向き癖

向き癖とは

向き癖とは、赤ちゃんが寝ているときや抱っこされているときに、頭がいつも同じ方向を向いている状態のことです。首がまだしっかりと座っていない生後数ヶ月の赤ちゃんによく見られる現象で、特に仰向けで寝ている時間が長い場合に起こりやすくなります。

頭蓋骨が柔らかい時期に同じ部分に圧力がかかり続けることで、頭の形が変形してしまうことがあります。厚生労働省の調査によると、赤ちゃんの半数以上に向き癖が見られるとされており、年間約40万人以上の赤ちゃんに症状が現れていると推定されます。

向き癖を放置すると、頭の形の変形が固定化し、成長しても自然に改善されなくなる可能性があります。重度の場合、目や耳の位置のずれ、顔面の非対称、歯並びの悪化、顎関節症のリスクが高まります。

さらに深刻なケースでは、運動発達や神経発達の遅れが報告されており、将来的に学習面や社会生活に影響を与える可能性もあります。また、見た目のコンプレックスから自信を失い、眼鏡やヘルメットが正しく装着できないなど日常生活に支障をきたすこともあります。

頭蓋骨が柔らかい時期を過ぎてしまうと改善が困難になるため、早めに私たちにご相談ください。

向き癖の原因

当院にはこれまで多くの向き癖の赤ちゃんが来院しています。臨床実績から断言できるのは、向き癖の原因は一つではなく、いくつかの原因が複合しているということです。

当院の考える向き癖の原因として次のものが挙げられます。

これらの原因で頭蓋骨の変形や首の筋肉の緊張、神経系の発達への影響などが発生し、向き癖が発症しやすくなります。また、寝かせる環境や抱っこの仕方なども影響する場合があります。

向き癖は他の症状とは違って病院の画像診断や血液検査などではわかりません。当院ではメタトロンという機械を用いて検査を行いますが、向き癖の赤ちゃんの測定結果には特徴的な傾向があることを発見し、上記の原因が複数存在していることが分かりました。

向き癖を改善するためにはこんがらがった糸をほどいていくように、これらの原因に対してひとつひとつ丁寧に対応していくことが重要になります。

これまで様々な向き癖の治療をして改善しなかったとしても諦める必要はありません。向き癖は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

病院で行う主な治療は以下の通りです。

経過観察

改善の見込みがない場合でも時間だけが経過し、治療の適切な時期を逃してしまう可能性があります。頭蓋骨が硬くなってからでは改善が困難になるため、早期の対応が重要です。

体位変換指導

赤ちゃんが嫌がって泣くため、親の負担が大きく、睡眠不足やストレスの原因となります。また、効果が現れるまでに時間がかかるために効果を実感できず、途中でモチベーションが下がってしまうケースも多いです。

理学療法

継続的な通院が必要で、効果が現れるまで時間がかかり、家族の負担が大きくなります。赤ちゃんの機嫌や体調によっては施術が困難な場合もあり、計画通りに進まないことがあります。

ヘルメット療法

装着時間が長く、皮膚トラブルのリスクがあり、費用も高額になる場合があります。赤ちゃんが嫌がって外してしまうことも多く、効果を得るためには長期間の継続が必要です。

手術療法

全身麻酔のリスクがあり、術後の回復期間も必要で、家族の心理的負担が大きくなります。手術後も理学療法などの継続的な治療が必要になることが多いです。

向き癖を改善するために

まずはあなたの赤ちゃんの向き癖の原因を明らかにします。医療業界では検査9割、施術1割と言われているように、改善できるかは真の原因を見つけられるかどうかにかかっています。

当院は、一般的な病院や治療院では行っていない独自の検査で向き癖の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

当院では国家資格を持つ先生が責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院ではメタトロンやAI姿勢分析ソフトなどの最先端機器で身体の状態を数値化し、視覚的にわかりやすく説明します。また、医療機関と提携し血液検査の実施や栄養状態の解析を行い、生活習慣のアドバイスをしています。

病院で様子を見ましょうと言われた方や、体位変換で効果を感じられなかった方も諦めずに私たちにご相談ください。

向き癖のQ＆A

向き癖は自然に治りますか？

軽度の向き癖は生後3ヶ月を過ぎると自然に改善することが多いですが、頭の変形が強い場合は改善しにくく、早期の対策が重要です。

向き癖の赤ちゃんがやってはいけないことは？

うつぶせ寝は突然死のリスクがあるため避け、無理に頭の向きを固定する器具の使用も窒息の危険があるため控えてください。

向き癖と筋性斜頸の違いは何ですか？

向き癖は環境的要因が多いですが、筋性斜頸は首の筋肉の病気で、頭が斜めに傾くのが特徴的な違いです。

何ヶ月頃まで様子を見ていいですか？

生後3ヶ月を過ぎても改善が見られない場合や、頭の変形が気になる場合は早めに専門医に相談することをお勧めします。

頭の形の変形は元に戻りますか？

頭蓋骨が柔らかい時期であれば改善の可能性が高いですが、時間が経つほど改善が困難になるため早期対応が大切です。

向き癖は遺伝しますか？

向き癖自体は遺伝しませんが、頭の形や筋肉の発達には遺伝的要因が関与する場合があります。

抱っこの仕方で向き癖は改善しますか？

抱っこの方向を左右交互に変えることで、向き癖の改善に一定の効果が期待できます。

向き癖用の枕は効果がありますか？

ドーナツ枕などは一時的な効果はありますが、寝返りでずれてしまうため十分な効果は期待できません。

向き癖があると発達に影響しますか？

重度の頭蓋変形がある場合、運動発達や神経発達に遅れが生じる可能性があるという報告があります。

どの程度の変形なら治療が必要ですか？

明らかな左右差や平坦化が見られる場合は、専門医による詳しい診断を受けることをお勧めします。

向き癖で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

向き癖は決して珍しい症状ではなく、多くの赤ちゃんに見られるものです。症状に悩んでいるのはあなただけではありません。私自身も小児喘息で苦しんだ経験から、健康の大切さを痛感しています。

当院の施術と向き癖は非常に相性がよく、これまで何ヶ月も悩んでいた症状が劇的に改善するケースも見られます。

向き癖は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。あなたの赤ちゃんが健やかに成長し、ご家族が安心して育児を楽しめるよう全力を尽くします。