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意識力・前進力を鍛える筋トレメニュー|筋肉バランスの理想的な比率とは

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目次

押す力と引く力の基礎知識

プッシュ動作とプル動作って何だろう

私たちの体は、毎日さまざまな動きを繰り返しながら生活していますよね。その中でも特に重要なのが押す動作と引く動作なんです。押す動作というのは、体から何かを遠ざける動きのことを指します。

たとえば朝ベッドから起き上がるとき、手で体を押し上げている動作がこれに当たるでしょう。一方で引く動作は、物を自分のほうに引き寄せる動きになります。冷蔵庫の扉を開けたり、ドアノブを手前に引いたりする動作が日常的な例ですね。

これらの動作は人間が成長する過程で自然に身についてきたもので、意識せずに行えているものがほとんどです。しかし運動やトレーニングの観点から見ると、どの関節がどの方向に動いているのか、その時に働く筋肉は何なのかといった分析ができます。

日常やスポーツでどう使われているか

朝の数分間だけでも、押す動きと引く動きは何度も使われているんですよ。床から立ち上がるときは足で床を押し、その反力で体が持ち上がります。トイレのドアを引いて開け、水を飲むためにウォーターサーバーのボタンを押すといった具合です。

スポーツの世界でもこの違いは明確に表れます。空手のように前に向かって突く動作が多い競技では押すための筋肉が発達しやすく、柔道のように相手を引き付けて技を決める競技では引く筋肉が発達しやすくなるでしょう。野球のピッチングでは後ろに引いてタメをつくり、ボールを前に押し出す動きになりますから、両方の力が必要になります。

動作に関わる主な筋肉群

押す動作で主に使われるのは、胸の前面にある大胸筋、肩を覆う三角筋、そして二の腕の裏側にある上腕三頭筋です。これらの筋肉が連動することで、物を押したり突いたりする力が生まれます。肩甲骨と肋骨をつなぐ前鋸筋も、ボクシングのパンチのように素早く腕を前に出す動作では重要な役割を果たすんですよ。

対して引く動作では、背中の大きな筋肉である広背筋、肩甲骨を背骨側に引き寄せる菱形筋僧帽筋、そして腕の力こぶに当たる上腕二頭筋が活躍します。重たいものを引き付けるときは、腕の力だけでなく背中の筋肉をしっかり使えると効率よく力が発揮されるでしょう。両方の動きがあることで、私たちは日常生活からスポーツまで幅広い動作を制御できているわけです。

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押す力と引く力の理想的なバランス

研究で明らかになった筋力比率

押す力と引く力、この2つのバランスはどれくらいが理想なのでしょうか。JATI(日本トレーニング指導者協会)の研究によると、アスリートレベルでは押す力と引く力の比率が1:1になることが望ましいとされています。つまり押す力が10回できるなら、引く力も同じく10回できる状態が理想的なわけですね。

ところが一般の方々のデータを見てみると、状況はかなり違ってきます。以下の表をご覧ください。

対象押す力:引く力の比率
アスリート1:1
一般男性1:1.57
一般女性1:2.72

これは押す動作を1回行う間に、引く動作は男性なら約1.6回、女性なら約2.7回できるという意味になります。つまり多くの人は押す力に比べて引く力のほうが強い傾向があるということです。

自分のバランスを確認してみよう

では自分の筋力バランスはどうなっているのか、チェックする方法をご紹介しましょう。最も簡単なのは、プッシュアップ(腕立て伏せ)と懸垂の回数を比較することです。膝をついた状態でもかまいませんから、プッシュアップを限界まで行い、次に懸垂もしくはチューブを使った引く動作を同様に限界まで行ってみてください。

その回数比を計算すれば、自分がどちらの力に偏っているかがわかります。理想は1:1に近い状態ですが、もし大きく差が開いているようなら、弱いほうを重点的に鍛える必要があるかもしれません。

バランスが崩れると起こりうる問題

筋力バランスが崩れると、体にはさまざまな影響が出てくる可能性があります。たとえば押す力ばかりが強くなると、胸の筋肉が過度に発達して肩が前に引っ張られ、猫背のような姿勢になりやすくなるでしょう。逆に引く力だけが強すぎても、背中の筋肉と胸の筋肉のバランスが取れず、肩周りの不調につながることがあるんです。

