
院長:高木お気軽にご相談ください!

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こんにちは、湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木聖司です。出産を目前に控えた臨月、お腹の赤ちゃんとの対面が楽しみな反面、体のさまざまな変化に戸惑っていませんか。特に胸の張りや痛みは多くの妊婦さんが経験する症状ですが、初めての出産だとこれが普通なのか不安になりますよね。
当院にはマタニティケアでお悩みの妊婦さんが多く来院されますが、臨月になって胸の張りや痛みが急に強くなったという相談をよくいただきます。今回はそんな臨月特有の胸の変化について、原因から具体的な対処法まで詳しくお伝えしていきます。


出産が近づくと体は赤ちゃんを迎える準備を着々と進めています
妊娠後期から臨月にかけて、胸の張りや痛みが強くなるのには明確な理由があります。この時期になると、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が最高潮に達するのです。これらのホルモンは赤ちゃんが生まれてすぐに母乳を飲めるよう、乳腺組織を発達させる大切な働きをしています。
乳腺が急激に発達することで、胸の内部の組織が膨らみ、それが張りや痛みとして感じられるわけです。さらに血流も増加するため、胸全体が熱を持ったように感じることもあります。人によっては乳首がヒリヒリする、チクチクするといった症状も現れます。
妊娠中はプロラクチンという授乳に関わるホルモンも増えていきますが、臨月になるとその量がさらに増加します。このプロラクチンは乳腺の成長を促すだけでなく、母乳を作る準備も始めさせるのです。そのため胸が一回り以上大きくなる方も珍しくありません。
また、オキシトシンというホルモンも分泌され始めます。オキシトシンは陣痛を促すホルモンとして知られていますが、実は母乳を乳首まで運ぶ働きもあるのです。こうした複数のホルモンが同時に作用することで、胸周りの組織は大きな変化を遂げています。
初めての出産を迎える方は、乳腺組織がまだ十分に発達していないため、変化がより急激に感じられる傾向があります。そのぶん張りや痛みも強く出やすいのです。一方で、二人目以降の出産では乳腺組織がすでにある程度発達しているため、症状が軽く済むケースも多く見られます。
ただし経産婦の方でも、前回の出産から時間が経っている場合や、前回は母乳育児をしなかった場合には、初産に近い症状が出ることもあります。個人差が大きい部分なので、他の人と比べて心配する必要はありません。
多くの場合、臨月の胸の張りや痛みは生理的な変化であり心配いりません。しかし中には医療機関への来院が必要な症状もあるため、その見分け方を知っておくことが大切です。正常な範囲の症状は両胸が均等に張って、触ると硬くなっている状態で、痛みがあっても日常生活に大きな支障がない程度です。
一方で注意が必要なのは、片方の胸だけが極端に腫れている、触ると熱を持っていて激しく痛む、赤みや発疹が出ている、しこりを感じる、高熱が出ているといった症状です。これらは乳腺炎や乳腺症などの可能性があるため、早めに産婦人科に相談しましょう。
乳腺炎は産後に多い症状ですが、妊娠後期から臨月にかけても発症することがあります。乳管が詰まって炎症を起こすと、部分的に硬いしこりができ、その部分だけが赤く腫れて痛むのが特徴です。悪寒や38度以上の発熱を伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
また乳首から黄色っぽい分泌物や血液が混じった分泌物が出る場合も、念のため医師に診てもらうことをおすすめします。妊娠中は少量の透明または白っぽい分泌物が出ることは正常ですが、色や量に異変がある場合は注意が必要です。
臨月の胸の張りや痛みは自然な変化とはいえ、できるだけ快適に過ごしたいものです。まず最も効果的なのが、体に合ったマタニティブラやナイトブラを着用することです。通常の下着では胸をしっかり支えられず、重みが負担となって痛みが増すことがあります。
サイズは妊娠前より2カップ程度大きくなることも珍しくないため、定期的にフィッティングをして体に合ったものを選びましょう。ワイヤー入りは避けて、伸縮性があり肩紐が太めのものを選ぶと、胸への負担が軽減されます。夜間も就寝用のブラを着用することで、寝返りの際の揺れを抑えられます。
