
院長:高木お気軽にご相談ください!

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朝起きた時に腰が痛くて、布団から起き上がるのがつらいという経験はありませんか。実はその腰痛、使っているマットレスの真ん中がへこんでいることが原因かもしれません。湘南カイロ茅ヶ崎整体院の高木です。今日は来院される患者さんからもよく相談を受ける、腰痛とマットレスの関係についてお話しします。
毎日使うマットレスだからこそ、体への影響はとても大きいものです。特に真ん中がへこんでしまうと体が「く」の字に曲がった状態で寝ることになり、腰や背中に大きな負担がかかってしまいます。でも安心してください。この記事では、なぜマットレスがへこむのか、そしてどう対処すればいいのかを詳しくお伝えしていきます。


マットレスのへこみで悩んでいる方、本当に多いんです
マットレスの真ん中部分が特にへこみやすいのには、明確な理由があります。人間の体で最も重たいのは骨盤周り、つまり腰からお尻にかけての部分です。仰向けで寝ている時、この部分にはあなたの体重の約44%もの重さが集中しているといわれています。
毎晩6時間から8時間、何年もの間同じ場所に体重がかかり続ければ、どんなに良質なマットレスでも徐々にへたってきてしまいます。特に寝返りが少ない方や、いつも同じ姿勢で寝ている方は、同じ箇所ばかりに負荷がかかるため、へこみが早く進行してしまうのです。
マットレスの素材によっても、へこみやすさには大きな差があります。ウレタン素材のマットレスは比較的安価で購入しやすい反面、経年劣化によってへたりやすいという特徴があります。特に低反発ウレタンは体にフィットする感覚が心地よいのですが、3年から5年程度で弾力性が失われてしまうことが多いです。
一方、コイルスプリングを使用したマットレスは耐久性が高いものの、部分的にコイルが弱くなったり、錆びたりすることでへこみが生じます。ポケットコイルタイプは体圧分散に優れていますが、使用頻度が高い中央部分のコイルだけが先に劣化してしまうケースもよく見られます。
見落としがちなのが湿気の影響です。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれており、その水分がマットレスに蓄積されると素材が劣化しやすくなります。特に梅雨の時期や通気性の悪い部屋では、マットレス内部にカビが発生したり、ウレタンが加水分解を起こしたりすることもあります。
また、購入時から体重が増加した場合も、マットレスへの負荷が大きくなるため、へこみが早く進行する原因となります。ライフスタイルの変化や加齢による体重増加は誰にでも起こりうることですから、定期的にマットレスの状態をチェックすることが大切です。
マットレスの真ん中がへこんだ状態で寝続けると、体にはさまざまな悪影響が出てきます。最も多いのが慢性的な腰痛です。へこんだマットレスの上では腰が沈み込み、背骨が正常なS字カーブを保てなくなってしまいます。
本来、立っている時の背骨は緩やかなS字を描いており、この形状が体重を効率よく分散させています。しかし寝ている時に腰だけが沈み込むと、背骨が「く」の字に曲がった状態になり、腰椎や周辺の筋肉に大きな負担がかかります。朝起きた時に腰が痛い、体が重いと感じる方は、まさにこの状態になっている可能性が高いのです。
へこんだマットレスでは、無意識のうちに楽な姿勢を探そうとして寝返りの回数が増えてしまいます。適度な寝返りは血行促進のために必要ですが、あまりに頻繁だと深い睡眠が妨げられ、睡眠の質が低下してしまいます。
質の良い睡眠が取れないと、日中の集中力低下や慢性的な疲労感につながります。当院に来られる患者さんの中にも、寝具を変えただけで体調が劇的に改善したという方が少なくありません。睡眠環境を整えることは、健康維持の基本中の基本なのです。
マットレスのへこみによる影響は腰だけではありません。腰が沈み込むことで体全体のバランスが崩れ、それを補おうとして肩や首にも余計な力が入ってしまいます。特に横向きで寝る方は、マットレスがへこんでいると体が斜めに傾いた状態になり、肩こりや首の痛みを引き起こす原因になります。
長期間にわたってこのような状態が続くと、筋肉の緊張が慢性化し、頭痛やめまい、さらには自律神経の乱れにまでつながることもあります。たかがマットレスと思われるかもしれませんが、体への影響は想像以上に大きいのです。
マットレスを新しく買い替えるのがベストですが、すぐには難しいという方も多いでしょう。そこで、今すぐ試せる応急処置をいくつかご紹介します。
最も手軽で効果的な方法が、マットレスの向きを変えることです。上下を入れ替えたり、裏表をひっくり返したりすることで、へこんでいない部分を使えるようになります。3ヶ月に1回程度のローテーションを習慣にすれば、マットレス全体が均等に劣化するため、特定の箇所だけがへこむのを防げます。
ただし、マットレスの種類によっては片面仕様のものもありますので、取扱説明書で確認してから行ってください。両面使用可能なタイプであれば、定期的なローテーションでマットレスの寿命を延ばすことができます。
緊急の対処法として、へこんだ部分の下にバスタオルや薄手の毛布を敷いて高さを調整する方法があります。マットレスと敷きパッドの間にタオルを挟み込むことで、沈み込みを軽減できます。
ただしこの方法は一時的な対策に過ぎず、根本的な解決にはなりません。タオルがずれてしまったり、かえって寝心地が悪くなったりすることもあります。あくまでも買い替えまでのつなぎとして考えてください。
比較的コストを抑えながら寝心地を改善できるのが、マットレストッパーの使用です。トッパーとは、マットレスの上に敷く薄手のマットのことで、3センチから5センチ程度の厚みがあります。
高反発タイプのトッパーを選べば、へこんだマットレスの上でも体圧を分散させることができ、腰への負担を軽減できます。価格は5千円から2万円程度とマットレスよりもはるかに安価ですし、へたってきたらトッパーだけを交換すればよいので経済的です。
