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首の動きで肩甲骨に痛み?原因別ストレッチと予防法で根本解決

首を動かすと肩甲骨が痛む原因を専門家が解説
首を回したり傾けたりすると肩甲骨が痛いと感じる方が、最近とても増えているんです。実はこの症状、現代のライフスタイルと深く関係していることをご存知でしょうか。
僧帽筋・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋の緊張メカニズム
首を動かすと肩甲骨が痛む主な原因は、首と肩甲骨をつなぐ筋肉の過度な緊張にあると考えられています。特に重要な筋肉が3つあります。
まず僧帽筋は、頭から背骨、肩甲骨をつなぐ大きな筋肉で、肩甲骨を上に引き上げる働きをしています。この筋肉が緊張すると、首を動かした際に肩甲骨周辺に痛みが現れやすくなります。
次に肩甲挙筋は、首の骨から肩甲骨に直接つながる筋肉で、肩をすくめる動作に関わっているんです。この筋肉が硬くなると、首を動かすたびに肩甲骨の内側に引っ張られるような痛みを感じる可能性があります。
そして胸鎖乳突筋は、首の前側から側面にある筋肉で、頭を回転させたり傾けたりする動作を担当しています。この筋肉の緊張は、首の動きと連動して肩甲骨の痛みを引き起こすことがあると考えられています。
デスクワークとスマホ姿勢が与える影響
長時間のデスクワークやスマホ使用が、これらの筋肉に与える影響は深刻です。パソコン画面を見つめる際、無意識に頭が前に出る姿勢になりがちで、約5〜6kgある頭の重さが首や肩の筋肉に過度な負担をかけてしまいます。
同じ姿勢を何時間も続けることで、筋肉が緊張状態のまま固まってしまい、血液循環が悪くなることも問題なんです。その結果、首を少し動かしただけでも肩甲骨周辺に痛みが生じやすくなると考えられています。
ストレートネック(スマホ首)との関連性
スマホを見る際の下向き姿勢は、首の自然なカーブを失わせ、ストレートネックを引き起こす可能性があります。この状態では、首から肩甲骨にかけての筋肉バランスが崩れ、首の動きと連動して肩甲骨の痛みが現れやすくなってしまいます。
片側だけが痛む場合の原因
片側だけに痛みがある場合は、荷物を同じ肩にかけ続ける習慣や、寝る時の枕の高さ、横向きで寝る際の姿勢などが影響している可能性があります。これらの習慣により、左右の筋肉バランスが崩れることが考えられています。
危険な症状の見極め方
ただし、しびれや激しい痛みが腕まで広がる場合は、神経の圧迫が疑われるため、早めに医療機関への相談をおすすめします。単なる筋肉の緊張を超えて、より専門的な対応が必要になる可能性があります。
引用元:
https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/shoulder-pain/stiff-shoulders/
https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/512/
https://nishiharu-clinic.com/2023/09/19/straight-neck/
https://brand.taisho.co.jp/tokuhon/body_pain/straight-necku003/
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症状改善に効果的なストレッチ5選

首を動かすと肩甲骨が痛む症状を改善するためには、実は筋肉の緊張をほぐすストレッチが非常に有効なんです。今回は、特に効果の高い5つのストレッチをご紹介していきますね。
① 肩甲骨はがしストレッチ
肋骨から肩甲骨を剥がすようなイメージで行う基本のストレッチです。足を肩幅に開いて立ち、体の後ろで両手をつないでください。腰から上の上半身をゆっくりと前に倒し、背中を丸めないよう注意しながら20秒間保持しましょう。
週に2~3回、朝と夜に1回ずつ行うのが理想的とされています。ただし、毎日行う場合は筋肉に疲労が蓄積しないよう、無理のない範囲で実施することが大切です。
② 僧帽筋ストレッチ
首の横倒しによる僧帽筋のストレッチは、肩こりの代表的な筋肉をほぐすのに効果的とされています。左腕を後ろに回して脇をしめ、首を右側に傾けながら右手を軽く頭に添えてください。イタ気持ちよい感覚で20秒程度キープし、反対側も同様に行いましょう。
③ 肩甲挙筋ストレッチ
首の斜め下向きで行うこのストレッチは、振り向く動作をしづらい方に特におすすめです。首をしっかり下に曲げて右方向に向け、右手を軽く頭の上に添えます。肩甲骨を下げたまま、頭を横にまわして斜め下に向ける動きがポイントになります。
④ 胸鎖乳突筋ストレッチ
首の回旋による胸鎖乳突筋のストレッチも重要な要素です。左腕を後ろに回して固定し、首を左斜めの方向に向けてください。目線を上に向けてあごを左斜め上側に引き上げるように上を向き、左の鎖骨を下に下げるように軽く押さえながら20秒程度保持しましょう。
⑤ 肩まわしストレッチ
肩甲骨の上下運動を促すこのストレッチは、日常的に取り入れやすい方法です。両手を軽く握って肘を曲げ、立てた親指を鎖骨に近づけます。親指を軸にするように、左右交互に肘を外側に10回程度回し、次に内側にも10回回してください。
各ストレッチの注意点
- 強い力で無理に筋肉を伸ばそうとしない
- ゆっくりとしたスピードで行う
- 首の痛みがひどい状態や体調不良の時は控える
- 30分から1時間に1回程度、こまめに行う
- 痛気持ちいい範囲で実施する
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自分でできる肩甲骨の硬さチェック方法

