アキレス腱が腫れて痛いときの対処法｜原因と改善策を解説

朝起きたときや運動後に、アキレス腱がパンパンに腫れて痛みを感じていませんか。そんな症状に悩まされていると、歩くだけでも辛くて日常生活に支障が出てしまいますよね。

私たちの院には、アキレス腱の痛みでお悩みの方が数多く来院されています。スポーツをされている方はもちろん、立ち仕事が多い方や急に運動を始めた方など、さまざまな背景を持つ患者さんがいらっしゃいます。

この記事では、アキレス腱に腫れと痛みが出る原因から、ご自宅でできる対処法、さらには当院での施術アプローチまで詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

アキレス腱が腫れて痛む主な原因

アキレス腱に腫れと痛みが現れるのには、いくつかの理由があります。まず最も多いのが、使いすぎによる炎症です。ランニングやジャンプ動作を繰り返すスポーツをしている方、長時間立ちっぱなしのお仕事をされている方は、アキレス腱に継続的な負担がかかり炎症を起こしやすくなります。

次に考えられるのが、運動前の準備不足です。ストレッチや軽いウォーミングアップをせずにいきなり激しい運動を始めると、硬くなった筋肉や腱に急激な負荷がかかってしまいます。特に久しぶりに運動を再開した方や、普段運動習慣のない方が急に動き出すと、アキレス腱を痛めてしまうケースが非常に多いのです。

また、靴の問題も見逃せません。ヒールの高い靴を長時間履いている方や、逆にペタンコで衝撃吸収性の低い靴を履いている方も要注意です。靴がアキレス腱に合っていないと、歩くたびに摩擦や圧迫が生じて炎症の原因になります。

アキレス腱周囲炎とアキレス腱炎の違い

アキレス腱に痛みと腫れが出る症状には、大きく分けて二つのタイプがあります。一つはアキレス腱そのものに炎症が起こる「アキレス腱炎」、もう一つはアキレス腱を包んでいる組織に炎症が起こる「アキレス腱周囲炎」です。どちらも症状は似ていますが、炎症の起こっている場所が違うため、適切な施術アプローチも変わってきます。

腫れの程度や押したときの痛みの場所などから、私たちは丁寧に触診をして原因を特定していきます。患部を触ってみて熱感があったり、明らかに左右で太さが違ったりする場合は、炎症が強く出ている証拠ですので早めの対処が必要です。

すぐに実践できる対処法

アキレス腱に腫れと痛みを感じたら、まずは安静にすることが最優先です。痛みがあるのに無理をして動き続けると、炎症がさらに悪化してしまい改善までに時間がかかってしまいます。スポーツをされている方は一時的に練習を休む勇気も必要です。

アイシングで炎症を抑える

腫れて熱を持っている状態であれば、アイシングが非常に効果的です。ビニール袋に氷水を入れたものや保冷剤をタオルで包んで、患部に15分から20分程度あてましょう。ただし、長時間冷やしすぎると凍傷になる危険性があるため、必ず時間を守ってください。アイシングは痛みが出てから48時間以内に行うと特に効果が高いとされています。

圧迫と挙上で血流をコントロール

弾性包帯やサポーターで軽く圧迫することも有効です。圧迫することで腫れの広がりを抑え、患部の安定性も高まります。また、座っているときや横になっているときは、足を心臓より高い位置に上げるようにしましょう。クッションや枕を使って足を高くすることで、血液やリンパの流れが改善され腫れが引きやすくなります。

やってはいけないNG行動

痛みがあるときに温めたり、揉んだり、無理にストレッチをしたりするのは絶対に避けてください。炎症が起きている急性期に温めると、血流が増えて逆に腫れや痛みが強くなってしまいます。また、強く揉むことで組織を傷つけてしまう可能性もあるのです。

湿布を貼る場合も、冷感タイプを選ぶようにしましょう。温感タイプの湿布は炎症が落ち着いてから使うものですので、腫れて熱を持っている段階では使わないようにしてください。

