不安定になりがちで、動かすたびに痛みを感じることがあります。サポーターを装着すると、関節や筋肉が適度に固定され安定感が生まれます。この安定化によって患部への負担が減り、痛みの軽減につながるわけです。特に膝や肘などの関節部分を打撲した場合、日常動作での痛みをかなり和らげてくれるでしょう。
意外と見落とされがちですが、サポーターには心理的な効果もあります。患部が守られているという安心感は、痛みの感じ方にも影響を与えるんです。人間の脳は不安を感じると痛みを強く感じやすくなるため、サポーターを着けることで得られる安心感が、実際の痛みの緩和につながることもあります。
サポーターには保温効果もあります。患部を温めることで血流が促進され、回復に必要な栄養や酸素が届きやすくなります。ただし、これは炎症が落ち着いてからの話です。受傷直後は逆に冷やす必要があるため、タイミングが重要になります。
サポーターの主な効果をまとめると、以下の点が挙げられます。
ここで大切なのは、サポーターはあくまでも補助的な道具であり、着けたからといって打撲が改善するわけではないという点です。痛みを和らげ、回復をサポートする役割として活用していくことが望ましいですね。長時間の使用は筋力低下を招く可能性もあるため、適切な使い方を心がけましょう。
打撲した直後からサポーターを使っていいのか、迷う方も多いかと思います。実は受傷直後から72時間程度は炎症期と呼ばれ、この時期は冷却と安静が最優先です。患部では炎症反応が起きており、熱を持って腫れが広がっていく段階ですから、まずはアイシングで冷やすことが大切になります。
サポーターの出番は、炎症が落ち着いてくる修復期からになります。だいたい受傷から3日後以降が目安ですね。この時期になると腫れや熱感が引いてきて、組織の修復が始まります。サポーターで患部を適度に圧迫し安定させることで、日常動作での痛みを軽減しながら回復を促していけるわけです。修復期は個人差がありますが、おおよそ2週間程度続くことが多いでしょう。
| 時期 | 期間 | サポーター使用 | 優先すべきケア | 
|---|---|---|---|
| 炎症期 | 受傷直後〜72時間 | ×(使用しない) | 冷却・安静・挙上 | 
| 修復期 | 3日後〜2週間程度 | ◯(使用可能) | 適度な圧迫・安定化 | 
まだ腫れがひどい時期や、触ると明らかに熱を持っている状態でサポーターを使うと、血流が滞って逆効果になることがあります。圧迫によって炎症がさらに悪化したり、内出血が広がったりする恐れもあるんです。見た目だけで判断せず、熱感や腫れの状態をしっかり確認してから使い始めることをおすすめします。
症状の経過には個人差があるため、一概に何日後からとは言い切れません。痛みが和らぎ、腫れや熱感が引いてきたと感じたら、少しずつサポーターを試してみるといいですね。最初は短時間の装着から始め、違和感がなければ徐々に時間を延ばしていくという段階的なアプローチが安全です。
もし装着後に痛みが増したり、しびれが出たりした場合は、すぐに外して様子を見ましょう。不安な場合は整形外科など医療機関で相談することも大切です。
サポーターを選ぶ際、まず考えるべきは打撲した部位に合ったものを選ぶことです。膝用、肘用、太もも用、ふくらはぎ用など、それぞれの部位に特化した形状のサポーターが販売されています。たとえば膝サポーターは膝蓋骨周辺をしっかり支える構造になっていますし、ふくらはぎ用は筒状で圧迫力を調整しやすい設計になっています。
部位に合わないものを使うと、ずれたり十分な効果が得られなかったりするため、必ず打撲した箇所に対応したサポーターを選びましょう。
サポーター選びで見落としがちなのがサイズです。大きすぎるとずれて効果が薄れますし、小さすぎると締めつけが強くなり血行不良を招きます。メーカーによってサイズ表記が異なるため、購入前に太ももやふくらはぎの周囲を測り、サイズ表と照らし合わせることをおすすめします。装着したときに、圧迫感はあるけれど痛みやしびれは感じない程度が理想的なフィット感です。
サポーターの素材も選ぶポイントになります。メッシュ素材は通気性に優れていて、長時間着けてもムレにくいのが特徴です。スポーツをする方や汗をかきやすい季節に向いていますね。一方、ネオプレン素材は保温性が高く、患部を温めながら圧迫できるため、修復期の回復サポートに適しています。季節や使用場面、自分の体質に合わせて素材を選ぶといいでしょう。
スポーツ時に使うのか、日常生活で使うのかによっても選ぶサポーターは変わってきます。スポーツ用は動きやすさと固定力のバランスを重視した設計になっていますし、日常生活用は着脱のしやすさや見た目の目立ちにくさを考慮したものが多いです。用途に合ったものを選ぶことで、快適に使い続けられます。
サポーター選びのポイントをまとめると以下のとおりです。
サポーターを着けていると楽だからといって、一日中つけっぱなしにしていませんか。長時間の連続着用は血流を妨げるリスクがあります。血液の流れが悪くなると、かえって回復が遅れたり、患部以外の場所に不調が出たりすることもあるんです。基本的には動く時だけ着用し、休んでいる時は外すようにしましょう。
