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右首筋の後ろが痛い時の治し方|原因と効果的な対処法を解説
右首筋の後ろが痛む主な原因を解説
右首筋の後ろに痛みを感じる時、実はいくつかの原因が考えられます。痛みの原因をしっかりと把握することで、適切な対処法を選べるようになりますから、まずは代表的な原因について見ていきましょう。
筋肉のこりや疲労による痛み
首の後ろ側に痛みが出る原因として最も多いのが、筋肉のこりや疲労によるものです。長時間のデスクワークやスマホの使用で前かがみの姿勢を続けていると、首周りの筋肉が緊張して血行が悪くなります。
特に右側だけに負担がかかる姿勢を取り続けると、片側だけに痛みを感じることも珍しくありません。筋肉が緊張し続けることで、こりや痛みがさらに悪化する可能性があるでしょう。
寝違えによる急性の痛み
朝起きた時に首が痛くて動かせない経験をしたことはありませんか。睡眠中に首の不自然な姿勢が長時間保持されることで筋肉が緊張し、起床時に首筋の痛みを感じるのが寝違えです。右側を下にして寝る癖がある方は、右首筋に負担がかかりやすくなります。
寝違えの多くは数日で改善する傾向にありますが、痛みが強い場合は早めの対処が必要になるかもしれません。

頸椎症や頸椎椎間板ヘルニア
年齢を重ねると頸椎の椎骨や椎間板が変性し、神経を圧迫することがあります。頸椎症は加齢により脊柱管が狭くなることで神経が圧迫される状態です。
一方、頸椎椎間板ヘルニアは椎間板にかかる圧力により、中の髄核が飛び出して神経を圧迫する疾患です。これらは首の痛みだけでなく、腕や手のしびれを伴うこともあるため注意が必要でしょう。


むちうち(頸椎捻挫)
交通事故やスポーツ事故などで首に過度な外力が加わることによって、首周辺の筋肉・靱帯・関節包等の軟部組織が損傷し、痛みや運動制限等の症状が生じる状態がむちうちです。特に追突事故では頭部が前後に激しく揺さぶられることにより、頚椎が鞭のようにしなる動きをします。
症状は受傷直後よりも数時間から数日後に現れることが多く、首の痛みだけでなく頭痛やめまいを伴うこともあるでしょう。
姿勢不良とストレートネック
普段の姿勢の悪さから来る筋肉の緊張や血行不良も、首の痛みの大きな原因になります。猫背での作業や長時間同じ姿勢をとることで脊椎のS字カーブが崩れると、頭部をうまく支えられずに周辺の筋肉に負担がかかります。
特にストレートネックの方は首の構造的な柔軟性が低下しているため、軽微な衝撃でも症状が強く出る可能性があるかもしれません。

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【症状別】右首筋後ろの痛みの治し方
右首筋の後ろが痛む時、症状によって対処法が変わってきます。適切な方法を選ぶことで、痛みを和らげることができるかもしれません。
急性の痛み(炎症あり)の場合:患部を冷やす方法
寝違えや打撲、むちうちなど急に起こった痛みには、まず患部を冷やすのが基本です。炎症が起きている時は患部が熱を持っているため、冷やすことで炎症を抑える働きが期待できるでしょう。氷嚢やアイスパックをタオルで包み、15分から20分程度を目安に患部に当てます。ただし冷やしすぎると逆効果になることもありますから、様子を見ながら行いましょう。
慢性の痛み(こり)の場合:患部を温める方法
長時間のデスクワークや姿勢の悪さからくる慢性的な痛みには、温める方法が有効です。蒸しタオルを首に当てたり、使い捨てカイロを衣服の上から当てることで血行がよくなり、筋肉がほぐれて楽になることがあります。
また、ゆっくりと入浴して全身を温めるのもおすすめです。温めることで筋肉の緊張が和らぎ、痛みの緩和につながる可能性があるでしょう。
市販薬の効果的な使い方(内服薬・湿布・塗り薬)
市販の痛み止めや湿布を活用するのも一つの方法です。内服薬は体の内側から痛みにアプローチし、湿布や塗り薬は患部に直接作用します。湿布には冷感タイプと温感タイプがあり、急性の痛みには冷感タイプ、慢性的なこりには温感タイプを選ぶとよいとされています。
ただし使用しても症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関への来院を検討しましょう。
安静の重要性と正しい姿勢
痛みがある時は無理に動かさず、安静にすることが大切です。特に急性期は炎症を広げないためにも、首を動かす範囲を最小限にとどめます。
普段の姿勢も見直してみましょう。スマホやパソコンの画面を目線の高さに合わせ、首を前に傾けない姿勢を心がけることで、首への負担を減らすことができるかもしれません。
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右首筋後ろの痛みに効果的なストレッチ方法
