
院長:高木お気軽にご相談ください!

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腰椎すべり症でお悩みの方にとって、ウォーキングは非常に効果的なリハビリ方法の一つといえます。では、なぜウォーキングがこれほど推奨されているのでしょうか。
実は、ウォーキングには理学療法と同等の効果があるという研究報告があります。2024年に医学誌「The Lancet」で発表された研究では、散歩と理学療法士による教育介入が腰痛の再発予防に効果的であることが実証されました。
引用元:https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/1625
特別な器具や高額な費用も必要ありませんし、症状が出ない範囲で軽く息が弾む程度の早歩きを続けるだけで、腰椎を支える下半身の筋力を維持できるのです。
ウォーキングを継続することで、以下の効果が期待できるといわれています。
腰回りの筋肉が適度に刺激されることで、腰椎を支える筋力が強化され、椎間板への圧力が分散される可能性があります。また血流が改善されると、腰の筋肉や関節への栄養や酸素の供給が増え、炎症や神経の圧迫が軽減されるかもしれません。
引用元:https://naruoseikei.com/blog/2025/02/running-LBP.html
さらに、歩くこと自体に痛みを抑える働きがあることもわかっており、運動によって脳内の痛みを抑える神経伝達物質が分泌される可能性も示唆されています。
ウォーキングの大きなメリットは、道具や場所を選ばずに始められることです。ジムに通う必要もなく、自分のペースで無理なく続けられるため、長期的なリハビリとして取り組みやすいといえるでしょう。
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腰椎すべり症の方がウォーキングを行う際、歩き方にちょっとした工夫が必要になります。正しい方法を知っておくことで、リハビリ効果を高めながら症状の悪化を防げるのです。


| 推奨される歩き方 | 避けるべき歩き方 |
|---|---|
| 腰を少し丸めて歩く | 胸を張りすぎる |
| 歩幅を広げすぎない | お腹を突き出す |
| 前かがみの姿勢 | 反り腰姿勢 |
まず意識していただきたいのが、腰を少し丸めて歩くということです。腰を丸めることで神経の通り道が広がり、腰への負担が軽減される可能性があります。また、歩幅を広げすぎないことも大切なポイントといえるでしょう。
歩幅を広げると腰が反りやすくなるため、無理に大股で歩く必要はありません。一方で、避けていただきたい歩き方もあります。胸を張りすぎたり、お腹を突き出したりする姿勢は反り腰につながるため注意が必要です。良い姿勢を意識するあまり、背すじを伸ばしすぎてしまう方も多いのですが、すべり症にとっては逆効果になってしまうかもしれません。
ウォーキングの時間は、1日20分程度の中強度運動が目安とされています。症状が出ない範囲で、軽く息が弾む程度の早歩きがおすすめです。
引用元:https://nonaka-lc.com/tips/dissertation-2021-10-5/
痛みやしびれを我慢しながら無理に歩き続けると、かえって症状が悪化する恐れがあるため、体の声に耳を傾けながら進めていくことが何より重要といえます。
症状が重い方は、押し車やノルディックポールといった補助具を活用するのも一つの方法です。これらの道具を使うと、自然と腰が丸くなった姿勢を保ちやすくなり、歩行時の負担を減らせます。
また、靴選びや歩く場所にも配慮したいところです。クッション性のある靴を選び、平坦で柔らかい地面を歩くことで、腰への衝撃を和らげることができるでしょう。
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腰椎すべり症の方がウォーキングを始める際、いくつか気をつけていただきたい点があります。正しい知識を持つことで、症状の悪化を防ぎながら効果的なリハビリを続けられるのです。
ウォーキング中に痛みやしびれが出てきたら、すぐに休憩を取りましょう。違和感を我慢したまま歩き続けると、神経や血管に負担がかかって症状が悪化する恐れがあります。
引用元:https://fuelcells.org/topics/57445/
また、長時間の連続歩行も避けたほうがよいでしょう。無理のない範囲で、1日10分から15分程度の短い時間から始めて、徐々に距離を伸ばしていくことをおすすめします。
腰椎すべり症の方にとって、前かがみの姿勢で歩くと痛みが緩和されることが多くあります。これは体を丸めると神経の通り道が広がり、腰への負担が軽減されるためです。
一方で、腰を反らす動作はすべりを助長する可能性があるため要注意といえます。
引用元:https://www.itoortho.jp/youtu_info/14.html
無理に背すじを伸ばそうとするのではなく、少し前かがみの姿勢を保ちながら歩くことが大切なのです。
歩いているうちに足にしびれや痛みが出て、休むと楽になる症状を間欠性跛行といいます。この症状がある方は、症状が出る距離を把握しておくことが重要です。
引用元:https://sugamo-ekimae-cl.com/blog/archives/85
10メートルくらいで痛みを感じる方から、20分程度なら大丈夫な方までさまざまですが、自分のペースを守りながら少しずつ歩く時間を延ばしていくとよいでしょう。痛みが強い場合には医療機関への来院もご検討ください。
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通常のウォーキングが難しい方や、より腰に優しい運動を探している方には、いくつかの代替リハビリ方法があります。症状に合わせて選ぶことで、無理なく体を動かせるでしょう。


