
 院長:高木
院長:高木お気軽にご相談ください!

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こんにちは、湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木です。最近ジムに通い始めた方や、健康のためにランニングを始めた方から「運動した後って本当にストレッチが必要なんですか?」という質問をよくいただきます。実は運動した直後にどんなケアをするかで、体の回復スピードや翌日のコンディションが大きく変わってくるんです。
皆さんは運動を終えた後、しっかりと体をケアしていますか?汗を拭いてそのまま着替えて帰ってしまう方も多いのではないでしょうか。当院には体の痛みや不調でお悩みの方が多く来院されますが、その中には運動後のケア不足が原因で慢性的な痛みを抱えている方も少なくありません。


運動後のケアを怠ると、後々大きな不調につながることもあるから、今日はしっかりお伝えしていきますね
運動した後の体は、筋肉が収縮して緊張状態にあります。この状態を放置してしまうと、筋肉が硬くなったまま固まってしまい、血流が悪くなってしまうんです。血流が悪くなると、筋肉に溜まった疲労物質がうまく排出されず、翌日以降に強い筋肉痛や体のだるさとして現れてきます。
ストレッチを行うことで筋肉の緊張がゆるみ、血管が拡張して血液の流れがスムーズになります。すると酸素や栄養素が体の隅々まで届きやすくなり、同時に疲労物質も効率よく排出されていくわけです。これが運動した後にストレッチを行う最大の理由といえるでしょう。
運動中は心拍数が上がり、心臓がフル稼働している状態です。急に運動を止めてしまうと、心臓だけが活発に動いている状態が続き、体に負担がかかってしまいます。ストレッチを挟むことで心拍数を徐々に下げていくことができ、心臓への急激な負担を和らげることにつながります。
特に普段あまり運動していない方や、久しぶりに体を動かした方は、このクールダウンの時間をしっかり取ることが大切です。急に止まるのではなく、ゆっくりと体を通常の状態に戻していくイメージを持ってください。
では実際に運動を終えた後にストレッチを行うと、どのような効果が期待できるのでしょうか。ここからは科学的な根拠も交えながら、具体的にお伝えしていきます。
運動した後に起こる筋肉痛は、筋繊維の微細な損傷が原因です。ストレッチを行うことで血流が促進され、損傷した筋繊維の修復に必要な栄養素が届きやすくなります。また疲労物質である乳酸の代謝も促進されるため、翌日の筋肉痛が軽くなったり、回復までの時間が短縮されることが期待できます。
私自身も学生時代にスポーツをしていた頃、試合後にしっかりストレッチをした日としなかった日では、翌日の体の軽さが全く違いました。患者さんからも「ストレッチを習慣にしてから、運動した翌日が楽になった」という声をよくいただきます。
運動後の筋肉は温まっているため、実はストレッチの効果が最も高まるタイミングなんです。この時に丁寧にストレッチを行うことで、筋肉や腱の柔軟性が向上し、関節の可動域も広がっていきます。柔軟性が高まると体の動きがスムーズになり、日常生活での怪我のリスクも減少します。
特に30代以降は体の柔軟性が低下しやすいため、運動後のストレッチを習慣化することが将来の健康維持にもつながります。当院でも体の硬さから腰痛や膝痛を引き起こしている方が多くいらっしゃいます。
運動後のストレッチは筋肉の左右バランスを整え、正しい姿勢を維持するためにも重要です。実は姿勢の歪みは、現代女性が抱える大きな課題の一つなんです。興味深いことに、軽度の側弯は女性の体に自然な曲線美を生み出すという側面もありますが、問題はその原因にあります。
近年、痩せていることを美しいとする美的価値観が若い女性を中心に広がり、過度なダイエットや栄養不足によって筋力が低下している方が増えています。筋力が低下すると体を支える力が弱まり、結果として姿勢の歪みや側弯につながってしまうのです。このような状態で運動をすると、さらに体のバランスが崩れる可能性もあります。
運動後のストレッチで全身の筋肉を均等に伸ばすことは、こうした姿勢の歪みを予防し、健康的な体づくりに欠かせません。見た目の美しさだけでなく、体の内側からの健康を大切にしていただきたいと思います。
運動中は交感神経が優位になり、体が興奮状態にあります。運動を終えた後にゆったりとしたストレッチを行うことで、副交感神経が働き始め、体がリラックスモードに切り替わります。このスイッチの切り替えが上手くいくと、睡眠の質が向上したり、精神的な疲労感も軽減されます。
自律神経の乱れは現代人の多くが抱える問題です。運動後のストレッチは単なる筋肉のケアだけでなく、神経系のバランスを整える大切な時間でもあるのです。
運動を終えてから30分以内にストレッチを行うのが理想的です。筋肉が温まっている状態で行うことで、より深く筋肉を伸ばすことができ、効果も高まります。シャワーを浴びる前に軽くストレッチをして、シャワー後にもう一度じっくり行うという方法もおすすめです。
運動した後は静的ストレッチ、つまり反動をつけずにゆっくりと筋肉を伸ばす方法が適しています。一つの動作を20秒から30秒かけてじっくり伸ばし、これを2セットから3セット繰り返すことで十分な効果が得られます。呼吸は止めずに、ゆっくりと深く吸って吐いてを繰り返しながら行ってください。
特に使った部位を中心に、全身をバランスよく伸ばすことが大切です。ランニングをした方なら太ももやふくらはぎ、筋トレをした方なら鍛えた部位を重点的にケアしましょう。
ストレッチを行う際は、痛みを感じるほど強く伸ばさないことが重要です。気持ちいいと感じる程度の伸びで十分効果があります。また運動直後で体が熱くなっている時は、水分補給も忘れずに行ってください。脱水状態でストレッチを行うと、筋肉を痛めてしまう可能性もあります。
運動した後のストレッチを省略してしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか。短期的には筋肉痛が強く出たり、疲労が長引くといった症状が現れます。しかし問題は長期的な影響です。
ストレッチを行わない習慣が続くと、筋肉が徐々に硬くなり柔軟性が失われていきます。すると関節の可動域が狭くなり、体の動きが制限されてしまいます。この状態で運動を続けると、無理な動きから筋肉や腱、靭帯を痛めるリスクが高まるのです。
当院にも「運動した後に何もケアをしていなかったら、ある日突然痛みが出た」という方が多く来院されます。小さな負担の積み重ねが、いつか大きな痛みとして表面化してしまうわけです。
運動は健康のために素晴らしい習慣ですが、体のケアとセットで考えることが何より大切です。運動した後のストレッチは、単なる習慣ではなく体への感謝の時間だと私は考えています。今日も頑張ってくれた筋肉をいたわり、明日も元気に動けるように準備をする大切な時間なのです。
私も幼い頃の喘息の経験から、健康であることの有難さを誰よりも実感しています。好きなことができる体があるということは、本当に素晴らしいことです。だからこそ、その体を大切にケアしていただきたいのです。また美しさというのは、極端に痩せることではなく、健康的でバランスの取れた体にこそ宿るものだと私は信じています。
もし運動した後の体の痛みや違和感が続いているなら、それは体からのサインかもしれません。無理をせず、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院では運動習慣のある方へのアドバイスも行っていますので、一人で悩まずいつでもお気軽にご相談くださいね。