右首筋の後ろの痛みを和らげるには、日常的にストレッチを取り入れることが大切です。無理のない範囲で続けていくことで、痛みの緩和につながるかもしれません。
首周りの血行改善ストレッチ
首周りが凝ると自律神経が乱れ、血流が悪くなることがあります。まず右手を後ろに回して手の甲を背中につけ、左手を頭に添えて手の重みを利用しながらゆっくり首を左に倒します。首を倒したまま、手で頭を左斜め下に押し下げて30秒キープしましょう。反対側も同じ手順で行います。
ストレッチは反動をつけずに15秒から30秒ゆっくり行い、呼吸を止めないように意識することがポイントです。
肩甲骨周りのストレッチ
肩甲骨周辺の筋肉をほぐすことも首の痛み改善に役立ちます。両ひじを曲げて肩より上に上げ、手は軽く握って鎖骨のあたりに置きます。そこから5秒かけて息を吐きながら、両ひじをゆっくりと後ろに引きましょう。肋骨から肩甲骨をはがす意識で、ぎゅっと強めに寄せることがコツです。肩甲骨を寄せたままひじを下げて脱力し、これを5回繰り返します。
デスクワーク中にできる簡単ストレッチ
仕事の合間にも簡単にできるストレッチがあります。イスに深く座って背筋を伸ばし、右手を左の耳の上あたりに置きます。ゆっくりと息を吐きながら右手を引いて頭を右に倒し、頭の重みで左側の首筋を伸ばしていきましょう。自分で伸びを感じる位置で3呼吸キープします。座ったままできるため、作業の合間に取り入れやすいのが魅力です。
ストレッチを行う際の注意点
- 強い痛みがある場合は中止する
- 動かして肩や腕にしびれが出る場合は医療機関に来院する
- デスクワークなどの仕事の合間に行う
- 体が温まっている入浴後に行う
- 体を休める就寝前に行う
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日常生活でできる予防策
右首筋の後ろの痛みは、日常生活での少しの意識で予防することができるかもしれません。継続的に取り組むことで、痛みのない快適な毎日につながるでしょう。
正しい姿勢を維持するポイント
デスクワークやスマホを見る時の姿勢が、首の痛みに大きく関わっています。背筋を伸ばして骨盤を立てて座り、足は地面にしっかりとつけることが大切です。特にアゴを少し引く姿勢を心がけることで、首の自然なカーブを保つことができます。また足を組んだり、体の片側だけでバッグを持つような姿勢は避けましょう。
長時間作業を避ける工夫
長時間にわたって同じ姿勢をとっていると筋肉の緊張や血行不良、ひいては首の骨の変形などにもつながりかねません。20分から30分に一回は姿勢を変えたり立ち上がるようにし、定期的に休憩をとることが推奨されています。休憩中は首や肩を動かしたり背伸びをするなど、体を動かすことを意識するとよいでしょう。
寝室環境の見直し(枕・マットレスの選び方)
睡眠中に自由に動くことができなければ関節や筋肉は固まってしまい、それが痛みや不調の原因となります。
ポイント | 詳細 |
---|---|
寝返りの打ちやすさ | 睡眠中に自由に動ける枕を選ぶ |
サイズの適合性 | 女性5cm、男性6cm、体格の良い方7cmが基準 |
耐久性 | 長期使用に耐えられる素材を選ぶ |
首のカーブ維持 | 自然なカーブを保てる形状を選ぶ |
枕は高すぎても低すぎても首への負担となるため、首の自然なカーブを維持しながらフィットする形状を選びましょう。
スマホやPCの使用時の注意点
スマホを見る時は背筋を伸ばし、スマホを目の高さまで持ち上げることがポイントです。頭を前に出さないよう意識し、肘を机に置いて支えることで腕の負担も軽減できます。猫背やストレートネックも首の痛みの原因となるため、スマホの長時間使用を避けることも大切でしょう。
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病院を受診すべき症状と治療法
右首筋の後ろの痛みが続く場合や、いつもと違う痛みを感じた時は、早めに医療機関で相談することが大切です。適切なタイミングで受診することで、深刻な状況を避けられるかもしれません。
すぐに受診が必要な危険なサイン
首の痛みに加えて以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 突然の激しい頭痛と首の痛み
- 手足のしびれや力が入らない感覚
- 左首から胸にかけての強い痛みや圧迫感
- 38度以上の高熱を伴う首の痛み
- 意識がもうろうとする状態や呼吸困難
首の痛みは時として心筋梗塞や髄膜炎、椎骨動脈解離など命に関わる病気のサインである場合があるため、いつもと違う痛みには特に注意が必要でしょう。
整形外科での検査内容(レントゲン・MRI・エコー)
整形外科では、まずレントゲン検査で骨の状態や椎間孔の狭窄を確認します。頸椎では前屈・中間位・後屈の動態撮影を行い、椎体のずれや不安定性を評価することが一般的です。
CT検査では骨による圧迫の詳細がわかり、MRI検査では椎間板ヘルニアや神経の圧迫状態、脊髄の状態を詳しく観察できます。