肩甲骨が硬くなっているかどうかって、なかなか自分では気づきにくいものですよね。でも実は、簡単なテストでご自身の状態をチェックできるんです。
背中で手のひらを合わせるテスト
まず試していただきたいのが、背中で手のひらを合わせるテストです。両手を背中に回し、手のひらを合わせてみてください。このとき指先を上に向けることがポイントになります。柔軟性が高い方は、すき間を空けずに両手のひらをぴったり合わせることができると考えられています。
このテストでは、肩甲骨を中央に寄せる動きも意識してみましょう。もし手のひらが合わない場合は、肩甲骨周りの筋肉が硬くなっている可能性があります。
壁を使った肩甲骨可動域チェック(角度による判定)
次に、より具体的な角度で判定できる壁テストをご紹介します。壁に背を向けて立ち、手のひらを下向きにして片方の腕を壁に沿って上げてみてください。
角度 | 肩甲骨の状態 | 対応レベル |
---|---|---|
45度未満 | かなり硬い状態 | 重点的なケアが必要 |
45~60度 | 少しコリがある状態 | 定期的なストレッチ推奨 |
60度以上 | 柔軟に動いている状態 | 現在の習慣を維持 |
肩甲骨の動きが悪い場合の対策
チェックの結果、動きが硬いと感じた方は、まず肩甲骨を意識的に動かす習慣をつけることから始めてみてください。デスクワーク中でも、定期的に肩を回したり、肩甲骨を寄せる動作を取り入れることで、硬さの改善が期待できる可能性があります。
ストレッチ効果を高める呼吸法
ストレッチの効果を高めるためには、正しい呼吸法がとても重要なんです。ゆっくりとした呼吸を意識しながらストレッチを行うことで、筋肉の緊張がほぐれやすくなると考えられています。
鼻から息をゆっくり吸い、口からゆっくり吐く腹式呼吸を意識してみてください。この呼吸法により、胸郭周りの筋肉も柔らかくなり、肩甲骨の動きも改善される可能性があります。
痛気持ちいい範囲で行う重要性
最後に、どんなストレッチでも無理は禁物です。痛気持ちいいと感じる範囲で行うことが、安全で効果的なストレッチの基本とされています。強い痛みを感じるまで伸ばすと、筋肉を傷める可能性もあるため注意が必要です。
引用元:
https://alinamin.jp/tired/shoulder-blade.html
https://kousai.or.jp/kokyukin/
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デスクワーカー必見|日常生活での予防対策

