
院長:高木お気軽にご相談ください!

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膝が痛くて伸ばせないとお悩みではありませんか。朝起きた時や長時間座った後に膝をまっすぐ伸ばそうとすると痛みが走る、階段の上り下りがつらいといった症状でお困りの方は少なくありません。膝が伸ばせない原因はいくつか考えられますので、まずはご自身の状態を知ることから始めましょう。
膝の痛みで最も多いのが変形性膝関節症です。年齢を重ねるにつれて膝の軟骨が弾力を失い、すり減ってしまうことで痛みが生じます。特に40代以降の方や体重が増加した方に起こりやすいとされており、軟骨がすり減ると骨同士がぶつかりやすくなるため膝を伸ばす動作で痛みを感じやすくなるのです。
膝には半月板というクッションの役割を果たす組織があります。この半月板が損傷すると膝の衝撃吸収機能が低下し、膝を曲げ伸ばしする際に痛みや引っかかりを感じるようになるでしょう。スポーツをされている方や急な方向転換をした時などに起こりやすい症状といえます。
膝蓋骨の下にある脂肪体の炎症や、太ももの裏側にあるハムストリングスが硬くなることでも膝が伸ばしづらくなります。筋肉の柔軟性低下により膝への負担が増してしまうため注意が必要です。
スポーツ中の接触や転倒などで膝の靭帯が損傷すると、膝が不安定になり痛みで伸ばせなくなることがあります。前十字靭帯損傷や内側側副靭帯損傷などが代表的でしょう。
膝が伸ばせない原因は様々ですが、早めに対処することで悪化を防ぐことにつながっていきます。
ご自身の膝の状態をチェックしてみましょう。以下のような症状に当てはまる場合は、膝に何らかのトラブルが起きている可能性があります。早めに対処することで悪化を防ぐことにつながります。
膝が曲がったままで完全に伸ばせない方は要注意です。これは屈曲拘縮と呼ばれる状態で、膝の関節や筋肉に問題が生じている可能性があります。立ち上がる時や歩く時に膝がまっすぐ伸びないと感じる場合は、膝への負担が大きくなっているといえるでしょう。
階段を上る時や下りる時に膝が痛むという症状は、変形性膝関節症の典型的なサインです。平地では問題なくても、階段では膝に大きな負荷がかかるため痛みが現れやすくなります。
膝を動かした時にポキポキ音やゴリゴリ音がする場合、軟骨がすり減っていたり半月板に問題が起きていたりする可能性があります。音と一緒に痛みや引っかかりを感じる場合は注意が必要でしょう。
朝起きてすぐや長時間座った後に膝がこわばって動かしづらいという症状も、膝の不調を示すサインです。動き始めは痛みがあっても動かすうちに楽になるという特徴があります。
これらの症状に複数当てはまる方は、専門家へ相談されることをおすすめします。
膝が痛くて伸ばせない時は、自宅でできるストレッチを取り入れてみましょう。膝を支える筋肉の柔軟性を高めることで、膝への負担を軽減することにつながります。
太もも裏の筋肉であるハムストリングスが硬くなると、膝が伸ばしづらくなってしまいます。座って行う方法は、床に座って片足を伸ばし、つま先を手前に引きながら前屈していきましょう。太ももの裏が伸びているのを感じる程度でキープしてください。
立って行う方法は、椅子や台に片足を乗せて体を前に傾けていきます。どちらも呼吸を止めずに20~30秒ほど伸ばすのがポイントです。
太ももの前側にある大腿四頭筋は膝を伸ばす力を発揮する重要な筋肉です。椅子に座って片足の膝をできる限り伸ばし、つま先を手前に引きながら太もも前に力を入れていきます。3~5回繰り返すことで筋力を保つことができるでしょう。
アキレス腱やふくらはぎの柔軟性も膝の動きに影響します。壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前の膝を曲げていきましょう。ふくらはぎからアキレス腱にかけて伸びを感じたところで20秒ほどキープします。
| 実施して良い時 | 控えるべき時 |
|---|---|
| ・軽い違和感がある時 ・予防として行う時 ・痛みが落ち着いている時 | ・痛みが強い時 ・膝に熱感がある時 ・腫れがひどい時 |
