
院長:高木お気軽にご相談ください!

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最近、階段を上るとすぐに息が切れてしまったり、長時間座っているとすぐに腰が痛くなったりしていませんか。それは実は体の中心部分である体幹の筋力が落ちているサインかもしれません。私は茅ヶ崎で整体院を営んでいますが、来院される患者さんの多くが姿勢の悪化や慢性的な腰痛に悩まされており、その原因の多くが体幹の弱さにあることがわかっています。
体幹というと、何か特別な筋肉のように感じるかもしれませんが、実は日常生活の動作すべてに関わっている大切な部分です。立つ、座る、歩く、物を持ち上げる、こうした何気ない動作を支えているのが体幹なのです。
今回は、自宅で簡単にできる体操を通して、どなたでも無理なく体の中心から健康になれる方法をお伝えしていきます。年齢や性別を問わず、今日からすぐに始められる内容ばかりですので、ぜひ最後まで読んでみてください。


体幹は体の土台です。土台がしっかりしていないと、どんなに他の部分を鍛えても意味がありません
体幹という言葉を耳にする機会は増えましたが、実際にどの部分を指すのか正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。体幹とは、簡単に言えば体の胴体部分全体のことで、お腹周りや背中、腰回りの筋肉群を総称した呼び方です。具体的には腹直筋や腹横筋、腹斜筋といったお腹の筋肉、脊柱起立筋や多裂筋といった背中の筋肉、さらに骨盤底筋群や横隔膜なども含まれています。
これらの筋肉は、体を支える柱のような役割を果たしており、姿勢を保持したり、手足を動かす際の土台になったりしています。スポーツ選手が体幹トレーニングに力を入れるのは、パフォーマンス向上のためだけではなく、ケガを予防するためでもあるのです。
日常生活においても体幹の重要性は変わりません。たとえば重い荷物を持ち上げる時、体幹がしっかりしていれば腰への負担を減らすことができますし、長時間のデスクワークでも正しい姿勢を維持しやすくなります。逆に体幹が弱いと、猫背になりやすく、肩こりや腰痛の原因になってしまいます。
特に30代以降になると、運動不足や加齢によって筋力は自然と低下していきます。意識的に鍛えていかないと、体幹の筋肉は徐々に衰え、気づいた時には階段の上り下りがつらくなったり、ちょっとした段差でつまずきやすくなったりするのです。私の父がカイロプラクターとして長年患者さんを診てきた経験からも、体幹の強さは健康寿命に直結するという事実が明らかになっています。
#体幹の定義 #姿勢保持機能 #日常生活での役割 #加齢による筋力低下 #健康寿命との関係
体幹の筋力が低下すると、体にはさまざまな不調が現れてきます。まず最も多いのが姿勢の悪化です。パソコン作業やスマートフォンを見る時間が長くなった現代では、前かがみの姿勢が習慣化し、背中が丸まって猫背になりがちです。体幹の筋肉が弱いと、正しい姿勢を保つことが難しくなり、無意識のうちに楽な姿勢、つまり悪い姿勢を取ってしまうのです。
姿勢が崩れると、その影響は全身に及びます。肩こりや首の痛み、頭痛といった症状が出やすくなりますし、腰への負担も増えて慢性的な腰痛に悩まされることになります。当院に来院される40代から50代の女性の多くが、デスクワークによる肩こりと腰痛を訴えられますが、触診してみると体幹の筋力低下が顕著に見られることが少なくありません。
また、体幹が弱いと内臓を支える力も弱まってしまいます。その結果、ぽっこりお腹が目立つようになったり、便秘がちになったりすることもあります。お腹周りの筋肉が緩むと内臓が下がり気味になり、代謝も落ちてしまうため、太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。
さらに高齢の方の場合、体幹の衰えは転倒のリスクを高めます。バランス感覚が悪くなり、ちょっとした段差でつまずいたり、何もないところで転んでしまったりするのは、体幹の筋力低下が大きな原因です。転倒による骨折は寝たきりの原因にもなりかねませんので、予防のためにも体幹を鍛えることは非常に大切なのです。
私自身、小児喘息で苦しんでいた子どもの頃、運動制限があったため体幹が弱く、姿勢も悪かったことを覚えています。父の施術と適切な体操によって体幹を鍛えていくうちに、呼吸も楽になり、姿勢も改善されていった経験があります。体の中心を整えることが、いかに全身の健康につながるかを身をもって体験しているからこそ、皆さんにも体幹を鍛えることの大切さをお伝えしたいのです。
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それでは実際に、自宅で簡単にできる体操をいくつかご紹介していきます。どれも特別な器具は必要なく、畳一畳分のスペースがあれば十分です。大切なのは正しいフォームで行うことと、無理をしないことです。
まず最初に取り組んでいただきたいのが、ドローインという呼吸法を使った体操です。これは仰向けに寝た状態、または椅子に座った状態で行えます。まず鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹を膨らませます。次に口からゆっくりと息を吐きながら、お腹を凹ませていきます。この時、おへそを背中側に引き寄せるイメージで、お腹をできるだけ薄くするように意識してください。
この状態を10秒から20秒キープし、これを5回繰り返します。ドローインは腹横筋という深層の筋肉を鍛える効果があり、お腹周りの引き締めや姿勢改善に非常に有効です。電車の中や仕事の休憩時間など、いつでもどこでもできるのも魅力です。
次にご紹介するのがプランクです。うつ伏せの状態から、肘とつま先だけで体を支え、体を一直線に保つ体操です。お尻が上がりすぎたり、腰が反りすぎたりしないよう注意しながら、この姿勢を20秒から30秒キープします。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきましょう。