サポーターの効果を高めようとして、きつく締めすぎてしまう方がいます。でもこれは逆効果です。過度な圧迫は血行不良を引き起こし、痛みやしびれ、冷えの原因になります。装着後に指先が冷たくなったり、皮膚の色が変わったりした場合は、すぐに緩めるか外してください。適度な圧迫感で十分に効果は得られます。
就寝中もサポーターを着けたままにしている方を時々見かけますが、これはあまりおすすめできません。寝ている間は無意識に寝返りを打ったり、同じ姿勢が続いたりするため、サポーターによる圧迫が血流を妨げやすくなります。また、就寝中は体を休める時間ですから、患部への負担も少ないはずです。夜は外してゆっくり休みましょう。
| NG行動 | 起こりうるリスク | 正しい対応 | 
|---|---|---|
| 一日中つけっぱなし | 血流障害・回復遅延 | 動く時のみ着用 | 
| きつく締めすぎる | 血行不良・しびれ・冷え | 適度な圧迫感に調整 | 
| 就寝時も装着 | 血流停滞・圧迫による痛み | 就寝時は必ず外す | 
| 炎症期の使用 | 炎症悪化・腫れ拡大 | 修復期まで待つ | 
サポーターを着けていて違和感やしびれを感じたら、我慢せずすぐに外してください。しびれは血流が悪くなっているサインです。外した後、患部を動かして血流を促し、しばらく様子を見ます。何度も同じ症状が出る場合は、サイズが合っていないか、着け方が間違っている可能性があります。
サポーターに頼りすぎると、関節の動きが制限され、周辺の筋肉が衰えてしまいます。本来、筋肉や関節は適度に動かすことで機能を保っているため、過度な固定は回復を遅らせる要因になるんです。症状が改善してきたら、徐々にサポーターを外す時間を増やし、ストレッチや軽い運動を取り入れていくことが大切ですね。
前述したように、受傷直後の炎症期にサポーターで圧迫すると、かえって症状が悪化する恐れがあります。この時期は冷却と安静が基本です。焦らずに適切なタイミングを待ちましょう。
打撲の応急処置として基本になるのがRICE処置です。Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったもので、受傷直後から72時間程度はこの4つを意識してケアします。安静にして患部を冷やし、適度に圧迫しながら心臓より高い位置に保つことで、腫れや内出血を最小限に抑えられます。サポーターはこのうちの圧迫を担う道具として活用できますが、炎症期が過ぎてからの使用が望ましいですね。
症状が落ち着いてきたら、サポーターだけに頼らず、ストレッチや軽いマッサージも取り入れていきましょう。患部周辺の筋肉をほぐすことで血流が改善され、回復が促進されます。ただし、痛みが強い時期に無理に動かすのは禁物です。少しずつ、痛みのない範囲で動かしていくことが大切になります。
テーピングとサポーター、どちらを使えばいいのか迷う方もいるかと思います。テーピングは固定力が高く、細かい調整ができる反面、巻き方にコツが必要で消耗品です。サポーターは着脱が簡単で繰り返し使える利点があります。スポーツなどでしっかり固定したい場面ではテーピング、日常生活での使用ならサポーターというように、場面に応じて使い分けるといいでしょう。
打撲は通常、適切にケアすれば数日から2週間程度で改善していきます。ただし、3日以上経っても痛みが全く引かない、腫れがひどくなっている、関節が動かしづらいといった症状がある場合は、骨折や靭帯損傷など他の怪我が隠れている可能性があります。自己判断せず、整形外科などの医療機関で診てもらうことをおすすめします。
医療機関では、まず触診で患部の状態を確認します。その後、必要に応じてレントゲン検査で骨の異常がないかを調べます。レントゲンでは軟部組織の損傷は写らないため、靭帯や筋肉の損傷が疑われる場合はMRI検査が行われることもあります。早めに来院することで、適切な対応が受けられますね。
打撲に対するサポーターの効果は、圧迫による腫れの抑制、関節の安定化、心理的な安心感、保温による血流促進など多岐にわたります。ただし、サポーターはあくまでも補助的な道具であり、受傷直後の炎症期ではなく、修復期(3日後以降)から使用することが重要です。
選び方のポイントとしては、打撲した部位に合った専用サポーターを選び、正確なサイズ測定を行い、用途や季節に応じた素材を選択することが挙げられます。使用時の注意点として、長時間の連続着用を避け、締めすぎず、就寝時は外すことを心がけましょう。
サポーターはRICE処置の一環として活用しながら、ストレッチやマッサージも併用することで、より効果的な回復が期待できます。3日以上痛みが続く場合や強い腫れがある場合は、早めに整形外科を受診して適切な対応を受けることが大切です。
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