胸の張りや痛みへの対処として、冷やす方法と温める方法がありますが、状況によって使い分けることが大切です。熱を持っているように感じる、赤みがある、ズキズキと脈打つような痛みがある場合は、冷やすのが効果的です。保冷剤をタオルで包んで、痛む部分に10分程度あてると楽になります。
一方で、張りは感じるけれど熱や赤みはなく、むしろ冷えて硬くなっている感じがする場合は、温めるのが適しています。ぬるめのシャワーを胸全体にやさしくかけたり、温タオルで包むように温めたりすると、血行が良くなって張りが和らぎます。
姿勢も胸への負担に大きく影響します。妊娠後期はお腹が大きくなって猫背になりがちですが、この姿勢では胸の血流が悪くなり、張りや痛みが増してしまいます。意識的に背筋を伸ばし、肩を後ろに引いて胸を開くような姿勢を心がけましょう。
また塩分の取りすぎは体内に水分を溜め込み、むくみだけでなく胸の張りも悪化させます。バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンB群やマグネシウムを含む食品を積極的に取り入れると、ホルモンバランスの調整に役立ちます。睡眠も重要で、横向きで寝る際にはクッションを胸の下に入れると楽になります。
臨月の胸の張りや痛みがいつまで続くのか、これは多くの妊婦さんが気になるポイントです。一般的には出産が近づくにつれて張りは強くなり、出産直後がピークとなります。出産後2〜3日で初乳が出始め、その後本格的に母乳が出るようになると、逆に張りが落ち着いてくる方が多いです。
ただし母乳育児を始める際には、授乳リズムが確立するまでの1〜2週間は再び張りや痛みを感じることがあります。これは母乳の需要と供給のバランスが整うまでの一時的な症状なので、焦らずに赤ちゃんのペースに合わせていくことが大切です。
さまざまな事情で母乳育児をしない選択をする方もいらっしゃいます。その場合、産後数日から1週間程度は母乳が作られ続けるため、胸の張りが強くなることがあります。この時期は冷やすことで張りを和らげ、必要に応じて医師に相談して薬を処方してもらうことも可能です。
母乳の分泌が止まれば、徐々に胸のサイズも元に戻っていきます。完全に元のサイズに戻るまでには数ヶ月かかることもありますが、これも個人差が大きい部分です。
胸の張りや痛みは局所的な症状に見えますが、実は体全体のバランスと深く関わっています。当院に来院される妊婦さんの多くが、胸の症状と同時に肩こりや背中の痛み、腰痛なども訴えられます。これは妊娠によって重心が変化し、姿勢が崩れることで起こる連鎖的な症状なのです。
カイロプラクティックや整体での施術では、骨盤や背骨の歪みを調整することで、体全体の血流やリンパの流れを改善します。すると胸周りの循環も良くなり、張りや痛みが和らぐケースが多く見られます。また自律神経のバランスも整うため、ホルモンバランスの乱れによる不調も軽減されやすくなります。
妊婦さん向けの施術では、お腹に負担をかけない横向きの姿勢で行うため安心です。特に肩甲骨周りや骨盤周辺の筋肉を緩めることで、胸への負担も軽くなります。妊娠後期は体が出産に向けて柔軟になっている時期でもあるため、適切な施術を受けることで体のバランスが整いやすいのです。
また当院で導入しているメタトロンという医療機器を使ったカウンセリングでは、体の状態を詳しく分析し、一人ひとりに合った対処法をご提案できます。妊娠中は使える薬も限られているため、こうした体に優しいアプローチが特に有効です。
臨月の胸の張りや痛みは、赤ちゃんを迎えるための体の準備として起こる自然な変化です。ホルモンの働きによって乳腺が発達し、母乳を作る準備が進んでいる証拠なので、基本的には心配いりません。適切なブラの着用や姿勢の工夫、冷温ケアなどで症状を和らげることができます。
ただし片側だけの腫れや高熱、激しい痛みなどがある場合は、早めに医療機関に相談してください。また症状自体は正常範囲でも、痛みが強くて眠れない、日常生活に支障が出ているという場合は、我慢する必要はありません。体全体のバランスを整えることで楽になるケースも多いため、当院のような施術院も選択肢の一つとして考えてみてください。
出産という大仕事を控えた大切な時期だからこそ、できるだけ快適に過ごしていただきたいと思います。もし不安なことや気になる症状があれば、どんな小さなことでも構いませんので、いつでもお気軽にご相談くださいね