さらにスポーツのパフォーマンスという観点から見ても、バランスの悪さは動作の効率を下げる要因になります。押す動作と引く動作は互いに補完し合う関係にありますから、両方の動きがスムーズにできることで、やりたい運動を適切に制御できるわけですね。

日常生活でも重いものを持ち上げたり、ドアを開け閉めしたりする際に、どちらかの力が極端に弱いと動作がしづらくなってしまいます。

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押す力を鍛える筋トレメニュー

基本となるプッシュアップ

押す力を鍛えるトレーニングの中で、最も取り組みやすいのがプッシュアップ、いわゆる腕立て伏せです。この種目では大胸筋をメインに、三角筋の前部と上腕三頭筋を効率よく鍛えられます。やり方としては、両手を肩幅よりやや広めについて、頭から膝までをまっすぐに保つことが大切ですね。

脇を外側に広げながら体を床方向に下げていき、そこから押し上げて体を持ち上げます。余裕がある方は膝を伸ばしてつま先立ちで行ってみてください。最初のうちは膝をついた状態でも十分に効果が得られますから、無理せず自分のレベルに合わせて始めるとよいでしょう。

二の腕に効くナロープッシュアップ

上腕三頭筋への負荷を強くしたい場合は、ナロープッシュアップがおすすめです。通常のプッシュアップと違う点は、両手の幅を肩幅程度にして、脇を閉めながら行うところにあります。この動作により二の腕の裏側がよく使われるんですよ。

体を床方向に下げるときも押し上げるときも、脇が開かないように意識することがポイントになります。二の腕のたるみが気になる方には特に効果的な種目だといえるでしょう。

肩甲骨を動かすスキャプラプッシュアップ

前鋸筋を鍛えるには、スキャプラプッシュアップという種目が適しています。ボクシングのパンチのような動作で使われる筋肉ですから、素早い押し出しの動きに関わる重要な部分なんです。

両手を肩幅程度について、頭から膝までまっすぐに保った状態で始めます。ここからが特徴的なのですが、肘を伸ばしたまま肩甲骨を背骨側に寄せて体を下げ、その後床を押して肩甲骨を背骨側から離すという動作を行うんですね。肘の曲げ伸ばしではなく、肩甲骨の動きだけで体を上下させるイメージで取り組んでみてください。

ジムでのトレーニング種目

ジムに通える環境があれば、以下のような種目も選択肢に入ってきます。

  • ベンチプレス:大胸筋を中心に押す力全体を強化
  • ショルダープレス:三角筋を集中的に鍛える
  • インクラインプレス:大胸筋の上部を重点的に刺激
  • ディップス:大胸筋下部と上腕三頭筋に効果的
  • ケーブルフライ:大胸筋を独立して鍛える

重量を調整しながら段階的に負荷を上げていけるため、継続的な筋力向上が期待できるでしょう。

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引く力を鍛える筋トレメニュー

チューブで始めるシーテッドローイング

引く力を鍛えるトレーニングとして、自宅でも取り組みやすいのがシーテッドローイングです。この種目では広背筋、菱形筋、上腕二頭筋を効率的に使えます。セラバンドやチューブを足にかけて、背筋をまっすぐに伸ばした状態から始めましょう。

肩を後ろに下げながら、肘を後ろ側に引き付けていきます。このとき肩甲骨を背中側にしっかり寄せるように意識することが大切なんですよ。引き付けた状態から、肩が前に出るまでゆっくりと戻していきます。腕の力だけでなく背中の筋肉を使えているか確認しながら行うと、より効果的でしょう。

片側ずつ鍛えるワンハンドローイング

ワンハンドローイングは、左右の筋肉を個別に鍛えられる種目として知られています。上半身を前傾させて片手を台の上について体を支え、背筋をしっかり伸ばした姿勢をつくります。反対側の手でダンベルやペットボトルなど、適度な重さのものを持ちましょう。

肩を後ろに下げてから、肘を天井方向に引き付けていくんですね。このとき体が横に捻じれないように注意してください。肩甲骨を背中側に寄せる動きを意識すると、広背筋や菱形筋がよく働いてくれます。片側ずつ行うことで、左右のバランスの違いにも気づきやすくなるでしょう。

