
院長:高木お気軽にご相談ください!

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階段を上るときに脚が重く感じたり、椅子から立ち上がる瞬間に踏ん張れなかったりして、「もしかして甲状腺機能低下症のミオパチーというものだろうか」と検索している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ふくらはぎが夜中につるようになったり、腕を上げる動作がしんどくなったりすると、単なる疲れとは違う違和感を覚えるものです。


湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。この記事では、甲状腺機能低下症と筋肉の痛みや力の入りにくさがどのように関係しているのか、どんな症状が出やすいのか、そして治療によってどのくらいで落ち着いていくのかについてお伝えします。
甲状腺機能低下症についての体の状態は、甲状腺機能低下症の症状ページでも詳しくまとめていますので、あわせて確認してみてください。この記事では筋肉に関する部分を中心にお話しします。


筋肉のだるさや力の入りにくさは、甲状腺の働きが関係していることが少なくありません
甲状腺ホルモンは、体のエネルギーを作り出す働きに関わっています。分泌が減ると、筋肉を動かすためのエネルギー供給も落ちやすくなります。
特に影響を受けやすいのは、太ももや肩まわりなど、体の中心に近い筋肉です。医学的にはこの状態をミオパチーと呼ぶことがあり、甲状腺機能低下症の方の中には、筋肉に何らかの違和感を感じる方が一定数いるとされています。
階段の上り下りや、しゃがんだ姿勢から立ち上がる動作で「思うように力が入らない」と感じやすくなるのはこのためです。日常のちょっとした動きに時間がかかるようになったと感じる方もいます。
もう一つの特徴として、筋肉のこわばりや張りを感じやすくなることも挙げられます。代謝が落ちることで、筋肉の緊張がゆるみにくくなっている状態が背景にあると考えられています。
朝起きたときに体が硬く感じられたり、肩や背中の張りが取れにくいと感じたりする方もいます。こうした感覚は、単なる筋肉疲労と見分けがつきにくいこともあります。
「階段を上るのがつらい」「椅子から立つときに手をつきたくなる」というのは、近位筋という体の中心に近い筋肉の力が落ちているときに感じやすい状態です。
この動作のつらさは、加齢や単純な運動不足だけでなく、甲状腺の働きが関係している場合もあります。急に感じるようになった、以前より明らかに悪化していると感じる場合は、体からの一つのサインとして受け止めてもよいかもしれません。
逆に、もともと運動習慣がなく徐々に筋力が落ちてきたと感じる場合は、甲状腺以外の要因が関わっていることもあります。感じ方の変化に注目してみると、状態を把握しやすくなります。
夜中や運動後にふくらはぎがつる、いわゆるこむら返りを繰り返しやすくなることも、甲状腺機能低下症でよく見られる症状の一つです。
これは筋肉の緊張のコントロールが乱れやすくなることに関係していると考えられています。水分不足やミネラル不足でも起こりやすいため、こむら返りだけで甲状腺の状態を判断することは難しいのですが、他の症状と合わせて考える材料にはなります。
筋肉の症状が気になる場合、医療機関では血液検査でTSHや自由T4といった甲状腺関連の値を確認することがあります。あわせて、筋肉のダメージを示すCKという値を調べることもあります。
CK値がある程度高い場合、甲状腺機能低下症による筋肉への影響と一致することがあるとされています。ただし、CK値の上がり方には個人差があり、数値だけで状態を判断するのではなく、症状や経過も含めて医療機関で確認してもらうことが大切です。
検査結果の見方や治療方針については、体の状態によって判断が変わるため、詳しくは医療機関で確認してください。
甲状腺機能低下症と診断された場合、医療機関ではホルモンを補う薬が処方されることが一般的です。この治療によって、筋肉の症状も少しずつ変化していく方が多いとされています。
筋肉の症状が落ち着くまでには一定の期間がかかることが多く、すぐに変化を感じられないからといって、治療が合っていないと決めつけないほうがよいでしょう。焦らず経過を見ていく姿勢が必要になります。
服用中の薬を自己判断で減らしたり止めたりすることは避け、体調の変化があれば処方している医療機関へ相談するようにしてください。
筋肉の力が落ちている時期は、無理に体を動かそうとすると負担が大きくなることがあります。生活の中でどこまで動いてよいか、迷う方も多いのではないでしょうか。
強い筋肉痛やだるさが続いているとき、あるいはCK値が高いと言われているときは、激しい運動や無理な筋トレは控えたほうが安心です。普段より疲れやすいと感じるときは休息を優先することも一つの目安になります。
甲状腺の値が落ち着いてきた段階では、軽いウォーキングやストレッチなど、負担の少ない運動から少しずつ再開していく方が多いです。体の反応を見ながら、無理のない範囲で続けることを意識してみてください。
ストレッチを行う際も、痛みを我慢して伸ばすのではなく、心地よいと感じる範囲で止めることが大切です。
コレステロールの薬としてスタチンを服用している方は、甲状腺機能低下症があると筋肉の症状が強く出やすくなることがあると言われています。
すでにスタチンを服用していて、以前より筋肉の痛みやだるさを感じるようになった場合は、自己判断で薬をやめるのではなく、処方している医療機関へ相談し、甲状腺の値を含めて確認してもらうことをおすすめします。
筋肉の症状は多くの場合、ゆっくりと変化していくものですが、次のような状態があるときは、医療機関への相談を優先したほうがよいと考えられます。
こうした状態は、甲状腺以外の要因が関わっている可能性もあるため、早めに医療機関で状態を確認してもらうと安心です。
甲状腺機能低下症と筋肉の症状は関係することがあり、階段のつらさやこむら返りといった日常の変化は、体からの一つのサインとして受け止めてよいものです。治療によって状態は少しずつ変化していくことが多いですが、その速さには個人差があります。
まずは、今感じている筋肉の症状がいつから始まったのか、どんな動作でつらさを感じるのかを振り返ってみてください。すでに治療を受けている方は、次の診察のタイミングで筋肉の症状についても伝えてみるとよいでしょう。
一人で不安を抱え込まず、気になることがあれば医療機関に相談しながら、無理のない範囲で体と向き合っていってください。

