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小筋胸のコリを考える5つの原因|肩こりや巻き肩との関係を解説

小胸筋とは?位置と役割を理解する
肩こりや巻き肩でお悩みの方は、小胸筋という筋肉のことを聞いたことがあるでしょうか。大胸筋なら知っているけれど、小胸筋は初めて聞くという方も多いかもしれません。実はこの筋肉、小さいながらも体にとって重要な役割を担っているのです。
小胸筋の位置(肋骨と肩甲骨をつなぐ)
小胸筋は第3~5肋骨から肩甲骨の烏口突起という部分につながっています。大胸筋の下に隠れるように位置しており、普段は目で見ることができません。肋骨と肩甲骨を結んでいるため、胸と肩の境目あたりに存在する筋肉だと考えてよいでしょう。
大胸筋との違い
大胸筋は胸板をつくる大きな筋肉で、筋トレでよく鍛えられる部位として有名です。一方で小胸筋は大胸筋の下にあるインナーマッスルで、ボリュームのあるサイズ感は出てきません。大胸筋が腕を前に押し出す動作に働くのに対し、小胸筋は肩甲骨の細かな動きをコントロールする役割を持っています。
肩甲骨の動き・呼吸・姿勢に与える影響
小胸筋は肩甲骨を下に引き下げたり、外側に動かしたりする働きがあります。さらに肋骨を引き上げて呼吸を補助する作用も持っているのです。
デスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、この筋肉が縮んだまま固まってしまい、肩甲骨が前に引っ張られて巻き肩になりやすくなります。姿勢の崩れや浅い呼吸とも深く関係している筋肉だといえるでしょう。
「天然のブラジャー」とも呼ばれる理由
小胸筋は胸の形を整える役割も担っているため、天然のブラジャーと呼ばれることがあります。この筋肉が正常に働いていると、胸の位置が保たれやすくなるのです。反対に小胸筋が硬くなって機能が低下すると、胸が下がって見えたり、姿勢が悪く見えたりする原因になることもあります。
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小胸筋のコリによって現れる主な症状

小胸筋が硬くなると、さまざまな不調が体に現れてきます。肩や首の痛みだけでなく、呼吸のしづらさや腕のしびれなど、一見関係なさそうな症状まで引き起こすのです。
肩こり・首こり
小胸筋が硬くなると、肩甲骨が前に引っ張られて肩が内側に入り込んでしまいます。この状態が続くと肩や首周りの筋肉に余計な負担がかかり、慢性的な肩こりや首こりを引き起こす原因となるでしょう。デスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方に多く見られます。
巻き肩・猫背姿勢
小胸筋のコリは姿勢にも大きく影響するのです。筋肉が縮んだまま固まると、肩甲骨が前側に乗り上げて巻き肩になりやすくなります。背中が丸まった猫背の姿勢も定着しやすく、見た目の印象だけでなく体全体のバランスにも悪影響を及ぼすでしょう。
呼吸が浅くなる、息苦しさ
小胸筋は呼吸を補助する役割も担っているため、この筋肉が硬くなると胸郭の動きが制限されてしまいます。結果として呼吸が浅くなり、息苦しさを感じることがあるのです。横隔膜がうまく働けなくなり、日常的に浅い呼吸を繰り返してしまうケースも少なくありません。
腕や手のしびれ(小胸筋症候群・胸郭出口症候群)
小胸筋の下には腕神経叢や鎖骨下動脈が通っています。筋肉の緊張でこれらが圧迫されると、腕や手に痛みやしびれ、だるさが生じることがあり、これを小胸筋症候群または胸郭出口症候群と呼ぶのです。長時間腕を上げて作業をする方やなで肩の方に起こりやすいといわれています。
背中の痛みやハリ感
小胸筋のコリは胸の前側だけでなく、背中にも影響を与えます。肩甲骨の動きが悪くなることで、背中全体に張りや痛みを感じるようになるでしょう。特に肩甲骨の間あたりに不快感を覚える方が多く見られます。
【小胸筋のコリで現れる主な症状】
- 慢性的な肩こり・首こり
- 巻き肩・猫背などの姿勢不良
- 浅い呼吸や息苦しさ
- 腕や手のしびれ・痛み
- 背中全体の痛みやハリ感
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小胸筋にコリが生じる5つの原因