長時間のデスクワークが当たり前になっている現代では、首を動かすと肩甲骨が痛む症状に悩む方が本当に多いんです。でも実は、日常生活のちょっとした意識の変化で、この症状を大幅に予防することができるんですよ。
正しい座り姿勢とモニター高さの調整
まず最も重要なのが、パソコンモニターの高さ調整です。画面の上端が目線と同じか、やや下になるよう設定してください。具体的には、モニターの中心が目線より10〜15度下になるのが理想的とされています。
キーボードの位置も見落としがちなポイントで、肘が90度に曲がる高さに調整することで、肩甲骨への負担を軽減できます。ノートパソコンを使う場合は、スタンドを利用して高さを調整することが効果的と考えられています。
1時間に1回の休憩とこまめな肩甲骨運動
デスクワーク中は、1時間に1回程度の休憩を取り、肩甲骨を意識的に動かしましょう。首の傾け運動や肩甲骨寄せ運動を取り入れることで、筋肉の緊張をほぐすことが期待できます。
特に肩甲骨を後ろに引き寄せる動作は、前かがみになりがちな姿勢をリセットするのに効果的とされています。
スマホ使用時の首の位置に注意
- スマホをできるだけ目の高さに近づけて操作する
- 下向き姿勢を長時間続けない
- 仰向けで頭を持ち上げる姿勢を避ける
- 首の自然なカーブを意識する
- 定期的に首の位置をリセットする
就寝前のストレッチルーティン
毎晩のストレッチルーティンも症状予防に重要な役割を果たします。特にタオルを首の下に置いた状態で、顔をゆっくり左右に倒すストレッチが推奨されています。
顎を軽く引く動作も、首の前側の深層筋を刺激し、頭の位置を正しいラインに戻すトレーニングになると考えられています。
インナーマッスル強化による姿勢維持力向上
正しい姿勢を保ち続けるためには、体幹のインナーマッスルを強化することも効果的です。日常的に腹式呼吸を意識したり、椅子の背もたれに依存しすぎずに座る時間を作ったりすることで、自然な姿勢維持力の向上が期待できます。
引用元:
https://adal-online.shop/contents/straight_neck_measures/
https://www.iodata.jp/ssp/magazine/180/index.htm
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症状が改善しない場合の対処法と専門機関受診の目安

首を動かすと肩甲骨が痛む症状、これまでご紹介したセルフケアを試しても改善されない場合は、どのように対処すべきでしょうか。実は、症状によっては専門機関での検査が必要な場合もあるんです。
セルフケアで改善が見込める症状の特徴
一般的に、軽度の筋肉疲労による首や肩甲骨の痛みは、適切なストレッチや生活習慣の改善により改善される可能性があると考えられています。特に朝起きた時だけ痛い場合や、動かしているうちに楽になる症状については、セルフケアでの対応が効果的とされています。
ただし、セルフケアを1〜2週間続けても症状に変化がない場合は、より詳しい検査を検討することも大切です。
整形外科受診が必要な危険信号
危険な症状 | 詳細 | 緊急度 |
---|---|---|
腕や指先のしびれ | 神経圧迫の可能性 | 高 |
夜間痛 | 痛みで眠れない状態 | 高 |
電気が走る感覚 | 首を動かすと手足に響く | 中 |
症状の悪化 | 日に日に痛みが強くなる | 中 |
特に、しびれの症状は神経の圧迫を示唆している可能性があり、放置すると症状が悪化する危険性があるとされています。
整体・カイロプラクティックでの専門治療の選択肢
整形外科での検査により骨や神経に異常がないと確認された場合、整体やカイロプラクティクでの専門的な施術も選択肢の一つとなります。筋肉の緊張をほぐす手技や、姿勢改善のアドバイスなど、個別の症状に応じたアプローチが期待できる場合があります。
長期化させないための早期対応の重要性
多くの臨床研究において、首や肩の症状は早期介入により改善率が高まることが確認されています。症状が慢性化する前に適切な対処を行うことで、長期間の悩みを避けることが可能になると考えられています。
再発防止のための継続的なケア方法
症状が改善した後も、デスクワーク環境の見直しや定期的なストレッチの継続が重要です。1時間に1回の軽い運動習慣や、正しい座り姿勢を意識することで、再発防止につながる可能性があります。週に数回の軽い筋力トレーニングや、血行促進のためのウォーキングも効果的とされています。
引用元:
https://www.bjd-jp.org/archives/column/2626
https://www.hamano-general-cli.com/stiffness/
https://rehasaku.net/magazine/shoulder/stiff-shoulders-care
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まとめ
首を動かすと肩甲骨が痛む症状は、現代のデスクワーク中心の生活において非常に多くの方が抱える問題です。この症状の主な原因は、僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋の過度な緊張にあり、長時間の前かがみ姿勢やスマホ使用による影響が大きく関与しています。
改善には、効果的な5つのストレッチ(肩甲骨はがし、僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、肩まわし)を継続的に実践することが重要です。また、セルフチェックで自分の肩甲骨の硬さを把握し、痛気持ちいい範囲での適切なケアを心がけましょう。
日常生活では、モニターの高さ調整、1時間に1回の休憩、正しいスマホ使用姿勢、就寝前のストレッチルーティンなど、予防対策を取り入れることで症状の発生を大幅に軽減できます。
ただし、腕や指先へのしびれ、夜間痛、症状の悪化などの危険信号が現れた場合は、早期に医療機関を受診することが重要です。セルフケアと専門的な治療を適切に組み合わせることで、症状の根本改善と再発防止を目指していきましょう。