当院での施術アプローチ

湘南カイロ茅ヶ崎整体院では、アキレス腱に腫れと痛みが出ている方に対して、まず全身の状態をしっかりと検査することから始めます。なぜなら、アキレス腱の痛みは患部だけの問題ではなく、体全体のバランスの崩れや足首の動き、ふくらはぎの筋肉の硬さなどが関係していることが多いからです。

独自の検査で根本原因を特定

当院では姿勢分析システムやメタトロン測定など、複数の検査方法を組み合わせて原因を多角的に分析します。歩き方のクセや重心の偏り、骨盤の歪みなどがアキレス腱に過度な負担をかけていないかを詳しく調べていくのです。

例えば、骨盤が後傾していると重心が後ろに偏り、ふくらはぎやアキレス腱に余計な負担がかかります。また、足首の関節が硬くなっていると、その分アキレス腱が無理に引っ張られてしまい炎症を起こしやすくなります。こうした体全体のつながりを見逃さずに、根本原因を見つけ出すことが改善への近道なのです。

優しい刺激で体を整える施術

原因が特定できたら、カイロプラクティックの技術を用いて体のバランスを整えていきます。当院の施術は非常にソフトで、痛みを感じることはほとんどありません。患部に直接強い刺激を加えるのではなく、骨盤や背骨、足首などの関節を調整することで、アキレス腱にかかる負担を減らしていきます。

また、ふくらはぎの筋肉が硬くなっている方には、筋肉の緊張を緩める施術も行います。ふくらはぎの筋肉が柔らかくなると、アキレス腱への引っ張られる力が弱まり、痛みや腫れが改善されやすくなるのです。

再発を防ぐための生活習慣

施術で痛みが改善されても、生活習慣を見直さなければまた同じ症状を繰り返してしまいます。当院では、患者さん一人ひとりの生活スタイルに合わせたアドバイスもしっかりとお伝えしています。

適切なストレッチを習慣にする

運動前だけでなく、日常的にふくらはぎやアキレス腱のストレッチを行うことが大切です。特に朝起きたときや仕事の合間に軽くストレッチをすることで、筋肉や腱の柔軟性が保たれます。壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチや、タオルを使って足先を引っ張るストレッチなどがおすすめです。

靴選びとインソールの活用

靴底がすり減っていないか、サイズは合っているか、クッション性はあるかなど、普段履いている靴を見直してみましょう。特にスポーツをされる方は、用途に合ったシューズを選ぶことが重要です。また、足のアーチが崩れている方は、インソールを使うことで衝撃を吸収し、アキレス腱への負担を軽減できます。

体重管理と栄養バランス

体重が増えると、それだけアキレス腱にかかる負荷も大きくなります。適正体重を維持することは、再発予防にとても重要です。また、腱の修復には良質なたんぱく質やコラーゲン、ビタミンCなどの栄養素が欠かせません。バランスの取れた食事を心がけることで、体の回復力も高まります。

こんな症状があればすぐにご相談を

以下のような症状がある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。

• 安静にしていても強い痛みが続く
• 腫れがどんどん大きくなっている
• 熱感が強く、触ると熱い
• 歩くときに足をつけない
• 何週間も痛みが改善しない
• 過去に同じ場所を何度も痛めている

こうした症状は、単なる筋肉痛や軽い炎症ではなく、アキレス腱炎や周囲炎が進行している可能性があります。放置すると慢性化してしまい、改善までに長い時間がかかってしまうこともあるのです。

一人で悩まず私たちにご相談ください

アキレス腱の腫れと痛みは、日常生活やスポーツに大きな支障をきたす症状です。しかし、適切な対処と施術を受ければ、必ず改善していきます。私自身も小児喘息で苦しんだ経験から、痛みや不調で思うように動けない辛さはよくわかります。

当院では、あなたの症状の原因を丁寧に検査し、一人ひとりに合った施術プランをご提案します。症状が改善されるだけでなく、再発しない体づくりまでサポートいたしますので、どうか一人で悩まずに私たちにご相談ください。アキレス腱の痛みから解放されて、またスポーツを楽しんだり、痛みを気にせず歩いたりできる日常を取り戻しましょう。