上級者向けの懸垂とラットプルダウン

引く力を本格的に強化したいなら、懸垂は非常に効果的な種目といえます。ただし自分の体重を持ち上げる動作になりますから、初心者の方にはハードルが高いかもしれません。そんな場合はジムにあるラットプルダウンマシンから始めるのがおすすめです。

バーを上から引き下ろす動作で、懸垂と同じ筋肉群を鍛えられます。重量を調整できるため、段階的に負荷を上げていけるんですよ。背中全体の筋肉を発達させたい方には特に適した種目だといえるでしょう。

全身を使うデッドリフト

デッドリフトは引く力だけでなく、下半身や体幹も含めた全身の筋肉を使う種目です。床に置いたバーベルやダンベルを持ち上げる動作で、広背筋を中心に背中全体が鍛えられます。正しいフォームで行うことが重要ですから、最初は軽い重量で動作を習得することをおすすめします。

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プッシュ&プル分割トレーニングの組み方

週2回から始める効果的なスケジュール

プッシュとプルを分けてトレーニングする方法は、筋肉の回復を考えた効率的なアプローチとして知られています。週2回のスケジュールなら、月曜日にプッシュ系(押す動作)、木曜日にプル系(引く動作)といった組み方がおすすめです。この方法では各筋肉群に十分な休息を与えられるんですよ。

週3回行える方は、月曜日プッシュ、水曜日プル、金曜日プッシュというように交互に組むとよいでしょう。筋肉は施術を受けるだけでなく、トレーニング後の休息中に強くなっていきますから、連続して同じ部位を鍛えないことが大切なんです。

回復期間をしっかり確保しよう

筋肉は負荷をかけた後、48時間から72時間かけて回復していくといわれています。この回復期間を無視して毎日同じ部位を鍛えると、筋肉が十分に修復されず、かえって成長が妨げられてしまうんですね。プッシュとプルを分けることで、一方の筋肉を休ませながら、もう一方を鍛えられるわけです。

疲労が抜けきらないまま次のトレーニングに入ると、フォームが崩れやすくなり、怪我のリスクも高まります。体の声に耳を傾けて、必要に応じて休息日を増やすことも大切でしょう。

レベルに合わせた種目選択のコツ

初心者の方は、まず自重トレーニングから始めることをおすすめします。プッシュ系なら膝をついたプッシュアップ、プル系ならチューブを使ったローイングといった具合です。1種目につき10回から15回を2セット程度から始めて、徐々に回数やセット数を増やしていきましょう。

中級者になったら、プッシュアップの変形版やダンベルを使った種目を加えていけます。上級者は懸垂やベンチプレスなど高負荷の種目を取り入れて、各種目3セットから5セット行うとよいでしょう。大切なのは、正しいフォームを保てる範囲で負荷を設定することなんですよ。

メニュー構成の実践例

具体的なメニュー構成としては、以下のような組み方が効果的です。

トレーニング日対象部位推奨種目数
プッシュの日大胸筋、三角筋、上腕三頭筋3〜4種目
プルの日広背筋、菱形筋、上腕二頭筋3〜4種目

各種目を8回から12回の範囲で行い、筋肉にしっかりと刺激を与えることを意識しましょう。

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まとめ

押す力と引く力は、私たちの日常生活からスポーツまで、あらゆる動作の基礎となる重要な要素です。アスリートレベルでは1:1の理想的なバランスを目指すべきですが、一般の方々は押す力に比べて引く力が強い傾向にあることがわかっています。

プッシュアップやローイングといった基本種目から始めて、自分のレベルに合わせて徐々に負荷を上げていくことが大切です。週2回から3回のプッシュ&プル分割トレーニングを取り入れることで、効率的に筋力を向上させながら、適切な回復期間も確保できます。

筋力バランスが整うことで、姿勢の改善や怪我の予防、日常動作の効率化につながります。まずは自分の現在のバランスをチェックして、弱い部分を重点的に鍛えることから始めてみてはいかがでしょうか。正しいフォームと適切な休息を意識しながら、継続的にトレーニングを行うことが、理想的な体づくりへの近道となるでしょう。

引用元

https://stretchex.jp/5418
https://blog.fitnessfield.jp/push-pull-power-rep/
https://www.nike.com/jp/a/push-pull-workouts
https://bodymakingtips.com/2019/01/25/push-pull-workout/


院長:高木

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