プールでのウォーキングは、腰椎すべり症の方に特におすすめしたい運動の一つです。水の浮力によって体重の負担が軽減されるため、腰への圧力を大幅に減らしながら運動できます。
引用元:https://clinic.adachikeiyu.com/7853
転倒する心配もありませんし、全身運動として血行促進効果も期待できるのです。お近くにプール施設がある方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。ただし、腰を反らさない泳法を選ぶことが大切になります。
歩くと症状が増悪してしまう方には、自転車やエアロバイクでのトレーニングがおすすめです。これらの運動では腰を丸めた姿勢を保てるため、神経への圧迫を避けながら筋力を鍛えられます。
ご自宅でエアロバイクを漕ぐだけでも十分に効果的で、天候や時間に左右されず継続しやすいといえるでしょう。
腰椎を安定させるためには、体幹の筋力強化も欠かせません。以下のようなトレーニング方法が推奨されています。
また、太もも裏のハムストリングスやお尻の筋肉を伸ばすストレッチも有効とされています。一方で、ジャンプや激しい捻り動作、腰を反らすヨガポーズなどは避けたほうがよいでしょう。
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腰椎すべり症の方がウォーキングを長く続けていくためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。無理なく安全に継続するための実践的なアドバイスをご紹介します。
ウォーキングを始める前に、医療機関で専門家の指導を仰ぐことをおすすめします。ご自身の症状の進行度合いや体の状態によって、適切な運動強度は異なってくるためです。
例えば、初期の方と症状が進んでいる方では、歩く時間や距離、姿勢の取り方まで調整が必要になります。専門家に相談することで、自分に合った運動プログラムを組み立てられるでしょう。
| 方法 | メリット |
|---|---|
| 室内エアロバイク | 天候・時間帯を選ばない |
| 腰を丸めた姿勢維持 | 安全な運動が可能 |
| 継続しやすい環境 | リハビリ効果が高まる |
ウォーキングを続ける上での課題の一つが、天候や気温の変化です。雨の日や寒い日は外を歩きづらいため、室内でできるエアロバイクを活用すると良いでしょう。
エアロバイクなら時間帯を選ばず、腰を丸めた安全な姿勢で運動を続けられます。継続しやすい環境を整えることが、リハビリ効果を高める鍵といえます。
ウォーキングは単独で行うよりも、医療機関で行うリハビリと併用することで相乗効果が期待できる可能性があります。ストレッチや体幹トレーニングと組み合わせることで、より効果的な改善につながるかもしれません。
痛みやしびれが強くなってきた場合や、足などが動かしづらくなるといった麻痺の症状が出現している場合は、すぐに医療機関への来院をご検討ください。自己判断でウォーキングを続けると、症状が悪化する恐れもあるため、体からのサインを見逃さないことが重要です。
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腰椎すべり症のリハビリにおいて、ウォーキングは理学療法と同等の効果が期待できる非常に有効な運動方法です。筋力向上、血行促進、柔軟性改善、痛みの緩和といった多くのメリットがありながら、特別な器具や費用も必要なく、誰でも気軽に始められます。
ただし、正しい歩き方を知っておくことが大切です。腰を少し丸めて歩き、歩幅を広げすぎないことで、神経への圧迫を避けながら安全に運動できます。一方で、胸を張りすぎたり、お腹を突き出したりする反り腰姿勢は避けましょう。
運動時間は1日20分程度の中強度運動が目安とされていますが、痛みやしびれを我慢せず、無理のない範囲で続けることが何より重要です。症状が出たらすぐに休憩を取り、自分のペースで徐々に距離を伸ばしていきましょう。
通常のウォーキングが難しい方には、水中ウォーキングやエアロバイク、体幹トレーニングといった代替リハビリ方法もあります。特に水中ウォーキングは浮力によって腰への負担を大幅に軽減できるため、症状が重い方にもおすすめです。
継続するためには、天候に左右されない室内エアロバイクの活用や、医療機関でのリハビリとの併用が効果的です。そして何より大切なのは、医療機関で専門家の指導を受けながら、ご自身の症状に合った運動プログラムを組み立てることです。
痛みやしびれが強くなってきた場合、麻痺の症状が出た場合は、すぐに医療機関への来院をご検討ください。正しい知識と方法で取り組めば、ウォーキングは腰椎すべり症の改善に大きく役立つリハビリ方法となるでしょう。

