
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!


ごはんを食べているときや朝起きて水を飲んだときに、喉の左側だけがズキッと痛んだことはありませんか。両方ではなく片側だけ痛むと、いつもの風邪とは違う感じがして少し心配になってしまいますよね。
今日は飲み込むときに喉の左側だけが痛む理由と、医療機関を受診した方がよいタイミングを整理していきます。あわせて自宅でできる対処法も具体的にお伝えします。


片側だけ喉が痛むと風邪とは違うのかなと不安になりますよね。今日はその原因や受診の目安を一緒に整理していきましょう
喉の片側だけが痛むと、風邪とは違う病気ではないかと不安になる方も多いと思います。「これって大丈夫なのかな」と気になりますよね。ここではまず受診の目安と、片側だけ痛む理由、考えられる病名について整理していきます。
結論からお伝えすると、38度以上の発熱や呼吸のしづらさ、口が大きく開けられないといった症状があるときは、様子を見ずに耳鼻咽喉科への受診を検討してください。これらは扁桃周囲膿瘍や喉頭蓋炎といった、放置すると重くなりやすい病気のサインであることがあるためです。
たとえば水を飲むのもつらい、声がこもって聞こえる、首のリンパが腫れて熱を持っているといった状態が当てはまります。特に呼吸がしづらい、唾も飲み込めないほど痛い、声が急にこもってきた場合は、自己判断で様子を見続けずできるだけ早く医療機関に相談してください。
喉の痛みが片側だけに出ることは、体の中では決して珍しいことではありません。炎症やウイルスの影響が、左右どちらか一方に強く出ることがあるからです。
たとえば扁桃の一方だけが腫れている場合や、寝ているときの体勢によって片側の喉だけが乾燥しやすかった場合などが考えられます。逆流してきた胃酸や鼻から喉に流れる分泌物が刺激となり、片側の違和感として感じられることもあります。
ただし片側だけの痛みが、必ずしも重い病気を意味するわけではありません。発熱や息苦しさなどほかの症状が伴っていなければ、数日様子を見てみるという判断もできます。
片側だけ喉が痛むときに考えられる代表的なものとしては、扁桃炎や扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋炎、咽頭炎・喉頭炎、逆流性食道炎などが挙げられます。それぞれで症状の出方には違いがあります。
扁桃炎は発熱とともに強い痛みが出やすく、扁桃周囲膿瘍になるとさらに口が開けにくくなるのが特徴です。喉頭蓋炎は呼吸のしづらさを伴うことがあり、逆流性食道炎は胸焼けや酸っぱいものが上がってくる感覚を伴うことがあります。
似たような症状でも原因はさまざまです。名前だけで自己判断をせず、気になる場合は医療機関で確認してもらうのがいちばん確実です。
ここからは、片側だけ喉が痛むときに考えられる原因をもう少し詳しく見ていきましょう。「結局なにが原因なんだろう」と気になる方も多いと思いますが、感染によるものから体の使い方が影響しているものまで、原因はひとつではありません。
扁桃炎は、細菌やウイルスの感染によって扁桃が炎症を起こす状態です。片側の扁桃だけが大きく腫れて、飲み込むたびに強い痛みが出ることがあります。
症状が進んで扁桃の周りにまで炎症が広がると、扁桃周囲膿瘍と呼ばれる状態になることがあります。片側の痛みが強くなったり、口が開けにくくなったり、食事や水分がとりづらくなったりするのが特徴です。
発熱や口の開けにくさを伴う場合は、自宅で様子を見続けず早めに耳鼻咽喉科で確認してもらうことをおすすめします。
喉頭蓋炎は、喉の奥にある喉頭蓋というふたのような部分が炎症を起こす状態です。ここが腫れると気道が狭くなりやすいため、注意が必要な病気のひとつです。
ゼーゼー、ヒューヒューとした呼吸音がする、唾も飲み込みにくい、声がこもって聞こえるといった症状があるときは、様子を見ずにできるだけ早く医療機関に相談してください。呼吸のしづらさがある場合は救急での対応も選択肢に入ります。
喉の痛みは、耳鼻科的な炎症だけでなく胃や鼻の状態が影響していることもあります。胃酸が食道を逆流して喉を刺激すると、喉の違和感や痛みとして感じることがあります。
また鼻の奥から喉に流れる分泌物、いわゆる後鼻漏が喉を刺激して、片側だけ気になる痛みを起こすこともあります。胸焼けやげっぷ、鼻づまりを伴う場合は、耳鼻咽喉科だけでなく内科や消化器科への相談も選択肢になります。
