野球肩

野球肩とは

野球肩とは、ボールを投げる動作によって肩関節周辺に発生する痛みの総称です。正式には「投球障害肩」と呼ばれ、繰り返しの投球動作により肩関節や周囲の筋肉、腱、軟骨などに過度な負担がかかることで炎症や損傷が生じます。

全国で約75万人から110万人の野球選手が野球肩の症状に悩んでいると推測されています。野球以外にもテニス、バレーボール、ハンドボールなどの競技でも発症することがあり、特に成長期の学生選手に多く見られる症状です。

野球肩を放置すると、軽度の炎症から始まって腱板損傷や関節唇損傷などの重篤な構造的損傷に進行する可能性があります。痛みが慢性化すると日常生活での肩の動作にも支障をきたし、洗髪や着替えなどの基本的な動作でも痛みを感じるようになります。

最悪の場合、完全に投球ができなくなり、野球を諦めざるを得なくなったり、手術が必要になったりします。また、長期間の投球禁止により筋力低下や関節可動域制限が生じ、復帰までにより長い時間を要することになります。

気合いで乗り越えられる、自分は大丈夫と思わずに早めに私たちにご相談ください。

野球肩の原因

当院にはこれまで多くの野球肩の方が来院しています。臨床実績から断言できるのは、野球肩の原因は一つではなく、いくつかの原因が複合しているということです。

当院の考える野球肩の原因としては次のものが挙げられます。

これらの原因で肩関節の機能が低下したり、周囲の筋肉や腱に過度な負担がかかることで発症しやすくなります。また、成長期の骨格の変化や筋力の発達バランスも影響します。投球動作は全身の連動性が重要で、肩だけでなく体全体の問題として捉える必要があります。

野球肩は他の症状とは違って病院の画像診断だけでは原因が特定できない場合も多くあります。当院ではメタトロンという機械を用いて検査を行いますが、野球肩の方の測定結果には特徴的な傾向があることを発見し、上記の原因が複数存在していることが分かりました。

野球肩を改善するためにはこんがらがった糸をほどいていくように、これらの原因に対してひとつひとつ丁寧に対応していくことが重要になります。

これまで様々な野球肩の治療をして改善しなかったとしても諦める必要はありません。野球肩は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

病院で行う主な治療は以下の通りです。

投球禁止・安静

長期間の投球禁止により筋力低下や技術的な感覚の低下が生じ、復帰時のパフォーマンス低下や再発リスクが高まります。また、学生選手にとっては貴重な練習時間や試合機会を失うことになり、精神的な負担も大きくなります。

物理療法

一時的な症状緩和効果はありますが、根本的な原因解決には至らず、継続的な通院が必要になります。また、機械的な治療が中心となるため、個人の体の特徴や投球フォームの問題には対応できません。

薬物療法

痛みを一時的に抑えるだけで根本改善にはならず、長期使用により胃腸障害などの副作用のリスクがあります。また、薬で痛みを抑えて投球を続けることで、症状を悪化させる危険性もあります。

注射療法

効果が一時的で繰り返し注射が必要になる場合があり、感染リスクや組織の変性リスクを伴います。また、注射による痛みの軽減で無理な投球を続けることで、さらなる損傷を招く可能性があります。

リハビリテーション

効果を得るまでに長期間を要し、専門家の指導のもとで継続的に行う必要があるため、時間と費用がかかります。また、画一的なプログラムでは個人の特性や競技レベルに合わせた対応が困難な場合があります。

手術療法

手術リスクや長期間のリハビリが必要で、完全な機能回復が保証されない場合があります。また、手術後の競技復帰までには通常6ヶ月から1年以上の期間を要し、元のパフォーマンスレベルに戻れない可能性もあります。

野球肩を改善するために

まずはあなたの野球肩の原因を明らかにします。医療業界では検査9割、施術1割と言われているように、改善できるかは真の原因を見つけられるかどうかにかかっています。

当院は、一般的な病院や治療院では行っていない独自の検査で野球肩の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

当院では国家資格を持つ先生が責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院ではメタトロンやAI姿勢分析ソフトなどの最先端機器で身体の状態を数値化し、視覚的にわかりやすく説明します。また、医療機関と提携し血液検査の実施や栄養状態の解析を行い、生活習慣のアドバイスをしています。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果を感じられなかった方も諦めずに私たちにご相談ください。

野球肩のQ＆A

野球肩は自然に治りますか？

軽度の野球肩であれば適切な休息と正しいケアにより自然治癒する場合もありますが、多くの場合は専門的な治療とフォーム改善が必要です。放置すると悪化する可能性が高いため、早期の適切な対処が重要です。

野球肩の人がやってはいけないことは？

痛みを無視した投球継続、自己流の過度なストレッチ、患部への強いマッサージ、アイシングの過度な使用などは症状を悪化させる可能性があります。また、肩を下にした睡眠姿勢も避けるべきです。

野球肩と五十肩の違いは何ですか？

野球肩は投球動作による使いすぎが原因のスポーツ障害で、五十肩は加齢による肩関節周囲炎です。野球肩は特定の動作で痛みが生じますが、五十肩は肩全体の動きが制限されます。治療アプローチも異なります。

投球を完全に禁止しなければ治らないのですか？

必ずしも完全禁止が必要ではありません。症状の程度や原因によっては、適切な治療と並行して段階的な投球復帰が可能です。重要なのは根本原因の改善と正しいフォームの習得です。

野球肩は手術をしないと治らないのですか？

多くの野球肩は保存療法で改善可能です。手術が必要になるのは重度の構造的損傷がある場合のみで、機能的な問題であれば適切な治療により改善が期待できます。

湿布や痛み止めが効かないのはなぜですか？

湿布や痛み止めは一時的な症状緩和効果しかなく、根本的な原因である筋肉の緊張や関節の機能異常は改善されないためです。構造的な問題に対するアプローチが必要です。

野球肩の痛みはどのくらいで改善しますか？

症状の程度や治療方法により異なりますが、適切な治療を受けた場合、軽度なら2-4週間、中等度なら1-3ヶ月程度で改善が期待できます。重要なのは早期治療と根本原因の改善です。

野球肩になったら野球を諦めなければいけませんか？

決してそうではありません。適切な治療と原因の改善により、多くの選手が競技復帰を果たしています。重要なのは正しい治療選択と根気強い取り組みです。

野球肩の予防方法はありますか？

正しい投球フォームの習得、適切なウォーミングアップとクールダウン、肩甲骨周りの柔軟性維持、インナーマッスルの強化、投球数の管理などが効果的な予防方法です。

整形外科と整体院、どちらに行けばいいですか？

まずは整形外科で構造的な損傷の有無を確認することをお勧めします。その上で、機能的な問題に対しては整体院での治療が効果的な場合があります。症状に応じた適切な選択が重要です。

野球肩で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

野球肩は決して珍しい症状ではなく、多くの野球選手が経験するものです。症状に悩んでいるのはあなただけではありません。私自身も小児喘息で苦しんだ経験から、健康の大切さを痛感しています。

当院の施術と野球肩は非常に相性がよく、これまで何年も悩んでいた症状が劇的に改善するケースも見られます。

野球肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。あなたが本来のパフォーマンスを取り戻し、野球を心から楽しめるよう全力を尽くします。