応急処置を試してみても改善が見られない場合、またはマットレスの劣化が著しい場合は、買い替えを検討する時期かもしれません。一般的にマットレスの寿命は、素材によって異なります。
もちろん使用環境や体重、お手入れの頻度によっても変わってきますが、上記の年数を超えているなら、買い替えを真剣に考えたほうがよいでしょう。特に購入から5年以上経過していて、明らかなへこみが見られる場合は、体への悪影響を考えると早めの交換をおすすめします。
以下のような症状が出ている場合は、マットレスが寿命を迎えているサインです。朝起きた時に体のあちこちが痛い、寝ても疲れが取れない、マットレスに横になると明らかに体が沈み込む感覚がある、マットレスからギシギシと音がする、目に見えるカビや汚れがひどい、このような状態になっていたら、応急処置では対応しきれません。
特に腰痛が慢性化している方は、マットレスの買い替えと同時に、一度専門家に体の状態を診てもらうことをおすすめします。マットレスを新しくしても、すでに体に歪みが定着してしまっている場合は、痛みが続くこともあるからです。
新しいマットレスを購入したら、できるだけ長く快適に使いたいものです。日々のちょっとしたケアで、マットレスの寿命は大きく変わってきます。
マットレスの大敵は湿気です。週に1回程度、マットレスを壁に立てかけて風を通すようにしましょう。難しい場合は、マットレスの下に除湿シートを敷いたり、ベッドフレームをすのこタイプにしたりして、通気性を確保することが大切です。
晴れた日には、窓を開けて部屋全体の換気をすることも効果的です。マットレスにこもった湿気を逃がすことで、カビの発生を防ぎ、素材の劣化を遅らせることができます。
寝ている間にかいた汗や皮脂汚れは、マットレスに直接染み込まないよう、シーツや敷きパッドで防ぎましょう。これらは最低でも週に1回、できれば2回洗濯することをおすすめします。
防水性のある敷きパッドを使えば、汗や汚れがマットレス本体に到達するのを防げますし、洗濯も簡単です。特に小さなお子さんがいるご家庭や、汗をかきやすい方には必須アイテムといえます。
前述したように、マットレスの上下や裏表を定期的に入れ替えることで、特定の箇所だけに負荷が集中するのを防げます。季節の変わり目など、覚えやすいタイミングでローテーションする習慣をつけるとよいでしょう。
カレンダーやスマートフォンのリマインダー機能を使って、ローテーションの予定を設定しておくのもおすすめです。少しの手間で、マットレスの寿命が大きく延びることを考えれば、十分価値のある習慣だといえます。
これから新しいマットレスを購入する方に向けて、選び方のポイントもお伝えしておきます。マットレス選びで最も大切なのは、自分の体重や寝姿勢に合った硬さを選ぶことです。
一般的に、体重が軽い方は柔らかめ、重い方は硬めのマットレスが適しているといわれています。体重が50キロ以下の方が硬すぎるマットレスを使うと、体圧が分散されず腰や肩に負担がかかります。反対に、80キロ以上の方が柔らかすぎるマットレスを使うと、体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくくなります。
店頭で試せる場合は、実際に横になってみて、仰向けで寝た時に腰とマットレスの間に手のひらがギリギリ入る程度の隙間があるかどうかをチェックしてください。これが理想的なフィット感の目安です。
人は一晩に20回から30回程度の寝返りを打つといわれています。寝返りは血流を促進し、体の一部分に負担が集中するのを防ぐために必要な動作です。ですから、寝返りがしやすいマットレスを選ぶことも重要なポイントになります。
高反発マットレスは、体を押し返す力が強いため寝返りがしやすく、腰痛持ちの方にはおすすめです。一方、低反発マットレスは体にフィットする感覚が心地よいのですが、寝返りがしにくく、長時間同じ姿勢になりがちなので注意が必要です。
マットレスを新しくしたり、ローテーションをしたりしても腰痛が改善しない場合、すでに体に歪みが定着してしまっている可能性があります。長年の姿勢の癖や、筋肉のアンバランスによって、骨盤や背骨が本来の位置からずれてしまっているのです。
当院では、初回の検査で姿勢分析やメタトロン測定を行い、体のどこに問題があるのかを詳しく調べます。骨盤の歪みや背骨のカーブの乱れ、筋肉の緊張状態などを数値化して確認できますから、なぜ腰痛が起きているのかを根本から理解することができます。
睡眠環境を整えることと、体の歪みを整えることは、どちらも腰痛改善に欠かせない要素です。マットレスをいくら良いものに変えても、体が歪んだままでは痛みは続きますし、逆に施術で体を整えても、毎晩へこんだマットレスで寝ていたら元に戻ってしまいます。
私自身、小児喘息で苦しんでいた子供の頃、父の施術によって完治した経験があります。だからこそ、西洋医学では治らないといわれた症状でも、体の状態を整えることで改善できると信じています。マットレスのへこみによる腰痛も、適切な対処と施術によって必ず良くなります。
マットレスの真ん中がへこむことは、単なる寝具の劣化ではなく、あなたの体に直接影響を与える深刻な問題です。腰痛や肩こり、睡眠の質の低下など、さまざまな不調の原因になっている可能性があります。まずは応急処置を試してみて、それでも改善しないなら買い替えを検討してください。
そして何より大切なのは、マットレスだけでなく、体の状態もチェックすることです。長年の負担で体に歪みが定着してしまっている場合は、専門家に相談することをおすすめします。当院では、あなたの腰痛の本当の原因を見つけ、根本から改善するお手伝いをしています。一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。一緒に健康な体を取り戻していきましょう。