プランクは体幹全体を効率よく鍛えられる優れた体操で、腹筋だけでなく背筋や肩周りの筋肉も同時に使います。ただし、腰痛がある方は無理をせず、まずは膝をついた状態で行うなど、負荷を軽減した形から始めることをおすすめします。
体幹というとお腹側ばかりに注目しがちですが、背中側の筋肉も同じくらい重要です。仰向けに寝て膝を立て、お尻をゆっくりと持ち上げていく動作がブリッジです。肩から膝まで一直線になるところまで持ち上げたら、5秒から10秒キープして、ゆっくりと下ろします。
この体操は腰痛予防にも効果的で、お尻の筋肉や太ももの裏側の筋肉も鍛えられます。デスクワークで一日中座っている方は、お尻の筋肉が弱りやすいので、ぜひ取り入れてほしい体操です。
横向きに寝て、肘と足の側面で体を支え、体を一直線に保つのがサイドプランクです。左右それぞれ20秒ずつ行います。この体操は体の側面、特に腹斜筋を鍛えることができ、くびれを作りたい方や、左右のバランスを整えたい方におすすめです。
これらの体操は、できれば毎日続けることが理想的ですが、週に3回から4回でも十分効果は期待できます。大切なのは継続することです。一度に長時間やるよりも、短時間でも毎日コツコツと続けることが、体幹を鍛える上では最も効果的なのです。
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体幹を鍛える目的や注意点は、年代によって少しずつ異なります。ここでは年代別のポイントをお伝えしていきます。
30代から40代は、まだ体力があるものの、少しずつ筋力の衰えを感じ始める時期です。特に出産を経験された女性の場合、骨盤底筋群が弱くなっていることが多く、尿漏れや体型の崩れに悩む方も少なくありません。この年代では、将来の健康を見据えた予防的なトレーニングと、体型維持を目的とした体操が効果的です。
ドローインやプランクに加えて、骨盤底筋を意識したケーゲル体操も取り入れると良いでしょう。また育児や仕事で忙しい時期でもありますので、1日5分から10分の短時間で効率よく行える体操を習慣化することが大切です。
50代から60代になると、筋力の低下がより顕著になり、バランス感覚も衰えてきます。この年代では、転倒予防と慢性的な痛みの改善に重点を置いた体操が重要です。激しい運動よりも、ゆっくりとした動きで確実に筋肉を使う体操が適しています。
椅子に座ったままできるドローインや、壁を使って安全に行えるプランク、寝たままできるブリッジなど、負担の少ない方法から始めましょう。無理をして痛みが出るようであれば、すぐに中止することも大切です。当院でも、この年代の患者さんには一人ひとりの体の状態に合わせた体操指導を行っています。
70代以降の方にとって、体幹を鍛える最大の目的は自立した生活を送り続けることです。寝たきりにならないために、日常生活の動作を支える最低限の筋力を維持することが目標となります。
この年代では、椅子に座った状態でできる簡単な体操や、ベッドの上でできる軽い運動が中心になります。呼吸を意識しながらゆっくりとお腹を動かすだけでも、十分に体幹を刺激することができます。また、一人で行うのが不安な場合は、家族と一緒に行ったり、専門家の指導を受けたりすることをおすすめします。
#年代別トレーニング法 #30代40代の予防 #50代60代の転倒予防 #70代以降の自立維持 #安全な運動方法
どんなに良い体操でも、続けなければ意味がありません。継続するためには、無理のない計画を立てることが大切です。まずは1日5分から始めて、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていくと良いでしょう。朝起きた時や寝る前など、時間を決めて習慣化すると続けやすくなります。
また、体操を行う際にはいくつか注意点があります。まず、食後すぐは避けることです。食事の直後に体幹を使う体操を行うと、消化に悪影響を及ぼす可能性があります。できれば食後1時間以上空けてから行いましょう。
次に、痛みがある時は無理をしないことです。特に腰痛や肩の痛みがある場合、間違ったフォームで行うと悪化させてしまう恐れがあります。痛みを感じたらすぐに中止し、必要であれば専門家に相談してください。当院では、患者さん一人ひとりの体の状態を詳しく検査した上で、その方に最適な体操をご提案しています。
呼吸を止めないことも重要です。体操中は自然な呼吸を心がけ、息を止めてしまわないように注意しましょう。呼吸を意識することで、より深層の筋肉まで効果的に鍛えることができます。
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私が整体院を開院してから20年、数多くの患者さんと向き合ってきましたが、体幹の重要性を実感する場面は本当に多くあります。腰痛で来院された方が体幹を鍛えることで姿勢が改善され、痛みが和らいでいく姿や、転倒が怖くて外出を控えていた高齢の方が、体操を続けることで自信を取り戻し、また趣味の旅行に行けるようになった姿を見ると、この仕事をしていて本当に良かったと思います。
体幹は体の土台です。土台がしっかりしていれば、その上に建つ建物も安定します。人間の体も同じで、体の中心部分がしっかりしていれば、手足も自由に動かせますし、内臓の働きも良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。
今回ご紹介した体操は、どれも自宅で簡単にできるものばかりです。特別な器具も必要ありませんし、長時間行う必要もありません。ただ、正しいフォームで行うことと、継続することが何より大切です。もし自分一人では正しくできているか不安だという方や、持病があって体操を始めることに不安がある方は、ぜひ専門家に相談してください。
当院では、メタトロンという最先端の検査機器を使って体の状態を詳しく調べ、その方に最適な体操や生活習慣の改善方法をご提案しています。体の不調は一人で抱え込まず、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。健康な体を取り戻し、やりたいことを思いっきり楽しめる毎日を一緒に目指していきましょう。