感染以外の原因として、首や顎まわりの筋肉の緊張が関係していることもあります。デスクワークやスマホを見る姿勢が長く続くと首まわりが緊張し、喉まわりの違和感を感じやすくなることがあるためです。
寝ているときの噛みしめ癖や、片方に負担がかかりやすい体勢も、片側だけの違和感につながることがあります。ただしこれはあくまで、感染や耳鼻咽喉科的な原因が目立たない場合に考えられる可能性のひとつです。
ここからは、受診するかどうか迷う軽い症状のときに自宅で試せる対処法をご紹介します。「まずは自分でできることを試したい」という方も多いと思いますので、無理に我慢せず体をいたわりながら過ごしてみてください。
喉に痛みがあるときは、常温の水や麦茶など刺激の少ない飲み物で水分をこまめに補うことが大切です。冷たい飲み物は一瞬楽に感じることもありますが、人によっては喉にしみることがあるため、少し常温に近いものを選んでみてください。
食事はおかゆやうどん、スープ、ゼリーなど喉ごしのよいものを選ぶと負担が少なくなります。反対に柑橘系のジュースやアルコール、香辛料の効いた辛いものは、喉の粘膜を刺激してしまうことがあるため、痛みが強いときは控えておくと安心です。
塩水やうがい薬でのうがい、部屋を加湿することは、喉の乾燥を防ぐうえで役立つことがあります。乾燥した空気は喉の粘膜を刺激しやすく、痛みを感じやすくしてしまうためです。
マスクを着けて過ごすことも、喉の乾燥をやわらげる手助けになります。ただしうがいをしすぎたり、うがい薬を必要以上に使ったりすると、かえって粘膜を刺激してしまうこともあるので、1日数回を目安に優しく行うようにしてください。
首や肩のこり、スマホを見るときの姿勢、ストレスや睡眠不足も、喉の違和感に影響することがあります。長時間同じ姿勢が続いているときは、少し体を動かして首や肩をほぐす時間をつくってみましょう。
寝るときは部屋を加湿し、呼吸がしやすい体勢を意識すると、朝の喉の痛みが和らぐこともあります。睡眠不足が続いていると感じる場合は、いつもより少し早めに休むことも意識してみてください。
ここまでの内容を踏まえて、受診した方がよいケースと自宅で様子を見てもよいケースを整理します。「結局どっちなんだろう」と迷うときの目安として参考にしてください。
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 38度以上の発熱がある | 早めの受診を検討 |
| 口が大きく開けられない | 早めの受診を検討 |
| 唾を飲み込むのもつらい | 早めの受診を検討 |
| 呼吸がしづらい、声がこもる | 救急も含めてできるだけ早く相談 |
| 痛みが1週間以上続く | 一度確認してもらう |
| 軽い痛みで発熱がなく、数日で和らいでいる | 自宅で様子を見てもよい |
発熱や呼吸のしづらさ、口の開けにくさがあるときは、扁桃周囲膿瘍や喉頭蓋炎など、放置すると重くなりやすい状態が隠れていることがあります。ためらわずに医療機関へ相談してください。
特に呼吸がしづらい、ゼーゼーする、唾も飲み込めないほど痛みが強いといった症状があるときは、時間帯にかかわらず救急外来の利用も検討してよい場面です。「これくらい大丈夫だろう」と我慢しすぎないことが大切です。
発熱がなく、痛みも軽度で、うがいや水分補給で少しずつ和らいでいるようであれば、数日は自宅で様子を見るという判断もできます。昨日より今日の方が楽になっている、というように変化があるかどうかも目安になります。
ただし、2〜3日たっても改善の兆しがない場合や、途中で発熱や強い痛みが加わってきた場合は、その時点で受診を検討してください。
喉の痛みが主な症状であれば、まずは耳鼻咽喉科が第一の選択肢になります。内視鏡での確認や、喉の状態に合わせた処置をしてもらえることがあります。
胸焼けやげっぷなど胃の症状が強い場合は、内科や消化器科への相談も選択肢に入ります。どちらに行くか迷うときは、まず耳鼻咽喉科で相談してみると、必要に応じて他の科を案内してもらえることもあります。
飲み込むときに喉の左側だけが痛むのは、扁桃炎をはじめとした炎症が左右どちらか一方に強く出ている場合があり、珍しい症状ではありません。
ただし、38度以上の発熱や呼吸のしづらさ、口の開けにくさがあるときは、自己判断で様子を見続けず、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。症状が軽く数日で和らいでいるようであれば、水分補給やうがいなど自宅での対処法を試しながら経過を見てみるのもひとつの方法です。
心配なときは、無理せず医療機関に相談してくださいね。