近年では超音波検査(エコー)を用いて筋膜や筋肉の状態を評価することも増えており、それぞれの検査が異なる情報を提供してくれます。
病院で行われる治療法(薬物療法・理学療法・ハイドロリリース)
治療法 | 内容 |
---|---|
薬物療法 | 痛み止めの内服薬や湿布などを使用 |
理学療法 | 運動療法や物理療法を組み合わせて筋肉の状態を改善 |
ハイドロリリース | エコーで確認しながら筋膜や筋間に薬液を注射し、癒着した筋膜を剥がす |
最近注目されているハイドロリリースは、筋肉や筋膜が原因の痛み、神経由来のしびれに効果が期待でき、マッサージや薬物療法で改善しなかった痛みにも有効なことがあるとされています。
放置すると危険な疾患について
頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症性神経根症を放置すると、腕から手にかけてのしびれが悪化し、最終的には麻痺が進行して回復が難しくなることがあります。また心筋梗塞や髄膜炎、椎骨動脈解離など命に関わる疾患が隠れている可能性もあるため、早期発見が重要です。
軽い症状だと思っていても、実は深刻な状態につながる場合がありますから、違和感を感じたら早めに医療機関に相談しましょう。
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まとめ
右首筋の後ろが痛む原因は、日常的な筋肉のこりや寝違えから、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアといった疾患まで多岐にわたります。痛みの種類によって対処法が異なるため、急性の痛みには冷やす、慢性的なこりには温めるといった適切な方法を選ぶことが大切です。
日常生活では正しい姿勢を維持し、20分から30分ごとに休憩を取ることで予防につながります。また、首周りや肩甲骨のストレッチを習慣化することで、血行改善と筋肉の緊張緩和が期待できるでしょう。枕の高さやマットレスの硬さなど、寝室環境の見直しも重要なポイントです。
ただし、突然の激しい頭痛や手足のしびれ、高熱を伴う痛みなど危険なサインが現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。整形外科ではレントゲンやMRI、エコーなどの検査を通じて正確な原因を特定し、薬物療法や理学療法、ハイドロリリースなどの適切な治療を受けることができます。軽い症状でも長期間続く場合は放置せず、早めの相談を心がけましょう。
引用元一覧
- https://fujitaiin.or.jp/kaisetsu/kubi.html
- https://alinamin.jp/tired/neck-hurts.html
- https://harebare.kowa.co.jp/deepen/514/
- https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/stiff-neck-poultice
- https://www.eisai.jp/articles/stiff_shoulders/imp_shoulders02
- https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/512/
- https://kenko.sawai.co.jp/body-care/202002.html
- https://jichitai.works/article/details/1047
- https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design/a35871784/6uy-pillow-21-0323/
- https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20201030204626/
- https://omuroseikei.com/column/756/
- https://tsuruhashi-seikeigeka.com/右首の痛み・左首の痛みの原因は要注意!放置すると危険な7/
- https://tokyo-spine.jp/cervical-spondylotic-radiculopathy.html
- https://medicalconsulting.co.jp/2018/01/20/脊椎レントゲン検査/
- https://nakamura-orthopedics.com/neck/post-1.html
- https://seikei-fukuda.jp/2024/05/21/explanation-of-myofascial-release-hydro-release-performed-in-orthopedic-surgery/