小胸筋のコリはなぜ起こるのでしょうか。日常生活の何気ない習慣や姿勢の癖が、実は小胸筋を硬くしてしまう原因になっているのです。
①長時間のデスクワーク・スマホ操作(前傾姿勢の継続)
パソコンやスマートフォンを長時間使っていると、自然と前傾姿勢になりがちです。このとき小胸筋は縮んだままキープされてしまい、筋肉が硬くこわばってしまいます。デスクワークが多い現代人にとって、最も身近な原因といえるでしょう。
②猫背・巻き肩などの姿勢不良(肩甲骨の前傾)
普段から猫背や巻き肩の姿勢が続いていると、肩甲骨が前側に傾いた状態で固定されてしまいます。この姿勢では小胸筋が常に短縮された状態となり、血流も悪くなって筋肉のコリを引き起こすのです。
③浅い呼吸・呼吸機能の低下(横隔膜との関係)
呼吸が浅くなると横隔膜の動きが小さくなり、代わりに小胸筋が呼吸を補助するために過剰に働くことになります。この状態が続くと小胸筋に負担がかかり続け、慢性的なコリにつながるでしょう。
④ストレス・緊張状態(交感神経優位による筋緊張)
精神的なストレスや緊張が続くと、交感神経が優位になって全身の筋肉が緊張状態になりやすくなります。小胸筋も例外ではなく、無意識のうちに力が入ってこわばってしまうのです。
⑤運動不足または筋トレによる使いすぎ(ベンチプレスなど)
運動不足で筋肉を使わないと血行が悪くなり、小胸筋も硬くなってしまいます。反対にベンチプレスや腕立て伏せなど胸の筋肉を酷使するトレーニングをやりすぎると、小胸筋が疲労して緊張しやすくなるのです。適度な運動とストレッチのバランスが大切だといえるでしょう。
【小胸筋のコリが生じる5つの原因】
- 長時間のデスクワーク・スマホ操作
- 猫背・巻き肩などの姿勢不良
- 浅い呼吸・呼吸機能の低下
- ストレス・緊張による筋緊張
- 運動不足または筋トレの使いすぎ
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小胸筋のコリを放置するとどうなる?

小胸筋のコリを感じていても、痛みが我慢できる程度だからと放置していませんか。実は小胸筋のコリを放っておくと、さまざまな不調が連鎖的に起こってくる可能性があるのです。
慢性的な肩こり・首こりへの進行
小胸筋のコリが続くと、肩や首の筋肉にも持続的な負担がかかり続けてしまいます。最初は軽い違和感だったものが、次第に慢性的な肩こりや首こりへと進行していくでしょう。根本原因である小胸筋のコリが解消されなければ、すぐに元の状態に戻ってしまうのです。
肩甲骨の可動域制限
小胸筋が硬くなることで、肩甲骨の動きが徐々に悪くなっていきます。腕を上に上げる動作がしづらくなったり、背中に手を回しにくくなったりと、日常生活の動作に支障が出ることも。肩甲骨の可動域が狭まることで、四十肩や五十肩のリスクが高まる可能性も考えられます。
自律神経の乱れ・睡眠の質の低下
小胸筋のコリによって呼吸が浅くなると、体が常に緊張状態となり自律神経のバランスが崩れやすくなります。交感神経が優位な状態が続くことで、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりと睡眠の質が低下してしまうのです。
小胸筋症候群への進行リスク
小胸筋のコリが悪化すると、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫され、小胸筋症候群に進行するリスクがあるといわれています。腕や手に痛みやしびれが頻繁に出るようになると、日常生活や仕事にも大きな支障をきたすでしょう。
全身の姿勢バランスの崩れ
小胸筋のコリから始まった姿勢の歪みは、やがて全身に波及していきます。巻き肩や猫背が固定化されることで、骨盤の傾きや腰痛など、一見関係なさそうな部位にまで影響を及ぼす可能性があるのです。
放置した場合のリスク | 具体的な影響 |
---|---|
慢性的な肩こり・首こり | 根本原因が解消されず、マッサージの効果も一時的に |
肩甲骨の可動域制限 | 四十肩や五十肩のリスクが高まる |
自律神経の乱れ | 睡眠の質低下、疲労が取れにくくなる |
小胸筋症候群への進行 | 腕や手のしびれ・痛みが頻繁に出現 |
全身の姿勢バランスの崩れ | 骨盤の傾き、腰痛など全身への波及 |
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小胸筋のコリを改善・予防する方法