膝蓋骨の下にある脂肪体を優しくマッサージすることで、炎症を和らげる効果が期待できます。ストレッチは痛みが強い時期や熱感がある場合は控えましょう。痛みを感じたらすぐに中止することが大切です。
継続的に取り組むことで膝の柔軟性を保つことにつながります。
膝が痛くて伸ばせない症状が続く場合、専門家に相談することが大切です。どのような時に来院すべきか、またどのような検査や対応があるのかを知っておきましょう。
これらの症状がある場合は早めに来院されることをおすすめします。安静にしていても痛みが続く場合も専門家への相談が必要でしょう。
整形外科では問診で痛みの状態や日常生活での困りごとを確認します。膝を触って痛みの部分を確認したり、関節の動きや腫れの程度をチェックしたりしていきます。レントゲンで骨の状態や関節の隙間を確認し、必要に応じてMRI検査で軟骨や半月板の状態を詳しく調べることもあるのです。
薬物による対応では、痛みを和らげる消炎鎮痛剤や湿布などが用いられる場合があります。また、ヒアルロン酸注射によって関節の動きをスムーズにする方法もあるでしょう。リハビリでは筋力トレーニングやストレッチを行い、膝の機能を保つサポートをします。
保存療法で改善が見られない場合や日常生活に大きな支障がある場合には、手術による対応が選択肢となることもあります。最近では再生医療という新しい選択肢も注目されており、自分の細胞を使って膝の機能回復を目指す方法もあるようです。
専門家と相談しながら、ご自身に合った対応を選択していくことが大切です。
膝が痛くて伸ばせない症状を予防するためには、日常生活での工夫が大切です。膝への負担を減らすことで、症状の予防や悪化を防ぐことにつながります。
膝には歩く時に体重の3~6倍もの負荷がかかっているといわれています。階段や坂道ではさらに負荷が増すため、体重が増加している場合は減量することが膝への負担を減らす重要なポイントです。
クーラーや扇風機などで膝が冷えると血行が悪くなり、膝の痛みが増す場合があります。膝掛けを使って膝を温めたり、風に直接当たらないようにする工夫をしてみましょう。
正座や横座りをすると膝が大きく曲がったり捻ったりした状態になり、膝への負担が増してしまいます。できるだけ椅子に座る、洋式トイレを使うなど、洋式の生活に変えることが膝を守ることにつながるでしょう。
大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を保つことは膝の健康にとって重要です。ウォーキングや軽い筋力トレーニング、ストレッチなどを日常的に取り入れることで筋肉を維持できます。
| 日常動作の工夫 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 階段の上り下り | 手すりを使う、ゆっくり昇降する |
| 荷物の持ち運び | 重い荷物は分けて運ぶ、カートを使う |
| 立ち仕事やスポーツ | サポーターを着用する、適度に休憩を取る |
階段の上り下りは手すりを使う、重い荷物は分けて運ぶなど、膝への負担を減らす工夫が大切です。長時間の立ち仕事やスポーツをする場合は、サポーターを着用して負荷を軽減することも選択肢の一つといえます。
日頃からこれらの注意点を意識することで、膝の健康を保つことにつながります。
膝が痛くて伸ばせない症状には、変形性膝関節症や半月板損傷、筋肉の柔軟性低下などさまざまな原因があります。階段の上り下りで痛みを感じる、膝を曲げ伸ばしする時に音がする、朝起きた時に膝がこわばるといった症状がある場合は、早めに対処することが大切です。
自宅でできる対処法としては、ハムストリングスや大腿四頭筋のストレッチ、適度な運動習慣、体重管理などが効果的です。ただし、痛みが強い場合や日常生活に支障をきたしている場合は、整形外科などの専門家へ相談しましょう。
膝の健康を保つためには、日頃から膝への負担を減らす生活習慣を心がけることが重要です。正座を避ける、膝を温める、適度な運動を続けるなど、できることから始めていきましょう。
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