小胸筋のコリは日常生活の中でセルフケアを取り入れることで改善できる可能性があります。ここでは自宅で簡単にできる方法から、専門的な施術を検討するタイミングまで詳しくお伝えしていきましょう。
セルフケア①:壁を使った胸のストレッチ
壁に手をつき、体を前方にひねるようにして胸を開くストレッチがおすすめです。肘を肩の高さに合わせて壁につけ、体をゆっくりと反対側に向けていきます。小胸筋がしっかり伸びているのを感じながら、20秒程度キープするとよいでしょう。
セルフケア②:テニスボールでのリリース
テニスボールを胸と肩の境目あたりに当て、やさしく圧をかけながら転がす方法も有効です。鎖骨に当たらないよう注意しながら、痛気持ちいい程度の力加減で行いましょう。硬くなった小胸筋をピンポイントでほぐすことができるため、即効性を感じやすい方法といえます。
セルフケア③:深呼吸と胸郭の意識
小胸筋のコリを予防するには、普段から深い呼吸を意識することが大切です。鼻から大きく息を吸って胸郭を広げ、口からゆっくりと吐き出す動作を繰り返しましょう。横隔膜をしっかり使った呼吸ができるようになると、小胸筋への負担も軽減されるでしょう。
姿勢改善のポイント(デスク環境の見直し)
パソコン画面の高さを目線に合わせ、椅子の高さを調整して前傾姿勢を防ぐことが重要です。デスク環境を整えることで、小胸筋が縮んだ状態で固まるのを防げます。
専門的な施術を受けるタイミング(当院での対応)
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、腕のしびれなど強い症状がある場合は、専門的な施術を検討するタイミングといえます。当院では小胸筋の状態を確認しながら、姿勢や呼吸のバランスを整える施術を行っているのです。
セルフケア方法 | 実践のポイント |
---|---|
壁を使った胸のストレッチ | 肘を肩の高さに合わせて20秒キープ |
テニスボールでのリリース | 胸と肩の境目に当てて痛気持ちいい程度で |
深呼吸と胸郭の意識 | 鼻から吸って口から吐く、横隔膜を意識 |
デスク環境の見直し | 画面の高さを目線に、椅子の高さ調整 |
専門的な施術 | セルフケアで改善しない場合や強い症状がある時 |
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まとめ
小胸筋は大胸筋の下にある小さな筋肉ですが、肩甲骨の動き、呼吸、姿勢に深く関わる重要な筋肉です。デスクワークやスマホ操作による前傾姿勢、猫背や巻き肩などの姿勢不良、浅い呼吸、ストレスによる筋緊張などが原因で、小胸筋にコリが生じやすくなります。
小胸筋のコリを放置すると、慢性的な肩こり・首こり、肩甲骨の可動域制限、自律神経の乱れ、小胸筋症候群への進行、全身の姿勢バランスの崩れなど、さまざまな不調が連鎖的に起こる可能性があります。
日常生活の中で壁を使った胸のストレッチ、テニスボールでのリリース、深呼吸と胸郭の意識、デスク環境の見直しなどのセルフケアを取り入れることで、小胸筋のコリは改善できる可能性があります。セルフケアを続けても改善が見られない場合や、腕のしびれなど強い症状がある場合は、専門的な施術を検討するタイミングといえるでしょう。
当院では小胸筋の状態を確認しながら、姿勢や呼吸のバランスを整える施術を行っています。小胸筋のコリでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。